rtx4060top当記事では、GeForce RTX 4060の性能比較&ベンチマーク検証をしている。Ada Lovelace世代のミドルクラスのグラフィックボードが登場した。一足早くリリースされていたGeForce RTX 4060 Tiよりも$100(およそ15,000円)安くより最新世代のモデルが身近な存在になったと言える。その上位モデルであるRTX 4060 Ti及び従来モデルのGeForce RTX 3060と比較してどのぐらいの性能差があるのかを見ていく。競合モデルはAMDのRadeon RX 7600 XTあるいはRadeon RX 7600だ。Radeon RX 7600 XTは後発モデルで2024年2月に発売されたばかりとなる。価格的にはRadeon RX 7600が近い。搭載モデルは、「GeForce RTX 4060搭載おすすめゲーミングPC」で紹介している。

GeForce RTX 4060スペック

世代Ada Lovelace
プロセス5nm
CUDAコア3,072
ベースクロック1830 MHz
ブーストクロック2460 MHz
GPUメモリGDDR6 8GB
TDP115W
MSRP$299
国内価格41,480円~ *2024/11時点
発売日2023/06/29
よくわかる!!GeForce RTX 4060の特徴まとめ

  • (+)RTX 3060よりも10%-15%程度パフォーマンスが高い
  • (+)DLSS 3.0をサポートしている
  • (+)RTX 3060と比べて30%も省電力性が高い
  • (+)MSRPが$30引き下げられている
  • (+)搭載モデルの価格も順調に下がっている
  • (-)次世代モデルとしての性能の伸びは小さい
  • (-)メモリバス帯域幅が狭い
  • (-)GPUメモリ容量が少なくなった

GeForce RTX 4060の基本スペック

RTX 4060RTX 4060 TiRTX 3060
コードネームAda LovelaceAda LovelaceAmpere
GPUAD107AD106GA106
プロセスTSMC 5 nmTSMC 5 nmSamsung 8 nm
トランジスタ数不明229億120億
ダイサイズ146.0 mm²190.0 mm²276.0 mm²
SMs243428
CUDAコア数307243523584
RTコア数24基34基28基
Tensorコア数96基136基112基
ベースクロック1830 MHz2310 MHz1320 MHz
ブーストクロック2460 MHz2535 MHz1777 MHz
GPUメモリGDDR6 8GBGDDR6 8GBGDDR6 12GB
メモリクロック17.0 Gbps18.0 Gbps15.0 Gbps
メモリバス128 bit128 bit192 bit
メモリバス帯域幅272.0 GB/s288.0 GB/s360.0 GB/s
実行メモリバス帯域幅453.0 GB/s554.0 GB/s-
L2キャッシュ24 MB32 MB3 MB
FP32 Compute15.11 TFLOPS22.06 TFLOPS12.74 TFLOPS
TDP115W160W170W
補助電源1x 12-pin1x 16-pin1x 12-pin
バスインターフェイスPCIe 4.0 x8PCIe 4.0 x16PCIe 4.0 x16
MSRP$299$399$329
国内価格44,980円~58,800円38,800円~
ゲーミングPC価格
(i5-14400)
149,800円~175,800円~139,800円~
発売日2023/06/292023/05/242021/02/25
*価格は販売時点

RTX 4060は、Ada Lovelace世代のグラフィックボードでRTX 3060の後継モデルに当たる。RTX 4060ではGPUに小さ目のAD107を採用していて、プロセスがSamusung 8nmからTSMC 5nmへと微細化されている。プロセスの微細化は省電力性の向上や製造コストの削減などメリットが大きい。ダイサイズも276m㎡から146m㎡へと48%も小さくなった。およそ半分のサイズということだ。SM数(Streaming Multiprocessor)は、28から4つ減って24となる。

結果的にCUDAコアもおよそ14%少なく3,072(24×128)だ。RTコア及びTensorコア数はSM数に依存するのでどちらも14%少なくなっている。ベースクロックは39%速く、ブーストクロックも38%も速くなった。クロック周波数の高さがキーとなりそうだ。これもプロセスの微細化が行われたからこそ実現できたことだ。

一方で、GPUメモリ周りは後退してしまっている。ここは議論の余地があるところだ。まず、GPUメモリ容量が33%少なく12GBから8GBへと変更されている。メモリクロックは13%速く17.0 Gbpsとなっているが、メモリバスは192 bitから128 bitへとダウングレードとなった。結果的にメモリバス帯域幅は24%狭く272.0 GB/sだ。なお、NVIDIAに言わせるとメモリバス帯域幅の狭さは8倍になったL2キャッシュでカバーしているということだ。L2キャッシュを考慮した実行メモリバス帯域幅は453.0 GB/sでRTX 3060の360.0 GB/sよりも広い。確かに一部は機能しているものの高解像度になるとややパフォーマンスが落ちてしまうのが気になるところだ。

FP32 Computeはおよそ20%高く15.11 TFLOPSだ。TDPは32%低く115Wとなる。補助電源は1×12-pinと変わっていない。バスインターフェースはPCIe 4.0×16からPCIe 4.0×8へとダウングレードとなった。価格は$30安い。国内価格では10,000円の差がある。搭載ゲーミングPCの価格は15,000円の差だ。当然選択するCPU・構成・メーカーによって変わる。

上位モデルのRTX 4060 Tiでは一回り大きなAD106を搭載している。プロセスはTSMC 5nmと共通だ。トランジスタ数は229億で、ダイサイズはRTX 4060よりも30%大きい190.0 m㎡となる。SM数も41%多く34だ。CUDAコア数は4352(34×128)と41%増える。RTコア・Tensorコアもそれぞれ41%多い。ベースクロックはRTX 4060 Tiの方が26%高く、ブーストクロックもRTX 4060 Tiの方が3%高い。

GPUメモリはGDDR6 8GBと共通だ。メモリクロックがRTX 4060 Tiの方が少し速く、メモリバス帯域幅も288.0 GB/sと少しだけ広い。L2キャッシュ容量がRTX 4060よりも33%多く、実行メモリバス帯域幅も22%広く554.0 GB/sだ。FP32 ComputeはRTX 4060 Tiの方が46%大きく22.06 TFLOPSとなる。TDPはRTX 4060 Tiの方が40%高い。バスインターフェースもPCIe 4.0×16だ。価格差は$100だ。実売価格では10,000円の差がある。ゲーミングPC価格の差もちょうど1万円だ。

各メーカーのGeForce RTX 4060のスペック・価格比較

メーカー型番価格クロック周波数GPUメモリモニター出力端子
玄人志向GALAKURO GAMING GG-RTX4060-E8GB/SF41,4802460MHzGDDR6 8GBDisplayPort 1.4a×3/HDMI 2.1a×1
Palit MicrosystemsNE64060019P1-1070F41,9802460MHzGDDR6 8GBDisplayPort 1.4a×3/HDMI 2.1a×1
Palit MicrosystemsNE64060019P1-1070L41,9802460MHzGDDR6 8GBDisplayPort 1.4a×3/HDMI 2.1a×1
Inno3DCOMPACT N40601-08D6-173050N42,8002460MHzGDDR6 8GBDisplayPort 1.4a×3/HDMI 2.1a×1
玄人志向GALAKURO GAMING GG-RTX4060-E8GB/SF43,8002460MHzGDDR6 8GBDisplayPort 1.4a×3/HDMI 2.1a×1
PNYVERTO ダブルファン VCG40608DFXPB143,8802460MHzGDDR6 8GBDisplayPort 1.4a×3/HDMI 2.1a×1
Inno3DTWIN X2 OC WHITE N40602-08D6X-173051W45,7002490MHzGDDR6 8GBDisplayPort 1.4a×3/HDMI 2.1a×1
LEADTEKWinFast RTX 4060 HURRICANE 8G45,8002460MHzGDDR6 8GBDisplayPort 1.4a×3/HDMI 2.1a×1
ZOTACGeForce RTX 4060 8GB SOLO ZT-D40600G-10L45,9802460MHzGDDR6 8GBDisplayPort 1.4a×3/HDMI 2.1a×1
MSIVENTUS 2X BLACK 8G OC49,8462490MHzGDDR6 8GBDisplayPort 1.4a×3/HDMI 2.1a×1
ASUSDUAL-RTX4060-O8G-V247,9802505MHzGDDR6 8GBDisplayPort 1.4a×3/HDMI 2.1a×1
GAINWARDPegasus NE64060019P1-1070E-G48,9802460MHzGDDR6 8GBDisplayPort 1.4a×3/HDMI 2.1a×1
GIGABYTEGV-N4060OC-8GL49,4802475MHzGDDR6 8GBDisplayPort 1.4a×2/HDMI 2.1a×2
GIGABYTEGV-N4060EAGLE OC-8GD49,7902505MHzGDDR6 8GBDisplayPort 1.4a×3/HDMI 2.1a×1
ASUSDUAL-RTX4060-O8G-WHITE50,8002505MHzGDDR6 8GBDisplayPort 1.4a×3/HDMI 2.1a×1
玄人志向GK-RTX4060-E8GB/WHITE/DF51,8042565MHzGDDR6 8GBDisplayPort 1.4a×3/HDMI 2.1a×1
ELSAS.A.C GD4060-8GERS52,5602460MHzGDDR6 8GBDisplayPort 1.4a×3/HDMI 2.1a×1
GIGABYTEGV-N4060WF2OC-8GD52,8002475MHzGDDR6 8GBDisplayPort 1.4a×2/HDMI 2.1a×2
GIGABYTEGV-N4060AERO OC-8GD54,6302550MHzGDDR6 8GBDisplayPort 1.4a×2/HDMI 2.1a×2
GIGABYTEGV-N4060GAMING OC-8GD57,2042550MHzGDDR6 8GBDisplayPort 1.4a×3/HDMI 2.1a×1

すでに多くのメーカーからGeForce RTX 4060が販売されている。価格の幅は42,780円~58,800円だ。基本的には価格の高い上位モデルの方がクロック周波数が高く、冷却性能もしっかりしている。ただし、いくら上位モデルでもRTX 4060がワンランク上のRTX 4060 Tiを上回ることはないと考えてよい。メーカーやデザインの好みで選んでしまうとよいのではないかと思う。ホワイトモデルやコラボモデルは注目だ。筆者はできる限り安価なモデルを選択するようにしている。それが一番コスパが高いからだ。

GeForce RTX 4060の特徴&強み

GeForce RTX 3060と比べて20%処理性能が高いが…

RTX 407034,914
RX 680030,479
RTX 3070 Ti29,957
RTX 307028,194
RTX 4060 Ti28,036
RTX 2080 Ti26,552
RX 6700 XT25,895
RTX 3060 Ti24,213
RX 7600 XT23,782
RTX 406022,620
RX 760022,164
RX 6650 XT21,990
RX 6600 XT21,147
RTX 306018,722
RTX 2060 SUPER16,150
RTX 206014,812
GTX 1660 SUPER13,913
GeForce RTX 4060は、Ada Lovelace世代の60番台のグラフィックボードだ。60番台と言えば性能的にも価格的にも人気がある。初心者から中級者ぐらいの方におすすめできる。旧モデルであるAmpere世代のGeForce RTX 3060と比べて20%程度グラフィックス処理性能が向上している。これはRTX 4060 TiのRTX 3060 Tiからのパフォーマンスアップよりも上だ。

一方で、RTX 3060がその一つ前の世代のRTX 2060と比べて性能が25%以上伸びていることを考えると見劣りしてしまう。それでもRTX 3060 Tiに対するRTX 4060 Tiのパフォーマンスが15%弱の伸びであるためそこまで悪いわけではない。残念ながら旧世代の上位モデルであるRTX 3060 Tiには届かなかった。ワンランク上の型番に追いつくのがユーザーが求めることではないかと思う。

1世代での性能の伸びに対しては期待外れ感があることは否めない。既存の性能をなぞっただけだからだ。ここにRTX 4060の評価が低い理由があるように思える。RTX 3060 Tiと同等の性能を得られていれば評価は180°変わったはずだ。GPUがAD107であることからもスペック的に物足りなさがある。RTX 4060は、本来RTX 4050になるべきだったのかもしれない。DLSSのフレーム生成に対応しているのは◎対応タイトルならRTX 3060よりもかなり高いフレームレートを実現できる。

最後に競合のRadeon RX 7600シリーズと比較していく。Radeon RX 7600と比べると2%高く、Radeon RX 7600 XTと比べると5%劣る。Radeon RX 7600の実売価格は37,800円でコストパフォーマンスが高い。Radeon RX 7600 XTは後発モデルながら発売から少し時間が経ち51,538円まで落ちている。GeForce RTX 4060の購入を考えている方は同時にRadeon RX 7600についてもチェックしておくとよさそうだ。

省電力性が高く消費電力はRTX 3050相当となる

GeForce RTX 4060は、省電力性の高いモデルで公式発表の消費電力は115WでAmpere世代のエントリークラスであるRTX 3050(130W)よりも低い。実際の運用ではRTX 4060の方がやや高くなる傾向にあるが、それでも省電力性の高さは評価できる。。確かにRTX 3060からRTX 4060で性能の伸びはそれほど大きいわけではないが、省電力性・パワー効率の観点から言えば非常に優れたモデルだと言えるだろう。

旧世代のRTX 3060の消費電力が170Wだったので、55Wも少ないということになる。それでいて性能が20%前後伸びているのだから凄いことだ。RTX 4060とRTX 3060搭載のゲーミングPCの電気代の差を計算すると、1時間当たり2.2円だ。1日5時間で1年間使用するとすると3,960円電気代が安くなる上により高い性能を得られるということだ。ただし、RTX 4060の購入費用を全てカバーすることは難しい。現実的なラインではRTX 2060より前のモデルからの買い替えでメリットが大きくなりそうだ。

今後搭載モデルの価格が大きく下がる可能性がある

RTX 4060は、RTX 3060と比べてMSRP(定価)が$30引き下げられている。つまり、将来的には単体のグラフィックボードの価格もRTX 3060よりも安くなる可能性が高く、合わせて搭載ゲーミングPCも引き下げられるのではないかと思う。2023年7月時点でRTX 3060搭載モデルの最安値モデルは119,800円~で、RTX 4060搭載モデルは134,800円~だ。今のところは15,000円の差がある。CPUをCore i5-13400に固定すると価格差は10,000円程度に縮まる。

旧世代のRTX 3060が市場からなくなればRTX 4060搭載モデルも下がってくるはずだ。ユーザーからすれば同じ費用でもより高性能なゲーミングPCを購入できるということになりメリットがある。懸念点があるとすれば円安だろう。PCパーツのほとんどは海外からの輸入のため為替の影響は大きい。今のまま円安が続いてしまうとMSRPの安さを相殺してしまうことになるだろう。動向をチェックしておくとよい。

GeForce RTX 4060のフレームレート一覧

全て最高設定(それ以上がある場合は一番上の設定)でのフレームレートをまとめた。RTX 4060の性能から見て4K解像度の適正は低く除外している。

フォートナイト

fortnitertx4060-fortnite

フォートナイトでは、従来モデルのRTX 3060と比べてフルHDで16%程度、WQHDで14%程度フレームレートが高い。新しいグラフィックボードとしてはまずまずの数値ではないかと思う。RTX 3060 Tiには及ばずフルHDで14%劣る結果となった。Radeon RX 7600と比べて14%-17%程度フレームレートが高い。フルHDなら高リフレッシュレートを目指せる。設定を少し落とせば144fps以上でも安定させることが可能だ。

FF14

ff14画像引用元:https://www.playstation.com/rtx4060-ff14

FF14では、従来モデルのRTX 3060と比べてフルHDで11%、WQHDで14%それぞれフレームレートが高い。やや伸びは鈍化している。競合モデルのRadeon RX 7600と比べて4%-5%程度の差を付けている。RTX 3060 Tiと比べるとフルHDで4%、WQHDで12%低いフレームレートとなった。高解像度になるとその差が広がる形だ。これはGPUメモリ周りの差が出ているのではないかと思う。それでもWQHDでも100fpsを超えていてある程度快適にゲームをプレイできる。

Blue Protocol

blueprotocolrtx4060-blueprotocol

話題のMMORPGであるBlue Protocolでのフレームレートを計測している。2023年6月14日に正式サービスが開始された。従来モデルのRTX 3060と比べてフルHDで21%、WQHDで20%フレームレートが高い。競合モデルのRadeon RX 7600と比べても16%-18%程度フレームレートが高くなっている。ミドルクラスのグラフィックボードとして十分な性能を有しているように思える。RTX 3060 Tiには及ばず5%-9%程度劣る。高解像度になるとその差が広がる形だ。

FORZA HORIZON 5

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FORZA HORIZON 5ではRTX 3060と比べてフルHDで15%・WQHDで5%それぞれフレームレートが高い。WQHDでフレームレートの伸びが小さいのはGPUメモリ周りが影響している可能性がある。RTX 3060 TiよりもフレームレートがフルHDで5%低く、WQHDでは14%低い。やはり高解像度にやや弱いという印象だ。上位モデルのRTX 4060 Tiと比べても28%も低くなっている。もっとも苦手なWQHDでも89.8fpsと十分なフレームレートが出ていることは評価できる。Radeon RX 7600と同等のパフォーマンスを期待えきる。

Far Cry 6

farcry6rtx4060-farcry6

Far Cry 6ではRTX 3060と比べてフルHDで25%・WQHDで19%フレームレートが高い。競合モデルのRadeon RX 7600と比べても同等以上となっている。上位モデルであるRTX 3060 Tiと比べるとフルHDで3%低く、WQHDでは8%低い結果となった。やはり高解像度になると差が広がってしまう。もっともWQHDでも88.0fpsが出ているので数値としては十分だろう。

Watch Dogs: Legion

watchdogslegionrtx4060-Watch DogsLegion

Watch Dogs: Legionでのフレームレートを見ていこう。従来モデルのRTX 3060と比べてフルHDで31%・WQHDで19%それぞれフレームレートが向上している。フルHDでのフレームレートの伸びは満足できるものだろう。競合モデルのRadeon RX 7600と同等のパフォーマンスを持っていることがわかる。RTX 3060 Tiとの差はフルHDで4%・WQHDで10%となる。RTX 3070までとは言わないもののせめてRTX 3060 Tiに匹敵する性能を望んでいた。

Cyberpunk 2077

Cyberpunk2077toprtx4060-cyberpunk2077

Cyberpunk 2077はウルトラ設定(最高設定の上)フレームレートを見ていく。Cyberpunk 2077は非常に負荷の高いタイトルの一つだ。RTX 4060はWQHDで50.5fpsとやや厳しい。フルHDなら95.4fpsとまずまずの数値が出ている。従来モデルのRTX 3060と比べてフルHDで12%・WQHDで12%それぞれフレームレートが向上している。競合モデルのRadeon RX 7600と比べてフルHDで4%低く、WQHDで13%低い。RTX 3060 Tiと比べても最大20%の性能差がある。ミドルクラスのグラフィックボードでもフルHDならウルトラでも問題なく対応できる。

Cyberpunk 2077-レイトレーシング

Cyberpunk2077toprtx4060-cyberpunk2077raytracing

Cyberpunk 2077のレイトレーシング性能を見ていく。レイトレーシング品質をウルトラにするとフレームレートは32.9fpsまで落ち込む。通常時は95.4fpsなので1/3以下だ。それがDLSS 2.0を有効化すれば71%高くなり、DLSS 3.0(フレーム生成)を有効化すれば270%も高くなる。ウルトラでも89.6fpsと快適にゲームを楽しめる。中設定にすれば122.1fpsと高リフレッシュレート対応モニターを活かせる。

GeForce RTX 4060のクリエイティブ性能

Blender

rtx4060-blenderrtx4060-blender

BlenderでのGPUレンダリング性能を見ていく。RTX 4060は、3495.21というスコアが出ている。これは従来モデルのRTX 3060と比べて37%も高いスコアだ。驚くべきことにRTX 3060 Tiよりも9%も上回っている。競合モデルのRadeon RX 7600は相性がよくないのか1326.75と1/3以下のスコアに留まる。NVIDIA製グラフィックボードを選ぶのが無難だ。

Photoshop

photoshoprtx4060-photoshop

Photoshopでは画像の回転・反転、スマートシャープ、フィールドぼかし、ティルトシフトぼかし、アイリスぼかしなどのタスクでGPUが活用される。これらの用途でのPhotoshopの使用を考えている方は高性能なグラフィックボードを搭載するのがおすすめだ。

Premiere Pro

Adobe premierertx4060-premierepro

Premiere ProでのGPU Effects Scoreは39.1だ。これはRTX 3060と比べて16%高いスコアとなる。RTX 3060 Tiと比べると30%も低くなってしまっている。Premiere Proでは書き出し、Lumetriカラー、ガウスぼかし、シャープエフェクト、VR デジタルグリッチ、VR De-NoiseなどでGPUが活かされる。これらの用途をメインに考えているならRTX 3060 Ti以上のモデルを選択してもよいかもしれない。最新のRTX 40シリーズがいまいちぱっとしない状況だ。

GeForce RTX 4060搭載おすすめゲーミングPC

Ryzen5 5500 × RTX 4060【1周年限定モデル】(MDL.make)

Ryzen7 5700x-mdlmake価格:130,800円 109,800円(送料込)
CPU:Ryzen 5 5500
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中

公式サイト

Ryzen 5 5500×GeForce RTX 4060搭載のミドルクラスの一台だ。新興BTOメーカーであるMDL.makeが販売するBTOパソコンとなる。TikTokなどのSNSで知名度を上げている。CPUにRyzen 5 4500ではなくRyzen 5 5500を搭載していてこの価格は評価できる。最安値クラスの一台だ。メモリ16GB・SSD 500GB NVMeと構成は十分だろう。電源ユニットは650W BRONZE搭載で不足はなしだ。ケースデザインはブラックとホワイトの2色から選択できる。カスタマイズ費用もリーズナブルで選びやすい。

Lightning AV5(ドスパラ)

Lightning価格:109,980円+送料3,300円
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:7.4

公式サイト詳細

GeForce RTX 4060搭載モデルの最安値クラスの一台だ。サードウェーブ(ドスパラ)のビジネスブランドLightningは価格が安く人気がある。グラフィックボードを搭載しているのでゲームプレイにも対応可能だ。ケースデザインはやや物足りなさがあるかもしれないが、そこを気にしない方ならコスパの高いモデルを手に入れられる。メモリDDR4-3200 16GB、SSD 500GB NVMeと構成は平均的だ。電源ユニットは650W BRONZEを採用している。省電力性の高いRyzen 5 4500×RTX 4060の組み合わせなら容量的に十分だ。

LEVEL-M1P5-R45-RLX-WHITE2(パソコン工房)

LEVEL-M1P5-R45-RLX-WHITE2価格:119,700円+送料2,200円
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:7.9

公式サイト詳細

Ryzen 5 4500×GeForce RTX 4060搭載のミドルクラスのゲーミングPCだ。Lightning AV5よりも14,720円高いが、会員登録をすれば送料が無料になるので実質の価格差は11,420円だ。ケースデザインはゲーミングPCらしくかっこいい。白色のPCケースに青色LEDを採用している。+11,420円出す価値はありそうだ。メモリDDR4-3200 16GB・SSD 500GB NVMeと必要十分だ。電源ユニットは650W BRONZEを採用している。

Ryzen7 5700X × RTX 4060【1周年限定モデル】(MDL.make)

mdlmake価格:140,800円 124,800円(送料込)
CPU:Ryzen 7 5700X
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:16GB
ストレージ:SSD 500GB
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中

公式サイト

当サイトのおすすめランキングにも入っているイチオシモデルだ。Ryzen 7 5700X×GeForce RTX 4060搭載のゲーミングPCとなる。Ryzen 7 5700Xになればボトルネックが発生しづらくなる。GeForce RTX 4060のバランスを引き出すにはベストに近い。メモリ16GB・SSD 500GBと構成は十分といえる。電源ユニットは650W BRONZEだ。メモリ32GBへのカスタマイズが+7,000円、SSD 1TBへのカスタマイズが+7,000円と比較的価格が抑えられていて選びやすい。翌日出荷に対応しているのも好印象だ。

NEXTGEAR JG-A5G60 (マウスコンピューター)

nextgear価格:129,800円(送料込)
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:750W 80PLUS BRONZE
コスパ:8.9

公式サイト詳細

Ryzen 5 4500×RTX 4060搭載のミドルクラスのゲーミングPCだ。CPU性能は高くないが、RTX 4060の足を引っ張るほどではない。フルHD環境なら設定次第で十分ゲームプレイに対応できる。マウスコンピューターは新しくEC限定ゲーミングブランド「NEXTGEAR」を始動させた。おしゃれなケースデザインと高コスパなモデルで人気が注目されている。カスタマイズで赤色LED対応ケースファンに変更することも可能だ。基本3年保証と24時間365日の電話サポートは心強い。

Magnate MV(ドスパラ)

Magnate MV価格:133,980円+送料3,300円
CPU:Core i5-14400F
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:9.4

公式サイト詳細

Core i5-14400F×GeForce RTX 4060搭載のビジネスPCだ。ケースデザインこそ平凡だがそこを受け入れられるなら間違いなくおすすめできる。CPUにCore i5-14400Fを搭載していて税込13万円台は素晴らしい。一時129,980円で販売されていたので最安値というわけではないが選択肢に入れてもよい。Core i5-14400Fは、ハイブリッドコアアーキテクチャを採用し10コア16スレッドというスペックを持つ。Ryzen 5 4500やRyzen 7 5700Xと比べてもマルチコア性能は上だ。ゲーム実況などの用途への適性も高い。メモリDDR5-4800 16GB・SSD 1TB NVMeと構成も十分過ぎる。電源ユニットは650W BRONZEだ。コスパ指標はマックスを叩き出した。

LEVEL-M1A6-R75F-RLX-WHITE2(パソコン工房)

LEVEL-M1P5-R45-RLX-WHITE2価格:139,800円+送料2,200円
CPU:Ryzen 5 7500F
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中

公式サイト

Ryzen 5 7500F×GeForce RTX 4060搭載のミドルクラスのゲーミングPCだ。比較的値上げ額が抑えられていて評価は高い。BTOパソコンでは珍しい白色のPCケースを採用しているのがポイントだ。Ryzen 5 7500Fは、Ryzen 5 5500の後継モデルでアーキテクチャがZen 4になりゲーム性能が向上している。今後Ryzen 5 5500やRyzen 5 4500の代替モデルとしての期待が掛かる。Ryzen 7 5700Xと同等のゲーム性能を持ちGeForce RTX 4060の性能を引き出すには十分だ。メモリDDR5-4800 16GB・SSD 500GB NVMeと構成も平均的だ。650W BRONZE規格の電源を採用している。

GALLERIA RM5C-R46(ドスパラ)

GALLERIA RM5C-G60S価格:169,980円+送料3,300円
CPU:Core i5-14400F
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:7.5

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人気のガレリアブランドからGeForce RTX 4060搭載モデルがリリースされている。CPUにはIntel第14世代の高コスパモデルであるCore i5-14400Fを搭載している。GeForce RTX 4060とのバランスを考えるとCore i5シリーズでも問題ない。ハイブリッドアーキテクチャ採用などで性能が引き上げられているからだ。特にIntel第11世代までのCore i5シリーズとは別物だ。メモリDDR4-3200 16GB、SSD 500GB NVMeという構成を持つ。電源ユニットは650W BRONZEを採用している。将来的にパーツの換装を考えているなら電源ユニットのアップグレードを検討してもよいかもしれない。

G-Master Spear Z790/D5(サイコム)

G-Master Spear Z590価格:269,730円+送料2,920円
CPU:Core i7-14700K
GPU:GeForce RTX 4060 MSI
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS GOLD SilverStone
コスパ:3.6

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サイコムのベースモデルもGeForce RTX 4060を搭載している。MSI製のグラフィックボードだ。CPUにはハイクラスのCore i7-14700Kを搭載している。オーバークロックに対応した高パフォーマンスモデルとなる。GeForce RTX 4060との組み合わせだとCPU寄りだ。CPUのランクを落とすかグラフィックボードのランクを上げてバランスを取るのもよいだろう。なお、Core i7-14700KFへ変更すると5,630円安くなる。メモリDDR5-4800 16GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと構成は平均的だ。電源ユニットはSilverStone製750W GOLDを採用している。

GeForce RTX 4060搭載のゲーミングPC一覧

製品名価格CPUGPUメモリSSDHDD
GALLERIA RM5C-R46169,980i5-14400FRTX406016GB500GB×
GALLERIA RM7C-R46193,980i7-14700FRTX406016GB500GB×
GALLERIA XA7C-R46218,980i7-14700FRTX406032GB1TB×
GALLERIA RM5R-R46 4500搭載129,9805 4500RTX406016GB500GB×
GALLERIA XA7R-R46 5700X搭載168,9807 5700XRTX406016GB1TB×
Magnate MV133,980i5-14400FRTX406016GB500GB×
Lightning AV5109,9805 4500RTX406016GB500GB×
NEXTGEAR JG-A5G60129,8005 4500RTX406016GB1TB×
NEXTGEAR JG-A7G60164,8007 5700XRTX406016GB1TB×
NEXTGEAR JG-A5G60 7500F搭載164,8005 7500FRTX406016GB1TB×
LEVEL-M1P5-R45-RLX-WHITE2119,7005 4500RTX406016GB500GB×
LEVEL-M17M-144F-RLX-WHITE2159,800i5-14400FRTX406016GB500GB×
LEVEL-M7P5-R45-RLX129,8005 4500RTX406016GB500GB×
G-Master Spear Z790/D5275,140i7-14700KRTX406016GB1TB×
G-Master Velox II Intel Edition180,770i5-14400FRTX406016GB1TB×
G-Master Spear X870A287,8107 9700XRTX406032GB1TB×

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メモリDDR5-5600 32GB
ストレージSSD 1TB Gen4 NVMe
マザーボードMSI MPG Z790 CARBON WIFI MB5911
電源玄人志向 1200W PLATINUM KRPW-PA1200W/92+