
当ページでは、Ryzen 7 7700の性能比較&ベンチマーク検証を行った。Zen 4アーキテクチャ採用の省電力モデルだ。Ryzen 7 7700Xと同じ8コア16スレッドというスペックでゲーミングCPUとして十分な性能を有している。すでに登場しているRyzen 7 7700Xとほぼ同等のゲーム性能を持ちながらMRRP(定価)で17%も安く購入できる。CPUクーラーも同梱でコストパフォーマンスの観点から非常に魅力的なモデルだと言える。AMDからすると、AM5への切り替えでユーザーの負担が大きくなってしまうため、安価なモデルが必要となったというわけだ。
競合は20コア28スレッドのCore i7-14700だ。単体のCPUとしてはCore i7-14700の方が5,000円高い程度だが、BTOパソコンになるとCore i7-14700搭載モデルの方が15,000円~25,000円程度高くなる。確かに性能はCore i7-14700の方が上だ。それでも価格が安い分だけRyzen 7 7700搭載モデルは選びやすい。搭載モデルは「Ryzen 7 7700搭載おすすめゲーミングPC」で紹介している。
| コードネーム | Zen 4(Raphael) |
|---|---|
| プロセス | 5nm |
| コア/スレッド数 | 8コア/16スレッド |
| 定格/最大クロック | 3.8 GHz/ 5.3 Ghz |
| L2キャッシュ | 8MB |
| L3キャッシュ | 32MB |
| TDP | 65W |
| PPT | 88W |
| 発売日 | 2023年01月14日 |
| MSRP | $329 |
| 国内価格 | 47,720円~ *2025/11時点 |
| 特徴 |
(+)8コア16スレッドの省電力モデル (+)用途次第ではRyzen 7 7700Xと同等の性能を発揮する (+)CPUクーラー同梱でコスパが高い (+)搭載ゲーミングPC価格が底値まで落ちている (-)Intel製CPUと比べるとスペックが低い (-)単体CPUの価格は高め |
| 評価 |
・総合評価 7.0 ・ゲーム評価 7.5 |
Ryzen 7 7700のスペック
| Ryzen 7 7700 | Ryzen 7 7700X | Core i5-13600K | |
|---|---|---|---|
| メーカー | AMD | AMD | Intel |
| コードネーム | Zen 4 (Raphael) |
Zen 4 (Raphael) |
Raptor Lake |
| トランジスタ数 | 65.7億 | 65.7億 | – |
| プロセス | 5nm | 5nm | 10nm |
| ダイサイズ | 71 mm² | 71 mm² | 257 m㎡ |
| I/Oダイプロセス | 6nm | 6nm | – |
| I/Oダイサイズ | 122 mm² | 122 mm² | – |
| トータルコア数 | 8コア | 8コア | 14コア |
| トータルスレッド数 | 16スレッド | 16スレッド | 20スレッド |
| CPUコア数(P) | 8コア | 8コア | 6コア |
| スレッド数(P) | 16スレッド | 16スレッド | 12スレッド |
| CPUコア数(E) | – | – | 8コア |
| スレッド数(E) | – | – | 8スレッド |
| 定格クロック(P) | 3.8 GHz | 4.5 GHz | 3.5 GHz |
| 最大クロック(P) | 5.3 GHz | 5.4 GHz | 5.1 GHz |
| 定格クロック(E) | – | – | 2.6 GHz |
| 最大クロック(E) | – | – | 3.9 GHz |
| オーバークロック | 〇 | 〇 | 〇 |
| L2キャッシュ | 8MB | 8MB | 20MB |
| L3キャッシュ | 32MB | 32MB | 24MB |
| 対応メモリ | DDR5-5200 | DDR5-5200 | DDR5-4800 DDR4-3200 |
| 内蔵グラフィックス | Radeon Graphics | Radeon Graphics | UHD 770 |
| 実行ユニット | 2 | 2 | 32 |
| グラフィックス周波数 | 2.20 GHz | 2.20 GHz | 1.50 GHz |
| CPUクーラー | 同梱 | 非同梱 | 非同梱 |
| PCI-Express | Gen 5, 24 Lanes | Gen 5, 24 Lanes | Gen 5, 20 Lanes |
| TDP | 65W | 105W | 125W |
| PL2 | 88W | 142W | 181W |
| MSRP | $329 | $399 | $319 |
| 搭載モデル価格 | 45,980円~ | 47,940円~ | 47,980円~ (44,980円~/F) |
| 発売日 | 2023/01/14 | 2022/09/27 | 2022/10/20 |
*価格は販売時点
Ryzen 7 7700も、Ryzen 7 7700Xと同じZen 4(Raphael)アーキテクチャを採用したCPUとなっている。チップレットテクノロジーを採用しているのも共通だ。つまり、CCD(コアコンプレックスダイ)とI/Oダイがあって、GMI(Global Memory Interconnect)及びUMC(Universal Memory Controller)で接続されている。チップレットテクノロジーを採用するメリットは歩留まりの向上とそれに伴うコスト削減だ。一つ一つのダイが小さくなればより効率的にウェーハを活用できるのはイメージしやすいだろう。
Ryzen 7 7700は、8コア16スレッドというスペックを持っている。これもRyzen 7 7700Xと変わらない。定格クロックは15%低く、最大クロックも2%低い。クロック周波数の引き上げによって、TDPも40%抑えられていて、PL2も35%低くなっている。価格差は$70だ。国内の販売価格ではほとんど差がない状況となる。それだけ性能差が大きくないことを意味しているのだ。
競合モデルはIntel第13世代のCore i5-13600Kだ。MSRPは$319でRyzen 7 7700に近い。Core i5-13600KではCPUクーラーが非同梱なので少しだけRyzen 7 7700の方が優勢だ。現時点での国内販売価格ではCore i5-13600Kの方が10%程度安くなっている。Core i5-13600KはRaptor Lake世代のCPUで10nmプロセスを採用している。ダイサイズは257m㎡とやや大きい。
Core i5-13600Kはハイブリッドコアアーキテクチャを採用していて14コア20スレッドとかなりスペックが高い。Ryzen 7 7700が8コア16スレッドなので、それぞれ75%・25%高いことになる。いわゆる従来のコアであるPコアはRyzen 7 7700の方が33%多い。これがどのような影響を与えるのかは気になるところだ。
Intel第13世代CPUの上位モデルではL2キャッシュが大幅増となっている。Core i5-13600KではL2キャッシュが20MBとRyzen 7 7700よりも2.5倍だ。L3キャッシュはRyzen 7 7700の方が33%多い。対応メモリを見ると、Core i5-13600KではDDR5メモリだけではなくDDR4をサポートしているためコストを抑えられるメリットがある。
内蔵GPUはIntel UHD 770の方が性能が高い。CPU内蔵グラフィックスが不要な方は内蔵グラフィックス非搭載のCore i5-13600KFを選択できるのはIntel製CPUのメリットだ。PCI-ExpressはGen 5, 20 Lanesとなる。TDPはCore i5-13600Kの方が93%高く、PL2もCore i5-13600Kの方が90%高くなっている。倍率ロックフリーモデルだから仕方がないだろう。Ryzen 7 7700の価格は45,980円~だ。上位モデルのRyzen 7 7700Xと比べると2,000円ほど安い。競合のCore i5-13600Kは47,980円~と同等の価格だ。内蔵グラフィックスが不要ならCore i5-13600KFを選ぶとよい。参考までに次世代のCore i5-14600Kだと51,876円で購入できる。
Ryzen 7 7700の最新評価【2025年】
ゲーム性能は30,000オーバーで高め
| 型番 | 総合性能 | 価格 | コスパ |
|---|---|---|---|
| Ryzen 7 9800X3D | 45,025 | 72,600 | 0.620 |
| Ryzen 7 7800X3D | 42,174 | 57,800 | 0.730 |
| Core i7-14700KF | 38,356 | 49,780 | 0.771 |
| Core i7-14700F | 38,098 | 49,800 | 0.765 |
| Ryzen 7 9700X | 36,936 | 49,900 | 0.740 |
| Core Ultra 7 265KF | 35,283 | 46,981 | 0.751 |
| Ryzen 5 9600X | 34,904 | 37,700 | 0.926 |
| Core Ultra 7 265F | 34,219 | 55,620 | 0.615 |
| Core Ultra 5 245KF | 34,180 | 35,313 | 0.968 |
| Ryzen 7 7700X | 33,366 | 43,400 | 0.768 |
| Ryzen 7 7700 | 33,317 | 47,720 | 0.698 |
| Core Ultra 5 225F | 30,496 | 26,900 | 1.134 |
| Core i5-14400F | 29,045 | 24,980 | 1.134 |
| Ryzen 7 5700X | 27,036 | 22,800 | 1.186 |
Ryzen 7 7700のゲーム性能スコアは33,317だ。前世代のRyzen 7 5700Xよりも23%程度性能が高いのは頼もしい。Zen 3からZen 4への進化は目を見張るものがある。今だと上位のRyzen 7 7700Xの方が安く購入できるのでRyzen 7 7700を選ぶ理由は小さい。
場合によっては次世代のRyzen 7 9700XやRyzen 5 9600Xを候補に入れるべきだろう。コストパフォーマンスの数値も優秀だプラットフォームはAM5ソケットと共通となる。競合のCore i7-14700と比べると12%程度低くなっている。Core Ultra 7 265FやCore Ultra 5 245KFと比べてもわずかにパフォーマンスは劣る。
BTOパソコンのコスパも上々
上記テーブルはドスパラの廉価ブランドTHIRDWAVE-Gのラインナップだ。Ryzen 7 7700はBTOパソコンでのコストパフォーマンスが高くなっている。発売当初こそ搭載BTOパソコンの売れ行きはイマイチだったと思うが、今は価格も下がり販売台数が伸びているように思う。モデルによってはCore i5-14400F搭載モデルと同等でお買い得感がある。
Geforce RTX 5070搭載モデルに限って言えばRyzen 5 7500Fと同じで、Core Ultra 5 225F搭載モデルよりも安価だ。これならRyzen 7 7700のお得感が高まる。Ryzen 7 7700の性能を考えればGeForce RTX 5070との組み合わせでも問題はないだろう。
Ryzen 7 7700の特徴&注意点【2023年時点】
省電力性に優れた高パフォーマンスCPU
| 型番 | 総合性能 |
|---|---|
| Ryzen 7 7800X3D | 42,174 |
| Core i7-14700 | 38,098 |
| Core i7-13700 | 37,022 |
| Ryzen 7 5800X3D | 36,384 |
| Core i5-14600K | 36,291 |
| Core i5-13600K | 35,582 |
| Ryzen 7 5700X3D | 34,488 |
| Ryzen 9 7900 | 33,464 |
| Ryzen 7 7700X | 33,366 |
| Ryzen 7 7700 | 33,317 |
| Ryzen 5 7600X | 31,968 |
| Core i7-12700 | 30,937 |
| Ryzen 5 7600 | 30,030 |
| Core i5-12600K | 29,686 |
| Core i5-14400 | 29,045 |
| Core i5-13400 | 28,926 |
| Ryzen 9 5900X | 27,257 |
| Ryzen 7 5700X | 27,036 |
| Ryzen 7 3700X | 21,811 |
Ryzen 7 7700は、TDPが65Wに抑えられた高パフォーマンスモデルとなっている。最近は消費電力がインフレ傾向にあるため非常に魅力的なモデルだと言えるだろう。上位モデルであるRyzen 7 7700Xと同様に8コア16スレッドというスペックを持ち、定格クロック・最大クロック周波数が引き下げられている。Ryzen 7 7700Xと比べて消費電力が33%-40%程度抑えられているにも関わらず性能差は2%前後だ。
Ryzen 7 7700Xよりもコストパフォーマンスも優れている。旧世代のRyzen 7 5700Xと比べて23%程度ゲーム性能が向上している。Intel第13世代のCore i5-13600Kと比べると6%程度パフォーマンスが低くなっている。2024年2月に発売されたRyzen 5 5700X3Dも魅力的なモデルだ。ゲーム性能だけを見ればRyzen 7 7700よりも4%弱上回っている。
競合モデルと比べるとスペックが劣る
Ryzen 7 7700は競合モデルと比べるとスペック的に見劣りしてしまうのも事実だ。コア・スレッド数がかなり控え目となっている。動画のエンコードや3D CADなどのCPU負荷の高い作業も行いたいなら競合モデルと合わせてじっくり吟味する必要がある。Intel製CPUは第12世代モデルからハイブリッドコアアーキテクチャを採用してコア・スレッド共に大幅に増えている。Ryzen 7 7700の8コア16スレッドというのは物足りなさがある。
例えば、同じ価格帯のCore i5-13600Kなら14コア20スレッドというスペックだ。その上位モデルCore i7-13700なら16コア24スレッドと驚異的なスペックを持つ。もちろんコア・スレッドだけですべてが決まるわけではないが、動画のエンコードなどでは明らかな差がある。また、ゲーム適正でも大きく劣ってしまっている。ここはIntel製CPUがL2キャッシュを増やしたことがプラスに働いているのだろう。
AMDはRyzen 7000シリーズのリリースに当たって新しいAM5ソケットを導入した。これにより、最大230Wまでの電源供給が可能となる。AM4では最大140Wまでだったので、65%程度高くなったということだ。これは将来的により高いクロック周波数を実現したり、より多くのコアを増やしたりすることを前提としている。次世代モデル以降では競合モデルと同等のスペックを期待できるかもしれない。
搭載ゲーミングPCの価格が高すぎておすすめしづらい
すでにRyzen 7 7700を搭載したゲーミングPCが販売されているが、かなり割高でおすすめしづらい状況となっている。当サイトのコスパ指標で6.0(10段階)を超えるモデル自体ないのではないかと予想している。まだまだ登場したばかりとは言っても発売のタイミングで言えばIntel第13世代のCore i7-14700Fと変わらない。性能で劣るモデルよりも高いのは厳しい。
ドスパラのラインナップで見るとワンランク上の価格帯であるCore i7-14700搭載モデルと比べてもほとんど変わらない価格設定だ。Core i7-14700F×GeForce RTX 4060 Ti搭載の「GALLERIA RA7C-R46T」が189,979円に対して、Ryzen 7 7700×GeForce RTX 4060 Ti搭載の「GALLERIA RM7R-R46T 7700搭載」は242,980円だ。確かにメモリ規格がDDR5-4800だったり、マザーボードもまだまだ高価だったりと仕方がない部分があるが、それはあまりユーザーにとって関係のない話だ。さすがにより高性能なCore i7-14700F搭載モデルよりも価格が高いと選びづらいと言わざるを得ない。
Ryzen 7 7700のゲームベンチマーク一覧【RTX 5070】
Ryzen 7 7700との組み合わせで人気の高いGeForce RTX 5070搭載時のフレームレートを計測している。これより下のモデルを選択する場合各CPUの性能差は縮まると考えて問題ない。競合であるCore i7-14700やCore i5-14400との性能差に注目してほしい。また同じAMDの下位モデルであるRyzen 5 7500FやRyzen 7 5700Xと比べてどの程度パフォーマンスが向上するのかを確認してほしい。
モンハンワイルズ(中設定)


モンハンワイルズは負荷の高いタイトルで中設定でもCore i5-14400以上のモデルではほとんど性能差がないことがわかる。次世代のRyzen 7 9700Xでもフレームレートは同等だ。従来モデルのRyzen 7 5700Xと比べるとフルHD環境では9%もフレームレートが向上する。WQHDでも6%、4Kでも3%高くなっている。
FF14


FF14では4K環境ではRyzen 5 4500を除いて横並び状態だ。Ryzen 7 5700Xと比べるとフルHDで9%、WQHDで2%弱高くなっている。Ryzen 5 7500Fと比べてもフルHDで2%程度高いが、グレードからすると見劣りしてしまうかもしれない。次世代のRyzen 7 9700Xになると5%程度高くなる。Core i7-14700と比べると7%程度フレームレートが低い。意外とGeForce RTX 5070でも性能差は出ているように思う。
フォートナイト


フォートナイトはGPU負荷の軽いタイトルでCPUによる差が現れやすい。おおよそ順当なCPU性能が反映されているように思う。従来モデルのRyzen 7 5700Xよりも低設定で62%もフレームレートが高い。中設定で52%、最高設定で44%パフォーマンスで上回っている。Core i7-14700と比べると低設定で8%、中設定で11%、最高設定で9%低くなっている。Ryzen 7 9700XはCore i7-14700と同等のフレームレートが出ている。
Cyberpunk 2077


Cyberpunk 2077は負荷の高いタイトルなのでWQHD以上の高解像度ではCPU性能の差が出づらい。従来モデルであるRyzen 7 5700Xよりも24%もフレームレートが高い。おおよそ下位モデルであるRyzen 5 7500Fと同等だ。Core i7-14700と比べると3%程度低くなっている。Cyberpunk 2077をメインに考えているならRyzen 5 7500Fを選ぶ方がコスパが高いといえるだろう。
Cyberpunk 2077 レイトレ+DLSS 4.0


レイトレーシングウルトラでアップスケーリングを有効化したときのフレームレートをまとめている。DLSS 4.0のおかげかWQHD環境でもCPU性能の差が現れるようになっている。Ryzen 7 5700Xと比べるとフルHDで18%、WQHDでも5%フレームレートが向上している。Core i7-14700と比べるとフルHDで4%、WQHDで3%、4Kで3%低い結果だ。
Forza Horizon 5


Forza Horizon 5は人気のレースゲームだ。Intel製CPUとの相性がよいタイトルとなっている。それでもRyzen 7 5700Xと比べてフルHDで29%、WQHDで32%、4Kで6%フレームレートが高い。Ryzen 7 9700Xと比べると4K環境では23%劣るものの、フルHDとWQHDでは同等のフレームレートが出ている。Ryzen 5 7500Fの方が4K環境で上回っているのは不思議だ。Core i7-14700と比べるとフルHDで9%、WQHDで3%、4Kで29%低くなっている。
Bright Memory


Bright MemoryはRyzen 5 4500以外は団子状態だ。CPUによってフレームレートが変わることはないといえる。
Black Myth


AMD Ryzenシリーズが圧倒している。Ryzen 7 900X・Ryzen 5 7500F・Ryzen 7 7700は同等だ。Ryzen 5 4500でもCore i7-14700を上回っているのは驚きだ。相性がここまで反映されるのは珍しい。
Ryzen 7 7700のゲームベンチマーク一覧【RTX 4090】
Far Cry 6


Far Cry 6でのフレームレートを見ると、Ryzen 7 7700Xとほぼ同じであることがわかる。このベンチマークではグラフィックスにRTX 4090を搭載していてグラフィックスのボトルネックはないと考えてよい。RTX 4090よりも下のモデルを選択するならその差はさらに縮まることになる。Ryzen 7 7700は非常にコスパの高いCPUだと言えるだろう。一方で、競合モデルのCore i5-13600Kと比べると5%-7%程度フレームレートで劣っている。Intel第13世代CPUは非常に強力なCPUだ。
Hitman 3


Hitman 3でもRyzen 7 7700Xとのフレームレートの差は1%未満だ。最小fpsを見るとRyzen 7 7700の方が高くなっている。競合モデルのCore i5-13600Kと比べると10%前後劣ってしまう。Intel第12世代のCore i7-12700Kと比べると4%程度平均fpsが高い。Intel第12世代CPUと比べるとまずまずの結果だ。
Cyberpunk 2077


Cyberpunk 2077でも順当にパフォーマンスを伸ばしていることがわかる。Ryzen 7 5700Xと比べて平均fpsが30%以上も高い。最小fpsもしっかりと底上げが行われている。XモデルのRyzen 7 7700Xと比べてもほとんどフレームレートは定価しておらず高いゲーム適性を見せている。Ryzen 9 700のフレームレートが落ち込んでいるのを見る限りCCDが2基になるとレイテンシが発生してゲームプレイではマイナスになってしまうということだろう。なお、競合モデルであるCore i5-13600Kは性能が高く、Ryzen 7 7700よりも5%以上フレームレートが高くなっている。
Red Dead Redemption 2


Red Dead Redemption 2では、Ryzen 7 7700Xに次いで高いフレームレートを叩き出している。ほぼ同じフレームレートだと考えてよいだろう。Ryzen 9 7900よりもフレームレートが高い。競合モデルのCore i5-13600Kと比べても7%-11%もパフォーマンスが高くなっている。Red Dead Redemption 2はAMD製CPUにとって相性のよいタイトルだと言えるだろう。
Watch Dogs: Legion


最後にWatch Dogs: Legionのフレームレートを見ていこう。Ryzen 7 7700Xと比べて1%-2%程度劣るだけに留まる。Core i7-12700Kと比べてもゲーム適性は高い。これならRyzen 7 7700を選ぶ理由があると言えるだろう。一方で、現行の競合モデルであるCore i5-13600Kと比べると7%-8%程度フレームレートが劣っている。
その他アプリケーションのベンチマーク
Cinebench R23


Cinebench R23は、レンダリング性能をスコア化できるベンチマークソフトだ。マルチスレッド性能はRyzen 7 7700Xと比べて6%程度低く、シングルスレッド性能も2%低くなっている。旧世代のRyzen 7 5700Xと比べてマルチスレッド性能が30%高く、シングルスレッド性能も25%も高い。Zen 3アーキテクチャからZen 4アーキテクチャになり大きく進化したことがわかる。同価格帯のCore i5-13600Kと比べるとマルチスレッド性能が19%低く、シングルスレッド性能も2%低くなっている。やはりコア・スレッド数で及ばないCore i5-13600Kには到底敵わない。
7-Zip


7-Zipでのパフォーマンスもスペック通りの結果となっている。Ryzen 7 7700Xと比べて解凍速度は5%低く、圧縮速度も3%低い。競合モデルのCore i5-13600Kと比べて解凍速度は2%程度高いが、圧縮速度では9%程度劣っている。従来モデルのRyzen 7 5700Xと比べても19%-52%もパフォーマンスが高い。Zen 4アーキテクチャの進化を見て取れる結果だ。
Handbrake


動画のエンコードソフトであるHandbrakeでもパフォーマンスを見ていく。Ryzen 7 7700Xと比べてx264では8%低く、x265でも1%低くなっている。x264では性能差がやや大きいものの総合的に見れば悪くない結果だ。ただし、コア・スレッド数が多い方が有利なことは間違いなくIntel第112世代のCore i7-12700にも及ばない。Core i5-13600Kと比べても15%前後パフォーマンスで劣ってしまう。
Adobe Lightroom and Premiere Pro


画像編集及び動画編集ソフトでのパフォーマンスを見ていく。LightroomではRyzen 7 7700Xよりも5%スコアが低く、Premiere Proでも3%程度スコアが低くなっている。クロック周波数の差を考えると妥当なスコアだと言える。AMD製CPUは、Intel製CPUと比べてもワンランクパフォーマンスが高いことがわかる。多くの用途で敵わないCore i5-13600Kと比べても7%-8%程度スコアが高く相性のよさが伺える。
Ryzen 7 7700搭載おすすめゲーミングPC
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CPU:Ryzen 7 7700
GPU:GeForce RTX 5060 Ti 8GB
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 500GB Gen4 NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
マザボ:チップセットA620A
コスパ:7.9
Ryzen 7 7700×GeForce RTX 5060 Ti 8GB搭載のミドルハイクラスのゲーミングPCだ。CPUとGPUのバランスも良好だ。メモリDDR5-4800 16GB・SSD 500GB Gen4 NVMeと構成は平均的だ。電源ユニットは650W BRONZEを搭載している。チップセットは廉価グレードのA620Aだ。ここはコストカットが図られている部分だが、一般的な運用で大きなデメリットはない。+3,000円でケースファンをARGBファン3基に変更可能だ。
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CPU:Ryzen 7 7700
GPU:Geforce RTX 5060 Ti 16GB
メモリ:DDR5 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
マザボ:チップセットA620
コスパ:10.0
パソコン工房のミニタワーモデルだ。Ryzen 7 7700搭載モデルとしては比較的価格が抑えられている。超ボーナス還元祭対象モデルで10,000円分相当のポイント還元を受けられる。グラフィックスにはミドルハイクラスのGeForce RTX 5060 Ti 16GBを搭載している。コストパフォーマンスの高さからゲーミングPC市場で人気のあるグラフィックボードだ。フルHD環境でのゲームプレイに適している。タイトル次第では高解像度にも対応可能だ。メモリDDR5 16GB・SSD 500GB NVMeと構成は平均的といえる。電源ユニットは650W BRONZEを採用していて必要十分だ。メモリやストレージのカスタマイズはできるが、電源ユニットのカスタマイズに対応していないのは残念だ。
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CPU:Ryzen 7 7700(水冷)
GPU:GeForce RTX 5060
メモリ:DDR5-5200 16GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS BRONZE
マザボ:チップセットA620
コスパ:8.9
Ryzen 7 7700×GeForce RTX 5060搭載のミドルクラスのゲーミングPCだ。CPUクーラーは水冷式で高い冷却性能を持つ。PPT(Package Power Tracking)の引き上げにも対応可能だ。このPPTを引き上げることで高いパフォーマンスを期待できる。GeForce RTX 5060ならフルHDで快適にゲームを楽しめる。VRAM容量が8GBと最近のゲーム事情からするとやや控えめでタイトルによっては最高設定でのゲームプレイは難しい。フォートナイトやマイクラなどなら余裕がある。構成はメモリDDR5-5200 16GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと充実している。電源ユニットは750W BRONZE搭載だ。コスパ指標は8.9と上々だ。GeForce RTX 5060搭載モデルとしてみれば価格は高めだが、充実の構成や基本3年保証など魅力的な一台だ。
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CPU:Ryzen 7 7700
GPU:GeForce RTX 5070
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 500GB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS GOLD
マザボ:チップセットA620
コスパ:10.0
GPUにGeForce RTX 5070を搭載して204,980円は安い。値上げが適用となっても高評価を維持している。ゲーム性能は高くWQHD環境でのゲームプレイにも対応できる。DLSSの使用で高リフレッシュレート環境も実現しやすい。メモリDDR5-4800 16GB・SSD 500GB Gen4 NVMeと構成はやや平凡だが、価格が安いので特に問題はないだろう。電源ユニットは750W GOLDだ。コスパ指標は8.4となる。完成度の高いモデルでおすすめしやすい。
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CPU:Ryzen 7 7700
GPU:GeForce RTX 5060 Ti 16GB
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
マザボ:チップセットB850
コスパ:調査中
ガレリアのミドルハイクラスのゲーミングPCとなっている。グラフィックスにはBlackwell世代で人気の高いGeForce RTX 5060 Ti 16GBを搭載している。フルHD環境でのゲームプレイを考えている方に最適だ。VRAM容量が多く高設定にも対応しやすい。モンハンワイルズをプレイしたい方にもおすすめできる。メモリDDR5-4800 16GB、SSD 500GB Gen4 NVMeと構成は平均的だ。電源ユニットは650W BRONZEを採用している。長く使うことを考えると電源ユニットのアップグレードは検討してもよいかもしれない。マザーボードのチップセットは現行のB850だ。
Ryzen 7 7700搭載のゲーミングPC一覧
| 製品名 | イメージ | 価格 | CPU | GPU | メモリ | SSD | 電源 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| GALLERIA XPR7A-R57-GD 7700搭載 | ![]() |
254,980 | 7 7700 | RTX5070 | 16GB | 1TB | 750W(G) |
| GALLERIA RM7R-R57 7700搭載 | ![]() |
224,980 | 7 7700 | RTX5070 | 32GB | 1TB | 750W(G) |
| Lightning-G AV-Ti7W 7 7700/RTX5060Ti 8GB | ![]() |
169,980 | 7 7700 | RTX5060Ti 8GB | 16GB | 500GB | 650W(B) |
| Lightning-G AV-Ti7W 7 7700/RTX5060Ti 16GB | ![]() |
174,980 | 7 7700 | RTX5060Ti 16GB | 16GB | 500GB | 650W(B) |
| Lightning-G AF7W Ryzen7 7700搭載 | ![]() |
204,980 | 7 7700 | RTX5070 | 16GB | 500GB | 750W(G) |
| NEXTGEAR JG-A7G60(7 7700×RTX 5060) | ![]() |
174,900 | 7 7700 | RTX5060 | 16GB | 1TB | 750W(B) |
| LEVEL-M1A6-R77-SSX | ![]() |
184,800 | 7 7700 | RTX5060Ti 16GB | 16GB | 500GB | 650W(B) |
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