画像引用元:https://www.forbes.com/
当記事では、モバイル向けGeForce RTX2080のスペックとおすすめのゲーミングノートPCを紹介している。ここは主にノートパソコン向けのコンテンツだ。NVIDIAはデスクトップ向けもノートパソコン向けも同じ型番として販売している。
しかし、RTX20シリーズ全般に言えることでデスクトップ向けのモデルと明らかにスペックが異なっている。(GTX10シリーズではほぼ同等だった。)サイト上でも区別するためにMobileを冠している。PC向けのモデルを知りたい方はこちらの記事を参考にして欲しい。
当ページの目次
RTX2080モバイル&デスクトップ向けスペック比較
プラットフォーム | モバイル | Max-Q | PC |
---|---|---|---|
CUDAコア | 2944 | 2944 | 2944 |
ベースクロック | 1380MHz | 990MHz | 1410MHz |
ブーストクロック | 1590MHz | 1230MHz | 1620MHz |
メモリ形式 | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 |
GPUメモリ | 8GB | 8GB | 8GB |
消費電力 | 150W | 80W | 215W |
デスクトップPC向けのRTX2080と比較していこう。CUDAコア数やメモリ形式など基本的なアーキテクチャは同等だ。一方で、クロック周波数を定格/ブーストクロック共に2%程度落としている。TDPを抑えるために仕方のない部分だろう。
RTX20シリーズ全般に言えるがやはり性能差がある程度ある。なお、Max-Qはさらにクロック周波数を落とした省電力性を重視したモデルだ。性能的には通常モデルよりも15%-20%抑えられている。
RTX 2080 Mobile搭載ゲーミングノートPCの特徴
ゲーミングノートのフラグシップモデル
ラップトップ向けのグラフィックボードとしてはRTX 2080が実質フラグシップモデルとなっている。デスクトップ向けには最上位にRTX2080Ti/RTX Titanがあるが、ラップトップ向けとしてはラインナップにない。さすがに消費電力や発熱量を考えるとRTX2080が限界なのだろう。
性能的には先代のGTX1080よりも20%-30%性能が高いパフォーマンスを持つ。4K解像度でのゲームプレイもこなせるのは素晴らしい。デスクトップ向けのRTX2080と比較すると10%程度劣るものの性能は十分だろう。絶対に最高峰のモデルを購入したいという方には魅力的なグラフィックボードだと言える。
レイトレーシング&DLSSを最大限活かせる
RTX20シリーズ最大の特徴は、レイトレーシング(RTコア)とDLSS(Tensorコア)となる。いずれも影などのエフェクトをよりリアルに描写できる技術のことだ。ラップトップ向けのRTX2080にももちろん搭載されている。
デスクトップ向けモデルと比べて性能が落ちていることからRTX2070やRTX2060などでは解像度を上げると厳しい面がある。その点フラグシップモデルのRTX2080は余裕があると言える。
ただし、注意点としてこれらの最新技術に対応しているタイトルがまだまだ揃っていないということだ。あくまでもこれから先を見据えた先行投資ということになるのは忘れないで欲しい。
クセが強く初心者にはおすすめできない
RTX2080は性能が高く魅力的なグラフィックボードであることは間違いない。しかし、初心者にとっては扱いづらい側面があるのも事実だ。まずは、性能が高すぎるということが挙げられる。性能が高いということは発熱量が多く熱をコントロールしないとダメだということだ。熱対策をしっかりと行わないと思うような性能を発揮できなかったり、故障の原因となったりしてしまう。パソコンに慣れていない方が熱の管理をするのは難しいだろう。
もう一つは価格が高すぎるということだ。最低でも30万円以上の予算が必要となる。デスクトップ向けモデルでも相場から見ると価格が高いのに、ケース本体やパーツにコストが掛かるノートパソコンではさらに高くなってしまう。デスクトップパソコンなら5,6万円安く購入することが可能だ。これだけの予算を掛けられるのであればデスクトップも比較したい。
RTX 2080のベンチマーク(デスクトップPC)
RTX2080Tiのデータが十分に集まらなかったためデスクトップ向けのフレームレートを掲載している。いずれもWQHD及び4K解像度×最高設定でのフレームレートを計測。ただし、ゲーミングノートPCではおよそ10%程度性能が低くなってしまうということを押さえておこう。
PUBG
Assassin’s Creed Origins
Grand Theft Auto5
GeForce RTX2080搭載おすすめゲーミングノートPC
LEVEL-17FG102-i7K-VORVI(パソコン工房)
価格:279,980円
モニター:17.3インチ
CPU:Core i7-9700K
GPU:GeForce RTX 2080
メモリ:DDR4 8GB
SSD:250GB 512GB NVMe対応
HDD:1TB
デスクトップ向けのCPUとラップトップ向けのGPUを混在させたゲーミングノートPCだ。性能を考えると価格は非常に抑えられていると言える。ただし、デスクトップ向けのCPUを搭載しているためより一層発熱対策を行う必要がある。この構成だとメモリ8GBはやや物足りないか。必要に応じてカスタマイズで追加しよう。今ならSSDが250GB→512GB NVMe対応へとキャンペーン期間中だ。より高性能なSSDということで快適性が高くなる。
LEVEL-17FG102-i9K-VOPVI(パソコン工房)
モニター:17.3型
CPU:Core i9-9900K
GPU:GeForce RTX 2080
メモリ:DDR4 32GB
SSD:500GB NVMe対応
HDD:1TB
RTX 2080(ノート向け)×i9-9900K(デスクトップ向け)を搭載したゲーミングノートPCとなっている。8コア16スレッドのモンスターCPUを搭載。バッテリー駆動は期待できないが、デスクトップと変わらないパフォーマンスを発揮する。動画編集やRAW現像なども余裕でこなせる。当然ゲームプレイもお手のもので設定に関係なく快適なゲームプレイができる。
G-Tune H7(G-Tune)
モニター:17.3インチ
CPU:Core i9-9900K
GPU:GeForce RTX 2080
メモリ:DDR4 32GB
SSD:1TB
HDD:非搭載
デスクトップ向けの最高峰CPUであるCore i9-9900Kを搭載したゲーミングノートPCだ。CPUがボトルネックになりがちなゲーミングノートにおいてこれは大きなメリットとなる。ノート向けで一般的なCore i7-9750Hよりも60%程度性能が高い。ハイエンドのグラフィックボードと合わせてFULL HD環境で高リフレッシュレートを安定して出せるのが魅力だ。メモリ32GBと容量が大きく安定感が生まれる。一方ではっきりとしたデメリットがあるのも事実だ。詳細については個別ページを参考にして欲しい。
GALLERIA GCR2080RNF-E(ドスパラ)
モニター:17.3インチ 240Hz
CPU:Core i7-9750H
GPU:GeForce RTX 2080
メモリ:DDR4 16GB
SSD:1TB NVMe対応
HDD:非搭載
RTX 2080搭載モデルとしては比較的価格が抑えられている。240Hz液晶モニターを採用し滑らかなゲームプレイが可能だ。CPUにはノート向けハイクラスのCore i7-9750Hを搭載。メモリ16GB、SSD 1TB NVMe対応と充実の構成が嬉しい。
GT63 Titan 8SG(MSI)
モニター:17.3インチ
CPU:Core i7-8750H
GPU:GeForce RTX2080
メモリ:DDR4 16GB
SSD:512GB NVMe対応
HDD:1TB
MSI製のゲーミングノートPCだ。17.3インチの大型液晶モニターを搭載している。CPUにはノート向けのCore i7-8750Hを搭載しRTX2080の性能を引き出してくれる。メモリ16GB、SSD 512GB NVMe対応、HDD 1TBと構成も充実。ただし、価格は税込み42万円と驚くべき価格だ。これを簡単に購入できる人はいないだろう。
NEW ALIENWARE M17 スプレマシー VR(エイリアンウェア)
モニター:17.3インチ
CPU:Core i9-8950HK
GPU:GeForce RTX2080
メモリ:DDR4 8GB
SSD:非搭載
HDD:1TB SSHD
エイリアンウェアは海外でもファンの多いBTOメーカーだ。CPUにはi9シリーズを搭載。まさにゲーミングノートPCの最高峰だと言える。この性能なら発熱対策にはより気を使う必要がある。それでもエイリアンウェアのゲーミングノートはエアフローもしっかりと考えられていてお金が掛かっているため安心感がある。ストレージにはSSDとHDDのハイブリッドモデルSSHDを採用。MSIのGT63 Titan 8SGよりもコスパは高い。
Lenovo Legion Y740-ブラック(Lenovo)
モニター:17.3インチ
CPU:Core i7-9750H
GPU:GeForce RTX2080 MAX-Q
メモリ:DDR4 32GB
SSD:1TB
HDD:1TB
Lenovoは最近ゲーミングPCに力を入れているメーカーでどんどんラインナップを投入している。価格は税込み約35万円とRTX2080 MAX-Q搭載モデルとしては平均的だ。メモリ32GB搭載となっていることから他のノートに比べると割安だと言える。上記に紹介したノートと比べると本体が薄く排熱にお金が掛けられていない。長時間使用するつもりなら避けるべきだろう。
当記事のまとめと補足
当記事ではRTX 2080 Mobieの性能スペック及びおすすめのゲーミングノートPCについて紹介した。RTX2080は非常に性能が高くノート向けとして最高峰のグラフィックボードとなっている。デスクトップ向けのRTX2080よりも10%程度性能は劣るもののGTX1080 Mobileよりも30%性能が高い。4K解像度でのゲームプレイができる高いパフォーマンスを持つ。
一方で、価格が非常に高く搭載モデルは最低でも30万円クラスとなる。さらに、発熱量が多く排熱対策は必須となる。RTX2080搭載ノートを使用する際は空調の効いた自宅で使うことがメインとなるだろう。外出先では熱とファンの音が気になって快適とは言えない可能性が高い。特にカフェやコワーキングスペースなど回りに人がいる環境でゲームを楽しむということは難しい。
- ノート向けのフラグシップモデル
- GTX1080 Mobileよりも30%高い性能を持つ
- 消費電力が高く発熱に対して配慮が必要
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