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当記事では、Escape From Tarkov(以下EFT)の必要スペックと推奨PCを検証していく。おすすめモデルについてはページの下部で「Escape From Tarkov推奨おすすめゲーミングPC」でまとめているので、ぜひ参考にして欲しい。2022年に発表されたEscape from Tarkov ARENAも注目を集めているが、Escape From Tarkovに同梱されているわけではなく別の作品として公開されるため、この項目ではEscape from Tarkov ARENAについての推奨環境は考慮されていない。

Escape From Tarkovの動作&推奨スペック

Escape From Tarkov画像引用元:https://www.escapefromtarkov.com/
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徹底解剖サイト検証推奨スペック

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ETFは、要求スペックの高いタイトルではない。現行の最低クラスのゲーム性能でも対応できるくらいだ。注意点として公式の推奨環境はやや低めに設定されているように感じる。設定を大きく下げれば実現できるという程度で、フルHD解像度で標準設定程度なら搭載と基準の推奨環境は最低限見ておくべきだろう。

EFTは脱出シューターというジャンルでFPSのPvPvEだ。武器や装備の差が勝敗に影響に与えるものの、視認性を確保することも有利に進められる要素となる。グラフィック品質を高めると、それだけ視認性がよくなり索敵性能が向上する。バトロワ系のPUBGに近い戦闘だ。先に見つけた方が圧倒的に有利になる。

このゲーム性を考慮すると安定したゲームプレイを実現できる性能は重要だ。公式の必須環境や推奨環境はあまり参考にしないようにしたい。公式で示している「VRAM 2GB以上、DirectX 11対応グラフィックボード」は、そのまま受け取ると14年ほど前のGeForce GTX 550 Tiでも条件を満たしてしまう。必須環境のVRAM 1GBともなればGeForce GT 430でも満たせる。この当たりのグラフィックボードを使用しているユーザーはいないはずだ。

必須環境はゲームを起動するために必要な性能、推奨環境はゲームを動作させるために必要な性能だ。性能にはかなり余裕を持っておかなければEFTを楽しむことは難しい。現行であればGeForce RTX 3050 8GBを最低限に考えたい。推奨環境にGeForce RTX 4060を挙げているが、理想はGeForce RTX 4060 Tiだ。ただ、理想を追い続けると現行のハイエンドクラスにまで到達してしまうので、現実的なミドルクラスを基準としている。

実際はどの程度のフレームレートを目指すかで必要な性能は変わってくる。60fpsならミドルクラスのGeForce RTX 4060で十分だ。144fpsも設定を下げればミドルクラスで対応できる。240fpsともなればミドルハイクラスのGeForce RTX 4060 Ti以上はほしい。負荷は軽くても、実際に必要な環境というのは人それぞれだ。ミドルクラスで設定を下げても、カクつく場面が多くなることもある。確実性を重視するなら、少しでも性能は高い方がよい。

EFTのマップは狭く、NPCであるSCAVも多くはない。では性能が必要なのはなぜか。それはEFT特有の暗さだ。昼間でも室内や地下は暗く、夜になれば少しの灯りで場所が目立ってしまうくらいには暗い。ゲーム設定を高めると、不自然な暗さがなくなり視認性が高まる。個人差はあるかもしれないが、性能が高いほど助かることがある。

モニターやグラフィックボードの設定で暗さが改善することはある。改善する手段の一つにゲーム設定でグラフィック品質を上げる方法がある。ゲームを快適に進行するために、性能が高いことで快適性を維持できる確率が高まる。少しの不利が致命的な差として現れるゲームだからこそ、少しでも優位な環境を構築したい。CPU負荷は低いため、グラフィックボードの性能を最大限重視して選択するといい。

Escape From Tarkovの概要

脱出シューターというジャンルを確立したゲーム

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EFTは2016年12月28日にクローズドαテストが開始され、2017年7月からクローズドβテストが実施されている。すでに7年程度テストが行われている状態だ。EFTはSteamで展開されておらず、独立したプラットフォームで展開されている有料ゲームだ。様々なパッケージがあり、最低でも$50である。そんなゲームが配信者に人気となったことで、爆発的な人気を呼び起こした。

国内で人気となったのは、PUBGの人気がやや落ち着きはじめた頃だった。近いグラフィック・操作性からフォートナイトApex Legendsのような類似ゲームとしか見られていなかったように感じる。それくらいに、当時はバトロワ系に火が着いていた。

EFTは一世を風靡したバトロワ系のようなPvPが主体のゲームではなかった。PvPvEという属性であったことから、様々なプレイスタイルに対応していたゲームだ。一人でのんびり遊ぶことも、大勢でわいわい楽しむこともできた。これがバトロワ系と一線を画し、人気に火をつけた要因だ。

バトロワ系のようなPvP要素の強いゲームは、プレイヤースキルこそが物を言うジャンルだ。一方で、EFTはプレイヤースキルがなくても、じっくり進めることで上位プレイヤーになることもできた。もちろんプレイヤースキルがあるに越したことはないが、強力な武器を持つプレイヤーがいたとしても、ナイフ一本のプレイヤーが多くの戦利品を得ることもある。

このゲームは戦いがメインの要素ではない。集めた物資をフィールドからアジトに持ち帰ることがメインの要素だ。陣営はPMCとSCAVがある。PMCは問答無用でプレイヤーキャラだ。SCAVはフィールド上にいるNPC、もしくはNPCに扮したプレイヤーだ。PMCでプレイすると、フィールド上にいる全ての動くものが敵となる。同じPMCでも仲間というわけではない。同じ物資を漁る同業者でしかない。一方で、SCAV陣営で開始すれば、フィールド上にいるPMC以外の動くものは全て仲間のような扱いだ。

SCAVでプレイすると装備はランダムになり、脱出場所も少なくなる。PMCでプレイすると持って行く装備を決定可能で、脱出場所も少しだけ有利になる印象がある。序盤はSCAVで物資を持ち帰り、装備してPMCで出撃するという形になる。この脱出という要素がEFTのゲーム性を深くした。しょぼい装備であっても、いいアイテムを拾って脱出すればいい。ローグライクのようなゲーム性は、宝集めゲームのような感覚を生み出し、FPSに新たなジャンルを生み出したと言える。

実際にこういった脱出シューターというジャンルは以前からあったのかはわからない。しかし、EFTほどこのジャンルに貢献したゲームはないのではないだろうか。戦うだけが全てではない。隠密で行動し、漁夫の利を得ることも戦略だ。いかに効率よくアイテムや物資を拾い集められるか、それを突き詰めるプレイヤーもいる。一方で、物資集めよりも対人を好んで行うプレイヤーもいる。プレイスタイルが幅広いからこそ、EFTのフィールドは混沌とし、毎回違ったスリルとゲーム性を感じさせてくれるのだ。

意外と頭を使うゲーム性を持つ

EFTにはアジトというシステムがある。そのままの意味で拠点だ。ここを拡張していくことで、保管スペースなどが拡張され、より便利になっていくものだ。EFTで集められる物資の中には、お金にもならなければ使い所もないアイテムが存在している。本来であればスルー対象となるものでも、アジトの拡張に必要となることがある。これにより、無駄な死にアイテムがない状態となっている。トこれらはレーダーから購入すると、価格が少し高めだったり、数を確保できなかったりする。

繰り返し物資を集めにいく中で、今重要なものと先々重要になるものとで取捨選択がある。バックパックやアーマーのスペースには限りがある。持ち帰ることのできる物資・アイテムはそれほど多くない。バックパックやポケットの形状でパズルが始まる。2マスのスペースを空けるために1マスのアイテムをあちこちに移動させる。この時、敵に襲われると一方的に倒されてしまうだろう。

物資を集めることは簡単でも、重要なものとそうでないものを瞬時に判断できるようになるまで時間がかかる。こういった緊張感を生むのがEFTだ。アジトだけでなく、トレーダーも開放していかなくてはならない。クエストのようであり、どこかシミュレーション要素ともいえるシステムだ。これがやりこみ要素にもなっているのがEFTである。

何を重点的に拡張していくかを考えつつ、効率を重視していくことになる。アイテムの売り買いや物資集めを通して、安全に手に入るアイテム、多少リスクを追わなければならないアイテムがわかってくるはずだ。バトロワ系と同じように、戦闘を行えばすぐに敵は寄ってくる。とくにEFTのマップは狭い。SCAVが走っていく方向に、必ずPMCがいることも容易に想像がつく。攻撃を行うことは、それだけでリスクになる。必要なアイテムが敵の集まる建物や場所だと、一気に難易度が跳ね上がる。

無事アイテムを手に入れても、脱出するまで油断はできない。むしろ、そういった危険な場所から出てくるプレイヤーを監視しているプレイヤーがいるものだ。危険なエリアから出てきたプレイヤーを倒せば、リスクを少なくして物資が得られるのだから当然だ。単純なゲーム性だからこそ、シミュレーションゲームやストラテジーゲームのような戦略も必要になる。

EFTにはFPSのAim、バトロワ系の立ち回りも求められる。様々なゲームをプレイしてきた方にとっては苦とならないものでも、PCゲームに慣れていなければかなり難しい。操作性もよいとは言えない部分があるため、初めてのPCゲームにはおすすめしにくい。多くのゲームの要素を取り入れているだけに、ある程度PCゲームに慣れていないと相当難しく感じるだろう。

Escape From TarkovにおすすめのゲーミングPC一覧

LEVEL-M1P5-R45-LAX-WHITE2(パソコン工房)

LEVEL-M1P5-R45-RLX-WHITE2価格:99,800円
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce RTX 3050 6GB
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:10.0

公式サイト詳細

LEVEL-M1P5-R45-LAX-WHITE2は、EFTをプレイする上で最低限選んでおきたいモデルだ。当サイトの推奨環境は満たしていないが、設定を下げれば快適と言える水準でプレイできる性能を有している。そして、その性能を持つモデルの中で、最も価格の安いモデルである。EFTのエントリークラスに最適だ。コストパフォーマンスを意識するなら、まずは候補に入れておきたい。

NEXTGEAR JG-A7G60(マウスコンピューター)

NEXTGEAR JG-A7G6T価格:149,800円(送料込)
CPU:Ryzen 7 5700X(水冷)
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:750W 80PLUS BRONZE
コスパ:10.0

公式サイト詳細

NEXTGEAR JG-A7G60は、当サイト基準の推奨環境を満たしたモデルだ。EFTを60fps以上で安定させる性能がある。144fpsを維持するのが難しいくらいで、概ね144Hz環境に対応できる。このくらいの性能があれば、ある程度ゲームを有利に進められるだろう。選びやすく扱いやすいことから、EFTのためにゲーミングPCを選ぶならおすすめしやすいモデルである。

NEXTGEAR JG-A7G6T(マウスコンピューター)

NEXTGEAR JG-A7G6T価格:169,800円(送料込)
CPU:Ryzen 7 5700X(水冷)
GPU:GeForce RTX 4060 Ti
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:750W 80PLUS BRONZE
コスパ:10.0

公式サイトNEXTGEAR JG-A7G6T詳細

NEXTGEAR JG-A7G6Tは、現行のミドルハイクラスのゲーミングPCだ。設定次第では240Hz環境を活かすことができる。雨が降っていたり、プレイヤーが集まったりしている場面ではやや負荷が大きくなる印象がある。その環境でも200fps以上での安定が目指せる性能だ。本格的にEFTをプレイするのであれば、NEXTGEAR JG-A7G6Tがおすすめだ。

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