当記事では、フロンティアのGAシリーズ「FRGAG-B760M/WS1109/NTK」のレビューをしている。Core i7-13700F×RTX 4070 Ti搭載のハイエンドクラスのゲーミングPCだ。RTX 4070 Ti搭載モデルで25万円台は破格だ。相場から見れば15%-20%程度安い。
さすがフロンティアの期間限定セールの対象モデルといえるだろう。CPUにIntel第13世代のハイパフォーマンスモデルであるCore i7-13700Fを搭載している。RTX 4070 Tiとのバランスもまずまずだと言える。高解像度でのゲームプレイを考えている方は必見だ。
当ページの目次
FRGAG-B760M/WS1109/NTKのスペック
ブランド名 | FRONTIER GAシリーズ |
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製品名 | FRGAG-B760M/WS1109/NTK |
価格 | 254,800円(税込) |
CPU | Core i7-13700F |
GPU | GeForce RTX 4070 Ti |
メモリ | DDR4-3200 32GB |
SSD | 512GB NVMe / 1TB NVMe |
HDD | 非搭載 |
電源 | 850W 80PLUS GOLD |
マザーボード | チップセットB760 |
おすすめ度 | Sランク |
評価 | ・コスパ 9.1 —–内訳—– ・コスパ(CPU・GPUメイン) 10.0 ・構成 9.0 ・品質/サポート 8.5 |
コストパフォーマンスは9.1と高い。CPUとGPUを中心に見たコスパ指標は10.0とマックスだ。構成面も申し分ない。メモリ32GB・SSD 512GB・SSD 1TBと構成も圧巻だ。フロンティアは大手BTOメーカーと比べるとややサポート面で見劣りするが及第点と言える。
各タイトルの対応表
FF15 | Apex Legends | FORTNITE |
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・4K ・WQHD | ・240fps ・144fps | ・240fps ・144fps |
★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。
FRGAG-B760M/WS1109/NTKはCore i7-13700FとRTX 4070 Tiを搭載したハイクラスのゲーミングPCだ。GeForce RTX 4070 Tiは性能の高いグラフィックボードで、4K解像度でのゲームへの対応力にも優れている。Apex Legendsは、フルHDで240fpsの張り付きが目指せる。フォートナイトもフルHD環境なら360Hz環境にも対応できる。負荷がそこまで高くないFF15は4K解像度で高リフレッシュレートも実現可能だ。ゲーム環境を選ばない性能で、コアなゲーマーにもおすすめだ。
FRGAG-B760M/WS1109/NTKのゲーミング性能
Core i7-13700F(CPU)
Core i9-13900K | |
Core i9-13900 | |
Core i7-13700K | |
Ryzen 9 7900X | |
Core i7-13700 | |
Core i9-12900K | |
Ryzen 9 7900 | |
Core i5-13600K | |
Core i7-12700K | |
Core i7-12700 | |
Ryzen 7 7700X | |
Ryzen 7 7700 | |
Core i5-12600K | |
Core i5-13400 | |
Ryzen 7 5800X | |
Core i5-12400 | |
Core i7-11700 |
FRGAG-B760M/WS1109/NTKで採用されているCPUは、Intel第13世代のCore i7-13700Fだ。CPU内蔵グラフィックスとなっているが、グラフィックボードが搭載されているので大きな問題はない。従来モデルのCore i7-12700と比べてEコアが倍増となり、16コア24スレッドと高スペックだ。フラグシップモデルであるCore i9-12900Kよりも4%-5%程度性能が高い。Ryzen 9 7900Xに近い性能を持っているのは驚きだ。ゲーム実況・動画編集・動画エンコード・画像編集などのクリエイター作業にもおすすめできる。ゲーミング性能も高く現行トップクラスだ。RTX 4070 Tiとのバランスはまずまずだ。特に高解像度でのゲームプレイにこだわるならおすすめできる。CPU負荷よりもGPU負荷が高くなるためCPU性能の影響を受けづらいからだ。
GeForce RTX 4070 Ti(GPU)
RTX 4090 | |
RX 7900 XTX | |
RTX 4080 | |
RX 7900 XT | |
RTX 3090 Ti | |
RTX 4070 Ti | |
RTX 3090 | |
RX 6950 XT | |
RTX 3080 Ti | |
RTX 3080 12GB | |
RX 6900 XT | |
RTX 3080 10GB | |
RX 6800 XT | |
RTX 3070 Ti | |
RTX 2080 Ti |
当該モデルではグラフィックスにAda Lovelace世代の上位モデルであるRTX 4070 Tiを搭載している。この世代ではRTX 4090・RTX 4080に次いで高いグラフィックス処理性能を持つ。70番台ながら性能は高く従来モデルのRTX 3090よりも高いパフォーマンスを発揮する。RTX 3070 Tiと比べると28%程度処理性能が向上している。性能的には4K環境でのゲームプレイにも対応可能だ。競合モデルであるRadeon RX 7900 XTよりも8%程度性能が低いが、レイトレーシング性能は高い。非常にバランスの取れたモデルだと考えてよい。
FRGAG-B760M/WS1109/NTKの特徴まとめ
SSD追加のリニューアルで評価上昇
FRGAG-B760M/WS1109/NTKは、様々な変化で随時リニューアルされてきたモデルだ。今回のリニューアルでは、SSD 512GBが追加され、SSDは512GBと1TBのデュアルストレージ構成となった。SSDの追加で価格は5,000円アップしている。しかし、SSD 512GBの追加にかかる費用は、どれだけ抑えても5,000円を超える。SSD 512GBの追加による恩恵は、値上げ分よりも遥かに大きい。
今回のリニューアルはFRGAG-B760M/WS1109/NTKの評価に大きな影響を与えている。最近のゲーミングPCはシングルストレージが標準となっているため、デュアルストレージというだけでアドバンテージになる。プライマリストレージ512GB、セカンダリストレージ1TBは非常に有用な構成と言える。OSやCドライブ保存が必須のアプリは512GBを使用する。ゲームや保存場所の指定ができるアプリケーションは1TBに保存する。
こうすることで、ファイルの管理がしやすくなる。故障時のリスク分散にもなる。また、パソコンを買い替えた際に、1TBの方を取り付けると保存したファイルはすぐに認識されるようになる。シングルストレージでは、OSもゲームも1つのストレージに保存されることになる。パソコンの買い替えでストレージを流用する際、正しく認識されないことがある。こういったリスクがないため、デュアルストレージは長く使用することに適した構成である。
ストレージにかかる負荷も分散され、耐久性も高くなるという見方もできる。Core i7-13700FとRTX 4070 Tiの組み合わせは非常に高い性能を有している。性能が高いということは、それだけ長く現役で使用できるということだ。ストレージの耐久性が上がることは、この性能帯に求められる要素と言える。
充実の構成とコスパの高さが魅力
FRGAG-B760M/WS1109/NTKは前述のストレージを含め、優れた構成を持つモデルである。そして何より、価格が抑えられていることが最大の魅力>だ。Core i7-13700FとRTX 4070 Tiを搭載したモデルの相場は26万円~27万円台だ。構成を落としたモデルでは25万円台のモデルも存在しているが、FRGAG-B760M/WS1109/NTKに勝るコストパフォーマンスを持つモデルはない。
価格を抑えたモデルは全てメモリ16GB、SSD 500GBと平均的だ構成だ。FRGAG-B760M/WS1109/NTKは充実した構成を持ちながら、それらのモデルと同等の価格で展開している。メモリ32GB、SSD 1TBのRTX 4070搭載モデルは25万円近い価格のモデルが多い。下位モデルに割って入れる価格でもあるのは素晴らしい。
FRGAG-B760M/WS1109/NTKはフロンティアの期間限定セールの対象モデルだ。常に選択できるモデルではない。ここまでコストパフォーマンスに優れるモデルは滅多にない。これまでは、セールが終了すれば多少劣る近いモデルを選べば済むと別のモデルをおすすめしてきた。今回ばかりはそうもいかないのではないかと思う。FRGAG-B760M/WS1109/NTKほど優れたモデルはない。近いモデルさえ存在していない。価格が近ければ構成が遠く、構成が近ければ価格が遠い。
年末や新年は各メーカーが力を入れたセールを開催する傾向にある。特別なモデルや限定モデルも登場するだろう。それらの製品の中で、FRGAG-B760M/WS1109/NTKに近づけるモデルは登場するだろうか。はっきり言って考えにくい。それぞれのメーカーは自社製品をベースにしたモデルを特別仕様として展開するからだ。フロンティアのように、セール対象製品が独立しているわけではない。既存の製品に改良を加える程度だ。
フロンティアのセールでは類似したモデルが継続的に販売されるが、次のセールで販売されるとは限らない。とくに、ここまで突出したモデルは滅多に見られるものではない。購入時期が少し先の予定でも、少し早めて選択しておきたい。FRGAG-B760M/WS1109/NTKを逃せば、同等の製品は30万円近くなってもおかしくない。予算内であるならFRGAG-B760M/WS1109/NTKを強くおすすめしたい。
似ているモデルと比較
ブランド | FRONTIER | LEVEL∞ |
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イメージ | ||
製品名 | FRGAG-B760M/WS1109/NTK | LEVEL-M77M-137F-ULX |
ケース | ミドル | ミニ |
価格 | 259,800円(税込) | 256,800円(税込) |
送料 | 2,200円(税込) | 2,200円(税込) |
納期 | 10-14営業日 | 2-7営業日 |
CPU | Core i7-13700F | Core i7-13700F |
GPU | RTX 4070 Ti | RTX 4070 Ti |
メモリ | DDR4-3200 32GB | DDR5-4800 16GB |
SSD | 512GB NVMe / 1TB NVMe | NVMe 500GB |
電源 | 850W GOLD | 700W BRONZE |
マザボ | B760 | B760 |
電話サポート | 10-19 | 24時間365日 |
公式 | 公式 | 公式 |
ストレージ容量の差は大きく、電源を含めて3,000円で覆せるものではない。仮にLEVEL-M77M-137F-ULXの価格が1万円安くてもFRGAG-B760M/WS1109/NTKをおすすめする。FRGAG-B760M/WS1109/NTKの圧倒的な構成と価格設定は、現時点で並び立てるモデルが存在しない。性能が求められやすいRTX 4070 Tiでは、Core i7-13700Fよりも優れたCPUを搭載したモデルが多い。そのため、最強モデルというにははばかられるものがある。それでも、コストパフォーマンスや構成面から、RTX 4070 Ti搭載最強モデルと言ってしまってもいいかもしれない。それほど秀逸なモデルである。
GAシリーズケース詳細
正面
ケースは黒色と白2022年11月18日に登場したばかりの新しいミドルタワーケースだ。色の2種類から選択することができる。
I/Oパネル
I/Oパネルは本体上部に集約されている。ヘッドセット接続端子×1、USB Type-A×2、USB Type-A 3.2 Gen1×2と十分な端子を持つ。
底面
底面にはメッシュ加工が施されていてしっかりと排熱を行える仕組みがある。最近はCPU・GPUの性能が上がり熱対策が急務となっている。まさに今の時代に合ったケースだと言えるだろう。
管理人による総評(FRGAG-B760M/WS1109/NTK)
FRGAG-B760M/WS1109/NTKは、Core i7-13700F×RTX 4070 Ti搭載モデルで税込259,800円という価格設定で高いコスパを誇る一台だ。フロンティアの期間限定セールの対象モデルでずば抜けたモデルだと言える。CPUにはIntel第13世代のCore i7-13700Fを組み合わせている。RTX 4070 Tiの性能を引き出すには最低限の基準をクリアしている。メモリ32GB、SSD 512GB NVMe+SSD 1TB NVMeと構成は抜群だ。SSDのデュアルストレージ採用は強力だ。価格が抑えられているのでDDR4メモリでもマイナスになることはない。
価格 | CPU | グラボ |
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259,800円(税込) | Core i7-13700F | RTX4070Ti |
メモリ | SSD | HDD |
DDR4 32GB | 512GB+1TB | 非搭載 |