出典:https://store.steampowered.com/
Rustの推奨スペックを検証していく。比較的負荷の高いタイトルである程度余裕を見たゲーミングPC選びが重要だ。144Hz環境を上限に考えるとよいだろう。ページの最下部で「Rust推奨のおすすめゲーミングPC」をまとめているので参考にして欲しい。
Rustの必要・推奨環境まとめ
要求スペックが更新され、必要な性能が少し高くなったので注意しよう。必要環境は世代が進んだだけで、性能自体は変わっていない。一方で、推奨環境はグラフィックボードのスペックがGeForce GTX 980からGeForce RTX 3060へ変更された。こちらは性能が45%近くアップしている。Rustを快適にプレイするための指標である推奨環境は大きく底上げされたと言える。
当サイト基準の推奨環境には変化を加えていない。オンラインゲームはアップデートで要求スペックが高まることが予想できる。当初から推奨環境はあらかじめ性能に余裕を持たせていた。今回のように大幅な要求スペックの向上にも対応できる。使用するエンジンの変更でもない限り、今後は大幅な性能アップの可能性は低い。
Core i5-14400FとGeForce RTX 4060の組み合わせは現行のゲーミングPCでも人気の組み合わせだ。ミドルクラスの王道のような性能を基準にしているので、ゲーミングPC選びには迷いにくいはずだ。もっとも、プレイ環境で必要なスペックが変わるのは言うまでもない。当サイト基準の推奨環境はフルHDで60fpsを想定している。フルHDを超える解像度や、もっと高いfpsを目指すならもっと高い性能が必要だ。
サバイバル系のタイトルなので、必然的に他のプレイヤーとの戦いが生じる。PvP要素を考慮すれば、性能は高くても腐らない。どの程度を快適と判断するかにもよるが、最新のGeForce RTX 5080だったとしても用いる価値はある。それだけ高性能の恩恵を受けやすいゲームとも言える。現実的に240Hz環境は難しく、現行のハイエンドと設定次第でどうかという程度だ。そのため、144Hz環境を上限に定めての紹介だ。
負荷に関しては戦闘中にやや重くなる傾向が見られた。これに関しては性能というよりも、サーバーや環境によるところかもしれない。それでも性能で対応できる部分は多い。まずはカクつかない性能というのを目指したい。カクつかない性能は当サイト基準の推奨環境に合わせれば問題ない。ただ、対人要素の強いゲームは高リフレッシュレートを実現できればそれだけで恩恵がある。
本格的にRustをプレイするなら、60fpsは最低限でしかない。144fpsや240fpsの安定といった高みを目指すことになるだろう。具体的に言えば、Core i7-14700FとGeForce RTX 4060 Tiのようなモデルだ。これでも240fpsの完璧な安定はむずかしい。理想的な環境を追うよりも、最低限目指したい環境から考えた方がいいかもしれない。
「理想は240fpsの安定だが、最低でも144fpsはほしい。」といった要望があれば、まずは144fpsを目指せる性能を検討する。その中で、予算に合うように性能を調整する。RustはCPU性能も重要だが、Core i5-14400とCore i7-14700ではそこまで大きな性能差はない。グラフィックボードをグレードアップさせる方が快適性は高まるだろう。
Rustの概要
自由度の高いサバイバル系タイトル
Rustは2018年に登場した自由度の高いサバイバル系のゲームだ。他のサバイバル系のゲームと比べてやや広めなフィールドで、各々が目的を持って生き延びていくスタイルとなる。スト鯖と呼ばれるストリーマーに向けたイベント「VCR Rust」で人気が再度爆発している。生き延びるために、あらゆる手段を用いる必要がある。他者から身を守るために拠点を築き、食料を安定させるために農業を始めるなど様々だ。
マップ上にあるモニュメントの攻略もあり、冒険要素も兼ね揃えている。自由度という点では他のサバイバル系のゲームと一線を画しているように感じる。だからこそ、登場から5年経った今でも遊ばれているゲームになっている。一般的なサーバーでは死んでもリスポーンするので、死がそれほど大きなデメリットにはならない。
ただし、PvPで敗れた場合は持っているものをドロップするので、ほぼ確実に奪われることになる。序盤はともかく、中盤以降はプレイヤーの脅威に対応していくことが必須となる。何でも自由にできるが、他のプレイヤーという無視できない要素がある。自分のしたいことばかりを続けると、高確率で全てを失うことになる。
様々な事柄に対応できるように、多くのことを行う必要が出てくる。Rustはソロでプレイするよりも、友達と協力する方がいい。それぞれが自分の好きなことを進めることで、それで多くのことがカバーできる。対人にしても、備蓄にしても、一人より二人、二人より三人だ。サーバーに参加する形となるため、注意が必要なのはログアウト後の対策だ。
ログイン中は防衛できても、自分を含めた仲間がログアウトすれば無人の拠点となる。鍵などで防衛はできるものの、めちゃくちゃに荒らされることもある。生活リズムが異なる仲間が複数いればログアウト時にもある程度安心はできる。そうそうそんな都合のよいことはない。ログアウト後もゲームが動き続けるというのもRustの醍醐味とも言えるだろうか。
RustにはEscape from Tarkov同様にワイプという初期化が定期的に行われる。1weekはそのまま1週間で初期化、2weekは2週間、monthlyは1ヶ月だ。この期間に関してはサーバーによって異なる。このワイプに合わせて初期化されることは、プレイヤーの一強化を防ぎ、取捨選択をしやすくしているようにも思う。
初期化されるなら、ここはこのくらいでいいと判断し、勧めていることを中断・完了させる基準にもできる。また、長くプレイしているプレイヤーが圧倒的に有利になる状況を防げるのも大きい。何でもできるゲームだからこそ、圧倒的な拠点、絶対的な武力を持つチームが誕生すると、そのサーバーでは何もできなくなる。monthlyサーバーは終盤にそういったチームが誕生しやすい。
いわゆるガチ勢が多くなるので、初心者のうちはあまり思いのままの行動というのはしにくい印象がある。そういった一方的なことの制限としてワイプを採用しているようだ。ある程度本気でプレイするとなれば、3人4人の仲間では満足しにくいのはデメリットだろうか。
本気でやるには10人・20人単位のチームが理想という声もある。中には最低でも30人というプレイヤーもいた。この点ではなかなか始めにくいと思うかもしれないが、Steam等のコミュニティで人を集めることはそれほど難しいことではない。どこかのコミュニティに参加し、気の合うプレイヤーを集めて一緒に遊ぶのもいい。大勢で楽しめるというのはメリットとも言えそうだ。
CPU性能も重視するとよし
他のゲームと異なり、CPU性能もそれなりに重要である。これがモデル選びを難しくする要素でもある。GeForce RTX 5080を搭載していても、その性能を引き出せるCPUでなければならない。また、CPU負荷が高く、メモリも多く消費するので余裕を持たせたい。Ryzen 5 4500搭載の価格を抑えたモデルは、搭載しているグラフィックボードによっては推奨できない。CPUをRyzen 5 4500にするなら、グラフィックボードはGeForce RTX 4060を上限に考えた方が良い。
グラフィックボードは幅は広く、設定を下げることに抵抗がなければ安価なGeForce RTX 3050 6GBでも問題はない。CPUとの組み合わせが重要になりやすいため、性能のバランスを意識して選択したい。Ryzen 7 5700XとGeForce RTX 5080のようなアンバランスな組み合わせは、Rustではあまり効果的とは言いにくいので注意したい。
予算を抑えたいのであればCore i5-13400とGTX 1660 SUPERと考えたい。GTX 1660 SUPERとの組み合わせであれば、もう少しCPU性能を下げる余地はある。しかし、Core i5-13400より下のCPUは大きく性能が落ちるので選択肢がほとんどない。汎用性から見てもCore i5-13400を最低限に見ておいた方が間違いない。
予算を抑えたいのであればRyzen 5 4500とGeForce RTX 3050 6GBの組み合わせが選択肢に入る。ただし、設定を下げても60fps前後の安定となる。高リフレッシュレートでのゲームプレイには適していない。自分のプレイスタイルに適しているかを考えて選んでほしい。少しでも安定を目指すなら、Core i5-14400Fを基準に考えた方がいいだろう。
現在はHDD搭載モデルがほとんど存在していないのであまり気にする必要はないが、SSDが推奨されている。読み込みに掛かる時間が有利不利に繋がる場面があるかもしれないので注意しよう。主にワールドの読み込み時に、読み込み開始して少しすると本体はすでにワールドに存在している。読み込みが速いとすぐに動けるが、HDDのように読み込みが遅いとしばらくワールド内に棒立ちとなる。
ゲーム開始の画面に切り替わると襲われた後ということもある。OSの関係でストレージはSSDになっていても、外付けのHDDなどを用意している場合は注意だ。誤ってRustをHDDにインストールすると様々な場面で不利になる。また、Rustはメモリ消費が激しいので容量は多めに見ておく方がよい。設定で調整はできることから、16GBあれば困ることはなく、設定によっては8GBでも対応はできる。
よほどの理由がない限り、16GB未満の容量はおすすめしない。Ryzen 5 4500・GeForce RTX 3050 6GB・メモリ16GB・SSD 500GBのような構成が最低限だ。快適性を求めるなら、Core i5-14400F・GeForce RTX 4060のように、性能に関わる部分をアップグレードしていく。プレイ環境を選ばなくなるので、より深くゲームを楽しめるようになるだろう。
Rustのようなゲームに興味があるなら、ギリギリのモデルを無理に選ぶよりも、少し予算に余裕が出てから性能に余裕のあるモデルを選ぶ方が賢明だ。推奨環境を満たしていなくても、快適と感じられるラインは存在する。ギリギリを攻めれば100,000円以下のモデルでもプレイは可能だ。ある程度プレイできればよいというなら、100,000円以下のモデルでも問題はない。
性能は低いのであまり高望みはできないことは留意しておきたい。そういったモデルを選択する場合は、その性能で本当に満足できるかよく考えて選択してもらいたい。よく分からない場合は、推奨環境に沿ったモデルを選ぶとよいだろう。低価格のモデルは往々にして性能が低く、性能を理解せずに選択すると後悔しやすいからだ。まずは、当サイトの推奨モデルからチェックしてみてほしい。
RustにおすすめのゲーミングPC
LEVEL-M1P5-R45-LAX(パソコン工房)
価格:99,800円+送料2,200円
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce RTX 3050 6GB
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:10.0
Rustをプレイするなら、LEVEL-M1P5-R45-LAXは最低限の性能だ。快適にプレイできるモデルではなく、Rustをある程度動作させるためのモデルだ。予算を抑えたい、かつ現在使用のゲーミングPCがまともに動作しない方に適している。人の多いサーバーなどはやや苦手な傾向にある。あくまでもライトにプレイできるモデルだ。
NEXTGEAR JG-A5G60 (マウスコンピューター)
価格:129,800円(送料込)
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:750W 80PLUS BRONZE
コスパ:9.5
Rustをまずまずの環境でプレイできるモデルだ。おおむね60fpsでプレイ可能で、設定を大きく下げれば100fps程度は期待できる。ただし、負荷のかかる場面ではフレームレートが安定しないため、本格的な下環境を構築するのには向いていない。また、フルHDを超える高解像度でのゲームプレイも苦手なので注意したい。
Magnate-G MV-TiW (ドスパラ)
価格:184,980円+送料3,300円
CPU:Core i5-14400F
GPU:GeForce RTX 4060 Ti
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 500GB Gen4 NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:9.8
当サイト基準の推奨環境を満たしたモデルだ。Rustを快適にプレイするには、まずはこのくらいの性能を検討したい。高リフレッシュレートでのゲームプレイは可能だが、負荷の高い場所や場面では100fps程度にまで下がる。完璧な144fpsや240fpsを目指すなら、これ以上のCPUやグラフィックボードを搭載したモデルをおすすめする。ただ、推奨環境を満たした推奨モデルとしては、Magnate-G MV-TiWを上限に考えたい。さらに高みを目指すと青天井で上限がないからだ。多くのゲームを快適にプレイできる性能を有していることもあり、ゲーミングPCとしてバランスの取れたモデルと言える。
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