i7-7700画像引用元:https://www.ark-pc.co.jp/

当記事では、Core i5-7400のスペック&性能ベンチマークを検証している。Core i5-6400の後継モデルだ。2023年時点でのCore i7-7400の評価を見ていこう。中古での購入を検討している方はぜひ参考にして欲しい。Intel第7世代のCore i5-7400は一世代前の同じナンバリングであるCore i5-6400よりも性能が高くなっている。上位のCore i5-7500のような大幅な性能アップは期待できずパフォーマンスは低いと言わざるを得ない。

後継モデルは、Intel第8世代の「Core i5-8400」だ。4コア4スレッドから6コア6スレッドへとスペックが強化されてより高いパフォーマンスを発揮する。今となっては現行モデルのCore i3-13100よりも大幅に性能が劣ってしまう。ボトルネックとなりやすくゲームプレイがメインのゲーミングPCで選択するべきではないだろう。

Core i5-7400の概要

スペック

Core i5-7400Core i5-7500Core i5-6400
コードネームKaby LakeKaby LakeSkylake
プロセス14nm14nm14nm
CPUコア数444
スレッド数444
定格クロック3.0GHz3.4GHz2.7GHz
最大クロック3.5GHz3.8GHz3.3GHz
L3キャッシュ6MB6MB6MB
対応メモリDDR4-2400DDR4-2400DDR4-2133
TDP65W65W65W
発売日2017/01/032017/01/032015/07/02
価格$182$192$182
前世代のCore i5-6400とKaby Lakeの上位モデルであるCore i5-7500と比較をしている。Core i5-6400からの進化を見ると大きなところではクロック数アップのみに留まるが確実に性能は上がっている。定格クロックはおよそ10%、最大クロックはおよそ6%引き上げられている形だ。対応メモリもDDR4-2133からDDR4-2400へと変更されている。

上位のCore i5-7500と比べるとそれほど高い性能というわけではない。さらに定格クロック及び最大クロックが引き上げられていてパフォーマンスは高めだ。Core i5シリーズではCore i5-7500がメインと考えてよ。安価な選択肢ではあるものの、Core i5-7500とは価格差もわずか$10しかないため選択するメリットは薄いCPUだと言える。

性能

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性能をグラフにまとめている。販売当時は比較的低価格なゲーミングPCに搭載されていることが多かった。従来モデルのCore i5-6400と比べて9%程度性能が高く、Core i5-6500と同等の性能をられる。時代が進み現行の第12世代CPUと比べるとやはり性能は低い。現行のCore i3-12100になると性能は2.7倍となる。今となってはかなり厳しい状況になったと言えるだろう。

Core i5-7400の最新評価

性能が低くゲーム用途では非推奨

corei5-7400gamescore
販売当時から当サイトでは一貫してCore i5-7400を推奨していなかったが、それは今も変わらない。Intel第7世代なら最低でもCore i7以上を購入しておきたい。やはり2023年になり負荷の高いタイトルが増えてきている。Core i3-9100やCore i3-8100と比べてもゲーム適性は低い。不安を煽るような記述となったが、実際はどこまで負荷を我慢できるかという問題でもある。

CPUの性能が重要なゲームでも最適化状況による。最適化が不十分なゲームだとCore i7-7700Kであっても負荷を感じてしまうし、逆に最適化がしっかりしていればCore i5-7400でも快適だ。プレイするゲームの特性を理解しつつ選択するのがベストだが、Core i5-7400を選択する場合は過度な期待はしないほうが無難だろう。

ソケットはIntel第6世代Core iシリーズと同じLGA1151であるため、マザーボードの流用は可能だ。もっとも、性能的にCore i3-7100などからの買い替えとなるだろう。そうなると流用するケースは稀有だろう。グラフィックボードと違い、CPUの交換は非常に手間である。最初からある程度の性能を選択しておけば長く使用することができる。

中古価格は税込6,980円~と安価

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Core i5-7400の中古価格は税込6,980円となっている。より性能の高いCore i5-7500も同等だ。バルク品ならCore i5-7500の方が安いケースもありそれならそちらを選んだ方がよいだろう。当然市場価格は性能あるいは実用性を反映したものになっていて10,000円を切るモデルというのは通用しづらくなっているのが現状だ。CPUを中古で購入したいと考えているなら最低でも10,000円で販売されているモデルを検討するべきだ。

この基準に照らし合わせるとCore i7-7700・Core i5-9400F・Core i3-10100Fなどが該当する。Core i5-7400と比べても性能が高い。Intel第9世代まではソケット形状がLGA1151で共通だ。Intel第10世代のCore i3-10100FではソケットがLGA1200となるため買い替えが必要だ。トータル費用で考えて選択しよう。

Core i5-7400の特徴と販売当初の評価

性能的には必要最低限のCPU

Core i5-7400は、標準的な性能を持つ従来のCore i5-6500よりは少しだけ上回っているがほぼ同等の性能を持つCPUだ。従来モデルであるCore i5-6400と比べると、伸び幅は優秀な部類だが…。i5シリーズの中では搭載モデルは少なく、搭載されているモデルの多くは低価格帯になっている。

バランスを考えるとGTX 1050やGTX 1050 Tiとの組み合わせだろうか。ナンバリング一つ違うCore i5-7500が優秀であるため存在感は薄く、ラインナップも少ない。特徴としては僅かに安いということもあり、10万円を切るモデルに搭載されていることがほとんどだ。低価格帯を支えるモデルとしては優秀な性能とも言える。

長く使うことを想定した場合のコストパフォーマンスはどうしても低くなってしまうが、製品自体は悪いわけではない。設定を調整すればある程度ゲームプレイは可能だ。軽いゲームであれば十分であり、用途をしっかり決めておけば無駄のない選択肢だ。そうは思っても、昔と違ってゲームは数え切れないほど増えている。時間が経てば目移りするほど魅力的なゲームを見つけてしまうだろう。

その時、性能が不足で満足に遊ぶことができなくては目も当てられない。選ぶときのコツは自分が必要とする性能の一つ上である。ゲーミングPCとしては安いものだが、10万円の買い物は決して安くない。もしも、妥協などでこの製品を選択するのであれば、もう少し考えてもらいたい。

設定を下げることで対応できるゲームは確かに多くある。グラフィックの美しさなどは二の次というユーザーも居ることだろう。ただ、設定を下げて負荷を下げることで不利に働くゲームも存在している。FPSなどのゲームでは設定を上げるとスモークなどの視認性が悪くなったりするように、設定を下げることで重要な情報が失われる可能性がある。

過去にプレイしたMMORPGでは、即死攻撃を行うモーションが正しく描写されず、突然死んでしまうようになったりもした。ゲームによって違うため、性能が高ければ様々なものに対応できるのに対し、性能が低ければ設定を上げることでかかる負荷も不利に働いてしまう。大は小を兼ねるではないが、性能が高いということはそれだけで選択肢が増えるのだ。

低価格ゲーミングPCで搭載されることが多い

ゲーミングPCの性能としては及第点程度のものだが、予算を抑えたいユーザーにとっては選択肢になることもある。ストレージ等の構成を削り、性能も僅かに落としてギリギリまで価格を下げたモデルの象徴的な存在。一つ上に優秀なCPUがあることから、差別化を図るためにあるように思える。

物足りないと感じる場面は多いが、ゲームの種類によっては十分なパフォーマンスを発揮することもある。ライトなゲームや用途では、これ以上の性能を必要としないため、ピンポイントな性能を選ぶ際には一考の価値がある。しかし、様々なゲームをプレイする予定なのであれば避けたい。

全体で見れば性能の高い部類に入るCPUだが、ゲーム用途として今後は厳しくなるかもしれない。予算に余裕がある場合は一つ上のCore i5-7500や、コストパフォーマンスに優れたCore i5-7600K/Core i7-7700なども視野に入れたい。基本無料系のゲームは、遊びやすくユーザーを集めるために要求スペックが低めの傾向にある。しかし、そんな基本無料系のゲームも、CPUの要求スペックは少し高めが最適となりつつある。

ゲームはグラフィックボードだけではないため、CPU選びも慎重にするべきだ。そう言った意味でおすすめしにくいが、どうしても10万円以下のモデルを選択しなければならない場合は頼みの綱となる。

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