dayztop出典:https://dayz.com/

当記事では、DAYZにおすすめのゲーミングPC&必要スペックを検証している。DAYZは広大なマップで繰り広げられるゾンビサバイバルゲームだ。対人要素もあり、単純に生き残るだけでも難易度が高いのが特徴となる。物資を集め、敵から逃れ、時には襲いかかる。ゾンビの存在がより緊張感を産み、サバイバルゲームとしてよくできていると感じる。アップデートで人気も再燃傾向にあるので、注目したいゲームである。

DAYZの要求スペック検証

dayz出典:https://dayz.com/

必要環境 推奨環境 徹底解剖推奨環境
OS Windows 7/8.1 64-bit Windows 10 64bit Windows 11
CPU Core i5-4430 Core i5-6600K Core i5-14400以上
GPU GTX 760 GTX 1060 RTX 4060以上
メモリ 8GB RAM 12GB RAM 16GB RAM
ストレージ空き容量 HDD 25GB HDD 30GB SSD 50GB

DayZは広大なフィールドを探索するオープンワールドを採用したサバイバルゲームだ。元々はArma2のModとして2013年に登場したゲームで、当時としてはオープンワールドのサバイバルゲームはかなり珍しい仕様だった。Mod版の要求スペックはもう少し低く、比較的遊びやすいゲームだったが、スタンドアローン版として登場したDayZは現在のスペックに設定されている。

オープンワールドは負荷が高くなりやすく、フィールド上に無数のゾンビが生息しており、負荷もそれなりに高い。ただし、プレイ中は同じサーバーに参加しているプレイヤー数によって負荷が増減する。プレイヤーから離れた場所ではゾンビもアイテムもスポーンしないので負荷は小さい。しかし、プレイヤーが増えると、広範囲にゾンビやアイテムがスポーンするので負荷がかかりやすくなる。

この仕様を利用し、スペックをギリギリにすることが索敵を優位に進められる要素となったこともある。負荷が高まれば、周辺にプレイヤーがいる可能性が高くなるからだ。今は比較的最適化が進み、昔ほど顕著に負荷を感じるということはなくなっている。

快適にプレイするには、現行のミドルクラス程度あればよい。当サイト基準ではCore i5-14400FとGeForce RTX 4060の組み合わせだ。これは100fps以上で安定を目指す場合のスペックだ。60fpsでよければ、Ryzen 5 4500とGeForce RTX 3050 6GBのようなロークラスでも対応可能だ。

気になるのはワークショップの存在だ。DayZにModを追加するのはワークショップから可能で、簡単にスキンや見た目を変更できる。要素を大きく変更したサーバー、負荷の高いModを導入していると少し負荷が高くなる。DayZを快適にプレイできる水準をMod導入にまで広げると、当サイト基準のミドルクラスが無難でありおすすめだ。

240fpsのような高いフレームレートを目指すともなれば、Core i5-14400Fは最低条件である。グラフィックボードはGeForce RTX 4070くらいはみておきたい。設定を下げればGeForce RTX 4060 Tiでもギリギリ到達できるかもしれないが、安定させるのはむずかしそうだ。

注意したいのはアップデートだ。DayZは2013年から早期アクセスが開始され、2018年に正式リリースされたゲームだ。正式版は今もアップデートや調整が繰り返されている状態だ。今後のアップデート状況や、新マップの追加で負荷が変化する可能性がある。そういったことも含めて、性能には余裕を持たせておきたい。

性能に限らず、ストレージの空き容量も重要だ。いかにオープンワールドといえども、SSDにインストールすることをおすすめする。ゲーム開始時に読込が開始されるため、HDDではフィールドに登場してから画面が切り替わるまで10秒ほどラグがある。その間に攻撃を受ければ、倒された状態で画面が切り変わることになる。快適にプレイするという点でもSSDは重要だ。もっとも、現在のゲーミングPCにはHDD搭載モデルがほとんど存在していない。今HDDを使用しているゲーマーに向けた注意喚起のようなものだ。

DAYZの概要&特徴

サバイバル系の人気に火を付けたゲーム

DAYZは元々ARMA 2のModとして登場した異色のタイトルだ。そこからCounter-Strikeのように、独立したスタンドアローン版となり、現在の形として展開されている。Mod時代のDayZは凄まじい人気を誇り、ARMA2の販売を大きく加速させたと言っても過言ではない。ジャンルとしては珍しくもないゾンビサバイバル系のゲームだったが、そのゲーム性に多くのゲーマーが惹かれた。

食べ物や水分がなくては餓死や脱水症状になる。血液が不足すれば倒れ、骨折すれば動きが遅くなる。こういった当たり前のことが斬新だったように感じる。また、ゾンビを倒すことにメリットがなく、単純に襲われると厄介なので駆除するだけで、できるだけ関わりたくない存在だったのも大きい。ゾンビサバイバル系のゲームでは、ゾンビを倒すことで得られる資源があり、ゾンビを倒しながら進むというのが常道だった。

DayZのゾンビは関わると延々と追いかけられるのでデメリットしかない。ゾンビを銃で倒すと、その音で周辺のゾンビが群がってくる。更に、食べ物や食料は入手が困難で、銃は更に入手難易度が高かった。せいぜいハンドガンを拾えるくらいだ。アサルトライフルのような強力な装備はなかなか入手できない。特に弾薬に関しては滅多に手に入らず、無駄撃ちができない状況であることが多かった。

何より、ゾンビが集まっていたり、走っていたりすれば、周囲にプレイヤーがいることを教えてしまうことになる。このゲームで最も厄介なのは他プレイヤーの存在だ。物資を簡単に集めるなら、他のプレイヤーを襲撃して倒してしまえばいい。プレイヤーが生き残るための物資は、プレイヤー自身が持っているからだ。こういった要素はタルコフに似ている。

DayZでは、ついさっきまで一緒に戦っていたプレイヤーが急に襲ってくることも珍しくない。一人では脱出困難な状況でも、他プレイヤーと一緒なら乗り越えられる。そして、乗り越えた先に困難が待ち受けていなければ、隣のプレイヤーにもう用はない。まさに弱肉強食である。この常識がDayZに疑心暗鬼を生み出し、PvPvEという形を作り上げている。

DayZはサバイバルというジャンルを含む、多くのゲームに影響を与えている。バトロワ系ブームの火付け役であるPUBGにも影響を与えており、後のバトロワ系ブームにもつながっている。自由度を高めつつ、そのままの意味でサバイバルを楽しめるゲームとなっている。この後から登場したサバイバル系のゲームは、仲間と協力して困難を乗り越えるものが多く登場した。DayZはそれらのゲームとは一線を画す難易度とゲーム性を誇っている。ソロでプレイしていると、まるでローグライク系にも思えてしまうほどだ。

今も根強い人気を持つタイトル

DayZはMod時代から合わせて12年目に突入する古いゲームだ。スタンドアローン版が登場した当初、Counter-Strikeにもあったように、Mod版との違いに戸惑うプレイヤーが多かった。また、登場予定から1年遅れたことで、DayZの人気が下火になったことも合わせて、スタンドアローン版はそれほど人気とは言えなかった。筆者も購入した当日に20分ほどプレイしただけで終わった。

何よりも人気が伸び悩んだのはバグの多さだろう。2013年から2018年までは早期アクセスでの展開だったこともあり、様々な不具合が発生していた。ときにはゾンビが消えた平和な街になったり、アイテムや物資が一切落ちなくなったりもした。最適化も進んでおらず、まともに遊ぶのがむずかしいゲームという印象があった。

流石に正式サービスが開始されたあたりでは、負荷も軽減されてバグもなくなりつつあった。正式版が登場した頃からじわじわとプレイヤーが増加し、いまではサバイバル系のゲーム上位に位置するのではないだろうか。DayZの持つ魅力は、なんと言っても不親切なゲーム仕様にある。これはRUSTに近い感覚がある。

あちらのゲームと違い、拠点を作ったり、強力な武器を作ったりできない。あるものを組み合わせて使うくらいだ。どちらかというとPUBGが近いだろうか。DayZにゾンビがいなければPUBGのような遊び方になるはずだ。ゾンビの多さと厄介さに加え、物資の少なさがサバイバル性を強調している。少しの怪我が致命傷になり、咳き込めば居場所を伝えてしまう。

傷や病気の改善に必要な物資は病院などに行かなければ見つからない。病院や基地のように、貴重な物資が集められるスポットには、当然他プレイヤーが多く存在している。貴重な物資が落ちている場所には、強力な装備を持ったプレイヤーも多い。このバランスもまた難易度を高める要素だ。サバイバルと言っても、DayZほど窮屈なゲームは少ない。息をつく暇もなく緊張感とストレスは、よりサバイバル色を強める。どこかのんびりしたサバイバル系のゲームに飽きたら、DayZはよい刺激を与えてくれるはずだ。

DAYZにおすすめのゲーミングPC

LEVEL-M1P5-R45-LAX(パソコン工房)

LEVEL-M1P5-R45-RLX-WHITE2価格:99,800円+送料2,200円
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce RTX 3050 6GB
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:10.0

公式サイト詳細

少し設定を下げれば快適にDayZをプレイできる性能を有している。価格が100,000円を下回っている選びやすさが何よりの魅力だ。コストパフォーマンスの高さから注目度も高い。無料会員登録をするだけで送料が0円になるのも見逃せない。GPUにはロークラスのGeForce RTX 3050 6GBを搭載していて60fpsなら問題ないが、高リフレッシュレートをプレイするには少し心もとない。まだゲーミングPCを持っていない方におすすめのモデルだ。

NEXTGEAR JG-A5G60 (マウスコンピューター)

nextgear価格:129,800円(送料込)
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:750W 80PLUS BRONZE
コスパ:9.5

公式サイト詳細

当サイト基準の推奨環境を満たしたグラフィックボードを搭載したモデルだ。GeForce RTX 4060は王道のミドルクラスといえる。CPU性能は少し控えめだが、高リフレッシュレートでのゲームプレイも目指せる。CPU負荷はそこまで高くないので問題はない。ただ、プレイヤーが多いサーバーではCPUに負荷がかかりやすい場面が増えるので注意したい。設定を標準程度にして調整していくとよさそうだ。

Magnate-G MV-TiW(ドスパラ)

Magnate-G MTW12th価格:159,980円+送料3,300円
CPU:Core i5-14400F
GPU:GeForce RTX 4060 Ti
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 500GB Gen4 NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:10.0

公式サイト詳細

当サイト基準の推奨環境を満たしたモデルである。DayZを本格的にプレイするなら最低限選択しておきたいモデルだ。これ以上の性能となると、かなり好みの影響を受ける。おすすめの推奨モデルとしてはMagnate-G MV-TiWが上限と考えていい。コストパフォーマンスにも優れ、DayZ以外のゲームにも対応しやすい性能が持ち味だ。幅広くゲームをプレイするならMagnate-G MV-TiWを選んでおけば間違いない。

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