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当記事では、パソコン工房が販売する「LEVEL-M7P5-R57X-SAX」のレビューを行っている。Ryzen 7 5700X×RTX 3060 Ti搭載のミドルクラスのゲーミングPCだ。CPU・GPU共に旧モデルということもあって価格が抑えられている。カスタマイズなしでも通用するので初心者の方にもおすすめしやすい。予算15万円前後で考えている方は要チェックだ。当サイトの「コスパ最強ゲーミングPCのおすすめランキング10選+α」でもNo.1に輝いている。

BTOメーカー「パソコン工房」について

パソコン工房は、MCJグループに属するユニットコムが運営する大手BTOメーカーだ。秋葉原や大阪日本橋にも店舗を構えていて知名度が高い。24時間365日のパソコンサポートコールセンターが利用可能だ。全国のパソコン工房やGoodwil店舗でのサポートも受けることができる。

LEVEL-M7P5-R57X-SAXのスペック解説

LEVEL-M77M-137-ULX

ブランド名LEVEL∞
製品名LEVEL-M7P5-R57X-SAX
価格145,800円(税込)
CPURyzen 7 5700X(レビュー)
グラボGeForce RTX 3060 Ti(レビュー)
メモリDDR4-3200 16GB
SSD500GB NVMe
電源700W BRONZE
マザーボードチップセットB550
おすすめ度Aランク
評価・コスパ
10.0

・構成
6.5

・品質/サポート
10.0

・総合評価
9.0

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カスタマイズ考察

LEVEL-M7P5-R57X-SAXは低価格が魅力のモデルなのでカスタマイズは控えめにしたいところだ。少し前のパソコン工房はカスタマイズに掛かる費用が非常に抑えられていたが、今はそれほど安いわけではないので注意してほしい。比較の項目にもあるように、カスタマイズを行うとRTX 4060 Ti搭載モデルに価格が近づいてしまう。できるだけピンポイントでメリットのある箇所を変更したいところだ。

徹底解剖推奨カスタマイズ

ブランドLEVEL∞LEVEL∞
イメージLEVEL-M77M-137-ULXLEVEL-M77M-137-ULX
製品名LEVEL-M7P5-R57X-SAX徹底解剖推奨
カスタマイズ
ケースミニミニ
価格145,800円(税込)149,200円(税込)
CPURyzen 7 5700XRyzen 7 5700X
GPURTX 3060 TiRTX 3060 Ti
メモリDDR4-3200 16GBDDR4-3200 16GB
SSDNVMe 500GBNVMe 500GB
電源700W BRONZE700W 80PLUS GOLD
マザボB550B550

本来であればSSD容量やHDDの追加などで弱点のストレージを強化したいところだった。しかし、15万円を超えると魅力が半減してしまうため、15万円以内に収まるカスタマイズを提案したい。電源の規格をBRONZEからGOLDへ変更している。比較対象となるRTX 4060 Ti搭載モデルの価格を抑えたモデルは電源が唯一の弱点と言える。

そこに力を入れて明確な差別化を図り、かつ電源をより安定しやすくしている。15万円以内、比較対象のモデルとは別方向のアプローチを目指したカスタマイズだ。LEVEL-M7P5-R57X-SAXはカスタマイズできる箇所が少ないということもあって、最低限の変更で恩恵も大きく人気のカスタマイズである電源を強化した。誰にでもおすすめできるカスタマイズというわけではないが、価格との兼ね合いを重視しているので参考にしてほしい。

その他おすすめカスタマイズ項目解説

  • メインメモリ
  • メモリは標準の16GB、32GB、64GBが選択できる。それぞれ国産高耐久メモリも選択できるが、ここは好みでいい。メモリのカスタマイズがもう少し安ければ優先度は高かっただろう。現在の価格設定では32GBへの変更に16,000円かかってしまう。1万円以上のカスタマイズは価格という特徴を失ってしまう可能性がある。プラス要素とマイナス要素が合わさるので、必要だと確信しているならおすすめだ。

  • 1stストレージ[OSインストール] /2ndストレージ / 3rdストレージ
  • ストレージを強化してしまうとRTX 4060 Ti搭載モデルの価格に大きく近づいてしまう。キャンペーン等でカスタマイズ価格が大幅に下がっているタイミングのみおすすめだ。

    メインストレージを1TBに変更するのも、SATA SSDやHDDを追加するのもいい。ストレージは利便性に直結するので優先度は高めだ。価格が下がっていない状態ではあまりおすすめできない。比較対象のモデルは標準でNVMe M.2 SSD 1TB搭載だ。価格差的に何を追加しても評価が下がる。ストレージを重視するなら比較の項目をチェックしてほしい。

  • 電源
  • 電源は700W 80PLUS BRONZEと700W 80PLUS GOLDの二択だ。どちらを選んでもメリットがある。BRONZEは価格を抑えられる、GOLDは安定を強めることができる。コストパフォーマンスかパフォーマンスの安定かの選択だ。

    Ryzen 7 5700XとRTX 3060 Tiの組み合わせであれば電源はどちらでも困るようなことはない。ただ、CPUやグラフィックボードの交換、パーツの増設を検討しているならGOLDの方がいい。交換や追加を考えていないならBRONZEで十分だ。

各タイトルの対応表

FF15Apex LegendsFORTNITE
ff15
・4K


・WQHD
Apex-Legends
・240fps


・144pfs
fortnite
・240fps


・144fps

★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。

LEVEL-M7P5-R57X-SAXseinou

LEVEL-M7P5-R57X-SAXはRyzen 7 5700XとRTX 3060 Tiを搭載したミドルクラスのゲーミングPCだ。性能のバランスがよく、非常に扱いやすいのが特徴だ。最新のゲームも設定次第で快適にプレイできる。Apex Legendsやフォートナイトは240Hz環境を構築できる。この対応力の高さからジャンルを選ばない。設定を下げることに抵抗がなければ十分満足できるはずだ。

LEVEL-M7P5-R57X-SAXの性能まとめ

ゲーミングPCとは、グラフィックボードやCPUなどのPCパーツの集合体だ。ここでは特に重要なグラフィックボードとCPUについて分解して細かく見ていく。PC初心者の方がスペックを見て性能をイメージすることは難しいだろう。一体として見るよりも一つずつのパーツを見ていくと理解がしやすいと考えている。

Ryzen 7 5700X(CPU)

Core i7-1370036,074
Core i7-12700K30,046
Core i7-1270028,961
Ryzen 7 7700X27,183
Core i5-12600K25,507
Core i5-1340025,345
Ryzen 7 5800X24,001
Core i7-11700K23,705
Ryzen 7 5700X22,789
Core i5-1240022,546
Ryzen 7 3700X21,064
Ryzen 5 5600X20,616
Core i7-1170020,009
Ryzen 5 560019,765
Ryzen 5 3600X16,117
Core i5-1140016,019
Ryzen 7 2700X15,250

LEVEL-M7P5-R57X-SAXはCPUにRyzen 7 5700Xを搭載している。登場から1年ほど経過しているが、今でも通用する優秀な諸性能を持っている。同じZen 3アーキテクチャ採用の上位モデルであるRyzen 7 5800Xは2020年11月に発売されすでに2年半以上経過している。当時の競合製品であるCore i7-12700と比べると性能は20%弱落ちてしまう。ハイブリッドアーキテクチャを採用したIntel第12世代のCore i7シリーズは強力だ。現行のCore i5-13400に対しては同等に近い性能がある。ゲーム性能では少し下回る部分もあるが、価格で優位に立っていることで強力な対抗CPUとして存在を確立している。

GeForce RTX 3060 Ti(GPU)

RTX 4070 Ti38,219
RTX 309037,896
RTX 3080 10GB34,282
RTX 3070 Ti29,957
RTX 307028,194
RTX 4060 Ti28,036
RX 6750 XT27,986
RTX 2080 Ti26,552
RX 6700 XT25,895
RTX 3060 Ti24,213
RTX 2080 SUPER23,712
RTX 208022,590
RTX 406022,408
RTX 2070 SUPER22,276
RTX 207020,387
RTX 306020,322
RTX 2060 SUPER19,336
RTX 206017,012

当該モデルではグラフィックスにRTX 30シリーズ(Ampere世代)のRTX 3060 Tiを搭載している。RTX 2060と比べて25%以上処理性能が向上している。ミドルクラスに属するグラフィックボードでフルHDを中心とするゲームプレイはもちろん、タイトルによってはWQHD環境にも対応可能だ。フルHDで144Hzや165Hzが最も得意なリフレッシュレートで幅広い層のユーザーにおすすめできる。従来製品最高峰のRTX 2080 SUPERと同等以上の性能を持っていることから、現在でも高い人気を誇っている。

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LEVEL-M7P5-R57X-SAXの特徴&強み

RTX 3060 Ti搭載最安値クラスのモデル

LEVEL-M7P5-R57X-SAXはセールモデルを除くラインナップでは非常に価格の抑えられたRTX 3060 Ti搭載モデルだ。RTX 3060 Tiとバランスの取れるCPUを搭載したモデルとしては最安値クラスのモデルである。Ryzen 7 5700Xは旧モデルながら今でも通用する性能を持つ。当然Ryzen 5 4500のような極端に価格の安いCPUを搭載したモデルには価格では及ばない。CPU性能的にRyzen 7 5700Xの方が好ましい。

Ryzen 7 5700Xの性能はCore i5-13400よりも高い。コストパフォーマンスの高さからLEVEL-M7P5-R57X-SAXは狙い目のモデルだと言える。Core i5-13400とRTX 3060 Tiを搭載したモデルは15万円台が中心で、最安値でも149,800円程度だった。今は値上げされて14万円台の通常モデルは存在していない。選びやすく扱いやすいというのがLEVEL-M7P5-R57X-SAXの魅力であり特徴だ。

少し前までセール対象として6,000円引きで13万円台に突入していた。セール対象になったということは次のセールにも期待できるということだ。さすがにRTX 3060 Ti搭載モデルで13万円台ならNo.1モデルと言っていいだろう。GeForce RTX 40シリーズ登場前のRTX 3060 Tiは価格と性能のバランスがよく、やや性能寄りのGPUという扱いだった。それが今では価格寄りになっている。

実用性は何も変わっていないのも関わらず価格が下がっている。これこそが旧世代のモデルの強みだ。Ryzen 7 5700XとRTX 3060 Tiはどちらも旧世代扱いであり、以前よりもかなり選びやすくなっている。LEVEL-M7P5-R57X-SAXはその代表的なモデルだ。非常にお得で当サイト人気ランキングでも注目の存在だ。

15万円という予算内のベストチョイス

LEVEL-M7P5-R57X-SAXをおすすめする最大の理由は価格が15万円を切っていることだ。ゲーミングPCでは15万円前後が予算の割合を大きく占めている。そのため、ミドルクラスのモデルが人気であるのは性能よりも価格的な意味合いが強い。これまで、RTX 3060 Tiを搭載したモデルを15万円以内で選択することは難しかった。

後継機であるRTX 4060 Tiの価格が落ち着き始めたからこそここまで価格が下がった。15万円を下回っている今なら、多くのゲーマーにとって選びやすいモデルになったはずだ。コストパフォーマンスの高さで言えばRTX 3060が頭一つ抜けていた。ところが、ここにきてRTX 3060搭載モデルとそこまで変わらない価格帯になっている。DDR4メモリ搭載やGen3 NVMe接続のSSD採用でコストを抑えているのもポイントだ。ゲーミング性能にそこまで影響を部分を与えないところでしっかりとコストカットを図っている。

また、RTX 3060の後継機であるRTX 4060は期待されるほど性能が高くなく、RTX 3060 Tiの方が上回っている。これらのことから、今でもRTX 3060 Ti搭載モデルは選択する価値があると考えている。価格は安く性能は高い。これまで以上にRTX 3060 Tiが人気になってもおかしくはない。後継機のRTX 4060 Tiも性能の伸びが鈍く、性能差が少ないことも要因となっている。DLSS 3.0をサポートしていない点だけは注意しよう。DLSS 3.0対応タイトルをプレイする場合はRTX 4060 TiやRTX 4060の方が有利だ。

LEVEL-M7P5-R57X-SAXは15万円以内で選べるゲーミングPCとしてはトップクラスの評価を得ている。これまでRTX 3060を候補に入れていた方でも選択肢に加えやすいモデルだ。予算が15万円以内であるなら最も優れた選択肢と言っても過言ではない。コストパフォーマンスの高さだけではなく、その汎用性にも長けた性能の高さは魅力的だ。選んで後悔するようなモデルではない。胸を張って強くおすすめすることのできるモデルだ。

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競合モデルとの比較

ブランドLEVEL∞GALLERIA
イメージLEVEL-M77M-137-ULXgalleriaxseries
製品名LEVEL-M7P5-R57X-SAXGALLERIA XA7R-R46T 5700X搭載
ケースミニミドル
価格145,800円(税込)156,979円(税込)
CPURyzen 7 5700XRyzen 7 5700X
GPURTX 3060 TiRTX 4060 Ti
メモリDDR4-3200 16GBDDR4-3200 16GB
SSDNVMe 500GBNVMe 1TB
電源700W 80PLUS BRONZE650W 80PLUS BRONZE
マザボB550B550
公式公式公式
比較対象はドスパラのGALLERIA XA7R-R46Tだ。LEVEL-M7P5-R57X-SAXと比べて価格は11,000円ほど高くなるが、GPU性能は少し向上する。RTX 3060 TiとRTX 4060 Tiの比較となるので価格差は仕方がない。気になるのは構成の差だ。LEVEL-M7P5-R57X-SAXはSSD容量が半分の500GBしかない。これをカスタマイズすると7,700円の費用が掛かる。そうなると価格差は一気に縮まってしまう。ストレージをカスタマイズするならGALLERIA XA7R-R46Tの方がおすすめだ。カスタマイズなしの状態であればLEVEL-M7P5-R57X-SAXがおすすめだ。

パソコンケースレビュー

LEVEL∞ M-Classでは2023年3月15日に登場した新しいミニタワーケースを採用している。最新モデルらしく大型水冷クーラーに対応しているなど拡張性が向上している。画像はCore i5-13400×RTX 3050搭載モデルのもので一部内部・背面のI/Oパネルが異なる点は注意して欲しい。

正面

LEVEL-Msyoumen
ミドルタワーケースをそのまま小さくしたデザインとなる。正面の真ん中にLEVEL∞のロゴが刻印されている。シンプルなデザインながら高級感もある。マットブラックがかっこいい。

左側面

LEVEL-Mleft
左側面には何もない。本体上部ケース取り外し用のネジがある。

左側面内部

LEVEL-Mleftinside
内部にもかなり余裕があることがわかる。RTX 40シリーズの大型グラフィックボードも搭載可能だ。電源部分としっかりと区分されていて熱対策も問題ない。

右側面

LEVEL-Mright
右側面も左側面と同様だ。意外とここまで落ち着いたデザインを採用したケースは希少だ。

右側面内部

LEVEL-Mrightinside
右側面の内部はシンプルだ。配線の取り回しがかなりキレイで素晴らしい。

I/Oパネル

LEVEL-Miopanel
前面には電源ボタン、USB 3.0×2、ヘッドセット端子×1が配置されている。USB Type-Cがあればよかったのだが、コストが重要となるBTOパソコンなら仕方がないのかもしれない。

背面

LEVEL-Mback
背面には12cmのケースファンが見える。拡張スロットは4つだ。RTX 3060 Ti搭載時はその内3つがグラフィックボード専有(画像は2つ)となる。PCI Express 4.0[x16] ※x4動作が余っている。

本体上部

LEVEL-Mjyoubu
本体上部には2基のファン(12cm)が搭載(画像は1基)されている。初期構成のままなら十分なエアフローを確保できる。

本体下部

LEVEL-Msokomen
本体下部にはメッシュ加工が施されたカバーが取り付けられている。メンテナンス性が高いのは魅力だ。

管理人による総評(LEVEL-M7P5-R57X-SAX)

LEVEL-M77M-137-ULX

LEVEL-M7P5-R57X-SAXは、Ryzen 7 5700X×RTX 3060 Ti搭載のゲーミングPCだ。対抗製品のCore i5-13400とRTX 3060 Tiの組み合わせに対して、性能ではなく価格で勝負するタイプのモデルである。コストパフォーマンスで上回ることができるので一歩リードした存在と言える。RTX 3060 Tiは旧世代となってしまったが、依然人気は高いままだ。旧世代らしく、メモリ周りなど旧世代のものを採用していることで価格を抑えられているのだろう。キャンペーンやセールの値引きにも期待ができるので、しばらくは後継機のRTX 4060 Tiに対してもアドバンテージを維持することが可能で、選ぶ価値の高いモデルとなりそうだ。

価格CPUグラボ
145,800円Ryzen 7 5700XRTX3060Ti
メモリSSD電源
DDR4 16GB500GB700W(B)