corei3-13100画像引用元:https://www.ark-pc.co.jp/

当ページでは、Core i3-13100の性能ベンチマーク&搭載ゲーミングPCを紹介している。2023年1月にIntel第13世代Core iシリーズの無印モデルが登場した。Core i3-13100は、Core iシリーズのエントリークラスでCore i3-12100の後継モデルとなる。4コア8スレッドというスペックでCore i3-12100と変わらない。

Core i3-12100で採用されていたコアであるGolden Coveが流用されている。Intel第13世代のRaptor Coveは、Core i5-13600K以上のモデルでのみ採用されている。基本的にはAlder Lake Refreshというイメージでよさそうだ。つまり、Core i3-13100についてはCore i3-12100と比べて飛躍的に性能が向上しているわけではないと予想がつく。

ゲーミングPCで選択するCPUとしてはやや弱いが、価格が安ければ選択肢に入れてもよいかもしれない。一部のメーカーではCore i3-12100を搭載したゲーミングPCが販売されている。搭載モデルは、「Core i3-13100搭載ゲーミングPC一覧」でまとめて紹介しているので参考にしていただければと思う。

Core i3-13100の基本情報

コードネームRaptor Lake
プロセス10nm
コア/スレッド数4コア / 8スレッド
Pコア定格/最大クロック3.4 GHz/ 4.5 Ghz
Eコア定格/最大クロック
L2キャッシュ5MB
L3キャッシュ12MB
PBP60W
MTP89W
MSRP$134
国内価格22,339円~
発売日2023年01月04日
特徴 (+)$134と安価なCPU
(+)最低限必要なゲーミング性能を持つ
(-)i3-12100からの性能の伸びは小さい
(-)搭載モデルのラインナップはわずか
評価 ・総合評価
6.0

・ゲーム評価
6.0

Core i3-13100の基本情報

i3-13100i5-13400i3-12100
コードネームRaptor LakeRaptor LakeAlder Lake
プロセス10nm10nm10nm
Pコア464
Eコア-4-
トータルコア4104
スレッド数816(12+4)8
定格クロック(P)3.4GHz2.5GHz3.3GHz
最大クロック(P)4.5GHz4.6GHz4.3GHz
定格クロック(E)-1.8GHz-
最大クロック(E)-3.3GHz-
オーバークロック×××
L2キャッシュ容量5MB
9.5MB5MB
L3キャッシュ容量12MB20MB12MB
対応メモリDDR5-4800
DDR4-3200
DDR5-4800
DDR4-3200
DDR5-4800
DDR4-3200
内蔵グラフィックスUHD Graphics 730UHD Graphics 730UHD Graphics 730
CPUクーラー
PCI Express5.05.05.0
PBP60W65W60W
MTP(PL2)89W154W89W
MSRP$134$221
$122
国内価格22,339円
(18,000円/Fモデル)
36,069円
(31,940円/Fモデル)
17,900円
(14,280円/Fモデル)
発売日2023/01/04
2023/01/04
2022/01/24
Core i3-13100は、Raptor Lake世代におけるエントリークラスのCPUだ。基本的なスペックはAlder Lake世代のCore i3-12100と変わらない。プロセスは10nm(Intel 7)が維持されている。4コア8スレッドというスペックでこの価格帯のモデルではハイブリッドコアアーキテクチャは採用されていない。定格クロックが0.1GHz高く、最大クロックも0.2GHz引き上げられている。パーセンテージで言えば3%-5%程度引き上げられているだけに留まる。

Core i3-13100もオーバークロックには対応していない。L2キャッシュ容量は5MB、L3キャッシュ容量は12MBとCore i3-12100と共通であることがわかる。グラフィックスはIntel UHD 730と共通だが、グラフィックス最大周波数が0.1GHz高くなり1.5GHzとなる。Core i3-13100もCPUクーラー同梱だ。PCI-ExpressはGen 5となる。PBP・MTPは変わっていない。価格は10%高く$134だ。国内価格は22,339円~となっている。Core i3-13100Fなら4,339円安く購入可能だ。

今のところCore i3シリーズには倍率ロックフリーモデルはなく一つ上のモデルとなるとCore i5-13400となる。Core i5-13400は、Core i5シリーズの無印モデルとして初めてハイブリッドコアアーキテクチャを採用していて10コア16スレッドとスペックが他空き。L2キャッシュ及びL3キャッシュもCore i3-13100よりも多い。ただし、Core i3-13100と同様にIntel第12世代のGolden Coveが流用されていてAlder Lake Refreshと考えてよい。

Core i5-13400はハイブリッドコアアーキテクチャを採用したことで消費電力が高くなっている。Core i3-13100と比べてPBPが8%高く、MTPも73%高い。MSRPでは$87の差がある。国内価格では13,730円の差だ。Core i3シリーズは価格の安さが魅力と言える。Core i5シリーズになると電源ユニットもワンランク上のものが必要でトータルコストではCPUの価格差以上のコストが掛かる。

Core i3-13100の特徴&注意点

ゲーミングCPUとして最も性能の低いモデル

Ryzen 5 760023,815
Core i5-1240022,546
Ryzen 5 5600X20,616
Ryzen 5 550018,262
Core i5-11600K17,036
Core i5-1140016,019
Ryzen 5 450015,380
Core i3-1310011,997
Core i3-1210011,415
Ryzen 5 35009,708
Core i3-101006,652
Pentium Gold G74005,532
Celeron G69003,771
Core i5-44603,735

Core i3-13100は、現行のゲーミングPC向けのCPUとして最も性能の低いモデルとなる。当サイトとしては上記テーブルで10,000というスコアを一つの基準としている。Core i3-13100は、11,997と最低限必要な性能を持っている。PentiumやCeleronとは一線を画する性能を有している。RTX 3050やRTX 3060ぐらいまでであれば十分通用するCPUだ。ゲーム適正だけで言えばRyzen 5 4500と同等以上だと考えてよい。

Intel第12世代のCore i3-12100からの伸びが小さいのは残念だ。Intel第13世代CPUでは、Core i5-13600K以上のモデルとそれ以下のモデルでは差別化が図られている。具体的にはCore i5-13600K以下のモデルでは旧世代のコアを流用しているのだ。Core i3-13100もIntel第12世代Alder Lake世代のリフレッシュモデル相当で大幅なパフォーマンス向上は見込めない。

玄人向けショップでのみ取り扱いがある

Core i3-13100は大手BTOメーカーでの取り扱いはそれほど多くなく、パソコンショップセブンやサイコムなどの玄人向けショップから購入する必要がある。パソコン工房については、旧世代のCore i3-12100の取り扱いがあったことからCore i3-13100の販売を行う可能性はあるが、ラインナップは限定的だ。大手BTOメーカーで取り扱いが少ない理由はゲーミング用途ではCore i5シリーズを最低基準としておきたいという思惑があるのだろう。

Core i3-13100は価格が安く利益率が低いことも要因として挙げられるかもしれない。どちらかというと自作ユーザー向けのCPUと言えるかもしれない。どうしてもBTOメーカーでCore i3-13100搭載モデルを購入すると価格が高くなりがちで、Core i3シリーズのメリットを100%享受できないのだ。Core i3-13100×RTX 3050の組み合わせでも17万円台とかなり高価だ。Core i5-12400×RTX 3060 Tiの組み合わせと同じ価格帯となっている。

Core i3-13100のゲームベンチマーク一覧

Far Cry 6

farcry6

Ryzen 5 7600146.3
112.1
Core i5-13400120.8
91.2
Core i5-12400114.7
86.8
Core i3-13100111.4
83.6
Core i3-12100107.5
81.8
Core i5-11400101.8
77.4
Ryzen 5 360087.2
67.0
Core i3-1010083.6
64.8
平均fps最小fps
Far Cry 6では、従来モデルのCore i3-12100と比べて4%程度平均fpsが高くなっている。最小fpsも2%程度伸びている。Core i5-12400には及ばないもののまずまずの性能を持っていると言えるだろう。2世代前のCore i5-11400と比べると10%程度フレームレートが高い。Core i3-12100のリフレッシュモデルとして見れば許容範囲ではないかと思う。グラフィックボードの性能がそれほど高くないのであればCore i3-13100などでも問題なさそうだ。

Hitman 3

hitman3

Ryzen 5 7600150.4
61.9
Core i5-13400131.3
57.2
Core i5-12400126.3
54.0
Core i3-13100111.8
44.7
Core i5-11400110.2
42.8
Core i3-12100108.6
43.1
Ryzen 5 360097.9
52.0
Core i3-1010080.2
28.4
平均fps最小fps
Hitman 3では、Core i3-12100と比べて平均fpsが3%高く、最小fpsも4%高くなっているだけだ。やはりそれほど大きく性能を伸ばしているというわけではない。Core i5-11400と比べてわずかながら上回っている。同じRaptor Lake世代の上位モデルであるCore i5-13400との差は18%とかなり大きい。Core i3シリーズとCore i5シリーズの間には大きな壁がある。

Red Dead Redemption 2

Red Dead Redemption 2

Ryzen 5 7600192.8
121.6
Core i5-13400156.1
107.0
Core i5-12400153.6
104.7
Core i5-11400139.7
101.4
Core i3-13100138.6
90.9
Core i3-12100132.5
85.4
Ryzen 5 3600124.0
58.2
Core i3-10100110.6
73.9
平均fps最小fps
Red Dead Redemption 2でも目立ったパフォーマンスを見せているわけではない。Core i3-12100と比べて平均fpsが4%高く、最小fpsが6%高いだけに留まる。Core i3-12100からの買い替えだと性能差を体感することは難しいだろう。平均fpsだけで見ればCore i5-11400に近いが、最小fpsでは10%程度の差を付けられている。Core i3シリーズに過度な期待はしない方がよいだろう。

その他アプリケーションのベンチマーク

Cinebench R23

cinebench

Core i5-1340016,034
1,805
Ryzen 5 760014,126
1819
Core i5-1240012,426
1,726
Core i5-1140010,177
1,388
Ryzen 5 36009,503
1,224
Core i3-13100
8,917
1,687
Core i3-12100
8,436
1,630
Core i3-10100
5,304
1,125
マルチスレッドシングルスレッド
Cinebench R23で客観的なCPU性能を見ていこう。旧世代のCore i3-12100と比べてマルチスレッド性能が5%高く、シングルスレッド性能も4%高くなっている。Core i3-12100からの買い替えは考える必要はなさそうだ。Core i3-10100と比べると最大50%もスコアが向上していることがわかる。6コア12スレッドのCore i5-11400と比べてもマルチスレッド性能が12%程度低い。一方で、シングルスレッド性能は21%高くなっている。Core i3-10100やCeleron・Pentiumからの買い替えなら性能差を体感できるだろう。

7-Zip

zip

Ryzen 5 760099,604
85,825
Core i5-1340083,693
81,493
Ryzen 5 360073,263
62,860
Core i5-1240067,706
64,986
Core i5-1140065,824
59,825
Core i3-1310044,039
45,232
Core i3-1210041,297
43,002
Core i3-1010036,245
33,278
解凍圧縮
7-Zipでのパフォーマンスを見ていく。Zipファイルの解凍及び圧縮はコア・スレッドが多い方がスコアが伸びる傾向にある。Core i3-12100と比べて解凍速度が6%高く、圧縮速度も5%高くなっている。6コア12スレッドのCore i5-11400には及ばない結果となった。4コア8スレッドではこのぐらいが限界ということだろう。Core i3-10100と比べると20%-36%程度パフォーマンスが向上している。

Handbrake

handbrake

Core i5-13400212
391
Ryzen 5 7600215
427
Core i5-12400278
529
Core i5-11400290
588
Ryzen 5 3600
314
642
Core i3-13100363
651
Core i3-12100380
687
Core i3-10100497
998
x264x265
Handbrakeで動画エンコードのパフォーマンスを見ていく。数値が少ない方が高性能であることを意味する。基本的にはコア・スレッドが多い方がパフォーマンスが高くなる。その点においてCore i3-13100は不利な立場にある。それでもCore i3-12100と比べてx264で4%・x265で5%速くなっていることがわかる。少し古めのCPUであるCore i5-11400やRyzen 5 3600にも及ばない。4コア8スレッドと6コア12スレッドではパフォーマンスに大きな違いが出てしまう。Handbrakeの使用を考えている方は古くてもコア・スレッドの多いモデルを選択するのが吉だ。

Adobe Lightroom and Premiere Pro

Adobe Premiere Pro CC

Ryzen 5 760010,746
7,672
Core i5-134009,416
6,923
Core i5-124008,739
6,476
Core i3-131008,685
6,421
Core i3-121008,493
6,118
Core i5-114007,914
5,892
Ryzen 5 36007,003
5,386
Core i3-101006,425
4,847
LightroomPremiere Pro
Lightroom及びPremiere Proでのパフォーマンスを見ていく。前者は画像編集、後者は動画編集のためのソフトウェアだ。Core i3-12100と比べて2%-5%程度伸びているだけに留まる。Core i5-12400と同等のスコアを出しているのは評価できる。Core i3-10100と比べると35%前後もパフォーマンスが高くなっていて世代ごとの進化を感じられる部分だ。Core i3シリーズの場合は一つ飛ばしで買い替えていくとよいかもしれない。

Core i3-13100搭載ゲーミングPC一覧

STYLE-M07M-131-NAX-L(パソコン工房)

STYLE-M1B3-R5G-VHS-K価格:125,800円(税込)
CPU:Core i3-13100
GPU:GeForce RTX 3050
メモリ:DDR5-4800 8GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:700W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中

公式サイト

Core i3-13100×RTX 3050搭載のビジネスモデルだ。グラフィックボード搭載でゲームプレイにも対応できる。ビジネスモデルとして見れば性能は高い。メモリDDR5-4800 8GB、SSD 500GB NVMeだ。メモリ規格がDDR5-4800は驚きだ。電源ユニットは700W BRONZEを採用している。選択肢としておもしろいように思うが、もう少し予算を出してCore i5-13400×RTX 3050搭載モデルかCore i5-12400×RTX 3060搭載モデルを選択したいところだ。

ZEFT G23G-Cube(セブン)

ZEFT G23G-Cube価格:186,780円(税込)
CPU:Core i3-13100
GPU:GeForce RTX 3050
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:750W 80PLUS GOLD
コスパ:調査中

公式サイト

PCケースに「IN WIN A1 PRIME ピンク」を選択したゲーミングPCだ。コンパクトなケースで使い勝手がよい。ミドルクラス以下のグラフィックボードであれば搭載可能だ。物理的なスペースがないため拡張性は最低限に留まるが、それほど高い性能を必要としない方なら魅力的な選択肢となるだろう。電源ユニットは750W GOLDが採用されている。電力効率がよく熱がこもりづらい。グラフィックスにはAmpere世代のエントリークラスであるRTX 3050を搭載している。Core i3-13100とのバランスも良好だ。フルHD環境でのゲームプレイを考えている方であれば問題はない。価格が高めなのはケース的に受け入れる必要がある。

G-Master Spear Z790/D5(サイコム)

G-Master Spear Z590価格:210,230円(税込)
CPU:Core i3-13100 *カスタマイズ
GPU:GeForce RTX 4060 MSI
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS GOLD SilverStone
コスパ:3.9

公式サイト詳細

初期構成ではCore i7-13700Kが搭載されているゲーミングPCだ。Core i3-13100へダウングレードすれば57,730円浮く計算になる。グラフィックスにはミドルクラスのGeForce RTX 3060を搭載している。フルHD環境でのゲームプレイを考えている方に最適だ。グラフィックスについてはRTX 4070 TiやRTX 4080などハイエンドクラスのモデルへアップグレードできるが、バランスを考えるとそれほどおすすめできるわけではない。ストレージはSSD 500GB Gen4 NVMeを搭載している。電源ユニットは750W GOLDと余裕がある。Core i3-13100を選択するなら電源ユニットはダウングレードしてもよいかもしれない。例えば、Antec 650W BRONZEに変更すれば5,210円安くなる。

ZEFT Z40A(セブン)

ZEFT Z40F価格:213,180円(税込)
CPU:Core i3-13100
GPU:GeForce RTX 3050
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:450W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中

公式サイト

PCケースにNZXT H9 Eliteを採用したゲーミングPCだ。初期構成では側面3連ファンと背面のファンが搭載されている。水冷クーラーの追加やケースファンの追加でファンの数を増やすことができる。Core i3-13100×RTX 3050搭載でフルHD環境でのゲームプレイに適している。メモリ16GB、SSD 1TB Gen4 NVMeと構成も充実している。電源ユニットは450W BRONZEと最小限だ。性能的に余裕があるが、将来のことを考慮すればアップグレードを検討してもよいだろう。RTX 3050搭載モデルとしてかなり価格が高くCore i3シリーズを選択しているメリットが感じられないのが悩ましい。ケースデザインに魅力を感じる方向けだ。

管理人による総評(Core i3-13100)

corei3-13100

Core i3-13100は、Intel第13世代Core iシリーズのエントリークラスとなる。4コア8スレッドとスペックは旧世代のCore i3-12100と同じだ。性能的にもAlder Lake世代のコアを流用していてそれほど変わっているわけではない。Core i3-12100からの買い替えではメリットがない。Core i3-13100は、2世代以上前のCore i3シリーズ以下のモデルからの買い替えなら性能差を体感できるだろう。搭載ゲーミングPCの価格が高く、Core i3-13100搭載モデルを選ぶ理由が見つからない。基本的には自作ユーザー向けのCPUと言えるだろう。

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