Ryzen 7 5700Xの性能比較&ベンチマーク検証をしていく。Ryzen 7 5800Xの登場から遅れること1年半、2022年4月ようやく下位モデルのRyzen 7 5700Xがリリースとなった。発売から3年以上経った今でも販売されていてそのコストパフォーマンスの高さに注目が集まる。下位モデルのRyzen 5 4500よりも価格は上がるが、その分性能も高く選びやすい。
搭載モデルは「Ryzen 7 5700X搭載おすすめゲーミングPC」で紹介している。各BTOメーカーも販売に力を入れていて当サイトのゲーミングPCの売れ筋ランキングの上位に食い込んでいる。Ryzen 5 7500FやCore i5-14400Fが競合モデルだ。性能帯的にも価格帯的にも近いものがある。
2024年2月には3D V-Cache搭載の「Ryzen 7 5700X3D」がリリースされた。大容量キャッシュのおかげでRyzen 7 5700Xよりも25%程度ゲーム性能が高い。後継モデルに当たるZen 4アーキテクチャ採用の「Ryzen 7 7700X」が発売されている。アーキテクチャの進化とクロック周波数の引き上げによって大幅に性能が高くなった。その後より安価な「Ryzen 7 7700」が発売されて、2025年6月時点でも人気のあるモデルとなっている。
Ryzen 7 5700Xの基本情報
コードネーム | Zen 3(Vermeer) |
---|---|
プロセス | 7nm |
コア/スレッド数 | 8コア/16スレッド |
定格/最大クロック | 3.4 GHz/ 4.6 Ghz |
L3キャッシュ | 32MB |
TDP | 65W |
発売日 | 2022年04月04日 |
MSRP | $299 |
価格 | 23,443円~ 2025/6時点 |
特徴 (長所&短所) |
(+)Ryzen 5 4500よりもツーランク性能が高い (+)Ryzen 7 5800Xよりもコスパが高い (+)23,000円前後で購入できる (+)省電力性に優れている (+)搭載ゲーミングPCの価格が安い (+)今でもBTOメーカーでのラインナップが多い (-)i5-14400Fや5 7500Fとの価格差が小さい (-)価格変動がやや大きい (-)Ryzen 7 5800Xの登場から時間が経ちすぎている |
評価 |
・総合評価 7.0 ・ゲーム評価 7.0 |
Ryzen 7 5700Xの基本情報
Ryzen 7 5700X | Ryzen 7 5800X | Ryzen 7 3700X | |
---|---|---|---|
メーカー | AMD | AMD | AMD |
コードネーム | Zen 3 | Zen 3 | Zen 2 |
プロセス | 7nm | 7nm | 7nm |
トランジスタ数 | 41.5億 | 41.5億 | 38.0億 |
ダイサイズ | 81 mm² | 81 mm² | 74 mm² |
コア数 | 8 | 8 | 8 |
スレッド数 | 16 | 16 | 16 |
定格クロック | 3.4 GHz | 3.8 GHz | 3.6 GHz |
最大クロック | 4.6 GHz | 4.7 GHz | 4.4 GHz |
L3キャッシュ | 32MB | 32MB | 32MB |
対応メモリ | DDR4-3200 | DDR4-3200 | DDR4-3200 |
CPUクーラー | 非同梱 | 非同梱 | 非同梱 |
内蔵グラフィックス | × | × | × |
PCI-Express | Gen 4 | Gen 4 | Gen 4 |
TDP | 65W | 105W | 65W |
MSRP | $299 | $449 | $329 |
国内価格 | 29,700円 | 24,980円 *中古価格 |
13,980円 *中古価格 |
発売日 | 2022年04月04日 | 2020年11月06日 | 2019年07月07日 |
*価格は2024/9時点
Ryzen 7 5700Xのスペックについて詳しく見ていく。前世代のRyzen 7 3700Xと比べるとコードネームがZen 2からZen 3へと進化している。ここが一番のハイライトでIPCの改善などでパフォーマンスの底上げが行われている。トランジスタ数が9%増えて、ダイサイズも10%程度大きい。コア/スレッドは8コア16スレッドと共通だ。定格クロックはRyzen 7 3700Xの方が6%高く、最大クロックはRyzen 7 5700Xの方が5%高い。
L3キャッシュ容量は32MBと変わっていない。対応メモリはDDR4-3200と共通だ。CPUクーラーは非同梱となっている。内蔵GPUも非搭載だ。PCI-ExpressもGen 4.0をサポートしている。価格は$30安く$299だ。Ryzen 7 3700Xは、Ryzen 7 5700Xよりも3年近くも前に登場していたことになる。
上位モデルであるRyzen 7 5800Xと比較していく。基本的なスペックは共通であることがわかる。大きく違うのはクロック周波数・TDP・価格だ。定格クロックはRyzen 7 5800Xの方が12%高く、最大クロックもRyzen 7 5800Xの方が3%高い。また、クロック周波数が高い分だけTDPも高く105Wとなる。価格差は$150とやや価格が高い。
2024年9月時点で実売価格では5,000円程度の価格差がある。Ryzen 7 5700Xについては新品でも29,700円と購入しやすい価格帯だ。中古だとRyzen 7 5800Xよりも1,000円程度安く取引されている。両モデルにはスペック・性能差以上の価格差があると考えてよい。Ryzen 7 5800Xはプレミアムモデルと言えるかもしれない。より上位のシリコンウェーハが使用されるからだ。旧世代のRyzen 7 3700Xはすでに中古が出回っていて13,980円~購入できる。底値に近づいたと考えてよさそうだ。
Ryzen 7 5700Xの最新評価【2025年】
現行のミドルクラス相当には届かない
Ryzen 7 5700Xに再度注目が集まっているのは低価格のゲーミングPCがリリースされているからだ。各BTOメーカーがRyzenシリーズについて販促に力を入れている状況だ。ゲーム性能的にはそこまで高いわけではない。当サイトのスコアは27,036となる。Zen 2アーキテクチャ採用のRyzen 7 3700Xと比べて性能は高くなっているが、Intel第13世代CPUのCore i5-13400よりも7%弱ゲーム性能が低いのだ。
次世代のCore i5-14400と比べるともうワンランク落ちてしまう。Ryzen 7シリーズは、下位モデルであるCore i5シリーズと同等の性能を持つに留まる。過度な期待はしない方がよい。また、Core i5-14400/Core i5-13400はハイブリッドアーキテクチャを採用していて10コア16スレッドと高いスペックを持つ。マルチコア性能はゲーム性能以上の差があると考えておこう。
すでに2世代後のRyzen 7 9700Xが登場しているが、今でもRyzen 7 5700Xを搭載したゲーミングPCが販売されている。このRyzen 7 5700XやRyzen 5 5600XなどのZen 3アーキテクチャ採用モデルは価格の安さを前面に押し出している。高コスパなゲーミングPCを探している方なら魅力的な選択肢となるだろう。Ryzen 5 5600X搭載モデルも有力なモデルだ。Ryzen 7 5700Xは、Ryzen 7シリーズのモデルとは言っても旧世代のCPUでゲーム性能はそれほど高くない。性能順に見ても下から数える方が早い。
単体価格も落ち着いてきている
製品名 | コア/スレッド | ゲーム性能 | 価格 | コスパ | 発売日 |
---|---|---|---|---|---|
Ryzen 5 9600X | 6/12 | 34,904 | 38,978 | 0.895 | 2024/08/08 |
Ryzen 7 5700X3D | 8/16 | 34,488 | 40,970 | 0.842 | 2024/02/02 |
Ryzen 7 7700X | 8/16 | 33,366 | 49,500 | 0.674 | 2022/09/27 |
Ryzen 7 7700 | 8/16 | 33,317 | 42,813 | 0.778 | 2023/01/14 |
Ryzen 5 7600 | 6/12 | 30,030 | 30,978 | 0.969 | 2023/01/14 |
Core i5-14400F | 10/16 | 29,045 | 20,480 | 1.418 | 2024/01/08 |
Ryzen 5 7500F | 6/12 | 28,981 | 単体販売なし | – | 2023/07/22 |
Ryzen 7 5700X | 8/16 | 27,036 | 23,443 | 1.153 | 2022/04/04 |
Core i5-12400F | 6/12 | 26,448 | 17,380 | 1.522 | 2022/01/05 |
Ryzen 5 4500 | 6/12 | 21,026 | 8,980 | 2.341 | 2022/04/04 |
Ryzen 7 5700Xの価格は23,443円と底値になっているが、競合のCore i5-14400FやCore i5-12400Fと比べると割安感があるわけではない。AM4ソケットにこだわりがある方なら第一候補になるはずだ。コストパフォーマンスだけで言えばRyzen 5 4500の方が優秀だが、性能が低くできれば避けたいところだ。次世代のRyzen 7 7700XやRyzen 7 7700は40,000円オーバーで価格は高めだ。
i5-14400F/5 7500Fと搭載モデルの価格が変わらない
悩ましいのはBTOパソコンだとより性能の高いCore i5-14400FやRyzen 5 7500F搭載モデルと価格が変わらないことだ。上記一覧はドスパラのものだが他のBTOメーカーでも似たような傾向にある。ややRyzen 7 5700Xが安いケースもあるはずだ。これら3つのCPUでどれだけ価格が変わるのかショップごとの特色を把握しておくとよい。性能的にはCore i5-14400F>Ryzen 5 7500F>Ryzen 7 5700Xとなる。
すでに2世代後のRyzen 9000シリーズが登場していることもあり、切り替えが完全に完了するとこれほど安価なRyzenシリーズは市場から消えてしまうだろう。短い期間だが今の時期を楽しみたい。AM4プラットフォームも底値だ。プラットフォームコストの安さがBTOパソコンの安さにつながっているのだろう。
発売当時のRyzen 7 5700Xの評価【2022年】
Ryzen 7 5800Xよりもコスパが高い
製品名 | 性能 | 価格 | コスパ |
---|---|---|---|
Ryzen 7 5800X | 24,001 | $449 | 53.45 |
Ryzen 7 5700X | 22,789 | $299 | 76.22 |
Core i5-12600K | 25,507 | $289 | 88.26 |
Core i5-12400 | 22,146 | $192 | 115.34 |
上記テーブルは各CPUのコスパをまとめたものだ。$1当たりの性能を数値化している。Ryzen 7 5700Xのコスパは76.22で、Ryzen 7 5800Xの53.45よりも40%以上コスパが高い。従来モデルのRyzen 7 3700Xの立ち位置をしっかりと受け継いでいる。やはりAMDが好きな方にとっては待望のCPUだと言えるだろう。
ただし、Intel製CPUになるとより高いコスパを持っているのが悩ましい。Core i5-12600Kならさらに15%高く、Core i5-12400なら50%も高い。あくまでもAMDのラインナップの中では優秀な部類だということだ。第4世代Ryzenシリーズになって明らかにプレミアム路線に走っている。
国内の販売価格を見るとコストパフォーマンスはイマイチだ。上位モデルであるRyzen 7 5800Xとほとんど同じ価格となっているからだ。Core i5-12600Kとおおよそ同等の価格であることを考えるとRyzen 7 5800Xの方が割安感がある状況となっている。もしかしたらRyzen 7 5800Xの価格が上がる可能性もある。搭載ゲーミングPCの場合はRyzen 7 5700Xの方が安価で購入しやすい。
省電力性が高くパワー効率に優れている
Ryzen 7 5800Xの最大の魅力は、性能でも価格でもなく省電力性の高さかもしれない。Ryzen 7 5800Xと比べて47%も消費電力が抑えられていることがわかる。下位モデルであるRyzen 5 5600Xと同程度だ。競合モデルであるCore i5-12600Kと比べると40%程度低い。これならPCケース・CPUファン・電源ユニットに掛けるコストを抑えられる。マザーボードもAM4に対応しているのもコスト面で有利になる。
登場が遅すぎたモデル
Ryzen 7 5700Xは多くのユーザーが待ち望んでいたCPUであることは間違いない。しかしながら、Zen 3アーキテクチャ採用の第一弾モデルであるRyzen 7 5800Xが登場してから1年半も経過していていくらなんでも遅すぎたと言わざるを得ない。その間にIntel第10世代からIntel第12世代へと競合モデルは2世代も進んでいる。
Intel第12世代の快進撃によって窮地に追い込まれている状況だ。価格的にも性能的にも負けている。2022年の秋以降にはZen 4アーキテクチャ採用の第5世代Ryzen 7000シリーズのリリースが予定(Wccftech, 2022)されている。Ryzen 7 5800Xと同時期に発売されていたら状況も変わっていたはずだ。
ベンチマーク検証環境
パーツ | 詳細 |
---|---|
OS | Windows 11 Home |
CPU | Ryzen 7 5700X etc. |
水冷CPUクーラー | DEEPCOOL LS520 WH R-LS520-WHAMNT-G-1 |
GPU | GeForce RTX 5070/GeForce RTX 5060 |
メモリ | Corsair CMH32GX4M2E3200C16W【DDR4-3200 32GB】 |
SSD | Western Digital WDS100T3X0E |
マザーボード | ASRock X570 Steel Legend |
電源 | 玄人志向 1200W PLATINUM KRPW-PA1200W/92+ |
ベンチテーブル | 長尾製作所×シミラボ SMZ-2WBT-ATX |
ベンチマークはベンチマーク検証機AMDソケットAM4で計測した。グラフィックボードはBTOパソコンで人気のGeForce RTX 5070とGeForce RTX 5060を選択している。ベンチマークの測定ルールについては下記の記事を参考にしてほしい。
Ryzen 7 5700Xのベンチマーク【RTX 5070編】
BTOパソコンではこのGeForce RTX 5070が上限のように思う。GeForce RTX 5070 Tiと組み合わせたモデルはほとんどない。もっともボトルネックが発生しやすくなるケースということで見ていこう。Ryzen 5 7500FやCore i5-14400との性能差が大きくなっているためできれば60番台との組み合わせがよいだろう。
モンハンワイルズ(中設定)
Ryzen 5 7500Fと比べると5%-7%フレームレートが低くなっている。Core i5-14400Fと比べても劣ってしまう。世代の古さがネックとなっていると見て間違いなさそうだ。それでも最低限のゲーム性能を有し、下位モデルであるRyzen 5 4500との差は大きい。
FF14
FF14でもRyzen 5 7500Fよりも最大で6%程度フレームレートが低い。一方で、4Kかkん今日では上回る結果だ。Core Ultra 5 225やCore i5-14400と比べてもフレームレートが高くなっているのは相性の問題だろうか。Core i7-14700がトップとなった。
フォートナイト
フォートナイトでもやや伸び悩む結果だ。Ryzen 5 7500FよりもフルHDで23%、WQHDで30%、4Kで23%低い。Core i5-14400と比べても17%-30%低くなっている。Ryzen 5 4500と比べると最大で80%もフレームレートが高い。
Cyberpunk 2077
Cyberpunk 2077は負荷の高いタイトルということもあってWQHDと4Kでは横並び(Ryzen 5 4500を除く)だ。フルHD環境ではRyzen 5 7500Fよりも18%低く、Core i5-14400よりも9%低い。Ryzen 7 7700やRyzen 5 7500FなどZen 4アーキテクチャが優秀だ。
Cyberpunk 2077 レイトレ+DLSS 4.0
レイトレーシングウルトラ及びDLSS 4.0有効時のフレームレートをまとめている。DLSS 4.0の有効化のおかげで負荷が下がりWQHDでも少し差が出るようになっている。Ryzen 5 7500Fよりも5%弱フレームレートが低い。フルHDだと13%低い結果だ。Core i5-14400と比べてもフルHDで14%弱、WQHDで6%低い。Ryzen 5 4500は全く歯が立たずGeForce RTX 5070のパフォーマンスを活かせていない。
Forza Horizon 5
Forza Horizon 5ではフレームレートが伸び悩んでいてRyzen 5 4500とほとんど変わらない水準になっている。Ryzen 5 7500Fと比べてフルHDで22%、WQHDで24%、4Kで29%低くなっている。Forza Horizon 5はIntel製CPUとの相性がよいタイトルだといえる。
Bright Memory
Bright MemoryではRyzen 7 5700Xがトップとなったが誤差の範囲だ。Ryzen 5 4500を除いて横並び状態となっている。
Black Myth
Black MythはAMD製CPUと相性のよいタイトルだ。Ryzen 7 5700XはRyzen 5 4500と同程度のスコアに留まるが、Core i5-14400よりもフルHDで27%、WQHDで37%、4Kで26%上回っている。Ryzen 5 7500Fと比べるとフルHDで17%、WQHDで10%、4Kで15%低くなっている。GeForce RTX 5070だと上位モデルあるいは次世代モデルと比べて見劣りしてしまうのも事実だ。
Ryzen 7 5700Xのベンチマーク【RTX 5060編】
次にミドルクラスのGeForce RTX 5060との組み合わせにおけるパフォーマンスを見ていく。GPU性能が下がることでCPU性能の差が縮まるはずだ。
モンハンワイルズ(中設定)
GeForce RTX 5060との組み合わせならRyzen 7 5700Xでもボトルネックはないと考えてよいだろう。Ryzen 5 4500との性能差は大きく最大で10%も上回る。
FF14
フルHDではRyzen 5 4500よりも14%高く、Ryzen 5 7500Fよりも5%弱低くなっている。Core i5-14400と比べても4%低い。GeForce RTX 5060になればCPU性能の差は縮まることが確認できた。
フォートナイト
DirectX 12版でのフレームレートを計測している。Ryzen 5 7500Fと比べると低設定で9%、中設定で17%、最高設定で19%低くなっている。Core i5-14400と比べても1%-14%フレームレートが低い。フォートナイトではGeForce RTX 5060でもそれなりに性能差が出ている形だ。
Cyberpunk 2077
Cyberpunk 2077ではフルHD環境でのみ性能差が出ている。Ryzen 5 7500Fと比べると6%程度低い。Core i5-14400との性能差も同等だ。Ryzen 5 4500とくらべると28%もフレームレートで上回っている。
Cyberpunk 2077 DLSS 4.0
レイトレーシングウルトラを有効化してDLSS 4.0を利用した場合のフレームレートをまとめている。やや想定外の結果となっている。まずWQHD環境を見るとRyzen 7 5700XとRyzen 5 4500が他を圧倒している。そしてRyzen 5 7500FがフルHD環境を含めて全くスコアが伸びなかった。何度か計測しても結果は変わらなかったが正しい結果には思えないため参考程度にとどめて欲しい。
Forza Horizon 5
Forza Horizon 5はIntel製CPUとの相性がよいタイトルだ。Core i5-14400と比べるとフルHDで26%、WQHDで5%フレームレートが劣る。4K環境ではRyzen 5 4500を除けばほとんどCPUによる差はないと考えてよい。Ryzen 5 7500Fと比べるとフルHDでは6%劣るが、WQHD及びフルHDでは上回っている。
Bright Memory
Bright Memoryではどのモデルもほぼ横並びといってもよさそうだ。どのCPUを選んでも体感できるほどの差が出るわけではない。
Black Myth
GeForce RTX 5060でもIntel製CPUを上回る。Core i5-14400よりもフルHDで22%、WQHDで33%、4Kで25%高くなっている。Core i7-14700よりもフレームレートが高いのは相性の良さを表している。Ryzen 5 7500Fと比べるとフルHDで18%、WQHDで13%、4Kで18%低い。
Ryzen 7 5700Xのクリエイティブ性能ベンチマーク
Cinebench R23
マルチコア性能は14,509とRyzen 5 7500Fと同等だ。一方で、シングルコア性能ではRyzen 5 7500Fよりも15%程度低くなっている。アーキテクチャの進化が見られる部分だ。Core i5-14400と比べるとマルチコアが8%低く、シングルコアも15%低い。2世代前のモデルとして考えれば健闘しているようにも思える。
Cinebench 2024
より新しい世代のCPUに対応したのがこのCinebench 2024だ。もっともRyzen 7 5700Xも新し目のCPUなので相対的な立ち位置が変わるわけではない。Ryzen 5 7500Fと比べてマルチコア性能は同等だが、シングルコア性能は12%低くなっている。Core i5-14400と比べてもマルチコアが12%低く、シングルコアも11%低い。
Handbrake
動画のエンコードに掛かる時間をまとめている。Ryzen 5 4500と比べると大幅に処理速度が速いことがわかる。Ryzen 5 7500Fと同等のパフォーマンスを期待できる。Core i5-14400と比べると5%前後パフォーマンスで劣る。
7-Zip
Zipファイルの展開及び圧縮速度をまとめている。Ryzen 5 7500Fと比べると展開速度が18%速く、圧縮速度は12%遅い。Core i5-14400と比べても展開速度は25%速いが、圧縮速度は14%遅くなっている。次世代のRyzen 7 7700になるとそれぞれ14%・40%も速くなる。
Ryzen 7 5700X搭載おすすめゲーミングPC
Lightning-G AV7XW Ryzen7 5700X搭載(ドスパラ)
価格:129,980円+送料3,300円
CPU:Ryzen 7 5700X
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB Gen4 NVMe
電源:550W 80PLUS BRONZE
コスパ:8.2
大手BTOメーカーであるドスパラが販売する高コスパモデルだ。Ryzen 7 5700X×GeForce RTX 4060の組み合わせで12万円台は評価できる。メモリ16GB・SSD 500GBと構成は平均的だ。電源ユニットは650W BRONZEを搭載している。PCケースはブラックあるいはホワイトから選択できる。LED仕様への変更は+5,000円と比較的安価だ。メモリやストレージのカスタマイズ費用は安めで選択しやすいように思う。
LEVEL-M2P5-R57X-RLX(パソコン工房)
価格:139,800円+送料2,200円
CPU:Ryzen 7 5700X
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:8.3
ピラーレスケース採用の個性的な一台だ。カラーバリエーションも豊富でカスタマイズも楽しめる。GPUにはAmpere世代のミドルクラスであるGeForce RTX 4060を搭載している。DLSSをサポートしていてモンハンワイルズにも対応できる性能を持つ。メモリDDR4-3200 16GB・SSD 500GB NVMeと構成は平均的だ。電源ユニットは650W BRONZEと性能を考えれば十分だろう。
Lightning-G AV-Ti7XW Ryzen7 5700X搭載(ドスパラ)
価格:149,980円+送料3,300円
CPU:Ryzen 7 5700X
GPU:GeForce RTX 4060 Ti
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB Gen4 NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:8.8
GPUにミドルハイクラスのGeForce RTX 4060 Ti搭載のゲーミングPCだ。Ryzen 7 5700Xとのバランスも良好だ。フルHD環境でのゲームプレイを想定しているユーザー向けといえる。メモリDDR4-3200 16GB・SSD 500GB Gen4 NVMeと構成も十分だろう。電源ユニットは650W BRONZEを搭載している。
NEXTGEAR JG-A7G6T(マウスコンピューター)
価格:179,800円(送料込)
CPU:Ryzen 7 5700X(水冷)
GPU:GeForce RTX 5060 Ti 16GB
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS BRONZE
コスパ:9.9
GeForce RTX 5060 Ti 16GB搭載の最新モデルだ。大容量VRAM搭載の恩恵もあって高いレベルでのゲームプレイが可能だ。モンハンワイルズなどVRAM消費量の多いタイトルだと8GB版と比べて有意に優れている。一方で、VRAM消費量の多くないタイトルならほとんど同じ性能だ。将来性を考慮すれば16GB版を購入するのは賢明な判断だといえる。このモデルは構成も充実していてカスタマイズはしなくても問題ない。3年間の基本保証も強力で競合を圧倒している。
NEXTGEAR JG-A7A7X コラボモデル
価格:189,800円(送料込)
CPU:Ryzen 7 5700X
GPU:Radeon RX 7700 XT
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB Gen4 NVMe
電源:550W 80PLUS BRONZE
コスパ:6.8
AMD製CPUとグラフィックボードを搭載したゲーミングPCだ。グラフィックスにはRadeon RX 7700 XTを搭載している。ミドルハイクラスに属するモデルでWQHD環境にも対応できる高い性能が魅力だ。メインターゲットはフルHDとなる。Ryzen 7 5700Xだとややバランスが取りづらい面もあるが、ぎりぎり大丈夫だろう。CPU負荷が極端に高いタイトルは注意が必要だ。メモリDDR4-3200 16GB・SSD 500GB Gen4 NVMeと構成も充実している。電源ユニットは550W BRONZEだ。ファンのカラーは赤・青・RGBの3種類から選択できる。ケース天面のLEDボタンで制御可能だ。
NEXTGEAR JG-A7G70(マウスコンピューター)
価格:199,800円(送料込)
CPU:Ryzen 7 5700X(水冷)
GPU:GeForce RTX 5070
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS BRONZE
コスパ:7.0
グラフィックボードにハイクラスのGeForce RTX 5070を搭載したモデルだ。CPUにRyzen 7 5700Xを搭載することで20万円以下という価格を実現している。CPUクーラーは水冷式で高い冷却性能を持つ。メモリDDR4-3200 16GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと構成も平均以上だ。電源ユニットは750W BRONZEを搭載している。基本保証が3年間と長く24時間365日の電話サポートも強力だ。
Ryzen 7 5700X搭載のゲーミングPC一覧
製品名 | 価格 | CPU | GPU | メモリ | SSD | 電源 |
---|---|---|---|---|---|---|
Lightning-G AV7XW Ryzen7 5700X搭載 | 139,980 | 7 5700X | RTX4060 | 16GB | 500GB | 550W(B) |
Lightning-G AV-Ti7XW Ryzen7 5700X搭載 | 149,980 | 7 5700X | RTX4060Ti | 16GB | 500GB | 650W(B) |
GALLERIA RM7R-R46 5700X搭載 | 164,980 | 7 5700X | RTX4060 | 16GB | 500GB | 650W(B) |
GALLERIA RM7R-R46T 5700X搭載 | 184,980 | 7 5700X | RTX4060Ti | 16GB | 500GB | 650W(B) |
GALLERIA XA7R-R47 | 214,980 | 7 5700X | RTX4070 | 16GB | 1TB | 650W(B) |
GALLERIA XA7R-R47S 5700X搭載 | 224,980 | 7 5700X | RTX4070S | 16GB | 1TB | 750W(G) |
GALLERIA XA7R-R47TS 5700X搭載 | 269,980 | 7 5700X | RTX4070TiS | 16GB | 1TB | 750W(G) |
GALLERIA XA7R-R48S 5700X搭載 | 334,980 | 7 5700X | RTX4080S | 16GB | 1TB | 850W(G) |
NEXTGEAR JG-A7G60 | 159,800 | 7 5700X | RTX4060 | 16GB | 1TB | 750W(B) |
NEXTGEAR JG-A7G6T | 179,800 | 7 5700X | RTX4060Ti | 16GB | 1TB | 750W(B) |
NEXTGEAR JG-A7G6T | 179,800 | 7 5700X | RTX5060Ti 16GB | 16GB | 1TB | 750W(B) |
NEXTGEAR JG-A7G70 5700X搭載 | 199,800 | 7 5700X | RTX5070 | 16GB | 1TB | 750W(B) |
NEXTGEAR JG-A7G7S 5700X搭載 | 229,900 | 7 5700X | RTX4070S | 16GB | 1TB | 750W(B) |
NEXTGEAR JG-A7G7A 5700X搭載 | 269,800 | 7 5700X | RTX4070TiS | 16GB | 1TB | 750W(B) |
G-Tune DG-A7G7S | 299,800 | 7 5700X | RTX4070S | 32GB | 1TB | 750W(B) |
LEVEL-M1P5-R57X-DPX | 104,980 | 7 5700X | RX6600 | 16GB | 500GB | 650W(B) |
LEVEL-M2P5-R57X-RLX | 144,800 | 7 5700X | RTX4060 | 16GB | 500GB | 650W(B) |
LEVEL-M7P5-R57X-SL9X | 159,800 | 7 5700X | RTX4060Ti | 16GB | 500GB | 550W(B) |
LEVEL-M1P5-R57X-SLX | 149,800 | 7 5700X | RTX4060Ti | 16GB | 500GB | 700W(B) |
FRGKB550/WS109/NTK | 154,800 | 7 5700X | RTX4060 | 32GB | 1TB | 600W(B) |
FRGKB550/WS203/NTK | 179,800 | 7 5700X | RTX4060Ti | 32GB | 1TB | 600W(B) |
ヤケクソ値下げされてるのでその事記事に書いて欲しいです