G-Tune DG-A7G7Stop


G-Tuneが販売するゲーミングPC「G-Tune DG-I7G7S」のレビューをまとめた。Ryzen 7 5700X×GeForce RTX 4070 SUPER搭載のゲーミングPCだ。税込30万円という価格設定は割高だと言わざるを得ない。少し前までセール対象モデルとなっていたが、それでも値引き額はわずか10,000円だ。このクラスのゲーミングPCを探しているなら比較対象モデルをチェックしておいて欲しい。正直構成やサポート面を考慮しても割に合わない一台だ。口コミ数が多く気になっているゲーマーも多いかもしれないが、現段階で選ばない方がよい。

G-Tune DG-A7G7Sのスペック解説

nextgear-micro

ブランド名G-Tune
製品名G-Tune DG-A7G7S
価格299,800円(税込)
CPURyzen 7 5700X(水冷)
GPUGeForce RTX 4070 SUPER
メモリDDR4-3200 32GB
SSD1TB Gen4 NVMe
HDD非搭載
電源750W 80PLUS BRONZE
マザーボードチップセットB550
(Wi-Fi 6E・Bluetooth 5内蔵)
おすすめ度Bランク
評価・コスパ
2.8

—–内訳—–
・ショップ評価
8.9

コストパフォーマンスの評価は2.8と低い。かなり高めの価格設定となっている。これはG-Tune DG-A7G7Sに限らず、G-Tuneシリーズ全体に当てはまることだ。おすすめ度はBと標準的だ。コストパフォーマンスは確かに低いが、機能やサポート面はトップクラスに優れている。これらの点から、コストパフォーマンス以外の部分を重視する方におすすめのモデルとなっている。

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おすすめカスタマイズ

  • CPU ×
  • CPUファン –
  • CPUグリス △
  • メモリ ×
  • SSD ×
  • 電源 △

カスタマイズは電源を検討するかどうかくらいのものだ。CPUの変更は価格に見合っていない。CPUグリスは一考の価値があるものの、Ryzen 7 5700Xの発熱量を小さく必須というわけではない。標準搭載である水冷のCPUクーラーでさえオーバースペックと言える。その上にCPUグリスの変更は恩恵が大きいとは言えない。変更を考える理由として、水冷のCPUクーラーの性能を最大限引き出せるようにするためだ。つまり、CPUグリスの変更は好みだ。推奨するものではない。

メモリは標準で32GBの容量がある。64GBへのカスタマイズは、価格の高さと有用性からおすすめしにくい。メモリは多く搭載していても困ることはない。しかしながら、64GBが必要となる用途は限られている。Ryzen 7 5700Xの性能から、64GBが必要となる用途への対応力は低い。仮にカスタマイズの費用がもう少し抑えられていれば検討する価値はあった。カスタマイズにかかる費用の高さがネックだ。

SSDは標準で1TBと余裕があるように思う。2TBへのカスタマイズはあまりおすすめできない。多くの方にとって、1TBの容量があれば事足りるからだ。最初から2TB必要だと確信していない限りは変更しない方がいい。1TBで足りなくなったら増設や外付けのストレージ対応するくらいでいい。

電源は標準で750W 80PLUS BRONZEが搭載されている。容量的には何の問題もない。750W 80PLUS GOLDへの変更を検討するくらいだ。それほど大きな恩恵があるわけでもないので、カスタマイズは好みによるところが大きい。必要性は低いので、悩むなら変更しない方がいいだろう。

各タイトルの対応表

Apex Legendsフォートナイトパルワールドマイクラ
Apex-Legends
・240Hz


・144Hz
fortnite
・240Hz


・144Hz
palworld
・144Hz


・60Hz
minecraft1
・影Mod


・通常

★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。

G-Tune DG-A7G7SはRyzen 7 5700XとGeForce RTX 4070 SUPERを搭載したハイクラスのゲーミングPCだ。グラフィックボードの性能が高く、CPU性能は控えめとなっている。幅広い用途をカバーするというよりも、ゲームに特化したモデルである。ただ、CPU負荷の高いゲームは苦手で、フレームレートの安定が求められるゲームにも対応しにくい部分がある。それぞれのゲームに対する特徴を理解して選んでほしい。

国内で高い人気を誇るApex Legendsは240Hz対応モニターの性能を活かしやすい。その反面、240fpsの張り付きはむずかしい。200fps以上の安定はできても、張り付きとなると設定をかなり下げることになる。それでも230fpsを下回るなど、なかなか安定しにくい場面がある。240fpsを目指せる程度だ。

バトロワ系の人気ゲームフォートナイトは、DirectX 12の環境を避ければ240fpsを目指せる。ただし、最低設定にしても、オブジェクトを破壊する際は負荷が高まり、240fpsの張り付きはフォートナイトもむずかしい。細かな設定を行えばDirectX 12の環境でも100fps以上は実現可能だ。あまり高望みをするとがっかりするかもしれないので注意してほしい。

一時話題となったパルワールドは、推奨環境は満たせていても、144fpsの安定がむずかしい場面がある。設置物が増える中終盤はとくに負荷が高まりやすい。視界の広さで負荷が変わり、設置物の位置関係でも負荷が変わる。安定したフレームレートが目指しにくいゲームながら、まずまずの対応力を持っている。細かく設定を調整できないゲームなので、ある程度の妥協が必要になりそうだ。

登場から15年以上経つ現在も人気のMinecraftは、最高設定でも快適にプレイできる。人気の影Modを導入しても安定したゲームプレイが可能だ。トラップタワーのような場所近辺はどうしても負荷が高まるので対応はむずかしい。それでも、フリーズしてクラッシュするようなことは少ないはずだ。Minecraftをメインに考えているなら、G-Tune DG-A7G7Sはオーバースペックである。

G-Tune DG-A7G7Sのゲーミング性能

Ryzen 7 5700X(CPU)

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Ryzen 7 5700XはゲーミングPC全体の価格を抑えるために選択されることが多いCPUだ。ゲーム性能スコアは27,036と悪くない。Intel第13世代のCore i5-13400Fに近いゲーム性能を有している。下位モデルであるRyzen 5 3600Xと比べると5%弱パフォーマンスが上だ。次世代のRyzen 7 7700になると25%近く性能が高くなる。

GeForce RTX 4070 SUPER(GPU)

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GPUにはAda Lovelace世代のハイクラスであるGeForce RTX 4070 SUPERを搭載している。GeForce RTX 4070の上位モデルとして登場した。GeForce RTX 4070と比べて14%程度パフォーマンスが高い。競合のRadeon RX 7900 GREと同等のゲーム性能を誇る。WQHD環境以上でのゲームプレイにも対応可能だ。

CPUとGPUのバランス

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Ryzen 7 5700XとGeForce RTX 4070 SUPERのバランスはあまりよくない。Ryzen 7 5700Xの性能では、GeForce RTX 4070 SUPERの性能を引き出しにくい。ゲームによってはボトルネックとなって、思う以上に負荷を感じやすくなる。この組み合わせは性能よりも価格を重視したモデルに多く採用されている。

G-Tune DG-A7G7Sは例外だが、本来はコストパフォーマンスが大きく伸びる。ゲーム以外の用途にRyzen 7 5700Xは使用しにくい反面、ゲームではそれほど大きなマイナスになりにくい。特に、最近のゲームはCPU性能がそこまで求められるものがない。ハイクラスのゲーミングPCは得手不得手の少なさが特徴でもある。その点、苦手な部分が多いG-Tune DG-A7G7Sは人を選ぶモデルだ。

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G-Tune DG-A7G7Sの特徴&強み

はっきりと価格は高い

コストパフォーマンスを度外視したような価格設定でとにかく価格が高い。Ryzen 7 5700XとGeForce RTX 4070 SUPERを搭載したモデルでは最高値クラスだ。299,800円ともなれば、GeForce RTX 4080 SUPER搭載モデルなどハイエンドクラスにまで手が届く価格である。コストパフォーマンスを意識しているなら、G-Tune DG-A7G7Sは間違いなく避けた方がいいモデルだ。

マウスコンピューターの製品は、ECサイトでの販売がメインのNEXTGEARシリーズ以外ほぼすべてが割高だ。その理由のひとつに、セールで大幅な値下げを行うことで印象をよくするというものが挙げられる。Ryzen 7 5700XとGeForce RTX 4080 SUPERの組み合わせなら、22万円台が適正価格だろう。構成を加味しても25万円台が限界だ。

例えば、セール対象となった時に40,000円程度の値引きを行う。これでユーザーが受ける印象はよくなる。マウスコンピューターの製品が高い理由はここにあると考えている。ただし、G-Tune DG-A7G7Sは8/28までセール対象となっていた。その時の値引き額は10,000円である。とてもお得とは言えない値引きで、これまでの動向から考えてもあまりうまく値引きできていないように感じる。

おそらく円安の影響を受け、対応できなかったのではないだろうか。G-Tune DG-A7G7Sには、次からのセールに期待したい。G-Tune DG-A7G7Sが狙い目となる価格は244,800円くらいだ。理想的な価格で言えば229,800円だ。これは定価ではなく、セールでの値引き後の価格を指している。セールでの値引きができなくなることから、定価を大きく下げるようなことはない。

価格の高さはセールありきで設定されているため、候補に入っていたとしても様子を見るべきだ。G-Tune DG-A7G7SはG-Tuneシリーズでも人気モデルであるため、セールの対象になりやすい。選択時にお得な変化をしているか見極める意味でも、250,000円前後の価格で選びたい。構成を無視すれば、同等の性能を持つモデルは22万円台で展開されている。それは同じマウスコンピューターの製品でもそうだ。G-Tune DG-A7G7Sに強いこだわりがないなら、比較の項目にピックアップしているモデルをチェックしておいてほしい。

充実構成と手厚いサポートが最大の武器

G-Tune DG-A7G7Sの特徴は充実の構成と手厚いサポートだ。まず構成を見ると32GBのメモリ容量、1TBのストレージ容量、750Wの電源容量がある。どこを見てもカスタマイズの必要性を感じないほど十分なものだ。水冷式のCPUクーラーが採用されており、Wi-FiとBluetoothに対応したマザーボードを搭載している。構成面は弱点のない完成度の高いものだ。価格の高さも頷ける。

そして、最大の目玉はサポートだ。24時間365日対応の国内コールセンターが用意されている。わからないこと、パソコンのトラブルに対して、いつでもサポートが受けられるのはありがたい。ゲームのゴールデンタイムである21時以降にもサポートが受けられる24時間体制は素晴らしい。一部のメーカーでは21時には電話サポートの受付が終了するところもある。

最もゲームをプレイする時間帯は、最もトラブルや不具合の相談が発生する時間帯でもある。24時間365日対応のサポートは、初心者でなくても安心できるはずだ。24時間365日対応は素晴らしいが、それだけなら他のメーカーにも見られることだ。他のメーカーが真似できないサポートを持っているのがマウスコンピューターだ。なんと、標準で3年間の保証がある。

ほぼすべてのメーカーは保証を1年間にし、3年以上の延長保証を有料のオプションにしている。マウスコンピューターは延長保証ができない代わりに3年間の保証が受けられる。これらのサポートの費用もパソコンの価格に反映されていると考えれば、決して高いだけではない。ただ、サポートはコストパフォーマンスに影響を与えない。

評価は低くてもおすすめ度が標準的なのは、こういった理由があるからだ。G-Tune DG-A7G7Sの性能・構成・価格だけを見てしまうと、とてもじゃないがおすすめできない。そこにサポートという要素を加えて初めて評価できるモデルになる。パソコン単体ではなく、総合的に見て優秀になる。コストパフォーマンスよりも品質や利便性、安心を提供しているモデルだ。

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他のゲーミングPCとの比較

ブランド名G-TuneNEXTGEAR
イメージnextgear-micronextgear
製品名G-Tune DG-A7G7SNEXTGEAR JG-A7G7S
サイズミニミニ
価格299,800円224,800円
送料無料無料
CPURyzen 7 5700X
(8コア16スレッド)
Ryzen 7 5700X
(8コア16スレッド)
CPUクーラー水冷240mm水冷240mm
GPURTX 4070 SUPERRTX 4070 SUPER
メモリDDR4-3200 32GBDDR4-3200 16GB
SSD1TB Gen4 NVMe1TB Gen4 NVMe
電源750W BRONZE750W BRONZE
チップセットB550
(Wi-Fi・Bluetooth)
B550
納期約14営業日約14営業日
基本保証
(延長保証)
3年間
(-)
3年間
(-)
電話サポート24時間365日24時間365日
公式公式公式
レビュー当ページレビュー
比較対象は同じマウスコンピューターのNEXTGEAR JG-A7G7Sだ。構成は落ちるものの、価格は75,000円も安くなる。異常なほどの価格差に感じるかもしれないが、22万円台というのは適正価格だ。G-Tune DG-A7G7Sはセールでの値引きを想定している価格設定である。また、NEXTGEARシリーズは店頭での購入はできないオンライン限定のシリーズということもコストカットに一役買っているようだ。

これだけ価格差があると、カスタマイズで同じ構成に変更しても圧倒的にNEXTGEAR JG-A7G7Sがリードしている。ケースの見た目が苦手でもない限り、NEXTGEAR JG-A7G7Sを選ぶ方がいいだろう。同じマウスコンピューターということでサポートも同等である。G-Tune DG-A7G7Sが値下げされて20,000円程度の価格差になればわからない。セール期間中はG-Tune DG-A7G7Sにも分がある。しかし、セール期間でなければNEXTGEAR JG-A7G7Sを強くおすすめしたい。

パソコンケースレビュー

正面

G-Tune HM-Asyoumen
非常にシンプルなデザインとなっている。比較的コンパクトなミニタワーケースだと言える。中央部分には”GTUNE”のロゴが刻印されている。

右側

G-Tune HM-Aright
本体右側にも大きくGTUNEのロゴが刻印されている。前側には独特なデザインを採用している。

左側

G-Tune HM-Aleft
本体左側にもGTUNEのロゴが刻印されている。ブランドの押し出しが強い。なお、G-Tune HM-A-ALでは強化クリアガラスパネルを採用していて中を魅せるデザインとなっている。

I/Oパネル

G-Tune HM-Aiopanel
I/Oパネルは本体上部にまとめられている。マイク・ヘッドフォン端子、USB×2、HDMI端子が配置されていて使い勝手も良好だ。HDMI端子が前面にある使用は珍しい。これはゲーマーの希望に答えてということだが、それほど使う機会が多いわけではないように思う。背面にあってもそれほど困らないはずだ。

背面

G-Tune HM-Aback
モデルによって異なるため参考として見ていただければと思う。

G-Tune HM-Asokomesh
底面にはメッシュパネルが取り付けられていてメンテナンス性が高いケースだと言える。

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管理人による総評(G-Tune DG-I7G7S)

nextgear-micro

Ryzen 7 5700X×GeForce RTX 4070 SUPER搭載のハイクラスのゲーミングPCだ。本来であればコストパフォーマンスを重視したモデルになるはずが、充実の構成やG-Tuneブランドの特性などもあってかなり割高だ。30万円という価格だとGeForce RTX 4080 SUPER搭載モデルが視野に入るほどだ。3年間の基本保証や24時間365日の電話サポート付きでもおすすめしづらい。

価格CPUグラボ
299,800円(税込)7 5700XRTX4070S
メモリSSDHDD
DDR4 32GB1TB非搭載