i5-4590
画像引用元:https://www.amazon.co.jp/

当ページでは、Core i5-4590の性能スペックを検証している。2014年に発売されたCPUだ。当時のゲーム事情を考えるとi5-4590はゲームに適しているとは言えなかった。それでも価格が抑えられるので人気はそこそこあったように思う。現行モデルは「Core i5-9400F」となる。

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Core i5-4590の概要

性能

i5-4590seinou

グラフを見て分かる通り、第8世代からCPU性能は大きく進化している。この時になってはじめてCore i5シリーズの評価が大きくなった。第6世代のCore i5-6500から第7世代のCore i5-7500だけでも十分な伸びである。当時はi5に革命が起きたとCore i5-7500が非常に高く評価されていたのだ。

一方のCore i5-4590は微妙な位置づけのCPUながら、当時のゲーム事情からi7よりi5を選択するユーザーが多かった。微妙な位置づけで凡庸なCPUとされるi5-4590も、ゲームに求められる性能を満たしていたので無難な選択肢だったと言える。

i7シリーズはこのi5-4590と同じ第4世代から進化を果たし、大きく性能を伸ばしている。i5シリーズは第7世代、そして第8世代に至るまでは冬の時代が訪れていた。また、i5-4690Kのようなオーバークロックに対応したCPUが注目を集めていた。無印のモデルは第7世代まであまり良い評価を得ていなかったように思う。低価格高性能な評価を得るi5になるのはしばらく先の話だ。

スペック

 i5-4590i5-4460i5-6500i3-8100
コードネームHaswell RefreshHaswell RefreshCoffee Lake-RCoffee Lake-R
プロセス22nm22nm14nm14nm
CPUコア数4444
スレッド数4444
定格クロック3.3GHz3.2GHz3.2GHz3.6GHz
最大クロック3.7GHz3.4GHz3.6GHz4.2GHz
L3キャッシュ6MB6MB6MB6MB
内蔵グラフィックスHD Graphics 4600
HD Graphics 4600
UHD Graphics 530UHD Graphics 630
TDP84W84W65W65W
価格$202$182$192$122
発売日2014/062014/062015/092019/10
スペックについてCore i5-4590の下位モデルで人気の高かったCore i5-4460及び次世代のCore i5-6500と比較していく。参考までに比較的新しくスペックの似ているCore i3-8100も参考として掲載している。

i5-4590は今で言うところのi5-x500に該当する。i5-x400にあたるのは下位のi5-4460だ。第8世代より前のi5はi5-x500が主流だった。4コア4スレッド、最大クロック3.7GHzは、スペック的に2世代後のi3-8100に非常に似ている。ただし、表面的なスペックは似ていても内部の構造は大きく異なり、性能差は開いている。

i5-6500になると処理性能よりも省電力化が進み、より扱いやすいCPUへ変貌した。i5-4590は当時は凡庸なCPUとしてあまり強く受け入れられていなかった。下位モデルのi5-4460の方は価格が安いことで多くの搭載モデルが登場した。定格クロックは0.1、最大クロックは0.3Ghz低い程度だった事で、同等の性能と判断された。実はこの僅かなクロック差に大きな性能の開きがあった。

i5-4590とi5-4460は機能面に大きな違いを持っている。セキュリティのVproもその一つだ。メモリやスレッド処理を円滑に行うTSX等、i5-4590にはあってi5-4460に無いものが多くある。こういった背景から、表面上のスペックよりも大きな性能差を生んでいた。それでも価格が抑えられたi5-4460の方が人気は高かった。

Core i5-4590の評価まとめ【2020年】

今では通用しないCPU

第4世代のi5-4590は現在ではゲーム用途ではとても通用しない性能だ。ゲームには不向きとされるi3-8100よりも低い性能であることからも分かるだろう。シングルコアの性能が重要だった当時も、一時的に人気を得ただけで評価はそこまで高くなかった。

2017年以降のゲームはほぼ全てマルチコアに対応している。CPU性能が求められるゲームも増えている。シングルコアの性能が重要だった時代のCPUは対応しにくい。第4世代登場時と比べてゲームにおけるCPUの重要度は大きく変わった。グラフィックボードの性能よりもCPU性能が必要なゲームも珍しくない。

グラフィックボードはCPU内蔵GPUで良くても、CPUはしっかりした性能が必要なタイトルまである。グラフィックボードは古くても通用する。ゲームに必要な性能が変わらないからだ。それでも当時のハイエンドクラスが要求される。

ゲームをプレイしないとしてもおすすめしにくい。ただ、入手は容易で安価である。中古のi5-4590は4,500円ほどで販売されている。搭載出来るマザーボードがあれば選んでしまいそうな価格だ。今、i5-4590をおすすめ出来るユーザーは極僅かだ。LGA 1150に対応したチップセットを所持していることは前提だ。そして使用していた第4世代のCPUが破損等で買い替えが必要になっているユーザーだ。今ある環境をそのまま使用出来るようにする為の選択以外に無い。

筆者もi7-860から第4世代のi5-4690に買い替えた。流石に第1世代からの性能向上は素晴らしいものがあった。しかし、その直後に諸事情でi7-4790Kに交換することになった。その時感じた快適性はi5-4690では得られないものだった。

同じ第4世代でもi5とi7では大きな差がある。2020年現在、現行の何と交換してもi5-4590とは比べ物にならない快適性を得られる。当時は過小評価されていたようにも思う。現在は論ずるに値しないCPUである。i5-4590はその役目をしっかり終えたと言えるだろう。

第4世代と当時のゲーム事情

第4世代が登場した2014年前後はゲームに求められる性能はシングルコアの性能だった。同じ第4世代のi7-4770は4コア8スレッドと処理性能は高い。しかし、シングルコアの性能はi5-4590とほぼ同等である。この事から第2世代、第3世代はゲームをするならi5という認識が高かった。

第4世代のi5シリーズの不幸は時代の移行期に登場してしまったことだ。実際には第3世代あたりからその片鱗はあった。シングルコアの性能よりも総合的な性能が求められるようになったのだ。マルチコア対応、マルチスレッド対応のゲームが登場し始めた。第4世代からハイパースレッディングによりCPUコアの2倍のスレッドを搭載したi7が一躍ゲーム向けのCPUとして人気を得た。同時に、ハイパースレッディングを持たないi5は性能面で大きく溝を開けられることになる。

そして、第4世代のi7最上位の無印i7-4790と末尾Kのi7-4790Kに性能差が生まれた。これまではオーバークロック機能に対応しているかどうかの差だった。それがしっかり性能に差が生まれたことで選択肢も広がった。オーバークロックしなくても末尾Kモデルを選択するメリットが出たのである。こういった状況からi7シリーズは大きな人気を得た。当然下位シリーズのi5は割を喰うことになる。ゲームと言えばi5から、ゲームでもi7の廉価版に位置づけられた。

そして、同時期にグラフィックボードに革命を起こしたGTX 900シリーズが登場した。GTX 970とGTX 980が2014年9月に発売された。高性能なグラフィックボードに選ばれるのは当然i7シリーズだった。ベンチマークも普及して、ゲーム用のベンチマークは数多く揃っていた。i5が評価されない要素が揃い続けた。i5を基準にi7は性能が高い、i3は性能が低いとしてきた指標は一変した。i7に比べてi5は性能が低い、i3はもっと低いという評価になったのだ。

実際に当時のゲーム事情を考えるとi5-4460やi5-4590はゲームへの対応力は高いとは言えなかった。i7に対する異常なまでに低かった評価が正当に評価されるようになった結果とも言える。それでも、まだ第1世代や第2世代を現役で使用しているユーザーの居た時代である。十分通用する性能だった。その後、GTX 960やGTX 950が登場した。低価格の組み合わせで一定の人気が出る頃には第6世代が発表された。

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Core i5-4590の評価まとめ【発売当時】

Core i5-4590は、第四世代のCPUの中では安価な構成に選ばれやすい必要最低限の性能を持つCPUだ。定格3.3GHz 最大3.7GHzの処理速度はまずまずで、エントリーモデルからミドルクラスのゲーミングPCまで幅広く搭載されている。価格を抑えたモデルに搭載されることが多く、構成次第では微妙にも優れたモデルにもなる。

性能自体はそこまで高くないため、ある程度プレイするジャンルを決めておきたい。特に、CPUの性能が非常に大きく影響するゲームには適さない。そのため、一部のMMO系では性能不足になることもある。デフォルトではあまり存在しないが、カスタマイズでi5-4690、i5-4690K、i5-6600K辺りにアップグレードしても良さそうだ。

対応ソケットはLGA1150、対応チップセットはZ97、H97、Z87、H87、B85、H81となっている。オーバークロックに対応していないCPUなので、チップセットはH97、H81を推奨する。グラフィックボードの相性はGTX750~GTX960までローモデルから幅広くカバーしているのが特徴だ。

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