ff14-dawntrail画像引用元:https://jp.finalfantasyxiv.com/dawntrail/

FF14の推奨スペックを検証していく。FF14は意外と要求スペックの高いタイトルということもあって、ある程度スペックに余裕を持たせたパソコン選びをするのが吉だ。予算が限られている方もできるだけ増やす方がよいだろう。4K環境でMMORPGの世界観を楽しみたい方はハイエンドモデルを選択するとよい。FF14をプレイするのにおすすめのゲーミングPCは「FF14におすすめのゲーミングPC一覧【2025年】」を参考にして欲しい。

FF14の要求スペックまとめ

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CPUは現行のCore i5シリーズが基準になる

ファイナルファンタジーXIV(以下FF14)は、2024年7月2日にパッチ7.0となる「黄金のレガシー」が開始された。大型アップデートの位置づけで、要求スペックも高くなった。推奨環境のCPUに指定されているCore i7-9700は、Ryzen 5 4500に近いゲーム性能だ。本来であれば、Ryzen 5 4500を当サイト基準の推奨環境に設定しているところだ。ただ、快適にゲームをプレイするためには、少し性能に余裕を持たせるべきであること、後述するアップデートへの対応も兼ねてCore i5-14400Fを指定している。同等の性能を持つRyzen 5 7500FやRyzen 7 5700Xでも問題ない。

グラフィックボードは、推奨環境のGeForce RTX 2060に対して、GeForce RTX 4060を推奨している。これは、GeForce RTX 2060に近い性能のグラフィックボードがないこと、性能にかなり余裕があることで推奨している。現行モデルのGeForce RTX 5050でも対応可能だ。どのゲームにも言えることだが、ゲームの推奨環境ギリギリにしても快適なゲームプレイはできない。主に、必要環境はゲームを起動するために必要な性能、推奨環境はゲームを動作させるための性能だ。高解像度や高リフレッシュレートでのゲームプレイなら、さらに余裕のある性能を選んだ方がいい。

今となっては、メモリ・ストレージはとくに問題ではないだろう。FF14が登場したばかりの2013年頃は、まだまだ8GBが主流の時代だ。OSも32bitがあり、4GB搭載のゲーミングPCも存在していた。今はメモリ16GB、SSD 500GBが標準的だ。CPUとグラフィックボード以外の部分はそれほどハードルは高くない。高解像度や高リフレッシュレートを目指す場合は32GBも視野に入れるくらいだ。

各グラボでのFF14ベンチマーク(暁月のフィナーレ)を検証

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上記テーブルは各CPUとグラフィックボードの組み合わせで計測したフレームレートをまとめたものだ。設定は最高品質でアップスケーリングはOFFとしている。FF14はGPU負荷が高めで現行のエントリーモデルであるGeForce RTX 3050 6GBでは60fps以下となってしまい、設定を下げる必要が出てくる。フルHD環境で快適にゲームをプレイしたいならGeForce RTX 5050やGeForce RTX 4060を最低ラインに考えるとよい。

公式が発表している推奨環境を再現してもFF14のベンチマークで最上位の評価を得ることは難しい。指定のGeForce GTX 970は、GeForce RTX 3050 6GBと性能が近い。これは推奨環境が最高設定を前提としていないことも関係している。標準設定で60fpsを目指すなら推奨環境通りでいい。当サイトの推奨環境は最高品質で60fpsを基準にしているためGeForce RTX 5050/GeForce RTX 4060を推奨している。

CPUについてはできる限りRyzen 5 4500は避けた方がよい。特にフルHD環境ではCore i5-14400やRyzen 7 5700Xを搭載したモデルと比べて有意にフレームレートが落ち込んでしまう。これはCPUがボトルネックとなるためだ。一方で、高解像度になるとGPU負荷が上がりCPUのボトルネックが解消される。結果的にRyzen 5 4500でも極端にフレームレートが落ち込むことはない。4K環境ならGeForce RTX 5070搭載モデルを選ぶのが無難だ。

FF14推奨モデルの選ぶポイント

アップデートへの対応を視野に入れる

パッチ 登場年 CPU RTX 2060以上 メモリ ストレージ
黄金のレガシー(7.0) 2024年 Core i7-9700以上 RTX 2060以上 16GB以上 140GB以上
暁月のフィナーレ(6.0) 2021年 Intel Core i7 3GHz以上 GTX 970以上 8GB以上 60GB以上
漆黒のヴィランズ(5.0) 2019年 Intel Core i7 3GHz以上 GTX 970以上 8GB以上 60GB以上
紅蓮のリベレーター(4.0) 2017年 Intel Core i7 3GHz以上 GTX 970以上 8GB以上 60GB以上
蒼天のイシュガルド(3.0) 2015年 Core i5 2.66GHz以上 GTX 760以上 8GB以上 30GB以上
新生エオルゼア(2.0) 2013年 Core i5 2.66GHz以上 GTX 760以上 8GB以上 30GB以上

一つ前のパッチ「暁のフィナーレ」の推奨環境が、最新の「黄金のレガシー」では必要環境となっている。推奨環境がこれほど大きく変化したオンラインゲームも珍しい。いや、初めてみたかもしれない。FF14は他のMMORPGとは違い、ゲームを続けるにはスペックも更新していかなければならないようだ。

これまでは、要求されるCPU性能の指定がアバウトだった。黄金のレガシーからは、はっきりと明記されている。現行のゲーミングPCからすれば容易にクリアできるが、長年FF14をプレイしている方にとってはなかなか厳しいスペックアップになりそうだ。このタイミングでゲーミングPCの買い替えを検討する方がいてもおかしくない。

当サイトの推奨環境は、Core i5-14400FとGeForce RTX 5050 or GeForce RTX 4060だ。これは、今後もFF14を続けていくなら最低限見ておきたいスペックである。暁のフィナーレから黄金のレガシーでスペックが大きく上がったように、次のアップデートではさらに高くなることを見越している。

気になるのはストレージ容量だ。これまでの60GBから2倍以上となる140GB以上が指定されている。ここまで大きく変化があると、ゲームそのものが別物に変化していると言っても過言ではない。今後のアップデートに備えて、新調するなら余裕を持った性能を選択した方がいい。当サイト基準の推奨環境を最低限に見ておくと、長く快適にプレイできるはずだ。

ワイド解像度にはハイスペックが必要

解像度 CPU GPU メモリ
3440×1440(Ultra-Wide QHD) Core i5-14400F RTX 5070 16GB
2560×1080(UltraWide FHD) Core i5-14400F RTX 5060 Ti 8GB 16GB
1920×1200(フルHD+) Core i5-14400F RTX 5060 16GB

FF14はフルHD(1920×1080)よりも横幅の広いワイド環境がポピュラーとなっている。一般的なゲームでは16:9のフルHDやWQHDが最適とされていることを考えると異例のタイトルだといえる。ゲームプレイではフルHDよりも解像度が高くなると、CPUやGPUの要求スペックが高くなりやすい。当サイト基準の推奨環境はフルHDを想定しているため、そのままではワイド解像度への対応はむずかしい。

FF14で選ばれやすいワイド系の解像度を上記テーブルでまとめた。最も評価されているのは3440×1440のウルトラワイドQHDだが、要求されるスペックは高くなる。また、その解像度に対応したモニターが必要にもなるのでハードルは高い。疑似的に解像度を変更したり、ウィンドウモードを使用したりすることで普通のモニターでも対応は可能だ。

ただ、描写が安定せず、ゲームプレイに支障をきたすこともあるので推奨しにくい。1920×1200のようにフルHDより少し解像度が高い程度ならそこまでの性能は必要とならない。画質よりも見やすさを重視するなら悪くない。1920×1200はちょうど中間でいいとこ取りとも、中途半端とも言える。要求スペックはそこまで高くないので対応しやすい環境だ。ハイスペックなモデルではないなら狙いやすい解像度だ。

この横長の解像度にすると視野角が広くなる。いつもの描写が横長に引き伸ばされるのではなく、見えなかった部分が見えるようになる。これにより、確認のための視点移動が減り、より安定したプレイが可能となる。好みはあるが、Apex Legendsのようなゲームでもこの恩恵は受けられる。ゲームを快適にプレイするという点では、こういった環境を整えるのも重要だ。興味があるなら、少し高めのスペックを意識してもよさそうだ。

FF14の概要

誰にとっても遊びやすいMMORPG

ファイナルファンタジーは誰もが知っているRPGだ。ファイナルファンタジーの世界をオンラインで楽しむことができる。それだけで興味を惹かれる人も多い。プレイヤースキルが求められやすいノンターゲティング方式ではなく、昔ながらのクリックで行動を指定するタイプだ。2013年はノンターゲティング方式のTERAやアーキエイジなどが全盛であり、あまり受け入れられないのではないかとも思われていた。

実際はファイナルファンタジーというネームバリューと安心感から爆発的な人気を得た。月額課金とは思えないほど盛況で、国内トップゲームにまで上り詰めた。登場から10年以上経った今もプレイヤーは多く、新規プレイヤーもまだまだ参入している。ゲームのストーリーは凄まじく進んでいるが、ゲーム内の成長というものはそこまで激しくない。

今スタートしても、レベルの面では古参プレイヤーに追いつくことは難しいことではない。それだけに、初心者プレイヤーと古参プレイヤーとの差は絶望的なまでに広がることはなく、レベルがカンストすれば初心者と上級者が一緒に冒険に行くこともできる。また、ノンターゲティング方式ではないことから、攻撃を避けるという操作が必要ではないのもポイントだ。

賛否分かれる要素ながら、誰にとっても簡単に遊べるというシステムは今だからこそ受け入れられやすいのかもしれない。操作が単調になりやすい反面、スキル回しなどの戦闘要素は重要なので退屈にはなりにくい。
FF14には様々な魅力がある。その中で、始めやすく遊びやすいというのは最も大きいところだと思う。

月額課金制なので、最初のハードルは高いものの、期間限定の無料体験版がある。合うか合わないかはこの期間で判断できる。面白いと思えばそのまま続ければいいだけだ。ただ、パッチを購入する費用もあるので、初月はそれなりの出費となるのは小さなデメリットになりそうだ。

月額課金制のおかげでユーザーの質が高い

月額課金制を採用していることは賛否両論あるが、迷惑プレイヤーや業者が極端に少ない印象を受ける。業者などが気軽にアカウントを作れるゲームではない。他の基本無料系のゲームに比べると圧倒的に少ない。その分だけゲーム内にコミュニティが確立されており、冒険だけではなくまったりと会話するという楽しみ方もできる。

オンラインゲームをプレイしていて、他のプレイヤーとトラブルに発展した経験は誰にでもあるはずだ。嫌がらせを生きがいとなっている迷惑プレイヤーの存在が少ないことは、それだけで強力なメリットと言える。お金を払ってまで嫌がらせに奔走するプレイヤーは稀だ。楽しくMMORPGを楽しみたいならFF14は最適だ。

基本無料や買い切りが主流のPCゲームでは、月額課金制はあまり歓迎されない。そのため、開始当初は月額課金制でも、少しすると基本無料のアイテム課金に切り替えるゲームが多い。登場時から一貫して月額課金制のゲームはどのくらいあるだろうか。それも10年続いているとなれば数えるほどもあるかどうかだ。

この月額課金制は毎月定額の出費というデメリットがある。料金は1,280円(税込1408円)~で、それほど高価なわけではない。それでも、プレイしない月があっても費用が掛かることや、それほどプレイしないライトゲーマーにとっては手痛い要素だ。また、月額課金にプラスしてアイテム課金もあるハイブリッド課金と呼ばれるスタイルを取っている。ゲームの進行上課金の要素はそれほど重要ではないものの、どうしても費用が掛かることに苦手意識があるプレイヤーも多い。ゲームへの参入ハードルも上げてしまうというデメリットもある。

FF14におすすめのゲーミングPC一覧【2025年】

NEXTGEAR JG-A5G60(マウスコンピューター)

nextgear価格:129,800円(送料込)
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce RTX 5060
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:750W 80PLUS BRONZE
マザボ:チップセットB550
コスパ:9.3

公式サイト詳細
管理人コメント

FF14をプレイするためにゲーミングPCを購入するなら、まずはNEXTGEAR JG-A5G60をおすすめしたい。CPUこそ当サイトの推奨環境を満たせていないもののゲームの推奨環境をクリアしている。GeForce RTX 5060との組み合わせならRyzen 5 4500でもそこまでマイナスはなく許容範囲だろう。次のアップデートは数年先だが、そこまで見据えたモデルだ。FF14以外のゲームへの対応力もまずまずで、誰にとっても扱いやすい性能が魅力だ。コストパフォーマンスもよく、選んで後悔しないモデルである。保証期間が3年間と長いのもメリットだ。

GALLERIA RM5C-R56T (ドスパラ)

GALLERIA RM5C-G60S価格:159,980円+送料3,300円
CPU:Core i5-14400F
GPU:GeForce RTX 5060 Ti 8GB
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 500GB Gen4 NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
マザボ:チップセットB760
コスパ:9.7

公式サイト詳細
管理人コメント

FF14をWQHD環境でプレイするなら、最低限見ておきたいモデルだ。コストパフォーマンスに優れ、ほぼ全てのゲームの推奨環境を満たせる。最新のゲームなどではギリギリなこともあるが、設定を下げるなどで対応できる。幅広いゲームジャンルに対応可能な性能は、FF14以外のゲームもプレイする方におすすめしやすい。ケースデザインがよくリセールにも期待できる。

Lightning-G AF7W Ryzen7 7700搭載 (ドスパラ)

Magnate-G MTW12th価格:194,980円+送料3,300円
CPU:Ryzen 7 7700
GPU:GeForce RTX 5070
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 500GB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS GOLD
マザボ:チップセットA620
コスパ:10.0

公式サイト詳細
管理人コメント

ワイド解像度(3440×1440)や4K解像度(3840×2160)でのゲームプレイを想定するなら見ておきたい性能だ。CPUに旧世代のRyzen 7 7700を搭載することで価格を抑えている。ハイクラスのGeForce RTX 5070搭載モデルが25万円以下で購入できるなら悪くない。FF14を負荷の高い環境で長く遊ぶなら、ハイクラスのゲーミングPCが適している。ゲーム以外の用途にも優れており、FF14を隅々まで楽しめるはずだ。

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