当記事では、GALLERIA RM5C-R36 通販リニューアル記念キャンペーンモデル（以下：GALLERIA RM5C-R36）のレビューとスペックの解説を行っている。最新のIntel第12世代のCore i5-12400Fを搭載したゲーミングPCだ。Alder Lake世代になってCPU性能が飛躍的に向上している。
従来モデルのCore i7-11700と同等以上のパフォーマンスを発揮する。ゲームプレイ+αで考えられる余裕が嬉しい。当該モデルはミドルクラスとして王道な一台だと言える。キャンペーンモデルとしてまずまずの評価だ。比較対象モデルも優秀なのでそちらも合わせて確認しておくことを推奨する。
GALLERIA RM5C-R36という型番を見てもただの英数字の羅列に見える。実は型番を分解して考えるとグレードや搭載されているグラフィックボード/CPUがわかる仕組みになっている。「GALLERIA RM5C-R36」は、R=シリーズ（Refine：洗練）、M=MicroATX（ケース）、5C=Core i5-12400F、R36=RTX 3060ということだ。
GALLERIA RM5C-R36のスペック
| ブランド名 | GALLERIA |
|---|---|
| 製品名 | GALLERIA RM5C-R36 |
| 価格 | 154,980円（税込） |
| CPU | Core i5-12400F |
| グラフィックボード | GeForce RTX 3060 |
| メモリ | DDR4-3200 16GB |
| SSD | NVMe 500GB |
| HDD | 非搭載 |
| 電源 | 650W BRONZE |
| マザーボード | チップセットB660 |
| おすすめ度 | Aランク |
| 評価 | ・コスパ ★★★★★★★★☆☆ 7.8 ・構成 ★★★★★★☆☆☆☆ 6.0 ・品質/サポート ★★★★★★★★★★ 10.0 |
GALLERIA RM5C-R36の価格推移
2022年12月後半になって164,980円へと値下げされている。179,980円→164,980円→189,980円→179,980円→174,980円→184,980円→174,980円→169,980円→164,980円といい傾向が見られる。円安を受けている状況にも関わらず今回の値下げは驚いた。円安の状況下でこれは頑張っているのではないかと思う。ポイント付与を考えるとお得感がある。
GALLERIA RM5C-R36Tの各タイトル対応表
GALLERIA RM5C-R36はCore i5-12400FとRTX 3060を搭載したミドルクラスのゲーミングPCだ。性能のバランスがよく、比較的扱いやすい。Core i5-12400Fのゲーム性能はまずまずだが、CPUそのものの処理性能は第11世代のCore i7を上回る。
Core i5シリーズとして性能が高くゲーム以外への対応力も優秀だ。ApexLegendsやフォートナイトのような人気タイトルを144Hzで快適にプレイできる。それだけでなく、配信や動画投稿にも適している。ゲーマーからストリーマーまで幅広くおすすめしやすいモデルである。
GALLERIA RM5C-R36の性能まとめ
ゲーミングPCとは、グラフィックボードやCPUなどのPCパーツの集合体だ。ここでは特に重要なグラフィックボードとCPUについて分解して細かく見ていく。PC初心者の方がスペックを見て性能をイメージすることは難しいだろう。一体として見るよりも一つずつのパーツを見ていくと理解がしやすいと考えている。他のパーツと比較して相対的な位置を見ることは意味がある。
Core i5-12400F（CPU）
| 型番 | 総合性能 |
|---|---|
| Core i7-12700 | 28,961 |
| Core i5-12600K | 25,507 |
| Ryzen 7 5800X | 24,001 |
| Core i5-12400 | 22,546 |
| Ryzen 5 5600X | 20,616 |
| Core i7-11700 | 20,009 |
| Ryzen 5 5600 | 19,765 |
| Ryzen 5 5500 | 18,262 |
| Core i5-11600K | 17,036 |
| Core i5-11400 | 16,019 |
| Ryzen 5 4500 | 15,380 |
| Core i3-12100 | 11,415 |
| Core i5-10400 | 9,979 |
| Ryzen 5 3500 | 9,708 |
| Core i5-9400F | 8,485 |
当該モデルでは、Intel第12世代の高コスパなCore i5-12400Fを搭載している。6コア12スレッドと従来モデルのCore i5-11400と同等ながらアーキテクチャが変わりパフォーマンスが向上している。Core i5-11400との性能差は40%以上と大きい。従来モデルのCore i7-11700を上回る性能は圧巻だ。Ryzen 5 5600Xと比べてもパフォーマンスが高く第4世代Ryzenシリーズの立場を完全に奪ってしまった。動画編集・画像編集・WEBデザインなどのクリエイター作業にも適している。ゲーミングCPUとしての評価も高い。
GeForce RTX 3060（GPU）
| 型番 | 総合性能 |
|---|---|
| RTX 3070 | 28,194 |
| RX 6700 XT | 25,895 |
| RTX 3060 Ti | 24,213 |
| RTX 2070 SUPER | 22,276 |
| RX 6650 XT | 21,990 |
| RX 6600 XT | 21,147 |
| RTX 2070 | 20,387 |
| RTX 3060 | 20,322 |
| RTX 2060 SUPER | 19,366 |
| GTX 1070 Ti | 19,119 |
| RTX 2060 | 17,012 |
| RX 6600 | 16,900 |
| GTX 1070 | 16,442 |
| RTX 3050 | 14,734 |
| GTX 1660 Ti | 14,522 |
| GTX 1060 6GB | 12,009 |
| GTX 960 | 7,405 |
GALLERIA RM5C-R36では型番のR36が示すようにグラフィックスにはGeForce RTX 3060を搭載している。Ampere世代におけるミドルクラスのグラフィックボードだ。従来モデルのRTX 2060と比べて20%近くもグラフィックス処理性能が向上している。その上位モデルであるRTX 2060 SUPERよりも5%程度性能が高い。RTX 2070と同等の処理性能を誇る。フルHD環境でのゲームプレイに最適だ。負荷の軽いタイトルであれば高リフレッシュレートでのゲームプレイにも対応することができる。レイトレーシング性能も向上しているが、レイトレーシングをメインに考えるならRTX 3060 Ti以上のモデルを選択した方がよい。
GALLERIA RM5C-R36の特徴まとめ
1万円引きで評価は向上
GALLERIA RM5C-R36 通販リニューアル記念キャンペーンモデルは、その名の通りドスパラのECサイトのリニューアルに伴って登場したキャンペーンモデルだ。CPUがCore i5-12400からCore i5-12400Fに変更され、価格は1万円安くなった。これだけ見れば選びやすくなったよい変化である。
気になるのは上位モデルの存在だ。次世代モデルであるCore i5-13400Fを搭載した最新モデル「GALLERIA RM5C-R36 第13世代Core搭載」が184,980円から164,980円に値下げされて、リニューアルの段階で5,000円引きが適用となっている。最初は1万円の差が開いていたものの、すぐに5,000円の差に縮まった。今回のキャンペーンモデルは154,980円で、最新モデルは159,980円だ。順当に価格が下がっただけで、特別なモデルというわけではないのではないか。
CPUがCore i5-12400からCore i5-12400Fへ変更されて下がるべき価格が下がっていないのではないか。確かに値引きで選びやすくなり、評価は向上した。ただ、キャンペーンではなく、元々下がる予定だったモデルにキャンペーンモデルと銘打っただけのように見える。
旧世代のモデルは最新モデルと比べて価格が安いことが魅力だ。突如としてキャンペーンモデル化したGALLERIA RM5C-R36はこれ以上の変化が訪れないと考えるのが妥当だ。少なくとも次のキャンペーンまでは154,980円より安くなることはないだろう。今回のキャンペーンはたしかにお得な変化であるものの、手放しで喜べない現状がある。
ただし、今すぐ選ぶのであれば特に迷うこともない。GALLERIA RM5C-R36の変化やキャンペーンが疑問なだけで、一つのモデルとしては優秀である。選ぶことを避ける理由にはならない。むしろ、ここが上限だと分かっているだけに、選んだ後に値下げされることもないので安心して選べるモデルとも言える。
次世代のi5-13400F搭載モデルとの価格差が小さい
Core i5-13400FとCore i5-12400F搭載モデルの価格差は5,000円にまで縮まった。思ったよりも早くIntel第13世代CPU搭載モデルの価格が下がり始めた。これはCore i5-13400FとCore i5-12400Fの性能差があまり大きくないことも要因になっていそうだ。処理性能だけ見ればCore i5-13400Fの方が明らかに高い。一方で、ゲーム性能に関してはCore i5-12400Fの方が上回る場面もある。もちろん最適化の可能性が高い。
この関係性は過去のCore i5にもあった。あまり性能が伸びない、変化がない世代は早々に値下げが適用されて世代交代を急ぐショップが多かった。今回の値下げもそういう部分がありそうだ。処理性能では大幅に上昇しているので、Core i5-13400Fの方が選択するメリットは大きい。ゲームを中心とする場合はその差を体感することは難しい。
ゲーミングPCではどちらを選んでも相応にメリットがあると言える。Core i5-13400Fは処理性能、Core i5-12400Fは価格だ。他のIntel第13世代CPUと比べてCore i5-13400Fはあまりインパクトがない。価格で優位に立てるならCore i5-12400F搭載モデルを選ぶのも悪くない。
ただ、前述のように価格を下げたCore i5-13400F搭載モデルは、すでに5,000円程度の差しかないところまで来ている。5,000円で最新の性能が手にできるならその方がよくも思える。キャンペーンモデルとして登場したことで、Core i5-12400Fを搭載したGALLERIA RM5C-R36の上限は見えた。購入がしばらく先になるなら、Core i5-13400F搭載モデルの変化に期待して様子を見てもよさそうだ。
似ているゲーミングPCとの比較
| ブランド名 | LEVEL∞ | LEVEL∞ |
|---|---|---|
| イメージ |  |
 |
| 製品名 | GALLERIA RM5C-R36 通販リニューアル記念キャンペーンモデル |
Magnate MV 第13世代Core搭載 |
| 価格 | 154,980円（税込） | 149,980円（税込） |
| CPU | Core i5-12400F | Core i5-13400F |
| GPU | RTX 3060 | RTX 3060 |
| メモリ | DDR4-3200 16GB | DDR4-3200 16GB |
| SSD | NVMe 1TB | NVMe 500GB |
| HDD | 非搭載 | 非搭載 |
| 電源 | 650W BRONZE | 600W BRONZE |
| マザーボード | B660 | H610 |
| 公式 | 公式 | 公式 |
Core i5-13400FとRTX 3060搭載で15万円台を切るモデルはしばらく登場しないだろう。多少のデメリットはあっても、価格と性能で優位に立てるMagnate MVは強力だ。今後ミドルクラスを中心にMagnateシリーズが勢力を拡大してきそうな流れがある。GALLERIA RM5C-R36を候補に入れているならMagnate MVもチェックしておいてほしい。
パソコンケースレビュー
正面
ドスパラの新ケースとなっている。デザインハウスが設計したケースだけあってデザイン性が高い。ミニタワーケースとなっているが、従来のミニタワーよりは一回り大きくなっていてミドルタワーの差が縮まっている。違うのは高さだけで奥行きと幅はミドルタワーと共通だ。
右サイド
右サイドはシンプルで吸気口だけが設けられている。高さ分の吸気口があるのでエアフロー改善には効果的だ。ガンメタリックのケースが高級感を演出している。
左サイド
左サイドにも吸気口がある。また、一部クリアガラスパネルを採用していて中身が見えるようになっている。最近のモデルらしいデザインだと言える。
背面パネル
背面パネルについてはオーソドックスなものになっている。前面の両サイドから取り入れられた空気が上部及び後ろから排出してくれる。本体内部に熱がこもらないような工夫が見られる。140mmサイズの冷却ファンを搭載しているのも後押ししてくれる。
正面-LED
ケースの枠組みにLEDが配置されている。オシャレな演出だ。このLEDについては専用のソフトウェアからコントロールすることができる。
I/Oパネル
前面に斜めにI/Oパネルが配置されている。電源ボタン、USB 3.2 Gen1 Type-A x4、ヘッドフォン端子が設けられている。USBが4つもあるのは使い勝手が良い。
管理人による総評（GALLERIA RM5C-R36）
GALLERIA RM5C-R36 通販リニューアル記念キャンペーンモデルは、Core i5-12400F×RTX 3060搭載のゲーミングPCとなっている。キャンペーンモデルということもあって価格が下がり評価を上げている。ただし、すでに記載した通り次世代モデルのCore i5-13400F搭載モデルとの価格差が小さく手放しで喜べない現状がある。+5,000円なら最新モデルを選ぶ方がよいだろう。
キャンペーンというよりも順当な値下げをキャンペーンに当てはめただけに映る。ゲーム適性はまずまず高くフルHD環境で快適にゲームを楽しむことができる。動画編集や画像編集などのクリエイター作業にも最適だ。Core i5シリーズでもIntel第11世代までのCore iシリーズの面影はない。Core i7シリーズに匹敵する高い性能を持っているからだ。
| 価格 | CPU | グラボ |
|---|---|---|
| 154,980円（税込） | Core i5-12400F | RTX3060 |
| メモリ | SSD | HDD |
| DDR4 16GB | 500GB | 非搭載 |
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