corei5-12400top画像引用元:https://www.ark-pc.co.jp/

当ページでは、Core i5-12400のスペックレビューと性能ベンチマークを検証している。2023年になってすぐ嬉しいニュースが届いた。Alder Lake世代における安価なCPUであるCore i5-12400が発売されたのだ。これまでは末尾に”K”を冠した倍率ロックフリーモデルのみのラインナップだった。ついに低価格帯のゲーミングPC向けの無印CPUが登場したのだ。下位モデルにCore i3-12100があるが、ゲーミングCPUとしての人気は皆無に近く実質このCore i5-12400が最も安価なCPUだと考えてよい。

Core i5-12400では、従来モデルのCore i5-11400と同様に6コア12スレッドというスペックだ。上位モデルのCore i5-12600KではPコアとEコアのハイブリッドコアアーキテクチャを採用しているという強みがある。下位モデルのCore i5-12400はスペックを抑えていてまさに価格を抑えたい方向けのモデルだと言える。もちろんCore i5-11400と比べて性能が高くゲーミング性能も向上しているので不安はないのではないかと思う。ミドルクラスのグラフィックボードとのバランスがよい。

搭載モデルについては、「Core i5-12400(F)搭載おすすめゲーミングPC」で解説している。搭載ゲーミングPCではCPU内蔵グラフィックス非搭載のCore i5-12400Fが採用されることが多い。なお、すでに後継モデルである「Core i5-13400」が発売されている。後継モデルではハイブリッドコアアーキテクチャを採用していて10コア16スレッドとCore i5-12600Kと同等のスペックを誇る。

2024/10/6追記

2020年発売で2世代前のCPUだが、2024年10月時点で新品で購入できる。搭載ゲーミングPCも販売されている。ミドルクラスのCPUとして見ればゲーミングCPUとして悪くない選択肢だ。

Core i5-12400の基本情報

コードネームAlder Lake
プロセス10nm
コア/スレッド数6コア(6Pコア+0Eコア)/ 12スレッド
Pコア定格/最大クロック2.5 GHz / 4.4 Ghz
Eコア定格/最大クロック
L3キャッシュ18MB
PBP65W
MTP117W
発売日2022年01月05日
MSRP(定価)$192
中古価格18,980円 *2024/10時点
15,980円~(Fモデル)
特徴 (+)Ryzen 5 5600Xを超える高い性能を持っている
(+)価格が安くコストパフォーマンスに優れている
(+)売れ筋のゲーミングPCが増えてきた
(-)6コア12スレッドと従来モデルとスペックは変わらない
評価・総合評価
6.0

・ゲーム評価
6.5

Core i5-12400の基本情報

基本スペック

i5-12400i5-12600Ki5-11400
コードネームAlder LakeAlder LakeRocket Lake
プロセス10nm10nm14nm
Pコア666
Eコア-4-
トータルコア6106
スレッド数1216(12+4)12
定格クロック2.5GHz(P)3.7GHz(P)2.6GHz(P)
最大クロック4.4GHz(P)4.9GHz(P)4.4GHz(P)
定格クロック-2.8GHz(E)-
最大クロック-3.6GHz(E)-
オーバークロック××
L3キャッシュ容量18MB20MB12MB
対応メモリDDR5-4800
DDR4-3200
DDR5-4800
DDR4-3200
DDR4-3200
内蔵グラフィックスUHD Graphics 730UHD Graphics 770UHD Graphics 730
CPUクーラー×
PCI Express5.05.04.0
PBP65W125W65W
MTP(PL2)117W150W154W
MSRP$192$299$182
中古価格
(Fシリーズ)
21,980円
(19,980円)
38,450円
(34,700円)
18,980円
(16,980円)
発売日2022/01/052021/11/042021/03/30
*価格は2024/4時点のもの
Core i5-12400のスペックについて従来モデルのCore i5-11400と現行の上位モデルであるCore i5-12600Kと比較していく。Rocket Lake世代のCore i5-11400では14nmプロセスを採用していたが、新しいAlder Lake世代のCore i5-12400では10nmプロセスを採用している。パワー効率が改善されてより高いパフォーマンスを期待できる。

6コア12スレッドというスペックは共通だ。エフィシエントコアは搭載されておらず上位モデルとの差別化が図られている。定格クロックは4%低く、最大クロックは同等の4.4Ghzだ。オーバークロックに対応していない。L3キャッシュ容量は50%多く18MBとなる。対応メモリもDDR4-3200だけではなくDDR5-4800にも対応している。もっとも価格重視のCore i5-12400において価格の高いDDR5-4800を選択するのはナンセンスだ。

内蔵グラフィックスはUHD Graphics 730だ。Core i5-12400ではPCI-E 5.0をサポートしている。PBPは65Wと共通だが、MTPは117WとCore i5-11400と比べて24%省電力性に優れている。価格差は$10だ。性能が高くなっていることを考えると悪くない。Core i5-11400の発売から9ヶ月で新しいモデルが出るのは異例だろう。

同じAlder Lake世代のCore i5-12600Kと比較していこう。プロセスは10nmで共通だ。Core i5-12600Kではハイブリッドコアアーキテクチャを採用している。従来ものコアであるPコアに加えて電源効率を重視したEコアを搭載している。トータルコアは10コアで、スレッド数は16(12+4)だ。Core i5-12400と比べてそれぞれ66%・33%多い。

Core i5-12600Kの方が定格クロックが48%高く、最大クロックも12%高い。Core i5-12600Kはオーバークロックに対応していてより高い性能を得られる。Core i5-12600Kの方がL3キャッシュ容量が10%多く20MBとなる。対応メモリは共通だ。内蔵グラフィックスについてはUHD Graphics 770を搭載していてより高い性能を持つ。Core i5-12400ではCPUクーラー同梱となっている。PCI-E 5.0をサポートしているのは同等だ。Core i5-12600KのPBPは125WとCore i5-12400よりも90%程度大きい。MTPに関しても29%大きい。倍率ロックフリーモデルだからこその消費電力だと言える。価格差は$107だ。

中古Core i5-12400は21,980円で販売されている。CPU内蔵グラフィックス非搭載のFシリーズなら19,980円と割安感がある。上位モデルのCore i5-12600Kになると17,000円高くなってしまう。やはりCore i5-12400の魅力は価格の安さにあると言えるだろう。なお、旧世代のCore i5-11400だと18,980円(16,980円)で購入できる。性能差を考えるとCore i5-12400を選ぶ方が満足度が高くなるはずだ。

Ryzen 5シリーズと比較

Core i5-12400Ryzen 5 5600XRyzen 5 3600
コードネームAlder LakeZen 3Zen 2
プロセス10nm7nm7nm
Pコア666
Eコア---
トータルコア666
スレッド数121212
定格クロック2.5GHz(P)3.7GHz3.6GHz
最大クロック4.4GHz(P)4.6GHz4.2GHz
オーバークロック×
L3キャッシュ容量18MB32MB32MB
対応メモリDDR5-4800
DDR4-3200
DDR4-3200DDR4-3200
内蔵グラフィックスUHD Graphics 730××
PCI Express5.04.04.0
TDP65W-117W65W65W
MSRP$192$299$199
国内価格21,980円
(19,980円)
17,980円11,980円
発売日2022/01/052020/11/052019/07/07
*中古価格
競合モデルであるRyzen 5シリーズとスペックを比較していく。Zen 3アーキテクチャでは安価なモデルにRyzen 5 5600Gがあるが、L3キャッシュ容量が少なくゲーム適性が高いとは言えない。そのため旧世代のRyzen 5 3600を比較対象とした。Ryzen 5 3600は、Zen 2アーキテクチャを採用したCPUでプロセスは7nmとなっている。Core i5-12400がようやく10nmプロセスを採用したが、AMDは一歩先を進んでいる。およそ2年半前から7nmプロセスを採用しているのは驚きだ。

Ryzen 5 3600はスペック的にも優れたCPUだと言える。コア数/スレッド数はCore i5-12400と同じ6コア12スレッドだ。定格クロックはRyzen 5 3600の方が44%高く、最大クロックはCore i5-12400の方が5%高い。Ryzen 5 3600はオーバークロックに対応しているのがポイントだ。環境さえ整えればより高いクロック周波数を実現することができる。もっとも性能的にはCore i5-12400の方が圧倒的に高い。価格差は$7でRyzen 5 3600の方が高いが、発売から2年半も経過しているため販売価格では大幅に下回る。

Zen 3アーキテクチャを採用した後発のRyzen 5 5600Xと比較していく。発売時期はCore i5-12400のおよそ1年前だ。そろそろAMDは最新モデルをリリースしないと戦えなくなりそうだ。Ryzen 5 5600XもRyzen 5 3600と同じ7nmプロセスを採用している。6コア12スレッドというスペックも共通だ。定格クロックはCore i5-12400よりも48%高く、最大クロックはCore i5-12400の方が5%高い。Ryzen 5 5600Xはオーバークロックに対応している。

L3キャッシュ容量はRyzen 5 5600Xの方が78%多く32MBとなる。対応メモリは新しいCore i5-12400の方が上位規格に対応している。内蔵グラフィックスを搭載しているのもCore i5-12400の強みだ。PCI-E 5.0をサポートしているのもポイントだと言える。TDPは65Wと共通だが、高負荷時にはRyzen 5 5600Xの方が消費電力が抑えられている。7nmプロセスによる恩恵だ。価格差は$107とかなり大きい。

Ryzen 5 5600Xの方がMSRP(定価)は高いが、中古価格ではCore i5-12400の方が2,000円~4,000円高い。ゲーミング性能を考えるとCore i5-12400が上だ。搭載モデルについてはかなり少なくなってきている。Core i5-12400よりもRyzen 5 5600Xの方が搭載モデルは豊富だ。

Core i5-12400の最新評価【2024年】

Core i5シリーズとして評価が高い

i5-12400gamescore

Core i5-12400は、2022年1月に発売されたCPUでゲーム性能スコアは26,448だ。ミドルクラスとして十分通用する水準だ。当サイトでは20,000スコアを一つの基準としているので、Core i5-12400の性能があれば極端に性能不足に陥る心配は不要だ。特に60番台までのグラフィックボードなら現行モデルでもバランスはよいと言える。今でも性能の近いRyzen 7 5700Xを搭載したゲーミングPCが販売されていることからも性能面での不安はない。

旧世代のCore i9-11900Kに匹敵するゲーム性能は圧巻だ。競合モデルのRyzen 5 5600Xと同等の性能を持つ。ゲーミング性能ではRyzen 5 5600Xを上回ると考えてよい。現行モデルのCore i5-13400との性能差は20%以上とやや大きい。Core i5-13400では2つのコアを組み合わせたハイブリッドコアアーキテクチャを採用したことでマルチコア性能を伸ばした。意外とゲーム性能も伸びていて性能差は10%弱だ。

中古価格は19,980円~

製品名コア/スレッドゲーム性能価格コスパ発売日
Core i5-13400F10/1628,92625,9801.1132023/01/03
Ryzen 9 5900X12/2427,25740,9900.6652020/10/09
Ryzen 7 5700X8/1627,03629,7000.9102022/04/04
Core i9-11900KF8/1626,81640,9800.6542021/03/30
Core i5-12400F6/1226,44814,9801.7662022/01/05
Ryzen 5 5600X6/1225,93218,5801.3962020/10/09
Ryzen 5 56006/1225,00024,2001.0332022/03/22
Core i9-10900K10/2024,927--2020/05/20
Core i7-11700K8/1624,90231,9800.7792021/03/17
Core i7-117008/1624,82827,9800.8872021/03/17
Core i3-14100F*4/823,60516,9801.3902024/01/08
Core i3-13100F4/823,38113,9801.6722023/01/03
*新品モデルの価格を掲載

上記テーブルで各モデルの価格やコスパをまとめている。並べ替えることも可能だ。Core i5-12400Fは14,980円~購入できコストパフォーマンスは良好だ。ゲーミングCPUとして考えるならFモデルでよいだろう。Ryzen 5 5600XやRyzen 5 5600も魅力的なCPUだが、ゲームプレイ時の安定感という観点から言えばCore i5-12400がおすすめだ。ゲーム側の最適化もIntelの方が有利なように思える。

AMD製CPUのように不安定になる可能性は低い。中古でも倍率ロックフリーモデルである「K」・「KF」は価格が下がりづらい。また、コア・スレッドが多いモデルの方が価格は残りやすいと言えるだろう。そういう意味でもCore i5-12400(F)は狙い目となる。なお、新品の価格は17,680円~でコスパ指標は1.496と高い。保証面を考慮して新品で購入するのもありだろう。

Core i5-12400の特徴&注意点【2022年時点】

Ryzen 5 5600Xよりも高いパフォーマンスを持つ

Core i7-1270028,961
Core i5-12600K25,507
Ryzen 7 5800X24,001
Core i5-1240022,546
Ryzen 5 5600X20,616
Core i7-1170020,009
Ryzen 5 560019,765
Ryzen 5 550018,262
Core i5-11600K17,036
Core i5-1140016,019
Ryzen 5 450015,380
Core i3-1210011,415
Core i5-104009,979
Ryzen 5 35009,708
Core i5-9400F8,485
Core i5-12400は、$192と低価格のCPUながら競合のRyzen 5 5600Xを上回る高い性能を持つCPUだ。ゲーミング性能だけではなくマルチスレッド性能でも大きく上回る。つまり、動画編集などのクリエイター作業でも優位に立っているということだ。10nmプロセスで7nmプロセスのCPUのパフォーマンスを超えるのは素晴らしい。それだけでも評価に値するだろう。

Core i5-12400の方が安い上に性能も上回るのだからRyzen 5 5600Xの立場はない。Zen 4アーキテクチャを採用した最新モデルは2022年後半に発表(4Gamer, 2022)されるということだ。この記事を書いている2022年1月の時点では発売までかなり時間が掛かりそうなので、価格を下げるなどの措置を講じない限り厳しいだろう。競争が起こることはユーザーにとっては大きなメリットだと言える。

上位モデルであるCore i5-12600Kとの差は大きい

上位モデルであるCore i5-12600Kとの性能差が大きいことは理解しておく必要がある。Core i5-12600KではPコアとEコアを搭載したハイブリッドコアアーキテクチャを採用している。Core i5-12400が6コア12スレッドに対して、Core i5-12600Kでは10コア16スレッドとスペックが引き上げられている。これまでの世代では同じCore i5シリーズでこのようにコア/スレッドが変わったことはない。

さすがにこれだけコア/スレッド数が変わると性能が生じることになる。純粋なCPU性能で70%以上の差があると考えてよい。特にマルチスレッド性能が有利になる動画編集やゲーム実況などで差が広がる。ゲーミング性能でも10%以上上回る。価格差が$107であることを考えるとCore i5-12600Kも狙い目のCPUだと言えそうだ。もっともBTOパソコンではラインナップがほとんどないため選びづらい。

価格を抑えたゲーミングPCが実現する可能性がある

Core i5-12400は$192と価格が抑えられたCPUで当然低価格帯のゲーミングPCが実現できる可能性が高い。それは自作PCだけではなくBTOメーカーが販売するゲーミングPCでも同じだ。今はまだCore i5-11400やCore i5-10400など3世代に渡るモデルが併売されているためCore i5-12400で低価格を実現するのはまだ先になるかもしれない。

それでも春に掛けて期待が持てる。理想を言えばRTX 3050との組み合わせで税込10万円前後だ。世代を重ねるごとに性能の底上げが行われていてCore i5シリーズでもゲーミングCPUとして十分な性能を持つ。特に第12世代になってかなり性能は高くなった。

2022年12月時点での当サイトの「コスパ最強クラスのおすすめゲーミングPCランキング」を見てもCore i5-12400(F)を搭載したゲーミングPCが上位を占めていることがわかる。旧世代ではCore i7-11700が人気だったが、今世代ではCore i7-12700よりもCore i5-12400の方が注目度が高い。価格を抑えたいゲーマーの方はぜひチェックしておこう。

Core i5-12400のゲームベンチマーク一覧

Far Cry 6

farcry6i512400-farcry6

Far Cry 6ではCore i5-12400がかなり高いパフォーマンスを発揮している。従来モデルのCore i5-11400と比べると14%も平均フレームレートが高い。Core i7-11700Kと比べても7%上回っているのはさすがだ。Ryzen 5 5600Xよりも8%程度フレームレートが高く$200の価格帯では圧倒的な性能を持っていると考えてよい。同等の価格帯であるRyzen 5 3600との性能差は30%以上と大きく差を付けている。ゲーミングCPUとしての評価も高くなること間違いなしだ。

Hitman 3

hitman3i512400-hitman3

Core i5-11400と比べて10%程度フレームレートが高い。上位モデルのCore i7-11700Kをも上回るゲーム性能は圧巻だ。6コア12スレッドとゲーミングCPUとしては控え目なスペックながらアーキテクチャが変わってより高いパフォーマンスを得られるようになった。上位モデルのCore i5-12600Kになると17%程度フレームレートが高い。10コア16スレッドというスペックは伊達ではない。Ryzen 5 5600Xと比べても性能は高くコストパフォーマンスの高さが伺える。

Horizon Zero Dawn

horizon zero dawni512400-horizonzerodawn

Horizon Zero Dawnでもパフォーマンスの高さがわかる。Core i5-11400と比べて5%程度フレームレートが高い。最小fpsも3%伸びている。Core i7-11700Kと比べても3%程度平均fpsが高くなっている。Ryzen 5 5600Xと同等以上のゲーミングパフォーマンスを発揮している。Core i5-12600Kとの差は3%程度とそれほど大きいわけではない。ハイブリッドコアアーキテクチャがまだうまく機能していないのかもしれない。Ryzen 5 3600と比べると30%以上も性能が高い。

F1 2021

F1 2021i512400-f12021

F1 2021でもIntel勢がAMD勢を圧倒している。Ryzen 5 5600Xと比べて平均fpsが1%高く、最小fpsでは30%近くも高い。極端にフレームレートが低くなることなくゲームプレイ時の安定感では大きく上回るということだ。Zen 3アーキテクチャを採用したRyzen 5 5600Gはやはりパフォーマンスは伸びない。Core i5-12400と比べて20%程度平均fpsが低い。最小fpsでは30%も低くゲーミングCPUとしてはおすすめできない。搭載BTOパソコンが販売されていないことからも判断できるのではないかと思う。自作PCユーザーは注意しよう。Core i5-12600Kになると9%程度フレームレートが高い。コア/スレッドが増えてもゲームプレイではプラスに働くと考えてよさそうだ。

その他アプリケーションのベンチマーク

Cinebench R23

cinebenchi512400-cinebenchr23

Cinebench R23はCPUのレンダリング性能を計測できるベンチマークソフトだ。スコア化できるので客観的に性能を把握するのに好ましい。従来モデルのCore i5-11400と比べてマルチスレッド性能が22%高く、シングルスレッド性能が25%高い。プロセスの微細化によってパワー効率が高くなり性能も引き上げられている。Ryzen 5 5600Xと比べてもマルチスレッド性能が9%高く、シングルスレッド性能が7%高い。定価で$107の差があるにも関わらずこの性能は圧巻だ。

7-Zip

zipi512400-7zip

Zipファイルの解凍及び圧縮速度を計測している。解凍速度はCore i5-11400よりも3%程度高い。それほど伸びが大きいとは言えないだろう。一方で、圧縮速度については大きくパフォーマンスが向上している。上記のグラフを見ればいびつな形をしていることからもわかる。Core i5-11400と比べて30%以上も向上している。ただし、解凍速度でも圧縮速度でもRyzen 5 5600Xを下回っている。同じ価格帯のRyzen 5 3600になれば圧縮速度では上回ることができる。

Adobe Premier Pro

Adobe Premiere Pro CCi512400-premierepro

動画編集ソフトウェアのAdobe Premiere Proでのパフォーマンスを見ていく。数値が小さい方が高性能ということになる。Core i5-11400と比べて16%もぽフォーマンスが高い。競合モデルであるRyzen 5 5600Xと比べても4%上回っている。8コア16スレッドとスペックで上回るCore i7-11700Kよりも高い性能は驚きだ。上位モデルのCore i5-12600Kになると9%程度性能が高くなる。価格帯を考えるとCore i5-12400は魅力的なCPUだと言える。

Adobe Photoshop

photoshop画像引用元:https://www.microsoft.com/i512400-photoshop

画像編集におけるパフォーマンスを計測している。Core i5-11400と比べて9%程度性能が高い。Ryzen 5 5600Xよりも僅かに上回っている。価格帯で上のモデルを打ち負かすのは気持ちがいい。上位モデルのCore i5-12600Kになってもそれほど性能が変わるわけではない。シングルスレッド性能が重視されるからだろう。

Corona 1.3

corona1.3i512400corona

3Dデザインアプリケーション向けのソフトウェアだ。Core i5-11400と比べて8%程度パフォーマンスが向上している。Ryzen 5 5600Xに少し劣っているのは残念だ。Ryzen 5 5600Xと同じ価格帯のCore i5-12600XになるとCore i5-12400よりも21%もパフォーマンスが高い。Ryzen 5 5600Xを圧倒している。

Core i5-12400(F)搭載おすすめゲーミングPC

LEVEL-M17M-124F-LAX(パソコン工房)

LEVEL-M17M-144F-RLX-MINT SHERBET価格:109,700円+送料2,200円
CPU:Core i5-12400F
GPU:GeForce RTX 3050 6GB
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中

公式サイト

Core i5-12400F×GeForce RTX 3050 6GB搭載のエントリークラスの一台だ。クリアガラスパネル採用のオシャレなケースデザインがかっこいい。ここではシャーベットカラーのLEDを選択したが、その他にもブルーやマゼンタも選択できる。カスタマイズ画面が選択可能だ。メモリDDR5-4800 16GB・SSD 500GB NVMeと構成は平均的だ。電源ユニットは650W BRONZEを採用している。

Magnate-G MTW 第12世代Core搭載(ドスパラ)

Magnate-G MTW12th価格:122,980円+送料3,300円
CPU:Core i5-12400
GPU:GeForce RTX 3050 6GB
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:550W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中

公式サイト

ドスパラ(サードウェーブ)が販売する高コスパなゲーミングPCだ。最近流行の白色のケースを採用している。初期構成では通常のケースファンが5基搭載されている。カスタマイズでARGBライティング対応ファンに変更可能だ。3基変更で+3,000円、5基すべて変更で+5,000円となる。Core i5-12400×GeForce RTX 3050 6GB搭載のエントリーモデルとなる。フルHD環境でのゲームプレイに最適だ。低価格帯で人気のRyzen 5 4500よりもワンランク高いパフォーマンスを得られる。メモリDDR5-4800 16GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと構成は平均以上だ。電源ユニットは550W BRONZEを採用している。

LEVEL-M17M-124F-RLX(パソコン工房)

LEVEL-M17M-134F-SLX-WHITE価格:129,800円+送料2,200円
CPU:Core i5-12400F
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中

公式サイト

パソコン工房のLEVELθブランドのゲーミングPCとなる。グラフィックスにAda Lovelace世代のGeForce RTX 4060を搭載した一台だ。DLSS 3.0をサポートしていてより高いフレームレートを実現できる。メモリDDR5-4800 16GB、SSD 500GB NVMeと構成は平均的だ。電源ユニットは650W BRONZEとワンランク上のものが選択されている。

Magnate-G MTRW 第12世代Core/Radeon RX6600搭載(ドスパラ)

Magnate-G MTW12th価格:132,980円+送料3,300円
CPU:Core i5-12400
GPU:Radeon RX 6600
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:550W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中

公式サイト

2024年9月26日に発売されたばかりの新しいブランドとなる。価格を抑えたいユーザー向けだ。クリアガラスパネル採用でデザイン性に優れている。Core i5-12400×Radeon RX 6600搭載のローエンドクラスのゲーミングPCだ。グラフィックス性能はまずまずでローエンドクラス相当の性能を持つ。GeForce RTX 2060相当の性能を有している。フルHD環境でのゲームプレイならまずまず通用する。メモリDDR5-4800 16GB・SSD 1TB Gen4 NVMeという構成だ。電源ユニットは550W BRONZE採用となる。

LEVEL-M27M-124F-SLX(パソコン工房)

LEVEL-M27M-124F-SLX-WHITE価格:154,800円+送料2,200円
CPU:Core i5-12400F
GPU:GeForce RTX 4060 Ti
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中

公式サイト

Core i5-12400F×GeForce RTX 4060 Ti搭載のミドルハイクラスの一台だ。GeForce RTX 4060 Tiは現行のAda Lovelace世代のモデルで従来モデルのGeForce RTX 3070と同等のパフォーマンスを期待できる。WQHD環境でのゲームプレイも視野に入る。メモリDDR5-4800 16GB、SSD 500GB NVMeと構成も十分だ。電源ユニットは650W BRONZEを採用している。

Magnate-G MFSW 第12世代Core搭載(ドスパラ)

Magnate-G MTW12th価格:216,980円+送料3,300円
CPU:Core i5-12400
GPU:GeForce RTX 4070 SUPER
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS GOLD
コスパ:調査中

公式サイト

グラフィックスにAda Lovelace世代のGeForce RTX 4070 SUPERを搭載したハイクラスの一台だ。Core i5-12400との組み合わせなら正直オーバースペックだ。CPU性能がボトルネックとなる可能性がある。グラフィックス処理性能を重視したいなら面白い組み合わせといえる。メモリDDR5-4800 16GB・SSD 1TB Gen4 NVMeという構成だ。電源ユニットは750W GOLD採用で必要十分といえる。

管理人による総評(Core i5-12400)

Core i5-12400

Core i5-12400は、Alder Lake世代の高コスパモデルだ。すでに登場しているCore i5-12600Kよりもスペックを落としたモデルで価格を抑えたい方に最適なCPUとなっている。6コア12スレッドと従来モデルのCore i5-11400と同等だが、アーキテクチャの変更でパフォーマンスは引き上げられている。上位モデルのCore i5-12600Kが10コア16スレッドのためしっかりと差別化が図られている形だ。

それでも競合モデルであるRyzen 5 5600Xと同等以上のパフォーマンスを持つ点は評価できる。ゲーミングCPUとしても必要十分で安価なゲーミングPCを構築する上で魅力的な選択肢となる。GeForce RTX 4070やGeForce RTX 4060 Tiと組み合わせたモデルがあることから性能に対する信頼性は高い。2024年10月時点での新品のBTOパソコンを購入できる。予算を抑えたいユーザーは必見だ。同じ低価格帯のRyzen 5 4500と比べても性能は高い。

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