Ryzen 5 3600X画像引用元:https://www.amd.com/en/

当ページでは、Ryzen 5 3600Xの性能レビュー及びベンチマークの紹介をしている。優れたコストパフォーマンスで人気だったRyzen 5 2600Xの後継モデルで注目していきたい。ただし、発売当時から下位モデルのRyzen 5 3600の人気に押され、搭載モデルは極端に少なかった。Ryzen 5 3600X自体パフォーマンスが高いCPUだが、Ryzen 5 3600のコスパがよくおすすめしにくい。

後継モデルについては、「Ryzen 5 5600Xの性能スペックレビュー&おすすめゲーミングPC」でまとめている。こちらについては売れ筋のRyzen 5 3600の後継モデルとなるRyzen 5 5600がリリースされていないということもあってラインナップが豊富だ。今後Ryzen 5 5600がリリースされれば状況は変わるかもしれない。

よくわかる!!Ryzen 5 3600Xの特徴まとめ

  • 総合評価 :75点/100点
  • ゲーム評価:70点/100点
  • 価格:約31,000円
  • 発売日:2019年7月12日

可もなく不可もないという評価で、ミドルクラスとしては十分使い勝手がよい。搭載モデルも少なくどちらかというと自作ユーザー向けのCPUだ。ゲーミング性能に関してもIntel製CPUを上回っている。Ryzen 5 2600Xとは全く別物だ。

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Ryzen 5 3600Xの基本情報

基本スペック

 5 3600X5 36005 2600X
メーカーAMDAMDAMD
コードネームZen2Zen2Zen
プロセス7nm7nm12nm
トランジスタ数38億38億48億
ダイサイズ74 mm²74 mm²192 mm²
CPUコア数666
スレッド数121212
定格クロック3.8 GHz3.6 GHz3.6 GHz
最大クロック4.4 GHz4.2 GHz4.2 GHz
L3キャッシュ32MB32MB16MB
TDP95W65W95W
価格$249$199$229
発売日2019年7月12日2019年7月7日2018年4月19日
Ryzen 5 3600Xの基本スペックを見ていこう。第3世代からプロセスが12nmから7nmに変更され、アーキテクチャも一新されたことでパフォーマンスが大きく向上している。Ryzen 5 2600Xと比べてダイサイズが60%程度縮小化されて74m㎡となった。トランジスタ数は22%少ない。

レイテンシの改善などによって従来モデルよりもゲームプレイ時のパフォーマンスも向上し高フレームレートを叩き出す。定格クロックはRyzen 5 2600Xよりも6%引き上げられている。さらに、最大クロックは5%アップだ。L3キャッシュも倍増の32MBとなり、処理の安定感が増したと考えてよい。

性能が高くなったのは魅力的だが、価格も$20高くなってしまった。Ryzen 5 3600より性能面で優れているにもかかわらず人気が低迷しているのはこの価格が要因だろう。もう少し価格が下がれば搭載モデルも多く登場し、ようやくCPUとして選択肢に加わると言える。

Ryzen 5 3600Xの比較対象はIntel製品ではなく、同シリーズのRyzen 5 3600である。価格差は公式で$50、日本では5,000円ほどの開きがある。6コア12スレッドとスペックは同じだ。定格クロックが5%ダウン、最大クロックが4%ダウンとなっている。L3キャッシュは同じ32MBだ。TDPが65Wと抑えられていて省電力が高い。いずれのCPUでもオーバークロックができるためポテンシャルが高い。

Ryzen 5 2600Xは、Ryzen 5 3600と非常に似たスペックを持っていることがわかる。省電力性が高く価格も安いというのは魅力的だろう。搭載モデルとなるとRyzen 5 3600の方がラインナップが多く1万円程度安くなるためメリットが大きい。それでもRyzen 5 3600Xは性能が高いことは間違いないので、もう少し価格差が小さくなれば選択する理由も生まれる。

Intel製CPUと比較

 5 3600Xi5-9600K
メーカーAMDIntel
プロセス7nm14nm++
コードネームZen2Coffee Lake R
CPUコア数66
スレッド数126
定格クロック3.8 GHz3.7 GHz
最大クロック4.4 GHz4.6 GHz
オーバークロック
L3キャッシュ32MB9MB
オンボードGPU非搭載UHD 630
クーラーWraith Prism非搭載
TDP95W95W
価格$249$263
発売日2019年7月12日2018年10月20日
気になるIntel製CPUとの比較を行う。性能と価格的を考慮すると比較対象はCore i5-9600Kだろう。登場から時間の経過しているCore i5-9600KはRyzen 5 3600Xよりも2,000円ほど安い。公式上ではRyzen 5 3600Xが$249とCore i5-9600Kよりも$14安価だ。今後Ryzen 5 3600Xの価格が落ち着けば魅力的な比較対象モデルとなるのではないかと思う。

スペックではベースクロックはRyzen 5 3600Xが0.1GHz高く、最大クロックはCore i5-9600Kのほうが0.2GHz高い。ハイパースレッディングに対応していないCore i5-9600Kに対して、Ryzen 5 3600Xは6コア12スレッドを持つCPUであるため純粋な処理性能では圧倒的に優れている。

Ryzen 5 3600Xは、L3キャッシュも32MBとCore i5-9600Kよりも3.5倍で容量が大きく、処理の安定感も優れている。Ryzen 5 3600Xは内蔵GPUが非搭載となっているためグラフィックボードが必須となる。そうは言ってもゲーミングPCには標準でグラフィックボードが搭載されているモデルが大半を占めているので特に気にしなくてもよいはずだ。Ryzen 5 3600XにはCPUクーラーが同梱となっていてコストを抑えることができる。

マルチスレッドを用いた用途では圧倒的にRyzen 5 3600Xが上だ。一方でシングルスレッドを用いた用途ではi5-9600Kに軍配が上がる。ゲーミング性能ではRyzen 5 3600Xが上だ。BTOパソコンを探している方はいずれもマイナーなモデルとなっているので慎重に検討して欲しい。現時点でCore i5-9600K搭載モデルの方が数は多い。

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Ryzen 5 3600Xの特徴詳細

Ryzen 5 2600Xよりも10%高い性能を持つ

Ryzen 5 3600X-seinou

Ryzen 5 3600Xは、Zen +アーキテクチャーのRyzen 5 2600Xから性能が10%ほどアップしている。第3世代になったことでアーキテクチャが進化して第2世代を大きく上回っている。総合性能ではIntelの上位モデルであるCore i7-9700Kに大きく迫るほどだ。Intel製品に対して非常に大きなリードを取ったと考えてよい。Intel第10世代でどの程度進化するのか期待したい。

同じ価格帯のCore i5-9600Kに対しても20%ほど引き離し、Core i7-9700Kには7%まで迫っているのは流石だ。ゲーミング性能についても明らかにパフォーマンスが向上している。苦手意識はなくなったと考えてよい。アーキテクチャの変更でここまで伸びたということになる。7nmプロセス採用によるパワー効率の向上の影響が大きいとするならばしばらくはAMD製品が覇権を取ることになるだろう。

同じAMDのRyzen 5 3600がライバルとなる

Ryzen 5シリーズはミドルクラスのCPUだ。Intelで言えば高パフォーマンスが特徴のCore i5シリーズと同じ立場ににある。Ryzen 5 3600Xの下位モデルであるRyzen 5 3600はCore i5-9400と同じミドルクラスの高コスパモデルということになる。$50も高いRyzen 5 3600Xは価格の面で非常に扱い辛いのではないだろうか。売れ筋はやはり$200前後になることが多い。

低価格で性能が優れていて様々なグラフィックボードと合わせやすいRyzen 5 3600とは対照的だ。それこそ、Core i5-9600K搭載モデルが少ないように、Ryzen 5 3600X搭載モデルが少なくなってしまうのは仕方がないと考えるべきか。

低価格モデル・ミドルクラスと汎用性が高いのはRyzen 5 3600であり、Ryzen 5 3600Xがなくても十分に補えてしまうのが問題だ。スペック的に似ていてそれほど大きな違いがあるわけでもない。価格が下がれば搭載モデルも増えるだろう。しかし、同時にRyzen 5 3600の価格も下がるため、人気で上回るのは難しくなる。

自作ユーザー向けのCPUへ

BTOパソコンに期待するよりも、自分で組み立てるほうがこのCPUの存在は価値が出るように感じる。自作ユーザーの方はぜひチェックして欲しい。Ryzen 5 3600Xは内蔵GPUが無なため、ゲーミングPC以外ではグラフィックボードが必要となる。

ビジネスモデルなどに使用するには結果的に価格が高なり、ライトなゲーミングPCのようなモデルになってしまう。総合的な性能は高くとも、グラフィックボード非搭載モデルに搭載しにくいCPUはバルクの差もでやすく、搭載モデルの価格を抑えるのが難しい。自作を行うのであれば低価格で高性能なCPUとして扱いやすい。

どうしてもBTOパソコンで選びたいならサイコム・パソコンショップセブンといったこだわりのあるBTOメーカーを選択するとよいだろう。カスタマイズで選択の余地があるからだ。ドスパラやG-Tuneなどの大手メーカーでの取り扱いは期待できない。

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Ryzen 5 3600Xのゲームベンチマーク一覧

Far Cry 5

farcry5

Core i7-9700K129.8
94.4
Core i5-9600K118.9
93.8
Core i5-9400F113.4
90.7
Ryzen 5 3600X111.6
83.0
Ryzen 5 3600108.9
81.9
Ryzen 5 2600X97.0
71.0
平均fps最小fps
Ryzen 5 3600Xは、総合性能に優れるCPUだが、ゲームでは性能を発揮できるタイトルが限られる。Far Cry 5では、Core i5-9600Kよりも最大fpsが2.9低く、最小fpsに至っては10.1fpsも低くなっている。また、Core i5-9400Fと比べても2%程度低い。60fpsを軽く超えていることから十分なfpsとも取れるが、少し不安定な結果だとも取れる。今後のドライバー更新などで数値が安定する余地はあるだろう。前世代のRyzen 5 2600Xよりも15%程度向上している。アーキテクチャの変化は大きい。

Civilization VI

civ6

Core i7-9700K140.8
116.3
Core i5-9600K124.9
103.0
Ryzen 5 3600X124.4
96.5
Ryzen 5 3600120.4
98.8
Core i5-9400F118.4
97.5
Ryzen 5 2600X106.8
84.2
平均fps最小fps
Civ 6でもIntel勢が健闘している。Ryzen 5 3600Xは、Core i5-9600Kよりもわずかに劣っている。最小fpsについては7%程度低い。下位モデルのRyzen 5 3600よりも低いのは気になるところだ。やや不安定さはあるものの前世代のRyzen 5 2600Xと比べると16%高く世代の進化を感じられる。

Hitman 2

hitman2

Core i7-9700K107.9
60.7
Ryzen 5 3600X98.4
57.4
Core i5-9600K96.9
56.2
Ryzen 5 360095.5
55.7
Core i5-9400F93.1
55.1
Ryzen 5 2600X79.7
46.7
平均fps最小fps
Hitman 2では、Ryzen 5 3600XがCore i5-9600Kを上回る性能を見せる。RyzenのCPUは合うゲームと合わないゲームで極端に性能差が表れてしまうのが弱点だ。今回グラフにしたのは標準的なもので、相性の悪いタイトルだとCore i5-9600Kに対して35%以上の性能ダウンもある。逆に相性の良いゲームであればCore i7-9700Kに対して10%以上の性能差をつけるものもある。安定性を求めるならIntel製CPUを選ぶのもよいだろう。

その他アプリケーションのベンチマーク

Cinebench R20

cinebenchcinebench-ryzen53600x

非常に優れた性能を持っていることがわかる。シングルでもマルチでもIntelの上位モデルであるCore i7-9700Kに迫っているのは驚きだ。上位モデルに匹敵する高いポテンシャルを持っているというわけだ。Core i5-9600Kよりもマルチスレッド性能が22%高く、シングルスレッド性能も4%高い。競合モデルを大幅に上回るCPU性能を持っている。前世代のRyzen 5 2600Xと比べてシングルで約13%、マルチでは約14%ほどの差をつけている。こういった用途ではRyzen 5 3600Xの性能の高さが良く分かる。

Microsoft Office

office-ryzen53600x

Microsoft Officeを実際に使用した場合の性能をPCMARK10を活用してスコア化している。例外的にWordではCore i5-9600Kがトップになっているが、総じてRyzen 5 3600Xのパフォーマンスの高さがわかる。Excel及びPowerPointではCore i7-9700Kをも超えている。Ryzen 5 2600Xと比べると10%-20%性能が向上。ビジネス用途でも使えるCPUであることは間違いない。

Handbrake

handbrakehandbrake-ryzen53600x

動画のエンコードに掛かる時間を計測している。数値が少ないほど高性能のCPUであることを示す。Ryzen 5 3600Xは、従来のRyzen 5 2600Xと比べて10%-15%パフォーマンスが向上している。Core i5-9600Kと比べても15-20%性能が高い。どちらかというとCore i7-9700Kに近い性能を持っている。ハイパースレッディング対応が大きい。

7 Zip

7zip-ryzen53600x

7zipによる圧縮と解凍ではRyzenシリーズの強さが際立った。Ryzen 5 3600Xがトップだ。Core i5-9600Kと比べて40%以上パフォーマンスが高い。上位モデルのCore i7-9700Kと比べても6%-10%スコアが高くなっている。旧モデルであるRyzen 5 2600Xでも解凍速度はi7-9700Kを少し上回っている。単純なCPU性能であれば総合力を活かせるRyzenの強さを発揮できるということにほかならない。

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GPUMSI Trio GeForce RTX 2080 Ti
メモリ2x 8GB G.Skill Flare DDR4-3200
ストレージ2TB Intel DC4510 SSD
電源ユニットEVGA Supernova 1600 T2, 1600W
マザーボードMSI MEG X570 Godlike
参照元:AMD Ryzen 5 3600 Review: Non-X Marks the Spotr (tom’s HARDWARE)