Core i5-14500の性能比較とベンチマーク検証を行った。Intel第14世代のTDP 65W(Non-K)モデルが出揃った。Core i5-14500はややマイナーな存在ながら確かな性能で注目度が高い。14コア20スレッドと下位モデルのCore i5-14400(10コア16スレッド)よりもスペックが高くなっている。CPU内蔵グラフィックス非搭載モデルである「Core i5-14500F」は販売されていない。
Core i5-13500の後継モデルで基本的なアーキテクチャは変わっていない。残念ながらCore i5-13500からの買い替えだと恩恵はないと考えてよさそうだ。同じCore i5シリーズのCore i5-14600KやCore i5-14400との性能差も気になるところだろう。Core i5-13500やCore i5-14400と比較しながらそのパフォーマンスについて見ていく。BTOパソコンではほとんど搭載モデルが販売されておらず基本的には自作PCユーザー向けと言える。TSUKUMOやサイコムで搭載モデルが購入できる。詳細は、「Core i5-14500搭載おすすめゲーミングPC」で紹介している。
Core i5-14500の基本情報
コードネーム | Raptor Lake Refresh |
---|---|
プロセス | 10nm |
コア/スレッド数 | 14コア(6P+8E)/ 20スレッド |
定格/最大クロック(P) | 2.6 GHz / 5.0 GHz |
定格/最大クロック(E) | 2.0 GHz / 3.7 GHz |
L2キャッシュ | 11.5MB |
L3キャッシュ | 24MB |
PBP | 65W |
MTP | 154W |
発売日 | 2024年01月08日 |
MSRP | $232 |
価格 | 37,980円~ *2024/9時点 |
特徴 | (+)14コア20スレッドとスペックが高い (+)コストパフォーマンスに優れている (-)Fモデルは販売されていない (-)Core i5-13500とほとんど性能が変わらない |
評価 | ・総合評価 7.5 ・ゲーム評価 7.5 |
当ページの目次
Core i5-14500のスペック
Core i5-14500 | Core i5-14600K | Core i5-13500 | |
---|---|---|---|
メーカー | Intel | Intel | Intel |
コードネーム | Raptor Lake-R | Raptor Lake-R | Raptor Lake |
プロセス | 10nm | 10nm | 10nm |
トランジスタ数 | - | - | - |
ダイサイズ | 257 mm² | 257 mm² | 257 mm² |
コア/スレッド数 | 14(6P+8E)/ 20 | 14(6P+8E)/ 20 | 14(6P+8E)/ 20 |
定格クロック(P) | 2.6 GHz | 3.5 GHz | 2.5 GHz |
最大クロック(P) | 5.0 GHz | 5.3 GHz | 4.8 GHz |
定格クロック(E) | 2.0 GHz | 2.6 GHz | 1.8 GHz |
最大クロック(E) | 3.7 GHz | 4.0 GHz | 3.5 GHz |
L2キャッシュ | 11.5MB | 20MB | 11.5MB |
L3キャッシュ | 24MB | 24MB | 24MB |
内蔵GPU | UHD Graphics 770 | UHD Graphics 770 | UHD Graphics 770 |
グラフィックスコア | 32 | 32 | 32 |
グラフィックス周波数 | 1550 MHz | 1550 MHz | 1550 MHz |
CPUクーラー | ○ | × | ○ |
PCI-Express | Gen 5, 16 Lanes | Gen 5, 16 Lanes | Gen 5, 16 Lanes |
PBP | 65W | 125W | 65W |
MTP(PL2) | 154W | 181W | 154W |
MSRP | $232 | $319 | $232 |
国内価格 | 39,879円~ | 51,876円~ (47,880円/Fモデル) | 32,980円 |
発売日 | 2024/01/08 | 2023/10/17 | 2023/01/04 |
Pコアの定格クロックはCore i5-14500の方が0.1GHz(4%)高く、最大クロックもCore i5-14500の方が0.2GHz(4%)高い。Eコアの定格クロックもCore i5-14500の方が0.2GHz(10%)高く、最大クロックもCore i5-14500の方が0.2GHz(6%)高い。L2キャッシュ容量は11.5MB、L3キャッシュ容量は24MBとなる。Core i5-14500でもGolden Coveが維持されているためPコアのL2キャッシュは1.25MB(次世代のRaptor Coveは2MB)のままだ。
内蔵GPUはUHD Graphics 770を搭載している。これもCore i5-13500と同じものだ。グラフィックスコアもグラフィックス周波数にも違いはない。CPUクーラー同梱も無印モデルなら当然だろう。PCI-ExpressはGen 5, 16 Lanesと共通だ。PBPは65W、MTPは154Wと変更なしだ。価格も$232と維持されている。Core i5-14500の国内販売価格は39,879円だ。中古のCore i5-13500よりも7,000円ほど高い。性能差を考えると妥当だ。どちらを選んでも問題はない。
上位モデルのCore i5-14600Kのスペックも見ておこう。コア・スレッドは14コア20スレッドとCore i5-14500と共通だ。倍率ロックフリーモデルということもあってクロック周波数が高い。Pコアの定格クロックはCore i5-14600Kの方が0.9GHz(35%)高く、最大クロックもCore i5-14600Kの方が0.3GHz(6%)高い。Eコアの定格クロックもCore i5-14600Kの方が0.6GHz(30%)高く、最大クロックもCore i5-14600Kの方が0.3GHz(8%)高い。
Core i5-14600Kでは次世代のRaptor Coveを搭載していてL2キャッシュ容量が20MBと多い。L3キャッシュは24MBと共通だ。CPU内蔵グラフィックスも違いはない。Core i5-14600KにはCPUクーラーは非同梱なので別途用意する必要がある。PCI-ExpressはGen 5, 16 Lanesと共通だ。PBPは125W、MTPは181WとCore i5-14500のそれよりもそれぞれ60W・27Wも高い。MSRPの差は$87だ。国内販売価格では約12,000円の差がある。CPUクーラーを考慮すればその差は広がる。CPU内蔵グラフィックスが不要ならCore i5-14600Kでもよいだろう。
Core i5-14500の特徴&注意点
Core i5-14600Kとのゲーム性能の差は大きい
Core i5-14500のゲーム性能スコアは29,620とまずまずだ。従来モデルのCore i5-13500とほとんどゲーム性能は変わらない。下位モデルのCore i5-14400よりも3%弱パフォーマンスが高い。同じGolden Cove+Gracemontの組み合わせということもあってゲーム性能はそこまで伸びない。上位モデルでより高性能なRaptor CoveをPコアに搭載しているCore i5-14600Kとの性能差は20%以上とやや大きい。
価格帯の近いRyzen 7 7700Xと比べて11%低く、Ryzen 5 7600Xと比べて5%程度低い。ゲーム性能をランク付けするとミドルクラスとなる。Core i5シリーズの中でも中間に位置している。60番台のグラフィックボードとの組み合わせがベストだ。GeForce RTX 4060 TiやGeForce RTX 4060などが該当する。グラフィックス処理性能を重視したいならGeForce RTX 4070までは許容範囲だろう。
ワットパフォーマンスはまずまず
上記テーブルはマルチスレッドの負荷を掛けた時とゲームプレイ時の消費電力をまとめたものだ。Core i5-14500はマルチスレッドで134W、ゲームプレイで92Wだ。従来モデルのCore i5-13500とほぼ同等だ。クロック周波数が引き上げられた分だけ消費電力が高くなったと考えてよい。上位モデルであるCore i5-14600Kになるとマルチスレッドで65W高く、ゲームプレイでも22W高くなる。
もちろん性能差がありかつ倍率ロックフリーモデルなので当然の結果だ。扱いやすさという点ではCore i5-14500に軍配が上がる。下位モデルのCore i5-14400はよりワットパフォーマンスに優れたCPUだ。特にゲームプレイ時は73Wと消費電力がかなり抑えられていることがわかる。さらに、AMDのRyzen 7 7700XやRyzen 5 7600Xに比べると省電力性は見劣りしてしまう。プロセスの微細化が進んでいる分だけAMD製CPUは有利だ。
コストパフォーマンスはそこまで高くない
製品名 | コア/スレッド | ゲーム性能 | 価格 | コスパ |
---|---|---|---|---|
Ryzen 7 5800X3D | 8/16 | 36,384 | 48,980 | 0.743 |
Core i5-14600KF | 14/20 | 36,291 | 45,980 | 0.789 |
Ryzen 5 9600X | 6/12 | 34,904 | 52,800 | 0.661 |
Ryzen 7 5700X3D | 8/16 | 34,488 | 36,800 | 0.937 |
Ryzen 7 7700 | 8/16 | 33,317 | 57,000 | 0.585 |
Ryzen 5 7600X | 6/12 | 31,968 | 39,800 | 0.803 |
Ryzen 5 7600 | 6/12 | 30,030 | 34,180 | 0.879 |
Core i5-14500 | 14/20 | 29,620 | 37,980 | 0.780 |
Core i5-14400F | 10/16 | 29,045 | 31,980 | 0.908 |
Core i5-14500はコストパフォーマンスの高いCPUというわけではない。CPU内蔵グラフィックス非搭載モデルがないのもコスパ的には不利だ。コストパフォーマンスを重視するならCore i5-14400Fが優秀だ。Core i5-14500と同等のゲーム性能を持ちながら価格は6,000円も安い。Core i5-14500の優位性はゲーム性能+マルチコア性能の高さにある。14コア20スレッドとCore i5-14400よりもそれぞれ40%・25%多い。
ゲーム実況や動画編集などを考えているならCore i5-14500を選ぶメリットはある。一方で、CPUメーカーにこだわりがないのであればRyzen 7 5700X3DやRyzen 5 7600も候補に入れてもよさそうだ。特にRyzen 7 5700X3Dはゲーム特化型CPUでCore i5-14500と同等の価格で10%以上も高いゲーム性能を得られる。価格の安いAM4プラットフォームなのも大きなメリットだ。注意点としてRyzen 7000シリーズからAM5ソケットと一新されたことだ。
玄人向けCPUで搭載モデルは僅少
Core i5-14500は自作PCユーザー向けのCPUだ。存在感があるモデルではなく、他のユーザーと同じCPUが嫌だと考えてる方にぴったりと言える。Core i5-14600KやCore i5-14400と比べると性能的にも価格的にもやや中途半端だ。それでも14コア20スレッドとCore i5-14600Kと同じコア・スレッドが手に入るのは魅力的だ。
Core i5-14500を搭載したBTOパソコンは少なくおすすめできるわけではない。もっともCore i5シリーズの最上位でらうCore i5-14600Kを搭載したモデルもほとんどないと考えてよい。完成品のゲーミングPC購入を考えているならCore i7-14700やCore i5-14400など多くのBTOメーカーが取り扱っていて選択肢が多い方がよいだろう。
Core i5-14500のゲームベンチマーク一覧
Far Cry 6
Far Cry 6でのフレームレートを見ていく。従来モデルのCore i5-13500と比べて2%-3%程度フレームレートが高い。4K環境ではグラフィックボードがボトルネックとなるためCPUによる差がそこまで出ていない。同価格帯のRyzen 7 7700Xと比べると最大で7%フレームレートが低い。4K環境でも4%の差があり性能差があることは間違いない。上位モデルのCore i5-14600Kになると最大で22%もフレームレートが高い。次世代のRaptor Coveの威力を思う存分発揮している。
FF14
比較的負荷の軽いFF14でのフレームレートを見ていく。従来モデルのCore i5-13500よりも最大で3%フレームレートが低くなっている。原因は不明だ。下位モデルのCore i5-14400と比べてフルHDで2%程度フレームレートが高い。Ryzen 7 7700Xと比べると最大で13%フレームレートが低くなっている。Zen 4アーキテクチャ採用のRyzen 7000シリーズは強力なライバルとなる。Golden Coveではやや不利だ。
Blue Protocol
Blue Protocolでのフレームレートを見ていく。従来モデルのCore i5-13500と比べて1%程度フレームレートが高くなった。下位モデルのCore i5-14400よりも12%程度パフォーマンスが高い。Core i5-14400のフレームレートがやや低く出ているのは気になるところだ。上位モデルであるCore i5-14600Kと比べるとフルHD環境で13%、WQHDで13%、4Kで5%それぞれ低い。Pコアの差が出ている形だ。競合のRyzen 7 7700Xと比べると最大で22%も劣ってしまう。Ryzen 5 7600XやRyzen 5 7500Fにも及ばないのは残念だ。
Forza Horizon 5
Forza Horizon 5でのフレームレートを見ていく。TDP 65WのCore i5シリーズは団子状態となっている。Core i5-13500と比べて1%弱の伸びに留まる。下位モデルのCore i5-14400との差もほとんどない。上位モデルのCore i5-14600Kと比べると最大で6%程度フレームレートが低い。競合のRyzen 7000シリーズがトップを占める形だ。Ryzen 7 7700Xと比べると11%もフレームレートが変わってくる。高解像度になると差が縮まってくるのはボトルネックがCPUからGPUへ移るからだ。
Cyberpunk 2077
Cyberpunk 2077でのパフォーマンスを見ていく。従来モデルのCore i5-13500と比べて1%-2%程度フレームレートが高い。下位モデルのCore i5-14400と比べても5%程度フレームレートが高い。上位モデルであるCore i5-14600Kと比べると1最大で11%フレームレートが低くなっている。競合のRyzen 7 7700Xよりも最大で15%フレームレートが低い。Golden Coveの限界と言えそうだ。Core i5-14600Kとは全く別物のCPUだという認識が必要だろう。
PC向けアプリケーションのベンチマーク
Cinebench 2024
Cinebench R23の後継バージョンであるCinebench 2024でのパフォーマンスを見ていく。従来モデルのCore i5-13500と比べてマルチコア性能が3%弱高く、シングルコア性能も2%高い。やはりそこまで大きく性能が向上しているわけではなさそうだ。Core i5-14400と比べるとマルチコア性能が33%高く、シングルコア性能も6%高い。コア・スレッドが多くなったことで下位モデルを引き離した形だ。上位モデルのCore i5-14600Kと比べるとマルチコア性能が12%低く、シングルコア性能も6%低くなっている。同等の価格で購入できるAMD Ryzen 7 7700Xと比べるとマルチコア性能が11%高く、シングルコア性能は4%低い。
Cinebench R23
定番のベンチマークソフトであるCinebench R23でのパフォーマンスを見ていく。CPUのレンダリング性能を客観的に把握することができる。従来モデルのCore i5-13500と比べてマルチコア性能が2%弱高く、シングルコア性能も少しだけ高い。下位モデルのCore i5-14400と比べるとマルチコア性能が26%高く、シングルコア性能も3%高い。上位モデルのCore i5-14600Kと比べるとマルチコア性能が14%低く、シングルコア性能も7%低い。倍率ロックフリーモデルとの差は大きいと考えてよい。同価格帯のRyzen 7 7700Xと比べてもマルチコア性能は1%程度上回っている。
Blender
Core i5-14500のBlenderでのスコアは267.87だ。従来モデルのCore i5-13500よりも10%弱スコアが高い。下位モデルのCore i5-14400よりも20%程度高く圧倒している。Ryzen 7 7700Xよりも3%程度劣る。上位モデルであるCore i5-14600Kとの性能差は17%とやや大きい。
7-Zip
7-Zipのベンチマークツールを使って展開及び圧縮速度をまとめた。従来モデルのCore i5-13500と比べて展開速度が1%速く、圧縮速度が3%速くなっている。上位モデルであるCore i5-14600Kと比べると展開速度が3%遅く、圧縮速度も24%遅い。やはりKシリーズとの性能差は大きい。競合のRyzesn 7 7700Xと比べると展開速度が12%遅く、圧縮速度も27%遅い。Ryzen 5 7600Xと比べると展開速度は15%速いが、圧縮速度は4%遅い。
Handbrake
動画のエンコードソフトであるHandbrakeでのパフォーマンスを見ていく。4K動画のエンコードに掛かる時間をまとめたものだ。従来モデルのCore i5-13500と比べてH.264で4%速く、H.265では2%速い。競合のRyzen 7 7700Xと比べてもH.264で10%速く、H.265でも2%速い。これはコアの力と考えて間違いないだろう。上位モデルであるCore i5-14600Kになるとさらに15%前後高いパフォーマンスを得られる。
Adobe Photoshop(PugetBench)
Photoshopでのパフォーマンスを見ていく。Core i5-14500のスコアは7,899だ。従来モデルのCore i5-13500よりも144pt高い。下位モデルのCore i5-14400と比べても14%もスコアが高くなっている。Ryzen 7 7700Xと比べて10%程度スコアが低い。Ryzen 5 7600XやRyzen 5 7500Fと比べてもややスコアが低い。
Adobe Premiere Pro(PugetBench)
Premiere Proでのパフォーマンスを見ていく。Photoshopよりもコア・スレッドが多い方が有利になるソフトウェアだと言える。Core i5-14500のスコアは12,424だ。従来モデルのCore i5-13500よりも532pt高い。競合のRyzen 7 7700X比べてもパフォーマンスは上だ。
Core i5-14500搭載おすすめゲーミングPC
G-GEAR GE7J-D242/B(TSUKUMO)
CPU:Core i5-14500
GPU:GeForce RTX 4060 Ti
メモリ:DDR5-4800 32GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS GOLD
コスパ:調査中
TSUKUMOは、大手BTOメーカーでは珍しくCore i5-14500搭載モデルが購入できる。グラフィックスはAda Lovelace世代のGeForce RTX 4060 Tiを搭載している。フルHD環境×高リフレッシュレートでのゲームプレイに最適だ。Core i5-14500はゲーム性能も高くミドルハイクラスのグラフィックボードとのバランスも取りやすい。メモリDDR5-4800 16GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと構成も平均以上だ。電源ユニットは750W GOLDを採用している。PCケースは2024年2月にリニューアルされたプレミアムミドルタワーケースを採用している。前面吸気・背面排気のオーソドックスなモデルだ。光るゲーミングPCが多い中であえてブラックカラーのケースをリリースしたのは興味深い。
G-Master Velox II Intel Edition(サイコム)
CPU:Core i5-14500 *カスタマイズ
GPU:GeForce RTX 4060 Manli
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:650W 80PLUS GOLD
コスパ:4.8
サイコムでもCore i5-14500搭載モデルを選択できる。初期構成ではCore i5-14400Fが搭載されていて、+7,040円でCore i5-14500にアップグレード可能だ。グラフィックスはManli製GeForce RTX 4060を搭載している。ミドルクラス相当でフルHD環境でのゲームプレイに適している。メモリDDR4-3200 16GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと構成も十分だ。電源ユニットは650W GOLDを採用している。サイコムで販売されているモデルはベースモデルとなっていることを押さえておこう。これをベースに好みの仕様にカスタマイズするのがサイコム流だ。価格はやや高いが、マザーボードやグラフィックボードを選択できるのは魅力的と言える。
G-GEAR GE7J-D242/B(TSUKUMO)
CPU:Core i5-14500
GPU:GeForce RTX 4070 *カスタマイズ
メモリ:DDR5-4800 32GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS GOLD
コスパ:調査中
初期構成ではグラフィックスにGeForce RTX 4060 Tiを搭載している。今回はGeForce RTX 4070(+33,000円)にアップグレードした。GeForce RTX 4070 SUPERにもアップグレードできる。ダウングレードも可能だ。Core i5-14500とのバランスを考えるとGeForce RTX 4070でよいかもしれない。TSUKUMOの新しいプレミアムミドルタワーケースとなる。エアフロー・デザイン・拡張性・使いやすさの4点にこだわっている。実に10年ぶりにリニューアルされた。その中で水冷CPUクーラー搭載が当たり前になったり、消費電力・発熱量の多いCPUやグラフィックボードが搭載したりと改良の必要性は高かったように思う。時代にあったケースとして生まれ変わった。メモリDDR5-4800 16GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと構成も充実している。電源ユニットは750W GOLDを採用している。
G-Master Spear Z790/D5(サイコム)
CPU:Core i5-14500 *カスタマイズ
GPU:GeForce RTX 4070 SUPER Manli製 *カスタマイズ
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS GOLD SilverStone
コスパ:3.9
サイコムの売れ筋モデルでもCore i5-14500を選択できる。初期構成では上位グレードのCore i7-14700Kを搭載しているが、Core i5-14500にダウングレード可能だ。その場合40,830円の割引が適用となる。初期構成のグラフィックボードをGeForce RTX 4060からGeForce RTX 4070 SUPER Manli製へアップグレードした。カスタマイズ費用は55,380円だ。メモリDDR5-4800 16GB・SSD 1TB Gen4 NVMeという構成だ。もちろんメモリやストレージのカスタマイズにも対応している。電源ユニットはSilverStone製750W GOLDを採用していて万全だ。GeForce RTX 4070 Ti SUPERやGeForce RTX 4070 SUPERまでであれば容量的に十分と言える。コスパ指標は標準構成のもので、基本的にカスタマイズをする方がコストパフォーマンスは高くなる。
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Core i5-14500のベンチマーク検証機材
モデル | ベンチマーク検証機Intel Ver. 2023 |
---|---|
CPU | Core i5-14500 etc. |
GPU | GeForce RTX 4090 |
メモリ | DDR5-5600 32GB |
ストレージ | SSD 1TB Gen4 NVMe |
マザーボード | MSI MPG Z790 CARBON WIFI MB5911 |
電源 | 玄人志向 1200W PLATINUM KRPW-PA1200W/92+ |