当ページでは、Core i3-8100の性能スペックとベンチマークを紹介している。2コア4スレッドだったCore i3-7100の後継モデルで4コア4スレッドとスペックが引き上げられた。第8世代CPUの中でもこのCore i3-8100に期待している方は多いだろう。Coffee Lake-Sで特に注目すべきなのはこのCore i3シリーズだ。
Core i3シリーズはこれまではゲーミング用途として考えられなかったが、Coffee Lake-Sになってこの考えは改められた。物理コアが2コアから4コアにアップしたのは大きい。とにかく安くゲーミングPCを購入したいという方や作業用でコスパのよいパソコンが欲しいという方は是非チェックして欲しい。2017年の発売当時の搭載ゲーミングPCの価格帯は70,000円台からとかなり安価だった。
後継モデルは「Core i3-9100F」となる。次世代モデルからCPU内蔵グラフィックス非搭載のモデルが登場した。CPU内蔵グラフィックス搭載モデルよりも10%程度安く販売されていて、価格を抑えたい方にとっては非常に魅力的な選択肢になる。
当ページの目次
Core i3-8100の基本スペック
i3-8100 | 3 1200 | i5-7400 | i3-7100 | |
---|---|---|---|---|
コードネーム | Coffee Lake | Zen | Kaby Lake | Kaby Lake |
プロセス | 14nm | 14nm | 14nm | 14nm |
CPUコア数 | 4 | 4 | 4 | 2 |
スレッド数 | 4 | 4 | 4 | 4 |
定格クロック | 3.6GHz | 3.1GHz | 3.0GHz | 3.9GHz |
最大クロック | - | 3.4GHz | 3.5GHz | - |
L3キャッシュ | 6MB | 8MB | 6MB | 3MB |
内蔵グラフィックス | UHD 630 | 非搭載 | HD 630 | HD 630 |
対応メモリ | DDR4-2400 | DDR4-2666 | DDR4-2400 | DDR4-2400 |
CPUクーラー | ○ | Wraith Stealth | ○ | ○ |
TDP | 65W | 65W | 65W | 51W |
価格 | $117 | $110 | $182 | $117 |
発売日 | 2017/11/02 | 2017/07/27 | 2017/01/06 | 2017/01/06 |
Kaby Lake世代のCore i3-7100で2コア4スレッドだったものが、Core i3-8100では4コア4スレッドとなっている。前世代の上位モデルであるCore i5-7400と同等のスペックだ。つまり、より安く高性能なCPUを手に入れることができるということになる。Core i3-7100よりも定格クロックが7%引き下げられて3.6GHzとなっている。当然物理コアが増えているため性能的にはCore i3-8100の方が上だ。
また物理コアが増えたことで、L3キャッシュ容量が倍増の6MBとなった。スペックが高くなった分消費電力が上がって51Wから65Wへと増えている。価格は同じ$117だ。2017年7月に発売されたRyzen 3 1200の影響が大きいだろう。$110という価格で4コア4スレッドのCPUがリリースされたら2コア4スレッドのままではユーザーが流れてしまう可能性が高い。Ryzen 3 1200の対抗モデルとして登場したと考えてよさそうだ。
Ryzen 3 1200にはCPU内蔵グラフィックスが搭載されていないためグラフィックボードの選択が必須だ。コスト面ではCore i3-8100が有利だと言える。Ryzen 3 1200ではメモリが上位規格のDDR4-2666をサポートしているのはポイントだ。性能差を体感できるわけではないが上位規格のメモリを搭載しているに越したことはない。
Core i3-8100の最新評価【2024年】
今となってはCPU性能に不安が残る
Core i3-8100は、2024年時点で発売されているCPUのラインナップを並べて見るとやや厳しい性能となっている。旧世代のCore i5-7400・Core i3-7100など当時のCPUよりは性能が高いことは間違いない。しかしながら、旧世代のCore i7-6700やCore i7-4790Kと同等で目新しい何かがあるわけではない。ゲームの要求スペックも上がっていることもあってゲームプレイに十分な性能を持っているとは言いづらい。
この世代のCore i3シリーズでは太刀打ちできなくなってきた。2世代後のCore i3-10100は4コア8スレッドとハイパースレッディングに対応してさらにパフォーマンスが引き上げられている。性能差は7%程度だ。ライトユーザー以外の方はCore i3-8100からの買い替えすることを推奨する。
中古価格は税込6,480円~
製品名 | コア/スレッド | ゲーム性能 | 価格 | コスパ | 発売日 |
---|---|---|---|---|---|
Core i3-10100F | 4/8 | 20,069 | 7,980 | 2.515 | 2020/05/27 |
Ryzen 5 3500 | 6/6 | 19,848 | 5,980 | 3.319 | 2020/02/27 |
Ryzen 3 3300X | 4/8 | 19,725 | - | - | 2020/05/23 |
Core i3-9100F | 4/8 | 19,406 | 3,480 | 5.576 | 2019/04/23 |
Core i7-7700 | 4/8 | 19,382 | 9,480 | 2.045 | 2017/01/03 |
Ryzen 3 4100 | 4/8 | 19,087 | 7,980 | 2.392 | 2022/06/03 |
Ryzen 7 2700X | 8/16 | 19,038 | 8,980 | 2.120 | 2018/04/19 |
Ryzen 7 2700 | 8/16 | 18,965 | 9,980 | 1.900 | 2018/04/19 |
Ryzen 5 2600X | 6/12 | 18,867 | 6,980 | 2.703 | 2018/04/19 |
Core i3-8100 | 4/4 | 18,769 | 3,980 | 4.716 | 2017/10/05 |
Core i7-6700 | 4/8 | 18,695 | 7,980 | 2.343 | 2015/07/01 |
Core i7-4790K | 4/8 | 18,646 | 9,980 | 1.868 | 2014/05/01 |
中古価格は税込3,980円~と底値になった。発売当時の価格が14,000円程度だったのでおよそ1/3となった。価格が安いということはそれだけ性能的に厳しいことの裏返しだ。Core i3-8100をゲーミングPC用のCPUとしてではなく一般向けのパソコン用CPUとして考えている方が多いのではないかと思う。もちろん価格を抑えて浮いた分をグラフィックボードに投資したいと考えているゲーマーの方も多いだろう。
ただし、すでに見てきたとおり性能的にやや時代遅れ感があるため注意が必要だ。次世代のCore i3-10100Fが税込7,980円で購入できるので、予算を増やして選択肢に入れるとよいだろう。+4,000円以上の価値があると考えてよい。ゲーム適性もCore i3-8100よりもワンランクアップだ。AMD製CPUに抵抗がないあるいはプラットフォームの変更が視野に入るならRyzen 3 3300XやRyzen 5 3500がおすすめだ。当時のIntel製CPUよりもコスパが高い。マルチコア性能も価格を考えると優秀だ。
Core i3-8100の特徴【発売当時】
従来のi5-7400に匹敵する性能を誇る(+)
Core i3-8100は、第8世代CPUの中で最もインパクトの大きいCPUとなっている。その要因は、コア数がデュアルからクアッドに進化したことだ。第7世代CPUのi5-7400を超える性能を持っているのは評価できる。ひ弱なCore i3シリーズという印象はなくなった。
コア数が4つになったことでゲームプレイも快適になる。これまで当サイトではCore i3シリーズ搭載のゲーミングPCを推奨していなかった。2コアでは物足りなく遅延の原因になっているからだ。しかし、第8世代CPUなら十分ゲームをプレイすることが可能だ。低予算でゲーミングPCが欲しい方にとって嬉しいだろう。学生の方でも購入しやすいと言える。
注意点としてはCore i3では設定の調整が必要で最高設定でのゲームプレイは難しいということだ。また、今後登場するであろうタイトルに対応できない可能性があることを理解しておく必要がある。長く使いたいと考えている方には不向きだ。近い将来買い替える必要性に駆られるはずだ。特に最近はゲーム自体の要求スペックが高くなっているので新しいゲームをプレイしたい方はしっかり検討して欲しい。
単体価格が安く低価格ゲーミングPC向け(+)
従来のCore i5シリーズと同等以上の性能を持ちながら単体の価格は14,000円前後と非常にコスパが良いCPUだと言える。8万円前後でゲーミングPCを探している方には魅力的なCPUだ。この価格帯でゲームができるようになったのは驚きを隠せない。ゲーム用途のエントリーモデルとしても十分だろう。
作業用としてであれば複数のアプリケーションを同時に起動してもサクサク作業を行える性能を持つ。動画や画像編集も軽いものであれば十分対応することができる。2コア4スレッドや2コア2スレッドのCPUの買い替えならメリットがある。この価格帯なら幅広い層におすすめできる。サブパソコン用としてもぴったりだ。
コアが増えたことで消費電力もアップ(-)
コア数が増えたことによって消費電力が多くなっている。Core i5-8400と変わらない水準だ。これは性能が上がったことによる代償だろう。それでも大きなマイナスとはならない。オーバークロックにも対応しておらず熱がネックとなる可能性は低い。主要ショップのゲーミングPCならケースの排熱性能も高く熱に関しても心配する必要はない。思う存分ゲームプレイを楽しんで欲しい。
Core i3-8100のベンチマーク
Cinebench R15
Handbrake
写真編集
Core i3-8100のフレームレート一覧
Civilization 6
Grand Theft Auto 5
Hitman
Core i3-8100搭載おすすめゲーミング一覧
LEVEL-M037-i3-LN(パソコン工房)
価格 | Windows 10/78,980円 | |
---|---|---|
CPU | Core i3-8100 | |
GPU | GeForce GTX1050 | |
メモリ | DDR4 8GB | |
SSD | 非搭載 | |
HDD | 1TB | |
コスパ | ★★★★★★★☆☆☆ |
GALLERIA SS(ドスパラ)
価格 | Windows 10/99,980円 | |
---|---|---|
CPU | Core i3-8100 | |
GPU | GeForce GTX1050 | |
メモリ | DDR4 8GB | |
SSD | 240GB | |
HDD | 非搭載 | |
コスパ | – |
GALLERIA DC(ドスパラ)
価格 | Windows 10/79,980円 | |
---|---|---|
CPU | Core i3-8100 | |
GPU | GeForce GTX1050 | |
メモリ | DDR4 8GB | |
SSD | 320GB | |
HDD | 非搭載 | |
コスパ | ★★★★★☆☆☆☆☆4.7 |
LEVEL-M037-i3-RNJR(パソコン工房)
価格 | Windows 10/102,980円 | |
---|---|---|
CPU | Core i3-8100 | |
GPU | GeForce GTX1060 3GB | |
メモリ | DDR4 8GB | |
SSD | 240GB | |
HDD | 1TB | |
コスパ | ★★★★★☆☆☆☆☆ |
LEVEL-M037-i3-RNJ(パソコン工房)
価格 | Windows 10/88,980円 | |
---|---|---|
CPU | Core i3-8100 | |
GPU | GeForce GTX1060 3GB | |
メモリ | DDR4 8GB | |
SSD | 非搭載 | |
HDD | 1TB | |
コスパ | ★★☆☆☆☆☆☆☆☆ |
NEXTGEAR-MICRO im610BA1(G-Tune)
価格 | Windows 10/79,800円 | |
---|---|---|
CPU | Core i3-8100 | |
GPU | GeForce GTX1050 | |
メモリ | DDR4 4GB | |
SSD | 非搭載 | |
HDD | 500GB | |
コスパ | ★★☆☆☆☆☆☆☆☆2.5 |
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