画像引用元:https://www.dospara.co.jp/
Core i5-11400のスペックレビュー&性能ベンチマークを検証していく。ようやくRocket Lake世代の低コストモデルが登場した。ユーザー待望の6コア12スレッドの低価格帯CPUだ。CPU内蔵グラフィックスレスモデルであるCore i5-11400Fなら$157から購入することが可能だ。AMDには競合となるモデルが存在せずIntelの独占状態となる。6コア12スレッドと従来のCore i5-10400と同じスペックながらCPUコアの一新やクロック周波数の引き上げでCPU性能は高い。
Comet Lake世代のCore i5-10600Kと同等以上のパフォーマンスを発揮する。Core i5シリーズの性能の底上げはコストを抑えたゲーミングPCを購入したい方にとって心強い存在だろう。後継モデルであるCore i5-12400も発売されている。こちらも6コア12スレッドとスペックは共通だが、より高いパフォーマンスを発揮する。Core i7-11700と同等以上の性能を期待できる。
- 長所
-
- 6コア12スレッドの高コスパCPU
- i5-10600Kを超えるCPU性能を持つ
- 短所
-
- ブースト機能はTB 2.0のみとなっている
- 従来モデルよりも消費電力がアップしている
| コードネーム | Rocket Lake |
|---|---|
| プロセス | 14nm |
| コア/スレッド数 | 6コア/12スレッド |
| 定格/最大クロック | 2.6 GHz/ 4.4 Ghz |
| L3キャッシュ | 12MB |
| TDP | 65W |
| 発売日 | 2021年3月30日 |
| MSRP | $182 |
| 中古価格 | 17,980円~ *2026/3時点 15,980円~(Fモデル) |
| 評価 |
・総合評価 6.0 ・ゲーム評価 6.0 |
Core i5-11400の基本情報
スペック
| Core i5-11400 | Core i5-11600K | Core i5-10400 | |
|---|---|---|---|
| メーカー | Intel | Intel | Intel |
| コードネーム | Rocket Lake | Rocket Lake | Comet Lake |
| プロセス | 14nm | 14nm | 14nm |
| CPUコア数 | 6 | 6 | 6 |
| スレッド数 | 12 | 12 | 12 |
| 定格クロック | 2.6GHz | 3.9GHz | 2.9GHz |
| 最大クロック | 4.4GHz | 4.9GHz | 4.3GHz |
| オーバークロック | × | ◯ | × |
| Turbo Boost 2.0 | ◯ | ◯ | ◯ |
| Turbo Boost 3.0 | × | × | × |
| TVB | × | × | × |
| Adaptive Boost | × | × | × |
| L3キャッシュ | 12MB | 12MB | 12MB |
| 対応メモリ | DDR4-3200 | DDR4-3200 | DDR4-2666 |
| 内蔵グラフィックス | UHD Graphics 730 | UHD Graphics 750 | UHD Graphics 630 |
| CPUクーラー | 同梱 | 非同梱 | 同梱 |
| 対応ソケット | LGA1200 | LGA1200 | LGA1200 |
| TDP | 125W | 125W | 125W |
| MSRP | $182 | $262 | $182 |
| 発売日 | 2021/03/30 | 2021/03/30 | 2020/05/20 |
Core i5-11400は、Rocket Lake世代におけるミドルクラスのCPUだ。Comet Lake世代のCore i5-10400の後継モデルとなっている。プロセスはCore i5-10400と同じ14nmだ。プロセス自体はおよそ5年前に発売されたSky Lake世代から変わっていない。コア/スレッドは6コア12スレッドと変わっていないが、CPUコア自体が一新されCypress Coveとなった。従来モデルよりもIPC(Instructions per cycle)が19%も改善している。このCypress Coveは、10nmプロセスのTiger Lake世代におけるSunny Coverを14nmプロセスように改良したものだ。
Core i5-11400は、Core i5-10400よりも定格クロックが10%低く2.6GHzとなっている。最大クロックは3%向上して4.4GHzとなった。Core i5-11400で採用されているブースト機能はTurbo Boost Technology 2.0のみだ。Turbo Boost 3.0などはCore i7以上のCPUで採用されている。L3キャッシュは12MBだ。Core i5-10400と比べて対応メモリがDDR-2666からDDR4-3200へとアップグレードされた。TDPは65Wと共通だ。内蔵グラフィックスがUHD Graphics 630からUHD Graphics 730へと切り替えられている。価格は$182と従来モデルと同じだ。
上位モデルのCore i5-11600Kと比較していく。6コア12スレッドというスペックは共通だ。倍率ロックフリーということもあってクロック周波数が高い。定格クロックはCore i5-11400よりも50%高く、最大クロックも12%高い。さらにオーバークロックに対応している。ブースト機能自体はCore i5-11400と同じだ。TDPが125Wと90%も大きい。倍率ロックフリーモデルなのでCPUクーラーは同梱されておらず別途高性能なCPUクーラーを容易する必要がある。価格は$262とCore i5-11400よりも$80高い。
Cinebench R23スコア


Cinebench R23のスコアを一覧でまとめているのでおおよそのCPU性能を把握しておこう。一番の注目ポイントは、Core i5-11400が従来の上位モデルであるCore i5-10600Kのスコアを超えていることだ。マルチスレッド性能・シングルスレッド性能ともに12%高い。CPUコアを一新したことによる恩恵だ。
現行の上位モデルであるCore i5-11600Kとの性能差は、マルチスレッド性能で7%、シングルスレッド性能で12%となっている。競合モデルであるRyzen 5 3600よりも7%-12%高い。Zen 3アーキテクチャを採用したRyzen 5 3600の後継モデル(Ryzen 5 5600)がリリースされていないことから優位性は高いと言える。
Core i5-11400の最新評価【2026年】
ゲーミングCPUとしては必要十分な性能を持つ
| 型番 | 性能 | コア/スレッド | 価格 | コスパ |
|---|---|---|---|---|
| Core i5-13400F | 10/16 | 22,980 | 1.259 | |
| Ryzen 7 5700X | 8/16 | 29,800 | 0.907 | |
| Core i5-12400F | 6/12 | 23,980 | 1.103 | |
| Core i3-14100 | 4/8 | 22,380 | 1.153 | |
| Core i3-13100 | 4/8 | - | - | |
| Ryzen 5 5600X | 6/12 | 21,980 | 1.180 | |
| Ryzen 5 5600 | 6/12 | 19,980 | 1.251 | |
| Ryzen 5 5500 | 6/12 | 15,980 | 1.546 | |
| Core i7-11700K | 8/16 | 30,980 | 0.804 | |
| Core i7-11700 | 8/16 | 27,980 | 0.887 | |
| Core i7-10700K | 8/16 | 26,980 | 0.881 | |
| Core i7-10700 | 8/16 | 25,980 | 0.907 | |
| Core i3-12100F | 4/8 | 14,480 | 1.606 | |
| Core i5-11400 | 6/12 | 17,980 | 1.250 | |
| Core i5-11400F | 6/12 | 15,980 | 1.406 | |
| Ryzen 5 3600 | 6/12 | 11,980 | 1.792 | |
| Ryzen 5 4500 | 6/12 | 11,980 | 1.755 | |
| Core i5-10400F | 6/12 | 10,980 | 1.876 | |
| Core i3-10100F | 4/8 | 7,980 | 2.515 |
Core i5-11400は発売から3年以上が経過しているが今でもゲーミングPCに搭載するCPUとして十分な性能を有している。スコアは22,473で当サイトが基準とする20,000を10%以上上回っている形だ。次世代モデルのCore i3-12100やCore i3-13100と比べるとパフォーマンスは劣るが、6コア12スレッドとスペックが高くゲーム用途にもおいても有利に働く。また、ゲーム以外の用途を考えているならCore i5-11400が適している。
次世代のCore i5-12400になると15%以上ゲーム性能が向上している。Intel第11世代Core iシリーズからCore i5シリーズもゲーミングPCに搭載されることが増え、Intel第12世代以降も人気モデルになっているように思う。同時にRyzenシリーズもしっかりと性能の底上げを行っている。Ryzen 5 5600X・Ryzen 5 5600・Ryzen 5 5500などのRyzen 5シリーズは好敵手だ。IntelとAMDの間に競争が生まれユーザーに還元されている。マザーボードなどプラットフォームが異なるため、トータルでの費用を考えるとよいだろう。
中古価格17,980円~とコスパはまずまずだ。CPU内蔵グラフィクス非搭載のCor i5-11400Fは15,980円~と2,000円安く購入できる。Core i5-11400Fのコスパ指標は1.406と高い数値を誇る。次世代のCore i5-12400Fよりも8,000円程度安く購入できる。ゲームプレイだけを目的とするならCore i3-13100やCore i3-12100Fを候補に入れてもよいかもしれない。特にCore i3-12100Fはコスパ指標が1.606と高い。Core i5-11400と同等のゲーム性能を発揮できる。
ただし、4コア8スレッドとコア・スレッドがそれぞれ33%少ないため、ゲームのローディングでやや重さを感じてしまう可能性もある。6コア12スレッドと最低基準と見てもよいだろう。Core i5-11400の競合となるのは第4世代Ryzenシリーズだ。Ryzen 5 5500は、新品のモデルを同等の価格で購入できる。コストパフォーマンスの指標ではCore i5-11400を超えてくる。もう一世代前のRyzen 5 3600やRyzen 5 4500ならさらにコストパフォーマンスが高くなる。Intel製CPUと比べると不安定さがあるものの価格が下がり切っていて選びやすさがある。12,000円を切る価格は魅力的だ。
中古ゲーミングPCは12万円以下で購入可
| CPU/GPU | RTX 3060 Ti | RTX 3060 | RTX 3050 8GB | GTX 1660 Ti | GTX 1650 |
|---|---|---|---|---|---|
| Ryzen 5 5600X | 114,980円~ | 119,980円~ | - | - | - |
| Core i7-11700 | 135,980円~ | 119,980円~ | - | 106,980円~ | - |
| Core i5-11400 | 116,980円~ | 124,980円~ | 114,980円~ | 92,980円~ | 89,980円~ |
| Ryzen 5 3600 | - | - | - | 64,980円~ | - |
Core i5-11400の特徴&注意点【発売時点】
従来モデルのi5-10600Kを上回る性能を持っている
Core i5-11400は、CPUコアのリニューアルもあって従来モデルであるCore i5-10600Kを上回る性能を持っている。ゲーミングCPUとして魅力的な選択肢となるはずだ。価格も変わっていないこともあってRocket Lake世代のCPUの中でも非常に魅力的なモデルだと言える。
2022年1月時点でAMDから競合となるモデルは販売されていない。$200以下という価格帯ではIntelの独壇場となりそうだ。Zen 3アーキテクチャを採用した最安値モデルはRyzen 5 5600Xだが、$299とCore i5-11400よりも$117高く競合とは言えない。しかもRyzen 5000シリーズは供給不足の影響もあって価格が高騰中だ。
税込15万円以下のモデルを探している方向け
Core i5-11400は低価格のゲーミングPCを探している方におすすめだ。グラフィックボードの性能を落とせば税込12万円前後で販売されているモデルもある。BTOパソコンの場合Core i5-11600K搭載モデルがほとんどないため、Core i5-11400から一つ性能を上げるとなると一気にCore i7-11700になってしまう。当然Core i7-11700になれば価格も跳ね上がる。
場合によってはCPU性能を落としてその分をグラフィックボードに投資した方がよいこともある。もちろん予算を抑えたPCを組みたい自作ユーザーも同様のことが言える。マザーボードもチップセットをB560やH570と合わせるとより価格的なメリットを享受できる。性能的にも従来モデルのCore i5-10600Kを超えているということで心強い。
消費電力は高いが性能的に許容範囲内に収まる

他のRocket Lake世代と同様にCore i5-11400も消費電力が高い。Core i5-10400と比べて20%以上消費電力が高くなっている。これは14nmプロセスを継続して採用していることとクロック周波数を引き上げたことによる代償だ。それでもCore i5-10600Kと同等以上のCPU性能を持っていることを考えると納得できるだろう。消費電力自体Core i5-10600Kとほとんど変わらない。
搭載ゲーミングPCを見てもグラフィックボード次第では550W BRONZEでも対応できるということがわかる。Core i5-10400搭載モデルと変わっていないことを考えるとそれほど神経質にならなくてよさそうだ。基本的にはグラフィックボードに合わせた電源ユニットの選択をするとよいだろう。
Core i5-11400のゲームベンチマーク一覧

ゲームプレイ時(WQHD及び4K解像度)のフレームレートを計測している。従来モデルのCore i5-10400よりも劣ってしまうことがあるが、今後ゲーム側の最適化が進めば数値は変わるかもしれない。上位モデルであるCore i5-11600Kとの差が小さいことからコストパフォーマンスの高さが伺える。
Cyberpunk 2077


Cyeberpunk 2077では、従来モデルであるComet Lake世代のCPUがトップを占める形となっている。Core i5-10400よりも僅かにフレームレートが低い。Ryzen 5 3600XやRyzen 5 5600Xよりもフレームレートが高いという点でIntel製CPUが有利だと言える。上位モデルであるCore i5-11600Kとのフレームレートの差は1%未満だ。
Red Dead Redemption 2


WQHD環境ではCore i5-11600Kよりも5%高いフレームレートとなった。Core i5-10600Kと同等のスコアだ。従来モデルのCore i5-10400とのフレームレートの差は1%だ。今のところはComet Lake世代のCPUを選択するのもよいだろう。4K解像度では1%劣っている。Ryzen 5 5600Xとの差は15%と大きい。
Shadow of the Tomb Raider


Shadow of the Tomb RaiderではCore i7-10700Kに次いで2番目のフレームレートを叩き出した。Core i5-10400よりも0.7fps高い。一方で4K解像度では一番下だ。Core i5-10400よりも1%低い。今後の最適化で数値が変わることを期待したい。
その他アプリケーションのベンチマーク

ゲーム以外でのアプリケーションのベンチマークではおおよそスペック通りのパフォーマンスを発揮している。ゲームプレイとは異なりComet Lake世代のCPUよりも高いスコアを出している。従来モデルのCore i5-10600Kよりもパフォーマンスが高いのは評価できる。
Handbrake


動画のエンコードに掛かる速度を計測している。数値が低いほうが高性能ということになる。x264では従来モデルのCore i5-10400よりも16%高性能で、x264では同10%高性能だ。Core i5-10600Kと比べても最大9%高いことがわかる。Core i5シリーズのエントリークラスのモデルでCore i5シリーズのフラグシップモデルの性能を超えるのは評価できるポイントだ。Ryzen 5 3600と比べても12%-20%高い。
PCMARK 10


PCMARK 10でのスコアを見ておく。Core i5-10400よりも画像編集は20%高く、映像編集でも16%高い。IPCが19%引き上げられていることを考えると順当な進化だ。Core i5-10600Kよりも1%程度高くなっている。Core i5-11600Kとの差は12%程度だ。
Y-Cruncher

Y-Cruncherは、AVX-512に対応したソフトウェアだ。特にシングルスレッドではかなり改善していることがわかる。Core i5-10400よりも46%も高い。Core i5-10600Kと比べても40%高い。マルチスレッド性能でもCore i5-10400よりも20%高くなっている。
Core i5-11400搭載おすすめゲーミングPC紹介
G-Tune HM-B-3060Ti(G-Tune)
価格:175,780円(税込)
CPU:Core i5-11400F
GPU:GeForce RTX 3060 Ti
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:512GB NVMe
HDD:非搭載
電源:700W 80PLUS BRONZE
グラフィックスにハイクラスのRTX 3060 Tiを搭載した一台だ。高解像度でのゲームプレイにも対応できる。Core i5-11400Fとの組み合わせだとやや物足りなさがある。Intel第11世代のCore i5シリーズならRTX 3060までと合わせるのがよいのではないかと思う。メモリ16GB、SSD 512GBと構成は平均的だ。電源ユニットは700W BRONZEを採用している。必要十分だと言えるだろう。
LEVEL-M05M-114-RXX(パソコン工房)
価格:135,980円(税込)
CPU:Core i5-11400
GPU:GeForce RTX GTX 1660 Ti
メモリ:DDR4-2933 16GB
SSD:500B NVMe対応
HDD:非搭載
電源:550W BRONZE
GTX 1660 Ti×Core i5-11400搭載のローエンドクラスのゲーミングPCだ。ゲーミングPCとして非常に完成度の高いモデルとなっている。GTX 1660 Tiは、ローエンドクラスのグラフィックボードでフルHD環境でのゲーム適正が高い。CPUには最新のCore i5-11400Fを採用していてバランスは良好だ。6コア12スレッドとマルチスレッド性能が高くゲーム実況や動画編集などにも対応することができる。CPUコアがCypress Coveになりゲーム性能も大きく向上している。従来モデルのCore i7-10700に匹敵することもあるほどだ。メモリ16GB、SSD 500GB NVMe対応という構成で十分過ぎる。
GALLERIA RM5C-G60S(ドスパラ)
価格:139,980円(税込)
CPU:Core i5-11400
GPU:GeForce GTX 1660 Ti
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:500GB NVMe対応
HDD:非搭載
電源:550W BRONZE
ドスパラのローエンドクラスのゲーミングPCがランクインとなった。オシャレなガレリアのケースは人気が高い。GTX 1660 SUPER×Core i5-11400の組み合わせはローエンドクラスの王道だと言える。フルHD環境でのゲームプレイを考えている方におすすめだ。将来性が高いわけではないが、価格が抑えられていて選びやすさがある。メモリ16GB、SSD 500GBと構成にも不足はない。電源ユニットは550W BRONZEを採用している。
管理人による総評(Core i5-11400)
Core i5-11400は、Rocket Lake世代におけるCore i5シリーズとなっている。6コア12スレッドと従来モデルのCore i5-10400を踏襲しつつCPUコアを一新して性能の底上げが行われている。Core i5-10600Kを超えるCPU性能を持つ。
搭載ゲーミングPCは税込15万円以下のモデルが多く中には12,3万円で購入できるものもある。予算を抑えたゲーミングPCを購入したいならぜひ候補に入れて欲しい。後継モデルが登場しても価格が抑えられている分選びやすさがある。
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