Radeon R9 Fury X
画像引用元:https://jp.msi.com/

当記事では、Radeonの最高峰グラフィックボード「Radeon R9 Fury X」の性能比較&ベンチマーク検証をしている。初めてメモリに高性能なHBM1を採用したことで注目された。さらに、リファレンスモデルでも簡易水冷クーラー搭載と初物づくしだ。スペック的に発熱対策として水冷クーラーが必須だったのだろう。今でこそHBMメモリは採用されなくなったが、失敗を含めてその後のRadeonシリーズの基礎を築いたモデルだと言える。さすがに7年前のグラフィックボードということもあって2025年時点だとそれほど高い性能を持っているとは言えない。直近のモデルだとエントリークラスのGTX 1650 SUPERと同程度だ。

Radeon R9 FuryX からの買い替え目安

Radeon R9 FuryX を搭載した新品のPCは、現在ほぼ流通していない。いま同じくらいの性能なら GeForce RTX 3050 6GB(単体 約33,800円) が相当する。(2015/06/24 発売)

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価格 99,980 円 +送料 3,300円
CPU Ryzen 5 4500
GPU RTX 3050 6GB
メモリ DDR4 8GB8GB×1枚
SSD 500GB Gen4 NVMe
電源 550W 80PLUS BRONZE
マザボ A520
長所
  • 9万台の格安ゲーミングPC
  • ライトゲームメインなら十分対応可
短所
  • CPU性能は低め
  • メモリ容量が8GB(カスタマイズ不可)
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管理人

搭載するGeForce RTX 3050 6GBは、Radeon R9 FuryXとほぼ同じ性能だ。VRAMは6GB(Radeon R9 FuryXは4GB)、TGPは75W。グラフィックボード単体では約33,800円である。

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CPU Ryzen 7 5700X
GPU RTX 5060
メモリ DDR4 16GB16GB×1枚
SSD 500GB NVMe
電源 650W 80PLUS BRONZE
マザボ B550
長所
  • Ryzen 7 5700X×RTX 5060で15万円台
  • 認定再生メモリの採用で、同構成のLEVEL-M155-R57X-RKX(174,700円・8GB×2)より約2万円安い
  • 会員登録で送料無料
短所
  • メモリは認定再生品(新品ではない)のDDR4 16GB×1枚で、シングルチャネル
  • AM4・DDR4の旧世代プラットフォームで、将来のCPU載せ替えの余地は小さい
  • SSDは500GBと少なめ
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管理人

搭載するGeForce RTX 5060は、Radeon R9 FuryXの約2.3倍の性能にあたる。VRAMは8GB(Radeon R9 FuryXは4GB)、TGPは145W。グラフィックボード単体では約69,800円である。

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買い替え目安Radeon R9 FuryX → GeForce RTX 5070|約3.2倍の性能・VRAM 4GB→12GB
価格 249,980 円 +送料 3,300円
CPU Ryzen 7 7700
GPU RTX 5070
メモリ DDR5 16GB16GB×1枚
SSD 500GB Gen4 NVMe
電源 750W 80PLUS GOLD
マザボ A620A
長所
  • ドスパラ周年祭対象モデル
  • RTX 5070搭載でコスパ指標10.0の高評価
  • THIRDWAVEシリーズの売れ筋No.1モデル
短所
  • メモリ16GB、SSD 500GBと構成は控えめ
  • マザボは廉価グレードのA620A
  • 18,900円の値上げ適用
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管理人

搭載するGeForce RTX 5070は、Radeon R9 FuryXの約3.2倍の性能にあたる。VRAMは12GB(Radeon R9 FuryXは4GB)、TGPは250W。グラフィックボード単体では約145,800円である。

性能の倍率は当サイトの性能スコアにもとづく比較値である。掲載価格・在庫は変動するため、購入前に公式サイトで最新の情報を確認してほしい。

Radeon R9 Fury Xの概要

基本スペック

Radeon R9 Fury X Radeon R9 390X Radeon R9 295X2
アーキテクチャ Fiji Grenada Vesuvius
プロセス 28nm 28nm 28nm
トランジスタ数 89億 62億 62億
ダイサイズ 596 mm² 438 mm² 438 mm²
シェーダーコア 4096基 2816基 2816基×2
コアクロック – – –
ブーストクロック 1050MHz 1000MHz 1020MHz
GPUメモリ 4GB 8GB 4GB×2
メモリタイプ HBM1 GDDR5 GDDR5
メモリインターフェース 4096bit 512bit 512bit×2
メモリバス帯域幅 512 GB/s 320 GB/s 320 GB/s×2
TDP 275W 290W 500W
MSRP $649 $430 $1499
発売日 2015/6/24 2015/6/18 2014/4/21
Radeon R9 Fury Xで採用されているFijiアーキテクチャは、従来のTongaをベースに作られている。プロセスは28nmと共通だ。トランジスタ数がR9 390の62億から89億へと44%も増えている。ダイサイズも一回り大きくなり596m㎡となった。スペック的には期待が持てそうだ。

GPUダイは4つのシェダーエンジンが搭載されている。シェダーエンジンごとに搭載されるコンピューターユニット(CU)が11個から16個に増えた。それぞれのCUには64個のストリームプロセッサーがあるのでエンジンごとに1,024個(16×64)のストリームプロセッサーがあるということだ。つまり、合計4,096(4×1,024)のコア数があるということになる。

その他注目すべきはGPUメモリに新しい規格であるHBM1を採用していることだ。R9 295×2やR9 390Xで採用されているGDDR5よりも性能が高い。メモリインターフェイスの広さがポイントだと言える。R9 295×2のおよそ4倍だ。R9 390Xの8倍ということになる。結果的にメモリ幅についても1.6倍と大幅に強化されている。

WQHD環境や4K解像度などメモリ幅を生かせる場面で輝く。一方で、GPUメモリ容量が4GBと少ないのが高解像度でのゲームプレイにどのような影響を与えるのかは気になるところだ。TDPについてはR9 390Xと比べて5%抑えられている。価格差は$219と大きい。

NVIDIA製モデルと比較

R9 Fury X GTX 980 Ti
プロセス 28nm 28nm
アーキテクチャ Fiji Maxwell 2.0
GPU GCN 3.0 GM200
CUDAコア 4096基 2816基
コアクロック – 1000MHz
ブーストクロック 1050MHz 1075MHz
GPUメモリ 4GB 6GB
メモリタイプ HBM1 GDDR5
メモリインターフェイス 4096bit 384bit
メモリバス帯域幅 512 GB/s 336.5 GB/s
TDP 275W 250W
MSRP $649 $649
発売日 2015/6/24 2015/6/1
競合となるNVIDA製のGTX 980 Tiと比較していく。価格はどちらも$649とハイエンドモデルらしい価格設定になっている。プロセスは同じ28nmだ。CUDAコアやクロック周波数についてはアーキテクチャが異なるため純粋に比較することは難しい。参考程度に留めておくとよいだろう。

CUDAコア数は、R9 Fury Xの方が45%多くなっている。ブーストクロックはGTX 980 Tiの方が2%程度高い。GPUメモリはGTX 980 Tiでは6GBと50%多い。メモリタイプはオーソドックスなGDDR5を採用している。メモリインターフェイス及びメモリ幅については大きな差がある。メモリ周りはHDM1を採用しているR9 Fury Xの方が優勢だ。

Radeon R9 Fury Xの最新評価【2025年】

エントリークラス相当のゲーム性能へと格下げ

r9furyxseinou202203
総合性能を見るとGeForce GTX 980 Tiよりも劣る結果となっている。下位のGeForce GTX 980と比べても厳しい結果だ。価格を考えると完全に期待はずれだと言わざるを得ない。Radeon R9 Fury Xは、メモリバンド幅が広いことから4K解像度でのゲームプレイを得意としている。GeForce GTX 980 Tiと比較するとそれがわかる。高解像度になればなるほどその差が縮まる形だ。それでも負けてしまっているので意味がないかもしれないが…

次世代モデルのGeForce GTX 1060 6GBと同等の性能を持つに留まる。Turing世代のGeForce GTX 1650 SUPERよりも性能は劣る。現行モデルであるGeForce RTX 3050との差は20%以上と大きい。かつてのハイエンドモデル(?)でも9年の月日が流れてエントリークラスになってしまった。フルHD環境でかろうじてゲームを楽しめる程度だ。さらに、現行モデルと比べて消費電力が高く魅力的な選択肢とは言えないだろう。それだけグラフィックボードの進化が早いということだ。このクラスなら買い替えを推奨する。

中古での入手はおすすめできない

そもそも数が出るモデルだったわけではなく、中古で手に入れることは難しい。じゃんぱらやドスパラなどのパーツショップでの在庫はなさそうだ。メルカリなどでいくつか在庫を見つけることができるが、水漏れやベタつきなど状態は悪そうだ。9年前の簡易水冷クーラー搭載グラフィックボードとなると手を出さないのが吉だ。さすがに故障リスクが高すぎる。万が一故障しても修理をすることは難しいだろう。GeForce GTX 1060 6GB/3GB・GeForce GTX 1650 SUPER・GeForce RTX 3050 6GB当たりをモデルを狙う方がよい。あえてRadeon R9 Fury Xを選ぶ理由はないはずだ。

Radeon R9 Fury Xの特徴と強み

初めてHBM1を採用したグラフィックボード

R9 Fury Xは革新的なグラフィックボードとなっている。それは初めてHBM1(High Bandwidth Memory)と呼ばれるメモリを採用していることに起因する。AMDがグラフィックボードの販売がIntelに遅れてしまっていたのはこのHBM1にこだわっていたからだ。この最新のメモリ規格は垂直に積み重ねたDRAMダイを使用している。この仕組みのおかげでGDDR5やDDR4に比べて省電力でかつ優れたメモリバンド幅を実現することができる。

HBM1は今後の主流メモリになる可能性がある。主流になる可能性があるのには、主に3つの理由が挙げられる。1つにGDDR4は近い将来グラフィック性能の成長に追いつくことができなくなると考えられている。2つ目ににGDDR5だとメモリバンド幅を増やすためにたくさんのチップを物理的に設置する必要がある。結果的に消費電力が多くなってしまうのだ。最後にNANDやDRAMなどの技術は内蔵チップで恩恵を得られるが技術的に両立し得ないのだ。

HBMメモリを断念

その後AMDは次世代モデルにおいてHBM2まで採用したが、結局GDDR6を導入することになった。コスト面がネックとなってしまったようだ。AMDは先を行き過ぎてしまったということだろうか。2021時点ではGDDR6が主流だ。

2020年ではエントリークラスに留まる

Radeon R9 Fury Xは、2021年現在でも使用できるグラフィックボードだ。しかしながら、GTX 1650 SUPERよりも少し劣る性能でエントリークラスの域を超えていない。フルHD環境で設定調整が必須となる。今後は厳しくなることは目に見えている。お世辞にも高い性能を持っているとは言えない。それ以上にグラフィックボードの進化は早いのだ。

中古なら30,000円前後で購入できるが、それだけの予算があれば新品でGTX 1660 SUPERを購入できる。R9 Fury Xに関しては中古でも選ぶメリットはない。もっともほとんど市場に出回っていないモデルなので見つける方が難しいかもしれない。

Radeon R9 Fury Xのベンチマーク

Battlefield 4

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WQHD環境においてはGTX 980 Tiよりも10%パフォーマンスが低い。4K解像度ならその差は5%に縮まる。やはり高解像度に強いグラフィックボードだと言える。R9 295×2は、R9 Fury Xよりも43%も高い。4K解像度なら38%となる。前世代のフラグシップモデルであるR9 290Xを大幅に上回っている。消費電力を度外視すればR9 295×2を選択したい。

Grand Theft Auto V

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GTX 980 Tiと同等以上のフレームレートを計測している。4K解像度では1fpsだけ上回った。R9 295X2との差は10%-14%となりやはり及ばないが、他のタイトルに比べると差は小さい。R9 390Xよりも25%高く王者の貫禄を見せている。タイトル次第で安定感のなさが垣間見えてしまう。

Hitman

hitmanryzen9390x-hitman

HitmanではGTX 980 Tiがトップになっている。WQHD環境におけるR9 Fury Xとの差は15%だが、4K解像度になるとFury Xが7%上回る。高解像度でのゲームプレイを考えるならR9 Fury Xは魅力的だ。

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参照元:AMD Radeon R9 Fury X Review (TECHSPOT)