ゲーミングPCの特性の一つである”光る”ことに焦点を当てた特集記事だ。キレイに輝き部屋を彩る「光るパソコン」に魅力を感じるユーザーは多いはずだ。私もその内の一人だ。一時は光らないゲーミングPCの購入を考えていたが、光るゲーミングPCが欲しくなりサイコムでG-Master Spear Z790/D5(後継モデル販売中)を購入した。
おすすめモデルを見たい方は「人気の”光る”&”光らない”ゲーミングPC特集」を参考にして欲しい。合わせて別記事の「おすすめの白いゲーミングPC&ゲーミングデバイス特集【2025年】」も要チェックだ。白いゲーミングPCの注目度が増していて、RGB対応ファン搭載モデルが多く”光る”に通じる部分がある。
光はRGBと呼ばれる再現方法によって実現されている。ゲーミングPCでもこのRGBという言葉を聞くことが多いだろう。つまり、赤(RED)・緑(GREEN)・青(BLUE)の3つの原色を混ぜ合わせて色を再現しているのだ。この原色の頭文字を取った呼び方だ。
BTOパソコンでも光るゲーミングPCが主流
BTOパソコンでも光るゲーミングPCが一般的になってきた。上記はパソコン工房のゲーミングブランドLEVELΘのゲーミングPCだ。カスタマイズで本体カラーとLEDカラーを選択できる。LEVELΘの場合単色LEDでソフトウェアによってカラーを変更することはできない。追加費用は不要だ。クリアガラスパネルを採用しているので光っているファンを外から見ることが可能だ。このモデルはLEDのOFFには対応していない。
マウスコンピューターのゲーミングブランド「NEXTGEAR」の場合、数千円の追加費用を支払うことでRGBファンに変更できる。自由にカラーを変更できるARGBファンの場合少し価格が上がる。
サイコムの場合はパーツを光らせるのではなくLEDストリップを搭載することで光らせている。個人的には結構お気に入りだ。サイドガラスを閉じていれば発行元が見えずおしゃれだ。間接照明のようなイメージだ。
上記は筆者が自作で作った光るゲーミングPCだ。水冷クーラーのラジエーター120mm×3基を含めてトータルで10基のケースファンを搭載している。メモリやグラフィックボードも光っているのもわかるだろう。ここまで光らせるのはBTOメーカーでは難しいが、セブンなど一部のショップでは実現できる。光るケーブルを選択することも可能だ。
光るゲーミングPCに関するよくある質問
なぜ光るゲーミングPCが多いの?
2024年以降一気に光るゲーミングPCが増えた。BTOメーカーがこぞって光るゲーミングPCを市場に投入した。当然需要が大きいと考えた結果だろう。ストリーマーなどの配信者はゲーミングPCにこだわることが多く、それにファンが憧れたということもあるのかもしれない。結果的にクリアガラスパネル採用ケースやピラーレスケースの人気につながった可能性もある。ラジエーター(ファン)が付属する水冷式クーラーの普及は光るゲーミングPCを作る理由にもなる。環境的に魅せるゲーミングPCを作りやすくなったのだ。
LEDファンは発熱量が多いの?
発熱量はLEDあってもそうでなくても変わらないと考えてよい。LEDの魅力は省電力性の高さにある。LEDファンを搭載しているからといって熱対策に気を使う必要はない。
光るゲーミングPCは電気代が高くなるの?
光るゲーミングPCも通常のゲーミングPCと電気代は変わらないと考えてよい。光るゲーミングPCに採用されるLED自体消費電力が高くないからだ。LEDよりもCPUやグラフィックボードの方が電気代に与える影響は大きい。
ゲーミングPCのLEDを消すことはできるの?
ほとんどのモデルはソフトウェアあるいはケースにあるボタンでON/OFFができる。例外としてパソコン工房のLEVEL∞シリーズはパソコン起動中のLED消灯に対応していない。消灯に対応していない場合はゲーミングPCの横に何かを置いて中が見えないようにすればよいだろう。
人気の”光る”ゲーミングPC特集
大手BTOメーカーからも安価な光るゲーミングPCが販売されているが、ややインパクトに欠けるモデルが多いように思う。本格的に光るモデルを選ぶとなるとアプライドネット・セブン・サイコムのようなメーカーを候補に入れるとよい。価格が高くなってしまう点は理解しておこう。
NEXTGEAR JG-A5G60(マウスコンピューター)
価格:136,400円(送料込)*カスタマイズ
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:750W 80PLUS BRONZE
コスパ:9.5
マウスコンピューターが展開するNEXTGEARブランドはコストパフォーマンスに優れたモデルだ。クリアガラスパネルを採用したゲーミングPCとなる。+6,600円でLEDファン×5基に変更可能だ。+11,000円でRGBケースファンに変更できる。Ryzen 5 4500×GeForce RTX 4060搭載のミドルクラスで比較的価格が抑えられている。安くて光るゲーミングPCを探している方は要チェックだ。メモリDDR4-3200 16GB・SSD 1TB NVMeと構成も十分だ。電源ユニットは750W BRONZEを搭載している。
Magnate-G MV-TiW Windows 10(ドスパラ)
価格:154,980円+送料3,300円
CPU:Core i5-14400F
GPU:GeForce RTX 4060 Ti
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 500GB Gen4 NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:10.0
こちらはドスパラの高コスパブランド「Magnate-G」のゲーミングPCだ。クリアガラスパネルを採用している。+3,000円トップ×2とリア×1がARGBライティング対応ファンに、+5,000円でフロント×2・トップ×2・リア×1がARGBライティング対応ファンに変更可能だ。専用ソフトでLEDカラーを変更できる。Core i5-14400F×GeForce RTX 4060 Ti搭載のミドルハイクラスだ。154,980円と価格高騰の影響が感じられない。メモリDDR5-4800 16GB・SSD 500GB Gen4 NVMeと構成は平均的だ。電源ユニットは650W BRONZEを搭載している。
LEVEL-M2P5-R57X-RLX(パソコン工房)
価格:164,800円+送料2,200円
CPU:Ryzen 7 5700X
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR5 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:8.3
ピラーレスケースを採用した一台だ。BTOメーカーからこのような攻めたデザインが登場する時代は驚きしかない。ケースカラー及びLEDカラーはカスタマイズ画面で変更できる。CPUには旧世代のRyzen 7 5700Xを搭載している。古いモデルながらゲーミング性能はまずまずでGeForce RTX 4060とのバランスも悪くない。何よりもこのケースを164,800円で購入できるのは魅力的だ。メモリDDR5 16GB・SSD 500GB NVMeと構成は平均的だ。電源ユニットは650W BRONZEを採用している。
G-Master Spear X870A (サイコム)
価格:307,800円+送料2,920円
CPU:Ryzen 7 9700X
GPU:GeForce RTX 4060 MSI
メモリ:DDR5-5600 32GB DDR5-5600 64GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS GOLD SilverStone
コスパ:5.8
カスタマイズで強化ガラスサイドパネル搭載の「CoolerMaster CM694(+3,800円)」とARGB発光システム(+2,140円)を追加している。派手さはないがしっかり光るゲーミングPCに仕上がっている。Ryzen 7 9700X×GeForce RTX 4060搭載のミドルクラスのモデルだ。これをベースにあなた好みの一台に仕上げて欲しい。キャンペーン中は無料でメモリが倍のDDR5-5600 64GBにアップグレードできる。32GBのままだと6,050円の割引を受けられる。ストレージはSSD 1TB Gen4 NVMeと必要十分だ。電源ユニットはSilverStone製750W GOLDが選択されている。
RAIZAN-433397(アプライドネット)
価格:389,800円(送料込)
CPU:Ryzen 9 9950X3D(水冷)
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR5-5200 32GB DDR5-5200 64GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:850W 80PLUS GOLD
コスパ:調査中
アプライドネットでド派手なゲーミングPCを購入できる。なんとケースファンの数は9基も搭載している。ただ光るだけでは満足できない方におすすめだ。Ryzen 9 9950X3D×GeForce RTX 4060搭載のゲーミングPCだ。CPUのダウングレードやグラフィックボードのアップグレードに対応している。CPUクーラーは360mmラジエーター付きの水冷式だ。キャンペーン中はメモリが倍の64GBとなる。ストレージはSSD 1TB NVMe搭載だ。電源ユニットは850W GOLDを搭載している。
ZEFT Z56K(セブン)
価格:516,780円(送料込)
CPU:Core Ultra 9 285K
GPU:GeForce RTX 5070
メモリ:DDR5-5600 32GB
ストレージ:SSD 2TB Gen4 NVMe
電源:850W 80PLUS GOLD
コスパ:調査中
PCケースに「ASUS TUF Gaming GT502 Black」を採用したゲーミングPCだ。セブンの特別仕様モデルということでマザーボードサイドに3基、リアに1基のARGB対応ケースファンを搭載している。当該モデルでは360mmラジエーター搭載の水冷式クーラーを採用しているのでトータルで7基のARGB対応ファンがある。ピラーレスケースにARGB対応ファンが映える。CPUにはCore Ultra 9 285Kを、GPUにはGeForce RTX 5070を搭載している。高解像度でのゲームプレイに最適だ。メモリDDR5-5600 32GB・SSD 2TB Gen4 NVMeと構成も抜群だ。電源ユニットは850W GOLDを搭載している。
人気の”光らない”ゲーミングPC特集
今の時代は光らないゲーミングPCを探す方が難しいかもしれない。流行に逆らいたいと考えているゲーマーにとって魅力的な選択肢となる。ゲーミングPCというカテゴリーの場合静音性に特化したモデルが中心となる。クリアガラスパネルを採用すると静音性の観点からは不利なのだろう。落ち着いたデザインで好きな人は好きだろう。数がすくないこともあってコストパフォーマンス的には不利だ。
Lightning AT5(ドスパラ)
価格:97,980円+送料3,300円
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce RTX 3050 6GB
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:550W 80PLUS BRONZE
コスパ:9.9
Lightning AT5はRyzen 5 4500を搭載したビジネスパソコンだ。ケースデザイン自体は一般的なビジネスPCで光ることはない。光るゲーミングPCが苦手な方向けだ。税込10万円以下で購入できる希少の高いモデルだ。送料を含めて101,280円となる。グラフィックスにはAmpere世代のエントリークラスであるGeForce RTX 3050 6GBを搭載している。ゲーミング性能は高くなくフルHD環境で設定を下げることである程度対応可能だ。高リフレッシュレートでのゲームプレイにも対応できない。価格重視なら魅力的な選択肢となる。メモリDDR4-3200 16GB、SSD 500GBと構成は平均的だ。電源ユニットは550W BRONZEと最小限に留まる。
G-GEAR GE7A-E243/B(TSUKUMO)
価格:224,800円+送料2,200円
CPU:Ryzen 7 7700
GPU:GeForce RTX 4060 Ti
メモリ:DDR5-4800 32GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:600W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中
G-GEARの新しいケースではRGBはなくシンプルなケースだ。拡張性なども必要十分で将来性も高いと言える。CPUには旧世代のRyzen 7 5700Xを搭載している。8コア16スレッドとマルチコア性能はまずまず高く動画編集などのクリエイター作業にも対応しやすい。数世代前のRyzen 7シリーズからの買い替えでもメリットは大きい。グラフィックボードはAda Lovelace世代で人気の高いGeForce RTX 4060 Tiだ。フルHD環境でのゲームプレイに適している。税込224,800円と価格は高いが、グラフィックボード価格の高騰を考えれば仕方がない。メモリDDR5-4800 32GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと構成は充実している。電源ユニットは600W BRONZE搭載だ。
G-GEAR GE7J-G250/BH(TSUKUMO)
価格:299,800円+送料2,200円
CPU:Core i7-14700KF
GPU:GeForce RTX 5070
メモリ:DDR5-5600 32GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:850W 80PLUS GOLD
コスパ:調査中
TSUKUMOが販売するゲーミングPCだ。落ち着いたデザインのPCケースを採用している。2024年2月にリニューアルされた。他のBTOメーカーと比べると少し遅れてからのリニューアルだ。クリアガラスパネル非採用は珍しい。Core i7-14700KF×GeForce RTX 5070搭載のハイクラスの一台だ。WQHD環境でのゲームプレイに適している。Core i7-14700KFは、20コア28スレッドとスペックが高く従来モデルのフラグシップモデルであるCore i9-13900Kに匹敵する超える性能を誇る。GeForce RTX 5070の性能を引き出すには十分だ。メモリDDR5-5600 32GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと構成も平均以上となる。電源ユニットは850W GOLD搭載だ。
Silent-Master NEO Z890(サイコム)
価格:305,370円+送料2,920円
CPU:Core Ultra 7 265K
GPU:GeForce RTX 4060 Ti オリジナル
メモリ:DDR5-5600 32GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS GOLD SilverStone
コスパ:4.6
静音性を追求したゲーミングPCだ。PCケースは「CoolerMaster Silencio S600」だ。複数の遮音材を組み合わせて音を抑えることに特化している。ケースファンは高品質なNoctua製のものをフロントとリアにそれぞれ1基搭載している。CPUクーラーもNoctua製の空冷式で、グラフィックボードもNoctuaと長尾製作所コラボの静音空冷式だ。初期構成はCore Ultra 7 265K×GeForce RTX 4060 Ti搭載となる。メモリDDR5-5600 32GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと構成も充実している。電源ユニットは650W GOLD搭載だ。
ZEFT R61E(セブン)
価格:318,780円(送料込)
CPU:Ryzen 7 9700X
GPU:GeForce RTX 5070
メモリ:DDR5-5600 32GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS GOLD
コスパ:調査中
パソコンショップセブン自慢のゲーミングPCだ。静音性が高く快適なゲーム環境を構築できる。このモデルはほとんど光らない。光るゲーミングPCが苦手だという方におすすめだ。グラフィックボードにはハイクラスのGeForce RTX 5070を搭載している。WQHD環境でのげーむぷれいにも対応可能だ。レイトレーシングにも対応しやすい。CPUはハイクラスのRyzen 7 9700Xだ。8コア16スレッドとスペックは高めで幅広い用途に通用する。AMD Ryzenシリーズは世代を重ねるごとに安定感を増しているように思える。電源ユニットは750W GOLDを採用している。光学ドライブ・Wi-Fi搭載で実用性が高い。
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