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当記事では、ゲーミングPCに搭載するCPUはIntel第4世代Core iシリーズとIntel第6世代Core iシリーズのどちらがいいのかについて検証している。旧世代となるこれらのCPUの交換を考えている方はぜひ参考にして欲しい。当ページは2015年時期のものでアーカイブとして残している。なお、最新のCPUについては下記のページでまとめた。Ryzenシリーズについても合わせて確認できる。

将来性=第6世代、コスパ=第4世代と考えよう

  • 第6世代Core iシリーズを選ぶべき人
  • 新しいものが好きな人やコストよりも将来性をとる人におすすめとなる。

  • 第4世代Core iシリーズを選ぶべき人
  • 少しでもコストを抑えてゲーミングPCを購入したいという人におすすめとなる。

CPU販売当初(2015年8月)の考え方は上記のようになる。第6世代Core iシリーズが登場してしばらく時間が経過した。BTOショップを見ると新しい第6世代とは別に旧世代の第4世代CPU搭載ゲーミングPCも販売されている。こうなるとどちらの世代のCPUを選べばいいのか悩んでしまうだろう。

CPUの第4世代と第6世代のどちらがよいか・・・これだという答えを出すのは難しい。特に価格差がある販売開始当初は悩ましい。在庫処分的にBTOメーカーが旧型のモデルの価格を引き下げるためだ。例えば、Core i5-6500とCore i5-4690のように価格が近くても性能に差があるなら性能が優れているほうがよいだろう。

少しでも安くゲーミングPCを購入したいのであれば旧型の第4世代CPUでもよいのではないかと思う。車でも家電でも価格が安いからあえて旧型を選ぶという方もいるのと同じだ。第6世代CPU(SkyLake)が登場して、ゲーミングPCに搭載されるCPUは第6世代に統一されると考えていた。そもそも一気に切り替わっていればこの記事自体が意味のないものになっていただろう。

性能帯ごとに考えてみる

ハイエンドCPUは好みでもよい

選択が難しくなるのはハイクラスのCPUで、Core i7-4790とCore i7-6700辺りだろうか。性能は旧世代のCore i7-4790の方が高いが、差はわずかで最新のメモリ規格であるDDR4を搭載していれば簡単にひっくり返ってしまう。そもそも前世代のCPUの方が性能が高くなるということは珍しい。メモリ規格でカバーしている形だ。

本音を言ってしまえば、ハイクラスやハイエンドクラスであればCPUを交換しなければならない日はそんな近くはない。したがって、Core i7-4790KやCore i7-4790のようなハイクラスのモデルなら旧世代に当たる0第4世代であってもゲームプレイにおいてマイナスにはならない。

それはCore i7-6700KやCore i7-6700のような第6世代のハイスペックなCPUにも同じことが言える。性能が高いCPUに限って言えば、どちらを選んでもゲームでは大きな影響を生まないので好みでいいとも思える。それでも予算内であれば、将来性を重視して第6世代を選択するのも一つだ。

第4世代Core iシリーズに関して言えばDDR4メモリを搭載することができないというのが、今後のデメリットとなる可能性もある。気をつけてもらいたいのは、G-tuneのNEXTGEAR-MICROは第6世代にDDR3という組み合わせなので、失敗しないようにして欲しい。こういうイレギュラーな形もあるのだ。第6世代Core iシリーズ購入検討中の方はメモリ規格についても確認しておこう。

性能が低いCPUなら最新モデルを選ぶべき

これまで説明したことはほとんど(第4世代と第6世代で比較対象となるもの)は性能の高いCPUに限った話だと考えてほしい。比べる必要があるかは分からないが、Core i5-4460という第4世代のゲーミングモデルでは最低ランクのCPUと、同じく第6世代Core iシリーズの最低ランクのCore i5-6400の場合、これはCore i5-6400のほうがよいと断言できる。

性能が低いほど第6世代Core iシリーズが優秀となり、性能が高くなると頭打ちの影響もあってか差がほとんどなくなっている。価格を安いからといって間違ってもCore i5-4460を選択してはいけない。このクラスならCPU性能を落としてグラフィックボード性能を引き上げることは推奨しない。場合によってはCPUのボトルネックになってしまうからだ。必ずCore i5-6400以上、できればCore i5-6500を選択しよう。

予算がある程度限られている場合は第4世代Core iシリーズと見比べてみて、予算内で性能が高いほうを選んだほうが結果的には納得できることだろう。人によると言ってしまえばそこまでだが、結論としては繰り返しになってしまうが性能が低いほど第6世代Core iシリーズが際立ち、性能が高くなると徐々に薄れていく。ただし、エンコードなど極端に負荷の掛かる作業を行う場合はCore i7-6700Kを推奨する。

補足:価格が落ち着けば新しい方がよい!

通常新しいモデルがリリースされて3ヶ月程度経つとある程度価格が落ち着いてくる。2015年末の時点で第6世代Core iシリーズの価格も落ち着いてきていて第4世代を選ぶ理由はないと考えている。昨今のゲームはCPU負荷が非常に高くなってきているので、ゲーミングPCではCPUの性能が非常に重要だ。

グラフィックス性能に対してボトルネックとなりフレームレートが伸びなくなってしまうことがある。一時期、ゲームをするならCore i5シリーズで十分だという声が圧倒的で私個人もそのように考えてきた。それは主にマルチスレッド(ハイパースレッティング=HT)にゲームが対応していないため、Core i7の処理性能を活かせないからだった。4コアあれば十分パフォーマンスを発揮できた時代だと言える。

それでもCPUクロックに大きな差があり、基本的な処理性能の高いCore i7シリーズが注目されはじめた。CPU単体の処理性能だけで見るとCore i7-4790Kが最高峰の位置にいるが、DDR4メモリを搭載したCore i7-6700Kには完勝とはいかない。

また、各ショップのラインナップでも第4世代ラインナップはかなり数が減ってきている。当サイトで紹介しているデスクトップパソコンは66種類あるが、第4世代CPUを搭載しているモデルはほとんどなくなった。今後も数が増えることはないと考えている。

また、売れ筋モデルも第6世代CPU搭載モデルであることを考えると新しく購入を考えている方は第6世代Core iシリーズを選べばいいだろう。現在第4世代CPUを持っている方に対しての見解は変わらない。今すぐ第6世代に交換しなければいけないと言うことはない。それならば第7世代を待つ方がよい。

第6世代へのCPU単体の交換は慎重に考えよう!

これから第6世代CPUへの交換をするときのデメリットは、コスト面と手間が掛かる点だ。この点については、ゲーミングPCを新調するときには当てはまらない。あくまでも、CPU単体での交換を見たときの話なので注意して頂きたい。

ご祝儀価格で単体価格が高い

どの製品でも最新であることに越したことはないかもしれないが、最新であることが必ずしも最良の選択とはならないこともある。新しいモデルは価格が高めなことが多くコストパフォーマンスは低下する可能性があるのだ。性能面で言えば第6世代CPUは、DDR4を搭載することが可能になっているのでほぼ確実に上だ。価格との兼ね合いを考える必要がある。

また、第4世代のCore i7-4790Kは第6世代のCore i7-6700Kに劣らない性能を持っており、今なお高い評価と人気を得ている。CPUの買い替え時は一世代ごとに訪れるものではないため、第4世代から第6世代への買い替えは正直微妙だ。もちろん、Core i5-4460からCore i7-6700などの性能の向上を見越してならば同世代内でスペックアップするよりは建設的だ。

マザーボードの交換が必須

注意すべき点として両世代のモデルは、ソケットが違うため第4世代から第6世代への買い替えはCPUだけでなくマザーボードの変更もしなくてはならない。マザーボードが変わるということはCドライブは流用できない。いや、厳密に言えばレジストリを見直すことでそれも可能となるが、ドライバなどは一新しなくてはならないため手順が長くなる。初心者の方にとってはハードルが高いことだ。

新しくパソコンを購入する場合は後述するが、CPUのみのスペックアップはコスト面を考慮して同世代のほうが抑えられる。第3世代以下からでも、第6世代だけでなく価格が下がってきている第4世代もねらい目となる。第7世代が登場したときに、第6世代と同じソケットであるならば将来性を考えて第6世代を選択するのもよさそうだ。

第5世代から見る性能面の頭打ちについて

現状第5世代は一般向けではないため認知度も低く、第4世代の次の世代は第6世代と言われている。CPUはグラフィックボードと違い世代が変わっても大きな性能の向上がなくなってきているのが現状だ。すでに性能のアッパーまできているのだ。

数年前から頭打ちだと言われているように、新製品であろうと大きな差はない。したがって選択肢は、第4世代あるいは第6世代の二つだ。発売から時間が経ち、価格差がなくなっていることや将来性から後者を選ぶ方がよいだろう。

当記事のまとめ

新しいCPUが販売されると、これからゲーミングPCを購入しようと考えている方は最新のCPUか一世代前のCPUかで悩むことになるだろう。これはなにも第6世代及び第4世代に限ったことではない。これからもCPUが販売される度にぶち当たるものだ。単体のモデルとして見ても搭載BTOパソコンとして見てもそれは変わらない。

基本的には将来性及び性能を重視するか、価格を重視するかで選択するとよい。新型CPUの価格が落ち着いてきていて旧型PUのラインナップがなくなってきたら最新のモデルを選ぼう。ただし、今第4世代CPUを使用している方が急いで第6世代のCPUを購入する必要はない。例えばCore i7-4790KやCore i7-4790を使用している方が、Core i7-6700やCore i7-6700Kに買い替えをするのはそこまでメリットがない。

グラフィックボードも新しくしたいと考えているのであれば検討する価値はある。基本的な考え方としては、予算に余裕があって将来性や性能を重視するのであれば最新のCPUを選ぼう。反対に少しでも価格を下げたいのであれば旧型モデルを選ぶとよい。

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