gtx1070ti画像引用元:https://www.amazon.co.jp/(Amazon公式)

当記事では、GeForce GTX 1070 Tiのスペックと各種ベンチマークを紹介している。GTX 1070 Tiは、2017年11月に登場したグラフィックボードだ。当然性能的にはGTX 1080とGTX 1070の真ん中ということになる。

NVIDIA 史上初の70番台のTiモデルである。GTX 10シリーズでGTX 1060と人気を二分したPascal世代を代表するモデルだ。FULL HD環境~WQHD環境でのゲームプレイに適している。2020年時点での評価についても解説しているのでぜひ参考にして欲しい。

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GeForce GTX 1070 Tiの概要

性能

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GTX 1070 Tiの性能はRTX 2060 SUPERに匹敵する。RTX 2060 SUPERはリアルタイムレイトレーシングに対応している。その差程度である。流石に1世代前のグラフィックボードなので、まだまだ現役だ。RTX 2070 SUPERとの性能差は10%である。意外と性能差が少なく感じる。SUPERとTiの性能差もあるのだろう。

SUPERモデルはRTX 20シリーズから追加された新たなモデルである。無印とTiの中間になるような性能だ。そのため、GTX 1070 TiとRTX 2070 SUPERは性能差が小さくなっている。これはGTX 970とGTX 1070 Tiの関係に近いものがある。正確には後継機とは言い難い。

ただ、70番台に初めてTiがついたGTX 1070 Ti、70番台に初めてSUPERがついたRTX 2070 SUPERである。GTX 970 TiやRTX 2070 Tiという製品が登場していない以上、後継機と暫定的に決めるしかない。こういった経緯から、性能差に関しては成長と直結しているわけではない。それでも、十分な伸びを見せているように思う。

グラフを見ても分かる通り、GTX 1070 TiはGTX 1070よりもGTX 1080に近い性能を持っている。GTX 1070 Tiが登場した後、GTX 1080搭載モデルとGTX 1070搭載モデルの多くが姿を消した。型番に倣ってGTX 970とスペックを並べたが、GTX 980の方が比較的にも正しかったのかもしれない。

スペック

 GTX 970GTX 1070 TiRTX 2070 SUPER
アーキテクチャMaxwellPascalTuring
プロセス28nm16nm12nm
GPUGM204GP104TU104
CUDAコア数1664基2432基2560基
コアクロック1050MHz1607MHz1605 MHz
ブーストクロック1178MHz1683MHz1770 MHz
GPUメモリGDDR5 4GB
(3.5GB+0.5GB)
GDDR5 8GBGDDR6 8GB
メモリクロック7 GHz8 GHz14 GHz
メモリ帯域196 GB/s +
28 GB/s
256 GB/s448 GB/s
メモリバス幅224bit + 32bit256bit256bit
FLOPS3.5T FLOPS7.8T FLOPS8.2T FLOPS
TDP145W(6pin x 2)180W(8pin)215W(6+8pin)
価格$329$449$499
発売日2014/09/182017/11/022019/07/09
GTX 970の後継機はGTX 1070である。GTX 1070 Tiが後継機は無いのでGTX 970をピックアップ。GTX 1070 Tiの後継機はRTX 2070 SUPERとする。GTX 1070 Tiはコアクロック、ブーストクロックが大きく伸びている。CUDA COREの数も50%近く増えている。また、GTX 970はメモリ周りに大きな問題を抱えていた。メモリ容量3.5GB+0.5GBのように、合計値は公称通りだ。しかし、それが性能を上手く発揮できなかった。

GTX 10シリーズはその弱点をしっかり改善して登場した。GTX 1070 Tiはメモリ容量以外のメモリ周りはあまり変わっていない。しかし、クロックが伸びたこと、CUDA COREが増加したことで、処理性能の指標FLOPSで倍以上の数値となっている。FLOPSは性能を表しているわけではないので、実際に性能が倍になっているわけではない。それでも、70番台に掛かる期待に見事に応えたグラフィックボードである。

GTX 10シリーズには不動の1番人気モデルGTX 1060がある。価格が高く、後から登場したにも関わらずGTX 1070 Tiはその人気に割って入った。これまで、グラフィックボードはコアクロックを落とし、メモリ周りを強化したような後継機が多かった。ここまで完全に処理性能の高い後継機は初めてだ。

RTX 20シリーズになると、処理性能自体はほぼ据え置きだ。しかし、メモリ周りが大幅に強化されている。RTX 2070 SUPERのメモリにはGDDR6が採用されている。メモリクロック、帯域の伸びからも、メモリ周りに力を入れているのは歴然だ。

しかし、性能の伸びはGTX 970からGTX 1070 Tiの方が大きい。無印のGTX 970と比べるのではなく、後継機に近いGTX 980と比べてもそれは同じだ。スペックが大きく変わったGTX 10シリーズは、グラフィックボードに変化をもたらしたシリーズである。

GeForce GTX 1070 Tiの特徴【2020年時点】

現行のミドルエンドクラスと同等

GTX 1070 Tiの性能はRTX 2060 SUPERと同等である。レイトレーシングやDLSSといった機能面に違いはあっても、ゲームでの快適性は同じだ。1世代前のハイクラスなのだから通用するのは当然だ。

GTX 1070を推奨環境に据えるゲームが登場している。しかし、GTX 1070 Tiが推奨環境に設定されるにはまだまだ時間がかかるだろう。現行のミドルエンドクラスと同等の性能を推奨環境にするわけにはいかない。WQHDに適した性能として登場したGTX 1070 Tiは、今でもその性能を発揮する事ができる。

今は高リフレッシュレートが一般的になりつつある。その高リフレッシュレートに対応するための環境においてもGTX 1070 Tiは最適だ。このくらいの性能があればWQHD環境でも高リフレッシュレートを実現出来るだろう。現在でも通用するその高い性能は、次世代・次々世代の登場までは現役でいられるはずだ。

GTX 1070 TiはGTX 10シリーズの中でも飛び抜けて高いコストパフォーマンスを誇っている。このコストパフォーマンスは価格による影響よりも、性能による影響が大きい。GTX 1070 Tiが性能不足になるには5年以上かかるだろう。ただ、ゲームもここ1~2年で大きく進化している。予想していなかった変化が起きる可能性も否定は出来ない。

それでも最低3年は快適な環境を構築することが出来るだろう。多くのゲームがGTX 1060辺りを推奨環境に据えている。GTX 1070 Tiが求められるようになったとしても、性能不足になるにはまだまだ時間がかかる。

グラフィックボードなどの性能を支えるパーツは、価格、性能、製品寿命が合わさってのコストパフォーマンスだ。登場から3年、今尚現役でいられるGTX 1070 Tiは最もお買い得なグラフィックボードだったのかもしれない。

GTX 10シリーズ屈指の人気モデル

GTX 1070 Tiはゲーム向けのGTX 10シリーズでは一番遅く登場したグラフィックボードだ。GTX 1070から1年半ほど後である。そして、GTX 1070 Ti登場後はGTX 1070、GTX 1080の両製品を搭載したモデルが消えた。GTX 1070 Tiの価格はGTX 1070と同じである。そしてGTX 1080と同等の性能を持っている。

これにより、ハイクラスであるGTX 1070~ハイエンドのGTX 1080までの性能帯をGTX 1070 Ti一つでカバーしていた。性能と価格で両製品の穴を埋める事が出来たGTX 1070 Tiの人気は圧倒的だった。GTX 1060の初動に劣らない勢いで人気を伸ばし、GTX 10シリーズを代表するグラフィックボードにまでなった。

ただし、GTX 1070とGTX 1070 Tiの価格が同じだったのはリファレンスモデルである。メーカー製のグラフィックボードには僅かながら差があった。一部のショップではGTX 1070 Ti搭載モデルとGTX 1070搭載モデルに1万円近い価格差が設定されていた。

G-Tuneなどのリファレンスモデルを採用しているショップでは同じ価格での展開になっていた。価格差があっても、GTX 1080搭載モデルよりも安価だったことで、人気に差し障るようなことは無かった。2019年にGTX 16・RTX 20シリーズが登場するまでの間、間違いなく人気No1モデルだった。

中古価格は税抜28,000円と手頃で購入もあり

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GTX 1070 Tiは税抜28,000円ほどで中古販売されている。新品のGTX 1660 SUPERと同等の価格である。つまり、GTX 1660 SUPERと同等で、RTX 2060 SUPERと同等の性能が得られる。これなら中古でGTX 1070 Tiを選択するメリットは十分にある。

グラフィックボードの買い替えは1世代前が一番お得である。GTX 1070 Tiは中古市場でも高い人気を誇っている。グラフィックボードの性能不足でPCの買い替えを検討しているなら、グラフィックボードの交換も一つの方法だ。グラフィックボードはCPUと違い、マザーボードの影響をあまり受けない。

GTX 980以下からの買い替えであれば、性能的にも十分満足出来るだろう。GTX 700シリーズ以下なら、どのグラフィックボードでも買い替え対象だ。最新のゲームに対応するためにグラフィックボードを買い換えるならGTX 1070 Tiがおすすめだ。

同等の性能であるRTX 2060 SUPERは中古価格で4万ほどだ。最新であることは、それだけで有利な機能や性能を持っている。性能だけを重視するならGTX 1070 Tiが最良の選択、機能面も考慮するならRTX 2060 SUPERも悪くない。中古での選択は価格と性能が最重要に考えるならGTX 1070 Tiが良さそうだ。

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GeForce GTX 1070 Tiのベンチマーク

GTX 1070 Tiのベンチマークをまとめている。WQHD及び4K解像度かつ最高設定でのFPSを計測している。FULL HDは下位のGTX1060でも十分対応できるため省略している。総合するとGTX 1070 Tiは、GTX 1070よりもGTX 1080よりだ。AMDのRX Vega 64と同等程度で、Vega 56となら圧倒している。詳細はそれぞれのタイトルを参考にしてほしい。

Grand Theft Auto 5

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GTX 1070よりも8%高くなっている。GTX 1080と比べると10%低い。4K及びWQHDでも同等だ。4K解像度でも55.9fpsと十分なスコアを出している。GTA5ではGeForceがRXシリーズを圧倒。ゲーム側の最適化の問題だろうか。

Hitman

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RX Vega 64とほぼ同じスコアだ。GTX 1070と比べると12%ほど性能が高い。4K解像度でのゲームプレイもある程度行えそうだ。ただし、やはりGTX 1080の方がスコアは高い。4K解像度がメインならGTX 1080以上を選択するべきだろう。

Rise of the Tomb Raider

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当該タイトルではGTX 1080には及ばない。WQHDで59.6fps、4Kだと41.5fpsとなっている。4K解像度でのゲームプレイは厳しい。GTX 1080になると20%以上パフォーマンスが高い。ここはやはりしっかりと差が付いている形だ。

Battlefield 1

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スペック通りのキレイなスコアが出ている。GTX 1070 Tiは、GTX 1080よりのスコアをなっている。RX Vega 64と均衡している。GTX 1070は大きくスコアを落とす結果だ。

The Division

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GTX 1080 Tiが突出しているが、他のグラフィックボードでもそれなりに差が出ている。GTX 1070 TiやGTX 1070は思うようにスコアが伸びていない。それでもWQHD環境で66.5FPSは十分だろう。RX Vega 56は、WQHDでは3%スコアが高いが4K解像度だと10%上回っている。

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GeForce GTX 1070 Ti発売当時の評価【2017年時点】

GTX 1080と変わらないパフォーマンスを発揮する(+)

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総合性能ではGTX 1080に匹敵する高い性能を持つ。もちろん負荷の高い場面ではGTX1080に軍配が上がるが、70番台としては十分な性能だ。前モデルのGTX 900シリーズでいうと最上位のGTX 980 Tiをも超える。GTX980Tiからの買い替えはGTX 1070 Ti以上が目安となる。

TDP(消費電力)が高い(-)

コスパが高く人気があるグラフィックボードだが、唯一デメリットを挙げるとすれば性能をGTX 1080に近づけたことで消費電力が上がっていることだろう。GTX 1070の商品電力150Wから30Wアップの180Wだ。これはGTX 1080と同じだ。

グラフィックボードの交換を考えている方は、電源ユニットの見直しが必要になるかもしれない。また、当然発熱量も多くなっているので、GTX 1070 Ti搭載モデルの購入を検討する際には排熱に気を使う必要があるだろう。理想はミドルタワーとなる。

グラフィックボード単体での価格は高め(±)

発売から時間が経っているがまだ単体の価格は高めだ。品薄な状態が続いている状況だとメーカーから情報を得た。供給が追いつくまで価格設定は高くなってしまうが、GTX 1080に近い価格帯となるだろう。単体でのグラフィックボード購入は少し待った方が良い。

BTOパソコンで購入するとコスパは高い。搭載モデルの価格帯は15万円から20万円前後となっている。うまく構成を調整してGTX 1070搭載モデルと差別化できるように工夫されているところもある。売れ筋のゲーミングPC「ガレリアXF」に搭載されている人気のグラフィックボードだ。

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