Core-i3-14100Core i3-14100の性能比較&ベンチマーク検証を行った。Intel第14世代Core iシリーズの廉価モデルだ。4コア8スレッドと上位モデルと比べるとスペックは劣る。Raptor Lake世代「Core i3-13100」の後継モデルだが、アーキテクチャはそれほど変わっておらず性能も微増に留まる。

ゲーミングPCに搭載するCPUとしてはそこまでおすすめできるわけではないが、価格が安いという他のモデルにはない圧倒的な強みがある。コストを抑えたい自作ユーザー向けだ。BTOパソコンではCore i3-14100搭載モデルの割安感がないので、比較対象であるCore i5-14400(F)やCore i5-13400(F)を選択しよう。同等の価格でより高いパフォーマンスを期待できる。搭載モデルは、「Core i3-14100搭載おすすめゲーミングPC」で紹介している。

Core i3-14100の基本情報

コードネーム Raptor Lake Refresh
プロセス 10nm
コア/スレッド数 4コア/ 8スレッド
定格/最大クロック 3.5 GHz / 4.7 GHz
L2キャッシュ 5MB
L3キャッシュ 12MB
PBP 60W
MTP 110W
発売日 2024年01月08日
MSRP $134
価格 18,450円~ 2025/9時点
(13,310円~/Fモデル)
特徴 (+)1万円台後半で購入できる低価格帯CPU
(+)最低限のゲーミング性能を持つ
(-)性能はそれほど高くない
(-)搭載ゲーミングPCの評価は低い
評価 ・総合評価
6.0

・ゲーム評価
6.5

Core i3-14100のスペック

Core i3-14100 Core i5-14400 Core i3-13100
メーカー Intel Intel Intel
コードネーム Raptor Lake-R Raptor Lake-R Raptor Lake
プロセス 10nm 10nm 10nm
トランジスタ数
ダイサイズ 257 mm² 257 mm²
コア/スレッド数 4(4P+0E)/ 8 10(4P+6E)/ 16 4(4P+0E)/ 8
定格クロック(P) 3.5 GHz 2.5 GHz 3.4 GHz
最大クロック(P) 4.7 GHz 4.7 GHz 4.5 GHz
定格クロック(E) 1.8 GHz
最大クロック(E) 3.5 GHz
オーバークロック × × ×
L2キャッシュ 5MB 9.5MB 5MB
L3キャッシュ 12MB 20MB 12MB
対応メモリ DDR5-4800
DDR4-3200
DDR5-4800
DDR4-3200
DDR5-4800
DDR4-3200
内蔵グラフィックス UHD Graphics 730 UHD Graphics 730 UHD Graphics 730
実行ユニット 24 24 24
グラフィックス周波数 1.50 GHz 1.55 GHz 1.50 GHz
CPUクーラー
PCI-Express Gen 5, 16 Lanes Gen 5, 16 Lanes Gen 5, 16 Lanes
PBP 60W 65W 60W
MTP(PL2) 110W 154W 110W
MSRP $134 $221 $134
国内価格 19,800円~/Fモデル
23,589円~/通常
34,490円~/Fモデル
38,490円~/通常
17,820円~/Fモデル
22,329円~/通常
搭載PC価格 194,800円~
(RTX 4060)
154,800円~
(RTX 4060)
発売日 2024/01/08 2024/01/08 2023/01/04

*発売時点の価格

Core i3-14100は、Core i3-13100の後継モデルという位置付けでコードネームはRaptor Lake Refreshだ。Core i3-13100のマイナーチェンジモデルでそこまで変更は加えられていない。プロセスは10nmと共通だ。コア・スレッドも4コア8スレッドと変更されていない。Core i3-13100と同様にEコアは非搭載だ。Pコアの定格クロックが0.1GHz(3%)高く、最大クロックも0.2GHz(5%)高い。L2キャッシュは5MB、L3キャッシュは12MBと共通だ。

内蔵GPUもUHD Graphics 730と変更なしだ。CPUクーラー同梱も変わっていない。PCI-ExpressはGen 5, 16 Lanesと同じだ。Core i3-14100のPBPは60Wで、MTPは110Wとなる。MSRPは$134だ。Core i3-14100の実売価格は23,589円で、Core i3-14100Fが19,800円となる。Core i3-13100と比べて1,000円~2,000円程度高くなっている。クロック周波数が3%-5%高いだけで+10%となるとやや選びづらい。

最後に上位モデルのCore i5-14400と比較していく。Core i5-14400は4つのPコアに加えて6つのEコアが搭載されていてトータルコアは6コア・スレッド数は16スレッドとなる。Pコアの定格クロックはCore i3-14100の方が1.0GHz(40%)高く、最大クロックは4.7GHzと共通だ。Core i5-14400のEコアの定格クロックは1.8GHz、最大クロックは3.5GHzとなる。Pコアに比べるとクロック周波数は控えめだ。

L2キャッシュはCore i5-14400の方が90%多く、L3キャッシュも65%多い。キャッシュ回りが強いのはゲームプレイにおいても有利だ。内蔵GPUについてはUHD 730と共通だが、グラフィックス周波数が0.05GHzだけ高い。このスペック差を体感することはできないだろう。PCI-ExpressはGen 5, 16 Lanesと共通だ。

PBPはCore i5-14400の方が5W高く、MTPも44W高い。コアが増えた分だけ消費電力も高い。MSRPの差は$87と大きい。国内の販売価格は15,000円程度の差がある。搭載ゲーミングPCの価格差は40,000円だ。BTOパソコンではCore i3-14100搭載モデルを販売しているBTOメーカーも少なくコストパフォーマンスは悪い。

Core i3-14100の性能比較&特徴まとめ【2025年】

最低限必要なゲーミング性能を持っている

型番 ゲーム性能 価格 コスパ
Ryzen 7 9800X3D 45,025 78,980 0.570
Core i7-14700KF 38,356 49,780 0.771
Core i7-14700F 38,098 49,797 0.765
Ryzen 7 9700X 36,936 53,799 0.687
Ryzen 5 9600X 34,904 41,980 0.831
Ryzen 5 9600 34,398 38,740 0.888
Core Ultra 7 265F 34,219 55,620 0.615
Core Ultra 5 225F 30,496 29,440 1.036
Core i5-14400F 29,045 23,780 1.221
Core i5-13400F 28,926 17,982 1.609
Ryzen 7 5700X 27,036 24,480 1.104
Core i5-12400F 26,448 17,380 1.522
Ryzen 5 5600X 25,932 15,282 1.697
Core i3-14100 25,805 18,450 1.399
Core i3-14100F 25,805 13,310 1.939
Core i3-13100F 25,381 9,980 2.543
Ryzen 5 5600 25,000 17,700 1.412
Ryzen 5 5500 24,713 13,700 1.804
Ryzen 5 4500 21,026 9,980 2.107
Ryzen 3 4100 19,087 7,980 2.392

Core i3-14100のゲーム性能スコアは25,805となる。Core i3シリーズながら最低限のゲーム性能を持っている。従来モデルのCore i3-13100よりも424Pt(2%弱)だけスコアが高くなった。スペック的にもほとんど変わっておらずCore i3-13100からの買い替えはおすすめしない。Ryzen 5 5600Xと同程度の性能を持っている。

低価格帯で人気のRyzen 5 4500と比べても20%以上性能で上回っている。すでに新品での入手は難しくなったが、今でもBTOパソコンでは人気が高い。Core i3-14100Fは割安感がありゲームプレイだけを考えるならおすすめだ。60番台との組み合わせであれば大きな問題はないだろう。50番台ならなおさらだ。安くゲーミングPCを構築したいなら狙い目と言える。

ただし、コアが少ないことがマイナスに作用してしまう可能性もある。ゲームプレイ時にもっさり感が出てしまうことがある。理想は6コア以上であることは抑えておいてほしい。性能を理解した上で購入するのであれば大きなデメリットはない。何よりも1万円台で購入できる価格設定は魅力的だろう。LGA1700とDDR4メモリのコンボでプラットフォームコストも抑えやすい。

消費電力が低くアップグレードしやすい

i3-14100-watt
Core i3-14100は比較的消費電力の低いモデルで旧世代のCPUからのアップデートも行いやすい。もちろん世代によってはマザーボードの変更は必要だが、電源ユニットは流用できる可能性が高い。Core i3-13100と比べて5%-6%程度消費電力が高くなっているのはアーキテクチャが同じにも関わらずクロック周波数を引き上げたからだろう。高負荷時(マルチスレッド)でも100Wを超えないのは評価できる。ミドルクラス以下のグラフィックボードとの組み合わせなら省電力性の高いゲーミングPCができる。

搭載モデルは少なく割安感もない

Core i3-14100を搭載したゲーミングPCは、パソコンショップセブンとアプライドネットでのみ取り扱いがある。残念ながらコストパフォーマンスが高いモデルはなく、ショップにこだわりがないのであれば選択肢から外してもよさそうだ。パソコンショップセブンはカスタマイズの自由度が高いのが特徴で、様々なケース・ストレージ・マザーボード・グラフィックボードのカスタマイズができる。

そこに魅力を感じる方なら選択肢としては悪くない。マウスコンピューターやパソコン工房などの大手BTOメーカーのモデルなら同等の価格でCore i5-13400F搭載モデルを選択できる。Core i3シリーズとCore i5シリーズでは性能帯も異なり選ぶ理由がある。Core i5シリーズは、ゲーミングCPUとしても人気が高いことからも選びやすいのではないかと思う。

Core i3-14100のゲームベンチマーク再計測【2025年】

GPUはGeForce RTX 4090で計測し直した。グラフィックボードのランクを下げればGPUのボトルネックが発生するためCPU性能の差は縮まる。

フォートナイト(DirectX 12)

fortniteCore i3-14100-fortnite

フォートナイトでは低設定で134.0fpsと悪くないフレームレートだ。Ryzen 5 5500よりも14%弱フレームレートが高い。最高設定でも83.0fpsと十分な数値だ。上位のCore i5-14400と比べると15%程度フレームレートが低い。

FF14 黄金のレガシー

ff14-dawntrailCore i3-14100-ff14

フルHD環境でCore i5-14400を上回ったのは驚きだ。WQHDでは7%程度低くなっている。Core i5-12400と比べてもフルHDで8%、WQHDで6%、4Kで5%高い。Core i3シリーズだからといって侮れないパフォーマンスを発揮してくれる。

Cyberpunk 2077

Cyberpunk2077topCore i3-14100-cyberpunk2077

Cyberpunk 2077ではRyzen 7 5700XとCore i5-12400の間の性能だ。上位のCore i5-14400と比べると11%程度フレームレートが低い。4K環境ではRyzen 5 4500以外のモデルは横並びといえる。

Cyberpunk 2077 RT+DLSS 3.0

Cyberpunk2077topCore i3-14100-cyberpunk2077rtdlss30

レイトレーシングウルトラとDLS 3.0有効化でのフレームレートをまとめている。GPU負荷が下がりよりCPUの差が出ている形だ。Core i5-12400には少し届かなかった。Core i5-14400と比べると最大で17%劣る。Ryzen 5 5600Xと比べると適正は上だといえそうだ。

Forza Horizon 5

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Forza Horizon 5ではトップクラスのフレームレートが出ている。Core Ultra 7 265に匹敵するほどでCore i5-14400をも上回る。

モンスターハンターワイルズ

MonsterHunterWILDStopCore i3-14100-monsterhunterwilds

モンスターハンターワイルズではRyzen 7 5700XやCore i5-12400と同等のフレームレートが出ている。Core i5-14400以上のモデルと比べるとツーランク落ちるが、1万円台のモデルであることを考えれば十分だろう。Ryzen 5 4500と比べると35%程度フレームレートが高い。

Core i3-14100のアプリケーションベンチマーク再計測【2025年】

Cinebench 2024

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マルチコアは504と最下位に沈んだが、シングルコアは106とCore i5-12400を上回る。Ryzen 5 4500と比べるとマルチコアが5%低く、シングルコアは47%高い。シングルコア性能の高さがゲーム性能の高さにつながっていそうだ。Ryzen 7 5700Xさえも上回るパフォーマンスは圧巻だ。

Cinebench R23

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Cinebench R23ではマルチコアが9,120ptで、シングルコアが1,792ptだ。Ryzen 5 4500と比べるとマルチコアが13%弱高く、シングルコアも76%高い。やはりシングルコアスコアは高くCore i5-14400やRyzen 5 7500Fよりも高くなっている。コアが少ないためマルチコアは伸びづらいが総合的に見れば悪くないように思う。

Blender

blenderclassroomCore i3-14100-blender

Blenderでは一番下となった。Ryzen 5 4500よりも6%程度低い。Core i5-12400と比べても21%劣っている。クリエイティブ作業がメインなら避けた方がよいだろう。

7-Zip

7zipCore i3-14100-7zip

展開速度が529,328とRyzen 5 4500よりも31%程度低くなっている。圧縮速度は14%上回っているが、パフォーマンスが高いとはいえない。Core i3シリーズの宿命だ。

Handbrake

handbrakeCore i3-14100-handbrake

動画のエンコードも苦手なジャンルだといえる。H.265ではRyzen 5 4500よりも32秒速くなっているが、H.264では18秒遅くなっている。Core i5-14400との性能差は大きくH.264で3分5秒遅く、H.265でも6分29秒遅い。これだけの差が出ると不向きと言わざるを得ない。

Photoshop

photoshopCore i3-14100-photoshop

Photoshopでは10,653ptと悪くない数値だ。シングルコア性能の高さがプラスに働いているのかもしれない。Core i5-14400よりも3%程度スコアが高い。Ryzen 5 4500との差は40%以上と大きい。

Core i3-14100のゲームベンチマーク一覧【2024年計測】

グラフィックボードはAda Lovelace世代のハイエンドであるGeForce RTX 4090だ。ミドルクラス以下のグラフィックボードであればCPUごとの性能差は縮まる。あくまでも最大値として見ておけばよい。

Far Cry 6

farcry6i3-14100-farcry6

Far Cry 6でのパフォーマンスを見ていこう。従来モデルのCore i3-13100と比べて4%-7%程度フレームレートが向上している。廉価モデルであるRyzen 5 4500と比べて10%以上フレームレートが高いのは評価できる。Core i3シリーズでも最低限必要なゲーミング性能を有している。上位モデルであるCore i5-14400と比べると8%程度フレームレートが低い。Ryzen 5 7500Fと比べても8%程度フレームレートが低く性能差を見せつけられている。

FF14

ff14画像引用元:https://www.playstation.com/i3-14100-ff14

FF14でもRaptor Lake世代のCore i3-13100との性能差は2%弱とかなり小さい。何回か計測すれば逆転してしまう可能性もあるように思う。競合モデルのRyzen 5 4500と比べて5%-7%程度フレームレートが高い。Ryzen 5 7500Fと比べると4%-5%程度劣ってしまう。Core i5-14400と比べるとワンランク落ちる。Core i5シリーズとの間には大きな壁があることを理解しておこう。色々なゲームをプレイしたいならCore i3-14100だと不安に感じてしまうこともあるだろう。

Blue Protocol

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Blue Protocolでのフレームレートを見ていく。Core i3-13100と比べてフルHD環境で2%、WQHDで1%、4Kで1%高い。そこまでの性能差はなく想定通りだ。Ryzen 5 4500と比べて最大で5%程度フレームレートが上回っている。上位モデルであるCore i5-14400と比べると最大14%程度劣る。Core i5シリーズとの間には大きな壁がある。

Forza Horizon 5

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Forza Horizon 5でのパフォーマンスを見ていく。グラフィックス負荷の高いタイトルとなっていて、4K環境ではほとんどCPUの差がないことがわかる。従来モデルのCore i3-13100と比べてフルHDで最大1%弱の性能の伸びがあるぐらいでほとんど同じだ。競合のRyzen 5 4500と比べて最大で4%程度フレームレートが高い。上位のCore i5-14400と比べると5%-6%程度フレームレートが低くなっている。少しでも高いフレームレートを維持したいならCore i5シリーズ以上を選択するメリットがある。

Cyberpunk 2077

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Cyberpunk 2077でのパフォーマンスを見ていく。Core i3-13100と比べて最大2%パフォーマンスが向上している。Ryzen 5 4500と比べて最大12%フレームレートが高く、Ryzen 5 5500と比べても最大8%フレームレートが高い。Core i5-14400と比べると最大で15%程度劣る。コストパフォーマンスの観点からはRyzen 5 7500Fも強力なCPUだ。上位モデルとの差がやや大きいが、これがGeForce RTX 4060 Tiなどのモデルであればその差は縮まる。

PC向けアプリケーションのベンチマーク【2024年計測】

Cinebench 2024

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Cinebench 2024はCPUのレンダリング性能を計測できるベンチマークソフトだ。CPUの性能を測る上で活用されることが多い。Cinebench R23の次世代バージョンだ。Core i3-14100のマルチコア性能は496で、シングルコア性能は104だ。従来モデルのCore i3-13100と比べてマルチコア性能が2%弱高く、シングルコア性能も3%高い。Ryzen 5 4500と比べてマルチコア性能が7%低いが、シングルコア性能は30%高い。Core i3-14100は同価格帯のモデルよりもシングルコア性能が高くゲームプレイにおいて有利になる。コア・スレッドが多くかつ最新アーキテクチャ採用のRyzen 5 7500Fと比べるとマルチコア性能は38%程度劣る。

Cinebench R23

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今でも参照されることの多いCinebench R23のスコアを見ていこう。Core i3-14100のマルチコア性能は6,399で、シングルコア性能は1,756だ。従来モデルのCore i3-13100と比べてマルチコア性能が3%高く、シングルコア性能も1%高い。そこまで大きく性能が伸びておらず同等のモデルだと考えてよいだろう。4コア8スレッドでは昨今のコアのインフレには立ち向かえない。Ryzen 5 4500と比べてマルチコア性能が31%低いが、シングルコア性能は43%高い。Core i3-14100の強みはシングルコア性能の高さでこれがゲームプレイにおいてプラスになっている。

Blender

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Blenderでのベンチマークスコアは111.23だ。上位82%に入るモデルで相対的に見るとそこまで性能が高いわけではない。従来モデルのCore i3-13100と比べて3%弱スコアが向上している。Ryzen 5 4500と比べて10%程度パフォーマンスが低い。コア・スレッド数で劣る分だけ不利な状況だ。Core i5-14400と比べるとスコアは半分程度に留まる。CPU負荷の高い作業を行う上で4コア8スレッドのCore i3-14100は不利だ。

7-Zip

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7-Zipでのベンチマークツールを活用してスコアを出した。従来モデルのCore i3-13100よりも展開速度が3%弱速く、圧縮速度も5%速くなっている。クロック周波数の引き上げだけであることを考えると十分な伸びと言えるだろう。Ryzen 5 4500と比べると展開速度が13%遅く、圧縮速度も20%弱遅くなっている。コア・スレッドが多い方が有利だ。10コア16スレッドのCore i5-14400になると90%以上も高速化されている。

Handbrake

handbrakei3-14100-handbrake

4K動画のエンコード速度をまとめた。Core i3-13100と比べてH.264で4%速く、H.265でも7%速い。Ryzen 5 4500と比べるとH.264で26%遅く、H.265でも20%弱遅い。コア・スレッドの多いCore i5-14400と比べると45%以上もパフォーマンスが高い。

Adobe Photoshop(PugetBench)

lightroom画像出典:https://helpx.adobe.com/i3-14100-photoshop

PugetBench for Photoshopでのスコアを見ると6,399となる。Core i3-13100よりも2%弱スコアが高くなった。Ryzen 5 4500になると10%弱スコアが高く圧倒している。AMD製CPUが得意としている分野だ。Zenアーキテクチャとの相性がよいようだ。Core i5-14400とのスコア差は7%とそれほど大きいわけではない。

Adobe Premiere Pro(PugetBench)

photoshopi3-14100-premierepro

Premiere Proでのパフォーマンスを見ていく。Core i3-14100のスコアは8,328で、従来モデルのCore i3-13100よりも少しだけパフォーマンスが高い。次世代モデルとしては物足りなさがある。Ryzen 5 4500と比べて12%程度スコアが低い。Core i5-14400との性能差は15%やや大きい。

Core i3-14100搭載おすすめゲーミングPC

ZEFT Z46KD(セブン)

ZEFT Z35DU価格:153,780円(送料込)
CPU:Core i3-14100
GPU:GeForce RTX 3050 8GB
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中

Core i3-14100×GeForce RTX 3050搭載のエントリークラスのゲーミングPCだ。GeForce RTX 3050との組み合わせで税込14万円台は高めだ。パソコンショップセブンはコストパフォーマンスを重視して選ぶショップではない。その点を理解して購入を検討しよう。メモリDDR4-3200 16GB・SSD 1TB NVMeと構成は平均以上だ。電源ユニットは650W BRONZEを採用している。PCケースは「DeepCool MACUBE 110」だ。ミニタワーケースながら高いデザイン性と拡張性を確保している。サイドパネルはマグネット式でメンテナンス性も高い。カスタマイズの自由度が高くこれをベースに好み仕様に仕上げるのもよいだろう。ケース・マザーボード・ストレージ・電源ユニットと細かくカスタマイズできる。

Barikata-428037(アプライドネット)

Barikata-428037価格:174,800円(送料込)
CPU:Core i3-14100
GPU:GeForce RTX 4060 *カスタマイズ
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:750W 80PLUS GOLD
コスパ:調査中

アプライドネットからもCore i3-14100搭載モデルがリリースされている。RGB対応240mm水冷CPUクーラーを搭載しているのは素晴らしい。サイドクリアガラスパネル採用でデザイン性に優れている。初期構成ではグラフィックボードは非搭載だ。+50,000円でGeForce RTX 4060にアップグレードできる。フルHD環境でのゲームプレイに最適だ。より高解像度でのゲームプレイを考えるなら70番台や80番台を選ぶべきだが、Core i3-14100との組み合わせとしては好ましいとは言えない。高性能なグラフィックボードを選びたいならCPUのランクも上げるべきだろう。メモリDDR4-3200 16GB・SSD 1TB NVMeと構成は平均以上だ。電源ユニットは750W GOLDを採用している。

ZEFT Z45DBV(セブン)

ZEFT G23G-Cube価格:249,480円(送料込)
CPU:Core i3-14100
GPU:GeForce RTX 4060 Ti
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS GOLD
コスパ:調査中

Core i3-14100×GeForce RTX 4060 Ti搭載のミドルハイクラスのゲーミングPCだ。フルHD環境でのゲームプレイに適している。タイトル次第では高設定でも高リフレッシュレートを目指せる。メモリDDR5-4800 16GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと構成も充実している。電源ユニットは750W GOLDを採用していて万全だ。PCケースにはキューブ型の「IN WIN A1 PRIME」を採用している。ピンクカラーがおしゃれだ。2基のケースファンを搭載していて排熱もばっちりだ。ARGB対応でゲーミングPCらしさがある。

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Core i3-14100のベンチマーク検証機材

testsystem_Intel Ver

モデル ベンチマーク検証機Intel Ver. 2023
CPU Core i3-14100F etc.
GPU GeForce RTX 4090
メモリ DDR5-5600 32GB
ストレージ SSD 1TB Gen4 NVMe
マザーボード MSI MPG Z790 CARBON WIFI MB5911
電源 玄人志向 1200W PLATINUM KRPW-PA1200W/92+