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ドスパラが販売する「GALLERIA XA7C-R46T」のレビューを行った。Core i7-14700F×GeForce RTX 4060 Ti搭載のゲーミングPCだ。人気の高い組み合わせで、ドスパラのGALLERIAシリーズでもトップクラスの人気があった。今は値上げや「GALLERIA RM7C-R46T」の台頭もあってランキング圏外となっている。

性能ではゲーミングPC全体で最も支持されていると言っても過言ではない。どんな用途にも対応できる性能が持ち味で、下位モデルのCore i5シリーズ搭載モデルにはない特性を持っている。メモリ容量も32GBと大容量なのも心強い。ゲーム以外の用途も想定しているなら心強い組み合わせだ。イラストやエンコードなどの用途にも適正がある。ゲームでも要求スペックの高い最新のゲームへの対応力が高い。用途を選ばないのがGALLERIA XA7C-R46Tのよいところだ。もっともそれ相応に価格が上がってしまった今は魅力は半減だ。

GALLERIA XA7C-R46Tのスペック

GALLERIA XA7C-R46T

メーカードスパラ
ブランド名GALLERIA
製品名GALLERIA XA7C-R46T
価格246,980円(税込)
CPUCore i7-14700F(レビュー)
GPUGeForce RTX 4060 Ti(レビュー)
メモリDDR4-3200 32GB
SSD1TB Gen4 NVMe
電源650W 80PLUS BRONZE
マザーボードチップセットB760
おすすめ度Aランク
おすすめ度Bランク
評価・コスパ
5.1

—–内訳—–
・ショップ評価
8.9
2024/05/03追記

GALLERIA XA7C-R46Tは、グラフィックスに人気のGeForce RTX 4060 Tiを搭載し、構成を充実させたモデルだ。GeForce RTX 4060 Ti搭載モデルは、コストパフォーマンスを意識して価格を抑えたモデルが人気だ。あえて、その人気モデルの構成を充実させ、違った特性を持つモデルに仕上げている。

その分コストがかさみ、価格が高くなってしまうデメリットがある。これまでのGALLERIA XA7C-R46Tは、それなりに価格を抑えてきた。しかし、今回17,000円の値上げが適用となり、評価は著しく低下した。24万円台という価格はGeForce RTX 4060 Ti搭載モデルとしては選びにくいだろう。

24万円台ともなれば、GeForce RTX 4070やGeForce RTX 4070 SUPERを搭載したモデルも選択できる価格だ。構成を重視したGALLERIA XA7C-R46Tの対抗製品は、性能を重視したモデルということになる。たしかに、構成が優れていれば選択する理由になるが、それは価格が抑えられていてこそである。構成は後から増設できる。性能は交換対応になるため、どうしても交換したパーツが余り、無駄が生じてしまう。

性能か構成のどちらかを重視するなら、それは間違いなく性能だ。後から換えが利かない性能を重視した方が長く使えるというメリットもある。値上げされてしまったGALLERIA XA7C-R46Tは、価格が高めで充実した構成を持つモデルとなった。上位の性能を持つモデルと価格で並んでしまい、選びにくいモデルになってしまった。

GALLERIAランキング1位のGALLERIA RM7C-R46Tをカスタマイズするよりも安い価格は維持していた。それさえも失った今、GALLERIA XA7C-R46Tを選択する意味はないのではないか。そう考えてしまうくらいには微妙なモデルだ。大きな変化に期待したいが、現状を見る限り難しいだろう。

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GALLERIA XA7C-R46Tのカスタマイズ(おすすめ度)

  • CPU ×
  • CPUクーラー ◯
  • CPUグリス △
  • メモリ ×
  • SSD △
  • 電源 ×

GALLERIA XA7C-R46Tをカスタマイズするなら、CPUクーラーがおすすめだ。CPUは内蔵グラフィックス搭載のCore i7-14700しか選択できないのでおすすめしない。CPUグリスは、CPUクーラーを変更するなら考えてもいい程度だ。グリスはどれを選んでも標準より性能が高い。ただし、どれを選んでも体感できるほどの差はないのでお守り程度に考えたい。

CPUクーラーの選択肢は広く、水冷式も豊富に取り揃えられている。派手さを求めるならARGBライティングに対応したモデルがおすすめだ。冷却性能は安価な水冷よりも、空冷式の方が高いこともある。見た目や機能で選ぶのも悪くない。Core i7-14700Fの発熱量は、標準のCPUクーラーで何の問題もない。CPUクーラーのカスタマイズは好みの問題でもある。

メモリは標準で32GB搭載だ。カスタマイズで64GBに変更するよりも、不足を感じたら64GBに増設するくらいでいい。電源も650W 80PLUS BRONZE採用で容量は申し分ない。容量アップで恩恵が大きいのはSSDだろうか。1TBでも十分だとは思うが、用途によっては少し心許ない部分がある。1.5TBが安価で選択できれば、もう少しおすすめしやすかった。SSDもカスタマイズではなく、必要に応じて増設や外付けのストレージを購入する方がいいかもしれない。

各タイトルの対応表

Apex Legendsフォートナイトパルワールドマイクラ
Apex-Legends
・240Hz


・144Hz
fortnite
・240Hz


・144Hz
palworld
・144Hz


・60Hz
minecraft1
・影Mod


・通常

★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。

GALLERIA XA7C-R46TはCore i7-14700FとRTX 4060 Tiを搭載したミドルハイクラスのゲーミングPCだ。メモリ容量が32GBと余裕があるため、要求されるメモリ容量の多いゲームでも安定させられるのが特徴だ。

Apex Legendsは、240Hz環境で安定させられる。ただし、240fpsの安定は少し難しい。場面によっては200fps程度にまで落ちる。240fpsでの安定を目指すなら、少し設定を下げる必要がある。Apex Legendsと同じジャンルのフォートナイトは240fpsの張り付きを目指せる。Apex Legendsと比べて負荷が軽いため、もう少し上のフレームレートで安定させられるはずだ。

パルワールドの推奨環境はメモリ32GBとなっている。GALLERIA XA7C-R46Tの構成であれば、推奨環境を満たすことができる。メモリ16GBのハイクラスでも安定させにくいゲームだ。32GB搭載を活かせるゲームと言えるだろう。Minecraftは、負荷の高い影Modを入れても余裕を持って対応できる。多くのModを導入しても、動作に問題がなければ快適にプレイできる。

GALLERIA XA7C-R46Tのゲーミング性能

Core i7-14700F(CPU)

i7-14700-gamescore

GALLERIA XA7C-R46Tには、Intel第14世代のCore i7-14700Fが搭載されている。一世代前のCore i9-13900Kに匹敵する性能があり、高いゲーム性能を持つ。ゲームプレイにおいてはCPUよりもグラフィックボードの方が与える影響が大きいが、最新のゲームでは高いCPU性能が要求されることもある。20コア28スレッドとCore i7-13700よりもEコアが4基増えてマルチスレッド性能も高い。ゲームでも、ゲーム以外でも性能を活かすことができるのが特徴だ。ゲーム実況・ゲーム編集などの作業にも適している。CPU性能が高いことはデメリットにならないので、予算が許すのであれば候補に入れてもよいだろう。

GeForce RTX 4060 Ti 8GB(GPU)

rtx4060ti8gbgamescore

GeForce RTX 4060 Tiは、前世代で最も人気のあったGeForce RTX 3060 Tiの後継機だ。2023年5月24日に登場し、徐々に価格を下げたことで非常に高い人気とコストパフォーマンスがある。GeForce RTX 3060 Tiよりも16%ほど高くなり、WQHD解像度のような高解像度に対応しやすくなった。プレイするゲームジャンルを問わず使用しやすく、まずは基準に考える方も多いのではないだろうか。一世代前のRTX 30シリーズ(Ampere世代)のGeForce RTX 3070に並ぶ性能で、GeForce RTX 3060 Tiの価格に近い。前世代のよいところを集めたようなGPUである。

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GALLERIA XA7C-R46Tの概要&特徴

値引きでシリーズ内の地位を確立する

GALLERIA XA7C-R46Tは28,000円の値下げにより過去最安値を更新した。Core i7-14700Fへアップグレードした現在の状態で229,980円まで引き下げられている。旧世代に当たるCore i7-13700F搭載モデルだった頃でも、239,980円が最安値だった。存在感を失っていたGALLERIA Xシリーズは、GALLERIA XA7C-R46Tに限り有用なモデルへ変化を遂げたと言える。

評価を上げた最大の理由は下位モデルであるGALLERIA RA7C-R46Tとの価格差が15,000円に縮まったことだ。今回の値下げでGALLERIA RA7C-R46Tをカスタマイズしても、GALLERIA XA7C-R46Tを超えることができなくなった。つまり、GALLERIA RA7C-R46TをカスタマイズしてSSD 1TBとメモリ32GBに変更するとGALLERIA XA7C-R46Tの価格より高くなる。

これらのカスタマイズに必要な金額は19,100円であるため、以前のように25,000円以上開いているとGALLERIA XA7C-R46Tを選択するメリットがなかった。今回の値下げで、GALLERIA Xシリーズで唯一おすすめできるモデルが誕生した。かつてトップクラスの人気を誇っていたGALLERIA XA7C-R46Tが復活したと言ってもよさそうだ。

これは単なる値引きではなく、ユーザーにとって新たな選択肢が生まれたことを意味している。上位のGeForce RTX 4070搭載モデルとの価格差は近いものの、価格と構成を武器にしたGALLERIA XA7C-R46Tは強力な存在だ。ただし、ここから値上げされて23万円台になると苦しくなるので安泰ではない。

それに加えて、下位モデルのGALLERIA RA7C-R46Tが値引きされ、価格差が開くと評価が下がる。GALLERIA XA7C-R46Tの価格だけではなく、周りのモデルの影響も受けるので注意したい。GALLERIA XA7C-R46Tが有力なモデルになったのは、間違いなくGALLERIA RA7C-R46Tによるものだ。

GALLERIA RA7C-R46TはGALLERIAランキング1位の人気モデルだからこそ、その上位モデルのGALLERIA XA7C-R46Tにも注目が集まった。その結果がこの変化だ。今後もドスパラはGALLERIA XA7C-R46Tに力を入れていく可能性がある。今最も注目したいモデルだ。

汎用性抜群のモデル

GALLERIA XA7C-R46Tの特徴は、構成面にありメモリ32GB標準搭載であるところだ。ゲーミングPCにはメモリ16GBあれば十分という時代は終わった。GeForce RTX 4060 Tiの性能に合わせたゲーム設定では、16GB以上の容量が求められるゲームも増えている。その代表格と言えるのが話題のパルワールドだろう。

必要環境に16GB、推奨環境に32GBのメモリ容量が求められる。最低設定では16GBで事足りるかもしれない。しかし、GeForce RTX 4060 Tiなら最高設定でも安定させることができる。ここでメモリ16GBしか搭載していないければ、本来なら最高設定に対応できても、メモリ容量から標準設定がギリギリになってしまうだろう。

GALLERIA XA7C-R46Tなら、GeForce RTX 4060 Tiの性能を最大限引き出せる。これはゲームに限った話ではない。Core i7-14700Fの性能は非常に高く、動画編集やゲーム実況も快適に行える。メモリ32GBのおかげで、他の作業をしながら別の作業もできる。動画を見ながらの作業にも、複数のブラウザタブを開いての作業も可能だ。

16GBでは物足りなくなる状況は徐々に増えてきている。対応力・汎用性という点において、GALLERIA XA7C-R46Tは非常に優秀だ。たとえば、メモリ16GBを搭載していても、16GBを全て使えるわけではない。使用率が70%を超えると、徐々にメモリ不足の兆候が現れる。

メモリ32GB標準搭載は、あらゆる用途で安定感を得ることができる。何をするにしても、メモリ容量は多くて困ることはない。ゲームでもゲーム以外でも役立つオールラウンドな汎用性抜群のモデルである。

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似ているゲーミングPCとの比較

ブランド名GALLERIANEXTGEAR
イメージGALLERIA XA7C-R37Tnextgear
製品名GALLERIA XA7C-R46TNEXTGEAR JG-A7G7T
ケースミドルミニ
価格246,980円229,800円
送料3,300円無料
CPUCore i7-14700F
(20コア28スレッド)
Ryzen 7 5700X
(8コア16スレッド)
CPUクーラー空冷240mm水冷
GPURTX 4060 TiRTX 4070 Ti
メモリDDR4-3200 32GBDDR4-3200 16GB
SSD1TB Gen4 NVMeNVMe 1TB
電源650W BRONZE750W BRONZE
マザーボードB760B550
納期最短翌営業日約11営業日
保証期間1年間
(最大5年間)
3年間
(-)
電話サポート24時間365日24時間365日
公式公式公式
レビュー当ページレビュー
比較対象はマウスコンピューターのNEXTGEAR JG-A7G7Tだ。価格は17,000円ほど安く、値上げ前のGALLERIA XA7C-R46Tと同程度だ。マウスコンピューターの製品は送料が無料なので、実際には20,000円以上の価格差となっている。CPU性能が大きく下がり、グラフィックボードの性能が大きく向上する。ゲームプレイにおいてはグラフィックボードにお金を掛けるのが定跡だ。ゲームに特化したモデルと言える。メモリ容量は16GBで、GALLERIA XA7C-R46Tの半分だ。パルワールドなど、メモリ容量が必要となるゲームへの対応力は落ちる。それ以外の構成は同等以上なので、構成で遅れを取っているわけではない。

NEXTGEAR JG-A7G7Tの保証は標準で3年間だ。保証を延長することはできないが、標準で3年なら十分だ。電話サポートもドスパラと同じ24時間365日対応で安心できる。NEXTGEAR JG-A7G7Tの弱点は納期が遅いことだ。ドスパラは最短翌日出荷と考えると、その差は歴然だ。ただ、それだけで評価を覆せるわけではない。今ならNEXTGEAR JG-A7G7Tの方がおすすめしやすい。

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パソコンケースレビュー

正面

GALLERIA Xsyoumen
新しいケースはユーザー目線に立ったモデルだ。GALLERIAのロゴが真ん中に位置している。吸気口が正面下部から両サイドに変わり排熱効率が大幅にアップしている。グラフィックボードなどのパーツの高性能化による発熱量をカバーするのに十分だ。

I/Oパネル

GALLERIA Xiopanel
I/Oパネルは本体の上部に斜めに配置されている。USB端子も豊富で利便性が高い。ゲーミングヘッドセットを使う際にもコードが曲がらず使い勝手がよい。天板にものを置くことも可能だ。

右側面

GALLERIA Xright
本体右側はシンプルだ。前面のメッシュ部分には青色のシートが内部に貼り付けられている。

左側面

GALLERIA Xleft
本体サイドには吸気口が見える。また、クリアガラスパネルを採用していてゲーミングPCらしさが演出されている。高級感のあるデザインは評価も高い。

下側

GALLERIA Xlkabu
本体下側にもファンが見える。メッシュパネルはワンタッチで取り外すことができてメンテナンス性に優れている。

背面

GALLERIA Xhaimen
背面は参考として見て欲しい。搭載するグラフィックボードによって変わる可能性がある。

管理人による総評(GALLERIA XA7C-R46T)

GALLERIA XA7C-R36

GALLERIA XA7C-R46Tは、Core i7-14700F×GeForce RTX 4060 Ti搭載のミドルハイクラスのゲーミングPCだ。現行のゲーミングPCでは、安心できる水準の性能である。フルHDで240Hz環境、WQHDで144Hz環境の構築が可能だ。また、一部ゲームでは4K解像度も実現できる。メモリ容量が32GBと余裕があり、クリエイター作業など様々な環境に対応できる。

対応力の幅広さは強みといえる。ゲームに慣れて本格的な環境を構築したい方にもおすすめできる。ネックとなるのは価格の高さだ。ここに来て充実の構成が仇となり相応に価格が引き上げられてしまった。比較対象モデルも確認しておこう。特性の異なるモデルでよりゲームに特化した一台だと言える。

価格CPUグラボ
246,980円Core i7-14700FRTX4060Ti
メモリSSDHDD
DDR4 32GB1TB非搭載