gtx1650-msi画像引用元:https://www.msi.com/ *画像はイメージです。

当記事では、モバイル向けGeForce GTX 1650 Mobileの性能比較&ベンチマークの検証をしている。Turing世代のエントリークラスのグラフィックボードだ。エントリークラスとは言っても前世代のGeForce GTX 1050 Tiを20%近く上回るパフォーマンスを発揮する。税込10万円~15万円の安価なゲーミングノートPCを探している方は必見だ。気になる性能面など詳しく見ていこう。2024年7月時点で購入できるのはドスパラの「GALLERIA RL5R-G165」のみとなる。税込89,980円と安価なモデルだ。在庫処分的な立ち位置ですぐになくなるように思う。

上位モデルに「GeForce GTX 1650 Ti Mobile」がありこちらも人気のグラフィックボードだ。GeForce GTX 1650よりも7-8%高い処理性能を誇る。価格差もそれほどないことから魅力的なモデルだと言える。なお、2021年11月時点ですでに後継モデルである「GeForce RTX 3050 Mobile」がリリースされている。RTコアを搭載していてより高いゲーミング性能を持つ。GeForce GTX 1660 Ti Mobile相当のパフォーマンスを発揮する。

ここがポイント!!

ノート向けのGeForce GTX 1650もデスクトップ向けのGeForce GTX 1650も同じ型番で販売されている。スペック的にも性能的にも全く同一というわけではないので両者を区別するために当サイトでは「Mobile」という文言を追加した。ノート向けモデルは、消費電力を抑える必要があるためデスクトップ向けモデルと同じパフォーマンスは期待することはできない。

GTX 1650モバイル&デスクトップ向けスペック比較

プラットフォームモバイルPC
型番GTX 1650GTX 1650
CUDAコア869基869基
ベースクロック1395MHz1485MHz
ブーストクロック1560MHz1665MHz
メモリ形式GDDR5GDDR5
GPUメモリ4GB4GB
消費電力50W75W
デスクトップ向けモデルとの差は小さい

ノート向けのGeForce GTX 1650は、デスクトップ向けのモデルと比べてベースクロックが7%・ブーストクロックが6%低い。意外とノート向けモデルも健闘している。PC向けのモデルと比較すると5%程度の差に留まっている。エントリークラスということもあってTuring世代の中でも差が小さいのがポイントだ。

全く同じというわけではないがデスクトップ向けモデルとの差はほとんど体感することはできないと考えてよい。GeForce GTX 1650ぐらいの性能であれば消費電力の問題もないといったところだろう。メモリ形式・GPUメモリは同じで、消費電力のみ30%省電力化されている。この省電力化がノート向けモデルの課題だ。

GeForce GTX 1650 Mobile搭載ゲーミングノートPCの特徴

GeForce GTX 1050 Mobileよりも1.7倍の性能を持つ

gtx1650-seinou画像引用元:https://www.pcworld.com/

NVIDIAの公式発表によると、Turing世代のGTX 1650は前世代のGTX 1050と比較すると1.7倍の性能を持っているということだ。その前の世代であるGTX 950Mと比べると2.5倍とエントリークラスのグラフィックボードの性能もしっかりと底上げが行われている。エントリークラスとしてもはや侮れない性能は嬉しい。前世代で一つの上のGTX 1050 Tiよりも高くゲーム適性は上がっている。

PUBG・FORTNITE・APEX LEGENDSといった人気のタイトルも60fpsでプレイすることが可能(標準設定)だ。スマホやタブレットでのゲームプレイから脱却したいという方はぜひ選択肢に入れて欲しい。MMORPGでもやはり設定を下げることが前提だ。ある程度妥協が必要なことは理解しておく必要がある。

低価格帯のモデルを探している方にぴったり

GTX 1650 Mobileは、Turing世代最安値のグラフィックボードとなっている。現時点で最安値クラスのゲーミングノートPCを探すならこのGTX 1650が候補に入る。前世代のGTX 1050 Tiと同等の価格で購入できるのは魅力的だ。50 Tiから50へと型番が落ちたことで価格にもお得感がある。

最高設定にこだわらないのであれば最適な一台だ。CPUについても第10世代Core iシリーズ/第11世代Core iシリーズが登場し、構成バランスも良くなった。結果的にゲームパフォーマンスは向上している。クリエイターの方がアプリを使うにも使えるオールラウンドなモデルが揃う。外付けのグラフィックボードを搭載しているのでPhotoshopなどでの3Dグラフィックスの処理にも長けている。

国内メーカーでもラインナップは豊富

GTX 1650搭載モデルは比較的ラインナップが豊富だ。ユーザーからすると選択肢が多くて選びがいがあると言える。G-Tune・フロンティア・パソコン工房など国内メーカーだけではなくMSIなどの海外メーカーからも購入することが可能だ。パフォーマンスを抑えてコンパクトなモデルであるGTX 1650 MAX-Qも選択可能だ。

なお、GTX 1650のパワーアップモデルとしてGTX 1650 Tiがリリースされた。デスクトップ向けモデルの設定はなくノートのみ選択することができる。大幅な性能アップとまではいかないが、15%程度性能が引き上げられている。それほど価格差があるわけではないので、今後はGTX 1650 Ti搭載モデルを比較検討した方がよいだろう。

GeForce GTX 1650 Ti MobileやRTX 3050 Mobileがリリースされたことでラインナップは減少傾向にある。在庫処分的な位置付けとなっているためすぐに購入できなくなるだろう。特に価格が安いモデルについては今が狙い目だと言える。

GeForce GTX 1650 Mobileのベンチマーク(ゲーム)

ゲームプレイ中のフレームレートを計測している。fpsはframe per secondsの略で1秒間におけるコマ数を表す。およそ60fps以上になると快適だと言われているので一つの基準として考えると良い。下記の数値は、すべて最高設定での数値となっている。

PUBG

pubg

GTX 1660 Ti Mobile95.1
68.6
GTX 1060 Mobile68.6
49.9
GTX 165055.8
40.7
GTX 1650 Mobile50.1
39.1
GTX 1050 Ti Mobile42.6
29.5
フルHDWQHD
GTX 1050 Tiよりも30%程度性能が高くなっている。GTX 1050 Tiは、最低限必要なグラフィックボードだったことを考えると性能面での不足はない。フルHD環境×最高設定ではやや重く感じてしまう場面がある。特に、スタート地点は厳しい。快適にプレイしたいなら標準設定以下に設定すると良いだろう。設定にこだわらない方であればぴったりのモデルだと言える。

Fortnite

fortnite

GTX 1660 Ti Mobile98.0
65.9
GTX 1060 Mobile84.4
52.5
GTX 165070.5
40.1
GTX 1650 Mobile68.4
36.5
GTX 1050 Ti Mobile49.9
26.3
フルHDWQHD
GTX 1050 Tiと比較すると40%性能が高くなっている。デスクトップ向けのGTX 1650と比較しても10%程度の差に留まっているのが特徴だ。やはりこのクラスでは消費電力が抑えやすくそれほど大きな差が出ていない。GTX 1060 Mobileと比べるとまだまだ性能差はあるものの価格の優位性を考えると十分だろう。

GeForce GTX 1650 Mobile搭載おすすめゲーミングノートPC

GALLERIA RL5R-G165 (ドスパラ)

GALLERIA-RL5R-G165-300x300価格:89,980円+送料3,300円
液晶:15.6インチFHD 144Hz
CPU:Ryzen 5 6600H
GPU:GeForce GTX 1650 Mobile
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 500GB Gen4 NVMe
電源:120W ACアダプター
コスパ:8.0

2024年7月時点で唯一購入できるGeForce GTX 1650 Mobile搭載のゲーミングノートPCだ。CPUにはエントリークラスのRyzen 5 6600Hを搭載している。6コア12スレッドと最低限のゲーム性能を有する。GeForce GTX 1650 Mobileとの組み合わせなら文句なしだ。メモリDDR5-4800 16GB・SSD 500GB Gen4 NVMeと構成も充実している。電源は120W ACアダプターを搭載している。

GALLERIA RL5C-G50(ドスパラ)

GALLERIA RL5C-R35T価格:112,979円+送料3,300円
液晶:15.6インチ 120Hz
CPU:Core i5-11400H
GPU:GeForce GTX 1650
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:512GB NVMe対応
HDD:非搭載

税込11万円台とゲーミングノートPC市場における最安値クラスのモデルとなっている。GTX 1650×Core i5-11400H搭載のゲーミングノートPCだ。CPUにはIntel第11世代のCore i5-11400Hを搭載している。6コア12スレッドと従来モデルのCore i5-10300Hからスペックが高くなった。Core i7-10750Hを超える高い処理性能を発揮する。CPU性能が高くなったことでクリエイター適正が向上していると言える。メモリ16GB、SSD 512GBと構成も抜群だ。本体重量約2.00kg、バッテリー駆動時間約5.3時間だ。価格帯を考えると十分過ぎる。

G-Tune P5 (マウスコンピューター)

G-Tune P5-RT価格:139,800円(送料込)
液晶:15.6インチ 60Hz
CPU:Core i5-11400H
GPU:GeForce GTX 1650
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:512GB NVMe対応
HDD:非搭載

Core i5-11400H×GTX 1650搭載のゲーミングノートPCだ。本体重量約2.02kgと15.6インチモデルとして平均的だと言える。バッテリー駆動時間は約6.5時間だ。フルHD環境で設定を調整すれば十分ゲームプレイに対応できる。Core i5シリーズもIntel第11世代になってパフォーマンスが引き上げられた。動画編集などのクリエイター作業にも対応可能だ。メモリ16GB、SSD 512GBと構成も充実している。セール対象モデルになればより安く購入できるため定期的にセール情報を確認しておこう。

mouse K7 (マウスコンピューター)

mouse K7価格:153,780円(送料込)
液晶:17.3インチ 60Hz
CPU:Core i7-11800H
GPU:GeForce GTX 1650
メモリ:DDR4-2666 16GB
SSD:512GB NVMe対応
HDD:非搭載

当該モデルはマウスコンピューターが販売するビジネスモデルとなっている。17.3インチの大型液晶を搭載しているのがポイントだ。本体重量は約2.45kgと17.3インチモデルとしては軽めだと言える。バッテリー駆動時間は約6.0時間だ。GTX 1650×i7-11800Hの組み合わせはゲームプレイだけではなくクリエイターの方にもおすすめできる。意外と50番台のグラフィックボードにCore i7シリーズを組み合わせたモデルはない。メモリ16GB、SSD 512GBと構成も十分だろう。最新のWi-Fi 6に対応しているのも◎

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