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ドスパラが販売する「GALLERIA RM5R-R46 4500搭載」のレビューをまとめた。Ryzen 5 4500×GeForce RTX 4060搭載のミドルクラスのゲーミングPCだ。134,979円→123,800円→128,800円→144,980円→134,979円と頻繁に価格調整が行われている。評価的には悪くないが、現時点でより強力な競合モデルがあるためまずはそちらを確認しておくとよい。

GALLERIA RM5R-R46 4500搭載のスペック

RM5C-G50-300x300

ブランド名GALLERIA
製品名GALLERIA RM5R-R46 4500搭載
価格134,979円(税込)
CPURyzen 5 4500(レビュー)
GPUGeForce RTX 4060(レビュー)
メモリDDR4-3200 16GB
SSDNVMe 500GB
電源650W 80PLUS BRONZE
マザーボードチップセットA520
おすすめ度Dランク
評価・コスパ
6.8

—–内訳—–
・ショップ評価
8.9
2024/5/29追記

GALLERIA RM5R-R46のコストパフォーマンスは6.8だ。標準よりも高く、ミドルクラスのモデルとしては十分な評価である。昨今の値上げで評価を落とすモデルが多い中で、逆に値下げを行ったことで大幅に評価を伸ばした。コストパフォーマンスを重視するモデルとしては、十分な数値であり、おすすめしやすいモデルだ。

>>GALLERIA RM5R-R46 4500搭載<<

GALLERIA RM5R-R46 4500搭載のカスタマイズ(おすすめ度)

  • CPU -
  • CPUグリス ×
  • メモリ ×
  • SSD △
  • 電源 ×

GALLERIA RM5R-R46のカスタマイズは非推奨だ。Ryzen 5 4500の発熱を考えれば、CPUグリスを変更するメリットはない。また、メモリ容量を変更してもオーバースペックだ。性能的に32GBが求められる用途に対応しにくい。何より、安さが魅力のモデルの価格を上げるのはおすすめできない。

唯一カスタマイズの余地があるのはストレージだ。SSD容量は500GBと少し物足りない。価格を抑えたモデルは、容量を抑えてコストカットすることが多い。ストレージは何をするにも使用される部分だ。ゲームをプレイしたり、アプリケーションを起動したりするのも、ストレージに保存するところから始まる。SSDを1TBへ増量することは、利便性の向上にもつながるのでおすすめしやすい。

ただし、価格が高くなるため、推奨するわけではない。価格を武器にしたモデルのカスタマイズはできるだけ控えたいのが本音だ。最後に電源ユニットは容量をアップしても、全体的に省電力なモデルなので恩恵は少ない。少しでも構成の強化を考えるなら、別のモデルを選ぶ方が良い。現時点では、標準のままであっても別のモデルをおすすめしたい。

各タイトルの対応表

Apex Legendsフォートナイトパルワールドマイクラ
Apex-Legends
・240Hz


・144Hz
fortnite
・240Hz


・144Hz
palworld
・144Hz


・60Hz
minecraft1
・影Mod


・通常

★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。

GALLERIA RM5R-R46は、Ryzen 5 4500とRTX 4060を搭載したミドルクラスのゲーミングPCだ。CPU性能は控えめながら、ゲーム性能はまずまずだ。最高設定を避け、フルHD環境ならほぼ全てのゲームを快適にプレイできる。プレイ環境への対応力が低いので、そこだけは理解しておきたい。

Apex Legendsは、240Hz環境が得意とは言えない。200fps程度であれば実現できるかもしれないが、240fpsの張り付きは設定を下げても難しい。144Hzでのゲームプレイを基準に、200fpsを目指すくらいの環境を想定する方にはおすすめだ。負荷の低いフォートナイトは240Hz環境を実現できる。設定次第で360Hzさえも視野に入る。ただ、最近はアップデートで推奨環境が高まりつつある。240fpsを上限に考える方がいい。フォートナイトであればGALLERIA RM5R-R46でも十分だ。

話題になったパルワールドは、快適にゲームプレイを行うのは難しい。まだ早期アクセスということもあり、要求スペックはアップデートの度に高まる可能性がある。解像度を下げることに抵抗がなければ、対策は取れるので問題はなさそうだ。Minecraftは影Modの負荷がやや高めだ。GALLERIA RM5R-R46の性能では、設定次第で負荷を感じる場面も増える。とくに、Minecraftは表示するチャンクを広げると負荷が増大する。ほどほどの設定での安定を目指す方がいいだろう。

GALLERIA RM5R-R46 4500搭載のゲーミング性能

AMD Ryzen 5 4500(CPU)

Core i7-1370037,120
Ryzen 7 7700X34,974
Ryzen 7 770034,121
Ryzen 5 7600X33,795
Ryzen 5 760031,422
Core i5-1340029,972
Ryzen 7 5700X28,269
Core i5-1240027,950
Ryzen 5 5600X27,823
Ryzen 5 560027,398
Ryzen 7 3700X26,934
Core i3-1310025,735
Core i3-1210025,031
Ryzen 5 550024,989
Ryzen 5 360023,412
Ryzen 5 450021,237
Ryzen 5 350019,903
Ryzen 3 410018,857

Ryzen 5 4500は、前世代のRyzen 5 3500と同じZen 2アーキテクチャを採用したCPUだ。性能は7%ほどの向上に留まっているが、6コア6スレッドから6コア12スレッドへと強化されている。スレッドが倍になったことで、純粋なCPU性能性能は向上している。一方で、L3キャッシュが半減となりゲーム適正はそれほど変わっていない。

対抗CPUのCore i5-13400と比べると30%以上の性能差があり、性能で対抗することは難しい。Ryzen 5 4500は価格で勝負するモデルで、搭載モデルでは1万円以上安いこともある。性能は落ちるが価格は安いというのが、今のRyzen 5 4500の強みだ。GALLERIA RM5R-R46はそのRyzen 5 4500のよさをしっかり引き出している。

GeForce RTX 4060(GPU)

RTX 407034,914
RX 680030,479
RTX 3070 Ti29,957
RTX 307028,194
RTX 4060 Ti28,036
RTX 2080 Ti26,552
RX 6700 XT25,895
RTX 3060 Ti24,213
RX 7600 XT23,782
RTX 406022,620
RX 760022,164
RX 6650 XT21,990
RX 6600 XT21,147
RTX 306018,722
RTX 2060 SUPER16,150
RTX 206014,812
GTX 1660 SUPER13,913

GeForce RTX 4060は、2023年6月29日に発売された最新のグラフィックボードだ。前世代のRTX 30シリーズでは最も人気のあったRTX 3060の後継機であり、かかる期待の高さは従来以上とも言える。性能はRTX 3060とRTX 3060 Tiの中間で、性能の伸びはそれほど大きくない。ただ、価格が従来と非常に近いこともあり、価格据え置きで性能だけ伸ばしたと考えれば優秀と言える。

従来のRTX 3060と比べて、RTX 4060は20%ほど性能が高い。また、WQHD環境への対応力が向上したことで、より汎用性の高いGPUとして人気が出ている。ミドルクラスでありながら、高解像度の対応力が伸びたことで新しい環境を構築しやすい。これまでになかったミドルクラスの一面が見られる特徴を持っている。そして、最大の特徴はワットパフォーマンスの高さだ。RTX 3060と同じ価格で性能は高く、RTX 3050と同等の消費電力である。従来のRTX 3060と比べて、完全な上位互換として、しっかりミドルクラスのニーズに合わせた特性を持ったGPUである。

CPUとGPUのバランス考察

GALLERIA RM5R-R46balance

Ryzen 5 4500とGeForce RTX 4060のバランスはよいとは言えない。ゲームプレイではCPUが足を引っ張る評価だ。ただ、ミドルクラスのグラフィックボードとの組み合わせなら、致命的なボトルネックが生じることはない。このバランスは、CPUの性能がどの程度グラフィックボードの性能を引き出せるかの目安だ。高性能なグラフィックボードに対して、性能の低いCPUを搭載するとフレームレートが大きく落ちる。標準的なGeForce RTX 4060なら妥協できる範囲だ。性能帯やプレイするゲームで変わるので、あくまでも目安程度に考えてほしい。

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GALLERIA RM5R-R46 4500搭載の特徴レビュー

まさかの値下げでおすすめ度アップ

GALLERIA RM5R-R46は、10,000円ほどの値下げが適用され、GeForce RTX 4060搭載モデルではかなり価格を抑えたモデルとなった。かつては、Ryzen 5 4500とGeForce RTX 4060の組み合わせなら12万円台も珍しくなかった。それらのモデルは14万円台にまでなっている。14万円台だったGALLERIA RM5R-R46は13万円台なり、ミドルクラスに求められる価格に落ち着いた。

円安の影響でゲーミングPCの価格は高くなっているのはご存知だろう。多くのモデルが10,000円~20,000円の値上げが適用されている状況だ。この状況下で値下げされるモデルは、セール・キャンペーンを除けばほとんど存在していない。今回の値下げが与えるインパクトは大きく選びやすいミドルクラスとして、存在感を示している。

まさかのタイミングでの値下げは、影の薄かったGALLERIAシリーズの注目度を高めた。同時期にキャンペーンが開始されているが、GALLERIA RM5R-R46は対象になっていない。キャンペーン内容はあまりよくなく、対象となった製品は微妙なモデルばかりだ。キャンペーン対象モデルは微妙で、対象外のモデルが強化される不思議なモデルだ。

注意したいのは、突然値下げされたモデルは、何の前触れもなく値上げされるものだ。GALLERIAシリーズでは、価格の下3桁を見るとわかりやすい。通常下3桁は980円になるが、GALLERIA RM5R-R46のように979円になっているモデルは一時的な値下げである可能性がある。ドスパラは5,000円単位で価格が動く。

それが5,001円や10,001円引きとなったモデルは、下3桁が979円となり、価格が元に戻ったり、少し値上げされたりする。GALLERIA RM5R-R46が134,979円で選べるタイミングはそう長くない。候補に入っているなら選んでしまってもいい。値上げが続く現在も強力なモデルはある。当サイトのランキングや、比較対象のモデルと吟味して選んでもらいたい。

ゲーム環境の対応力は少し低め

GALLERIA RM5R-R46は価格・性能ともに初心者向けだ。CPUに搭載されているRyzen 5 4500は価格を抑えやすい反面、性能は控えめだ。性能は決して高くないことを理解した上で選んでほしい。ミドルクラスのゲーミングPCで、多くのゲームを快適にプレイできる。フルHD+60fpsの環境なら、プレイできないゲームを探す方が難しいくらいだ。

高いフレームレートを出すことにこだわりさえしなければ、最新のゲームもある程度プレイできる。設定を大きく下げれば、負荷の高いゲームもプレイすること自体は可能だ。幅広いゲームをプレイすることが目的の性能で、高い負荷のかかる環境で快適な動作を求めるモデルではない。それを理解していれば、選択して後悔することはないだろう。

負荷の高いタイトルで144fpsや240fpsを目指すには、少しCPU性能が物足りない。フレームレートはCPUの影響を受けやすい。ミドルクラスのグラフィックボードでも、Ryzen 5 4500の性能ではフレームレートを稼ぎにくくなる。GALLERIA RM5R-R46では高リフレッシュレート対応のゲーミングモニターを活かせない場面もあり、本格的なゲームプレイではなくエントリー向けに近い。

全てのゲームで144fpsの安定が難しいわけではない。比較的負荷の軽いゲームでは144fpsくらいは目指せる。例えば、人気のApex Legendsやフォートナイトなら144fpsを目指せる。ゲームによっては60fpsの安定が限界というのがネックになる。どういったゲームをプレイするのかを明確にしておく必要がある。初めてのゲーミングPCで、負荷の高いゲーム環境を構築するつもりがないなら問題はない。

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似ているモデルとの比較

ブランドGALLERIALEVELθ
イメージGALLERIA RM5C-G60SLEVEL-M1P5-R45-RLX-WHITE
製品名GALLERIA RM5R-R46
4500搭載
LEVEL-M1P5-R45-SLX-WHITE
ケースミニミニ
価格134,979円144,800円
送料3,300円2,200円(会員無料)
CPURyzen 5 4500Ryzen 5 4500
GPURTX 4060RTX 4060 Ti
メモリDDR4-3200 16GBDDR4-3200 16GB
SSD500GB NVMeNVMe 500GB
電源550W BRONZE650W BRONZE
マザボA520B550
納期最短翌営業日2~7日後
基本保証
(延長保証)
1年間
(最長5年間)
1年間
(最長4年間)
電話サポート24時間365日24時間365日
公式公式公式
レビュー当ページレビュー
比較対象はパソコン工房のLEVEL-M1P5-R45-SLX-WHITEだ。LEVEL-M1P5-R45-SLX-WHITEの方が9,821円高いが、会員登録で送料が無料になるので実質の価格差は6,521円だ。+6,521円でグラフィックボードがワンランクアップのGeForce RTX 4060 Ti搭載モデルとなる。基本的な構成はよく似ている。チップセットもLEVEL-M1P5-R45-SLX-WHITEの方がグレードは高い。性能と構成ではリードしているモデルだ。

GALLERIA RM5R-R46はあまりいいところがない。価格が安く選びやすいという一点特化型と言える。翌日出荷に対応していることも選ぶ理由になるかもしれない。また、延長保証の最大年数が5年間と、LEVEL-M1P5-R45-SLX-WHITEよりも1年長い保証を選択できる。標準保証は1年間と同じだ。これらはモデルの強みではなく、メーカーの特徴によるものだ。予算に余裕があるならLEVEL-M1P5-R45-SLX-WHITEの方が無難だ。

パソコンケースレビュー

スタンダードガンメタリックのレビューとなる。機能性についてはプレミアムもスタンダードも共通だ。

正面

GALLERIA RM5C-G50-syoumenドスパラの新ケースとなっている。デザインハウスが設計したケースだけあってデザイン性が高い。ミニタワーケースとなっているが、従来のミニタワーよりは一回り大きくなっていてミドルタワーの差が縮まっている。違うのは高さだけで奥行きと幅はミドルタワーと共通だ。

右サイド

GALLERIA RM5C-G50-right右サイドはシンプルで吸気口だけが設けられている。高さ分の吸気口があるのでエアフロー改善には効果的だ。ガンメタリックのケースが高級感を演出している。

左サイド

GALLERIA RM5C-G50-left左サイドにも吸気口がある。また、一部クリアガラスパネルを採用していて中身が見えるようになっている。最近のモデルらしいデザインだと言える。

背面パネル

GALLERIA RM5C-G50back背面パネルについてはオーソドックスなものになっている。前面の両サイドから取り入れられた空気が上部及び後ろから排出してくれる。本体内部に熱がこもらないような工夫が見られる。140mmサイズの冷却ファンを搭載しているのも後押ししてくれる。

正面-LED

GALLERIA RM5C-G50-ledケースの枠組みにLEDが配置されている。オシャレな演出だ。このLEDについては専用のソフトウェアからコントロールすることができる。

I/Oパネル

GALLERIA RM5C-G50-iopanel前面に斜めにI/Oパネルが配置されている。電源ボタン、USB 3.2 Gen1 Type-A x4、ヘッドフォン端子が設けられている。USBが4つもあるのは使い勝手が良い。

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管理人による総評(GALLERIA RM5R-R46 4500搭載)

GALLERIA RM5R-R46ascii

GALLERIA RM5R-R46 4500搭載は、Ryzen 5 4500×GeForce RTX 4060搭載のゲーミングPCだ。一時は旧世代のGeForce RTX 3060搭載モデルと変わらない価格にまで下がっていたが、大幅値上げが適用となってしまった。現時点ではGALLERIAブランドにこだわりたい方向けと言える。

60番台のモデルもWQHD環境への対応力も増し、様々なゲームでこれまでとは違う環境を楽しむこともできる。以前のミドルクラスにはなかった特性を持っていることから、これまで以上に60番台のミドルクラスに注目が集まっている。CPUはRyzen 5 4500を採用している。性能自体は必要最低限で、かなり抑えられている。GeForce RTX 4060の性能であればボトルネックになるというようなことはない。

その一方で、CPU性能が求められる用途には弱い。ゲーム自体に問題はなくても、ゲームに関連した動画の撮影や編集、配信では性能不足を痛感する場面もあるだろう。GALLERIA RM5R-R46の強みはGeForce RTX 4060を搭載していることによるゲーム性能だ。値上げ後にすぐに値下げが適用となり評価を上げている。比較対象モデルも確認しておこう。k

価格CPUグラボ
134,979円Ryzen 5 4500RTX4060
メモリSSDHDD
DDR4 16GB500GB非搭載