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ドスパラが販売しているGALLERIA RA7C-R48 SSD500GB搭載のレビューを行った。Core i7-13700F×RTX 4080搭載のハイエンドクラスのゲーミングPCだ。GeForce RTX 4080搭載モデルとしては価格が抑えられていて選びやすかったが、18,000円の値上げが適用となり選びづらくなってしまった。低価格を実現するために構成が乏しいという弱点がある。価格という強みを失った今デメリットだけが残っている状況だ。そセールやキャンペーンでの変化に期待したいところだ。

GALLERIA RA7C-R48のスペック解説

GALLERIA RA7C-R48

ブランド名GALLERIA
製品名GALLERIA RA7C-R48
価格352,700円
CPUCore i7-13700F(レビュー)
グラボGeForce RTX 4080(レビュー)
メモリDDR4-3200 16GB
SSDNVMe 1TB
電源850W 80PLUS GOLD
マザーボードチップセットB760
おすすめ度Cランク
評価・コスパ
6.3

—–内訳—–
・コスパ(CPU・GPUメイン)
3.5

・構成
6.5

・品質/サポート
9.0
2024/01/10追記事項

GALLERIA RA7C-R48は18,000円値上げされて評価を落としている。GeForce RTX 4080搭載モデルは値上げ傾向にあり、その波がGALLERIA RA7C-R48にも押し寄せた。もっとも、現在ドスパラ製品は全体的に値上げ傾向にある。他メーカーの製品と比べても値上げされているドスパラ製品は多い。そもそも、GALLERIA R(A)シリーズは価格を抑えた選びやすさが特徴だったはずだ。

それが値上げに次ぐ値上げで、徐々に選びにくいモデルも増えて来ている。その代表格と言えるのがGALLERIA RA7C-R48である。高性能なGeForce RTX 4080搭載モデルは価格が高くなりやすいが、CPUにCore i9-13900KではなくCore i7-13700Fを採用していて35万円台は苦しい。

価格を求めたモデルで価格を抑えられない。これがGALLERIA RA7C-R48をおすすめしにくい理由だ。相応の構成を持っているなら納得できる。ところが、構成は価格を重視して採用されたものばかりだ。メモリはDDR4-3200 16GB、SSDはNVMe 500GBでGen3接続だ。チップセットも標準的なB760搭載で、際立った構成は何もない。

本来であれば33万円台を維持できるはずのモデルだ。18,000円の値上げは、評価を急落させるには十分だ。30万円オーバーのモデルにとって、18,000円はそれほど大きくない額かもしれない。ただ、本来であれば価格は下がっていくはずだったことを考えると、その差は18,000円以上にも感じられる。

値上げされる前は、GeForce RTX 4080搭載モデルの中でも優れた存在だった。今は値上げされておすすめしにくいが、このまま微妙なモデルのまま存在するとは考えられない。近い将来、必ず価格は下がるはずだ。その時、33万円台を下回れば一気におすすめしやすくなる。それまでは比較のモデルをチェックしてほしい。

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GALLERIA RA7C-R48の各タイトル対応表

FF15Apex LegendsFORTNITE
ff15
・4K


・WQHD
Apex-Legends
・240fps


・144pfs
fortnite
・240fps


・144fps

★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。

GALLERIA RA7C-R48 SSD500GB搭載はCore i7-13700FとRTX 4080を搭載したハイエンドクラスのゲーミングPCだ。従来のRTX 30シリーズにはない、圧倒的な性能を有している。フルHDであればApex Legendsは最高設定でも240Hz環境でプレイできる。少し設定を下げれば240fpsでの張り付きも実現できる。フォートナイトは360fpsも目指せる。WQHD環境でも240fpsを目指せそうだ。GPU性能が突き抜けて高いことから、4K解像度でのゲームプレイも安定しやすい。環境を選ばない性能は心強い。

GALLERIA RA7C-R48の性能まとめ

パソコンは、CPUやGPU(グラフィックボード)などのパーツの集合体だ。ここでは、ゲームプレイで重要なCPUとGPUの性能について細かく見ていく。初心者の方や慣れていない方は、スペックを見て性能をイメージすることが難しいはずだ。グラフと数値で見ることで、直感的にもわかりやすく、性能を理解しやすいと考えている。近い性能を持つパーツなど、他のパーツと比べた相対的な位置を知ることで、パソコンの性能がわかりやすくなるはずだ。

Core i7-13700F(CPU)

i7-13700gamescore

GALLERIA RA7C-R48に搭載されているCPUは、Intel第13世代のCore i7-13700Fだ。処理性能に優れ、ゲームにも適したCPUだ。従来モデルであるCore i7-12700より19%性能が高く、前世代で最も性能の高かったCore i9-12900Kよりも12%性能が高い。ハイエンドクラスのグラフィックボードともバランスが取れるのが心強い。

Core i7-12700の12コア20スレッドから、16コア24スレッドにスペックアップしており、従来のCPUとは明らかな性能差を感じられる。ゲームはもちろん、ゲーム実況や動画のエンコードなどCPU負荷の高い用途にも適した性能を有している。マルチに通用するモデルだと考えてよいだろう。

GeForce RTX 4080(GPU)

rtx4080gamescore

当該モデルではグラフィックスに、現行のハイエンドクラスRTX 4080を搭載している。従来のRTX 3080 10GBよりも40%も性能が向上しており、前世代最強のRTX 3090 Tiより15%も性能が高い。前世代では実現できない性能にまで上り詰めている。ハイエンドクラスの名に恥じない卓越した性能が特徴だ。1つ下のRTX 4070 Tiのように既存の性能をなぞっているわけではない。

4KやWQHD解像度に強く、最新のゲームであっても快適にプレイできる。ゲームによっては特殊なワイド解像度が適していることもあるが、そういった環境にも対応できる。人もゲームも環境も選ばないのが強みだ。最近では4K解像度で144Hz対応のモニターが登場している。そんな新しい環境にも対応できるのがRTX 4080だ。ゲームに関しては死角のない、最強クラスのグラフィックボードを搭載している。

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GALLERIA RA7C-R48の特徴まとめ

長く使えるハイエンドゲーミングPC

GALLERIA RA7C-R48 SSD500GB搭載の魅力は、何と言ってもGPU性能の高さだ。GeForce RTX 4080の性能ならフルHDから4Kまで解像度を気にせずプレイできる。CPUにゲーミングCPUとして人気の高いCore i7-13700Fを搭載しているのもポイントだ。ゲームジャンルやゲームのプレイスタイルに影響されないのがハイエンドクラスだ。

これだけ性能が高いと性能不足になるまでの期間が長い。3年後、4年後でも性能に困りにくい。結果的に買い替えやパーツの交換が少なくなるため、長期的に見るとコストが抑えられる。性能の高さは長く使う上でも重要な要素となる。GALLERIA RA7C-R48 SSD500GB搭載はその要件を満たしたモデルである。

Minecraft RTXなどレイトレーシングを前提とした高負荷なタイトルでもDLSS 3.0を活用すれば十分ゲームをプレイできる。また、エルデンリングなど要求スペックの高いシングル用オンラインゲームでも安心してプレイ可能だ。Apexやフォートナイトなどの人気タイトルでも高リフレッシュレートや高解像度など自由自在に遊べる。

240Hz環境の構築自体は下位モデルでも行えるが、240fpsで安定を目指すとRTX 4080ぐらいの性能が欲しい。対人要素の強いゲームでは、フレームレートが安定させやすいのは武器になる。RPGジャンルでは、グラフィックのよさを活かせるWQHDや4K解像度が人気だ。解像度が高くなれば、グラフィックも綺麗になり没入感を高められる。より深くゲームを楽しみたいならスペックに余裕のあるハイエンドクラスを推奨したい。

価格重視で構成は乏しい

GALLERIA RA7C-R48 SSD500GB搭載は、構成の乏しさが弱点となる。価格を抑えるために、構成が最低限に留められている。そのデメリットは見た目には現れにくい。実際に使用していくうちに、不足を感じてくる箇所だ。弱点を補うためにカスタマイズすると、結局価格が抑えられない。ハイエンドクラスのコストカットモデルは、やや上級者向けではないかと思う。

ハイエンドクラスの性能を活かす構成ではなく、価格を抑える構成であることを理解して選びたい。メモリ容量は16GBだ。規格も高クロックなDDR5-4800ではなく、一つ下がるDDR4-3200が採用されている。メモリが最もコストカットされているように見える。Core i7-13700Fの性能を引き出す意味でも、汎用性の高い32GBがおすすめだ。

ゲーム以外の用途では意外とメモリを消費してしまう。ゲームをプレイしながらブラウザや別のアプリケーションの起動だけでも、メモリ容量16GBでかつかつになることもある。ハイエンドクラスの性能を活かしたゲームプレイ時は、それだけでメモリが相当消費されやすい。動画を見ながら、ブラウザの複数タブを表示したままでは動作が不安定になる可能性がある。

メモリ容量不足は身近な問題である。使い方に制限をかけなければ、ブルースクリーンから強制的な再起動となる。ゲームのセーブデータが壊れてしまったり、進めていた作業が巻き戻ったりも考えられる。何をするにもメモリは重要になるので、懸念があるとすればメモリ容量だ。

ストレージも最低限と言える500GBに抑えられている。市販されているSSDでは500GBも1TBもそこまで価格は変わらないが、搭載モデルでは大きな価格差を生み出しやすいパーツだ。注意点として500GBであっても、500GB丸々使用できるわけではないことが挙げられる。実質480GB程度、システムでも50GB~80GB近く使うことを考えると400GB程しか余裕がない。

最新のゲーム1つ、古いゲーム1つが保存の限界だ。動画ファイルの保存も難しい。負荷の高いゲームは、容量も大きい傾向がある。オフラインゲームでは300GB程度求められることさえある。オンラインゲームでも、アップデートで容量が徐々に増えてくる。容量不足になれば既存のゲームを削除しなければならない。ダウンロード・インストール・アップデートで1つのゲームをプレイするために1時間近くかかることも珍しくない。

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似ているゲーミングPCとの比較

ブランド名GALLERIALEVEL∞
イメージGALLERIA XA7C-R36LEVEL-R769-LC127K-VAX
製品名GALLERIA RA7C-R48LEVEL-R776-137F-VLX
ケースミドルミドル
価格352,700円337,800円
送料3,300円2,200円(会員無料)
CPUCore i7-13700FCore i7-13700F
GPURTX 4080RTX 4080
メモリDDR4-3200 16GBDDR5-4800 16GB
SSD500GB NVMe1TB Gen4 NVMe
電源850W GOLD1000W PLATINUM
マザーボードB760B760
公式公式公式
比較対象はパソコン工房のLEVEL-R776-137F-VLXだ。GALLERIA RA7C-R48と比べて、価格は15,000円ほど安い。会員登録すれば送料が無料になるため、実質18,200円安いことになる。ちょうど値上げ額と同等である。価格だけで見れば値上げ前のGALLERIA RA7C-R48と同等だ。注目したいのは価格よりも構成だ。驚くべきことに構成にも妥協は見られない。

メモリDDR5-4800 16GB・SSD 1TB Gen4 NVMe、電源は1000W PLATINUMと非常に優秀だ。最低限に抑えたGALLERIA RA7C-R48とは雲泥の差がある。仮に、GALLERIA RA7C-R48の価格が元に戻っても、LEVEL-R776-137F-VLXを超えることはできないだろう。

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パソコンケースレビュー

正面

GALLERIA Xsyoumen
新しいケースはユーザー目線に立ったモデルだ。GALLERIAのロゴが真ん中に位置している。吸気口が正面下部から両サイドに変わり排熱効率が大幅にアップしている。グラフィックボードなどのパーツの高性能化による発熱量をカバーするのに十分だ。

I/Oパネル

GALLERIA Xiopanel
I/Oパネルは本体の上部に斜めに配置されている。USB端子も豊富で利便性が高い。ゲーミングヘッドセットを使う際にもコードが曲がらず使い勝手がよい。天板にものを置くことも可能だ。

右側面

GALLERIA Xright
本体右側はシンプルだ。前面のメッシュ部分には青色のシートが内部に貼り付けられている。

左側面

GALLERIA Xleft
本体サイドには吸気口が見える。また、クリアガラスパネルを採用していてゲーミングPCらしさが演出されている。高級感のあるデザインは評価も高い。

下側

GALLERIA Xlkabu
本体下側にもファンが見える。メッシュパネルはワンタッチで取り外すことができてメンテナンス性に優れている。

背面

GALLERIA Xhaimen
背面は参考として見て欲しい。搭載するグラフィックボードによって変わる可能性がある。

管理人による総評(GALLERIA RA7C-R48)

GALLERIA XA7C-R36

GALLERIA RA7C-R48 SSD500GB搭載は、Core i7-13700F×RTX 4080搭載のハイエンドクラスのゲーミングPCだ。登場時はGALLERIAシリーズのGeForce RTX 4080搭載モデルとしては、比較的価格が抑えられていて選びやすさがあった。ところが、18,000円の値上げが適用となり評価を落としている。乏しい構成だけが残ってしまった。これだけ価格が上がっているのにDDR4-3200 16GB・SSD 500GB NVMeでは納得できない。Core i7を搭載したGALLERIA R(A)シリーズは、従来のGALLERIA Xシリーズの特性を受け継いでいる。構成は乏しくなったが、本来であれば選びやすくなるべきモデルだ。今は比較対象モデルを確認しておくとよい。

価格CPUグラボ
352,700円(税込)Core i7-13700FRTX4080
メモリSSDHDD
DDR4 16GB500GB非搭載