gtx1050ti画像引用元:https://www.amazon.co.jp/(Amazon公式)*画像はイメージです。

当記事では、モバイル向けGeForce GTX 1050 Tiのスペックとベンチマークを紹介している。GTX 1050 Ti Mobileは価格が安く注目している方も多かったグラフィックボードだ。税込12万円台~購入できた。2023年時点ではやや性能的に苦しくなってきている。フルHD環境でならかなり設定を下げる必要がある。それでも価格重視で中古で搭載モデルがあれば選択肢に入れてもよいだろう。

PC向けのモデルを知りたい方は「GeForce GTX 1050 Tiの性能スペック」を参考にして欲しい。後継モデルは、Turing世代の「GeForce GTX 1650 Ti Mobile」だ。およそ30%のゲーミング性能が見込める。2022年時点ではGTX 1650 Ti Mobileを搭載したモデルの販売なく、その下位モデルである「GeForce GTX 1650 Mobile」が中心となる。

GTX 1050 Ti Mobileの概要

デスクトップ向けモデルと比較

プラットフォームモバイルPC
型番GTX 1050 TiGTX 1050 Ti
GPUGP107GP107
CUDAコア768768
ベースクロック1493MHz1291MHz
ブーストクロック1620MHz1392MHz
メモリ形式GDDR5GDDR5
GPUメモリ4GB4GB
メモリクロック周波数1752 MHz1752 MHz
バンド幅112.1 GB/s112.1 GB/s
消費電力75W75W
ここがポイント!!

GTX 1050 Tiについてはやや特殊な形だ。同じGPU107を搭載していてCUDAコアも同じ768基となっているが、クロック周波数についてはPC版よりもモバイル版の方が高くなっている。ベースクロックは約15%、ブーストクロックは約18%高い。エントリークラスのグラフィックボードということもあってある程度クロック周波数のヘッドルームがあったのだろう。

当然デスクトップパソコンの方が消費電力の面からは有利だ。それでもゲーミングノートPCの冷却システムによってはデスクトップパソコンと同等のパフォーマンスを発揮することができる。Maxwell世代に比べるとデスクトップパソコンとモバイルパソコン向けグラフィックボードでの性能差は減ってきている。

他のモバイル向けモデルと比較

型番GTX 1050 Ti MobileGTX 1060 MobileGTX 950M
アーキテクチャPascalPascalMaxwell
GPUGP107GP106GM107
プロセス14nm16nm28nm
トランジスタ数33億44億18.7億
ダイサイズ132 mm²200 mm²148 mm²
SM数6105
CUDAコア7681280640
ベースクロック1493MHz1404 MHz993 MHz
ブーストクロック1620MHz1670 MHz1124 MHz
メモリ形式GDDR5GDDR5DDR3
GPUメモリ4GB6GB4GB
メモリクロック周波数7 Gbps8 Gbps1.8 Gbps
メモリバス128 bit192 bit128 bit
バンド幅112.1 GB/s192.2 GB/s28.80 GB/s
バスインターフェースPCIe 3.0 x16PCIe 3.0 x16PCIe 3.0 x8
消費電力75W80W75W
補助電源不要不要不要
発売日2017/01/032016/08/152015/03/13
ここがポイント!!

旧モデルのGTX 950M及び現行の上位モデルであるGTX 1060 Mobileと比較していく。GTX 950MはMaxwell世代のグラフィックボードでGPUはGM107だ。28nmプロセスを採用している。トランジスタ数は18.7億でダイサイズは148m㎡だ。SM数は5つでCUDAコア数は640となる。GTX 1050 Tiは14nmプロセスを採用していてGTX 950Mから半減だ。トランジスタ数が80%近くも増えているにも関わらずダイサイズは10%程度小さくなっている。

SM数は6つでCUDAコアは768だ。ベースクロックが50%高く、ブーストクロックも45%高くなっている。メモリ形式もDDR3からGDDR5へとアップグレードされている。GPUメモリ容量は4GBと共通だ。メモリクロック周波数が3.9倍になり、バンド幅も3.9倍で112.1 GB/sとなっている。バスインターフェースもPCIe 3.0×16となった。消費電力は75Wと共通だ。

上位モデルであるGTX 1060 Mobileは16nmプロセスを採用している。トランジスタ数が35%増えて44億だ。ダイサイズも50%大きく200m㎡となっている。SM数も66%アップで10だ。CUDAコアも1280に到達した。ベースクロックはGTX 1050 Ti Mobileの方が6%高く、ブーストクロックはGTX 1060 Mobileの方が3%高い。メモリ形式はGDDR5と共通で、GPUメモリ容量は50%アップで6GBとなる。

メモリクロック周波数も15%アップで8 Gbpsとなる。メモリバスも192 bitと広くてバンド幅も70%アップで192.2 GB/sとなる。GTX 1060 Mobileになるとメモリ周りも強化されている。バスインターフェースはPCIe 3.0×16と共通だ。消費電力は5W増えて80Wだ。どちらも補助電源は不要となっている。

総合性能

gtx1050timobileseinou

ここがポイント!!

GTX 1050 Ti Mobileは、GTX 970Mよりも高いゲーミング性能を持つグラフィックボードだ。Maxwell世代からPascal世代になって大きくパフォーマンスが向上したと言える。2023年時点でもこれぐらいの性能があれば納得できるはずだ。

現行モデルであるTuring世代のGTX 1650 Mobileとの性能差は10%程度と許容範囲内だろう。GTX 1650 Ti Mobileになるとさらにワンランクパフォーマンスが向上する。50番台のグラフィックボードも少しずつ性能が引き上げられている。

GTX 1050 Ti搭載ゲーミングノートPCの特徴

GTX 1060 Mobileに次いで人気が高い

gcf1050tgf-e-no2

GTX 1050 Ti Mobile搭載ゲーミングノートPCは人気が高い。BTO大手のドスパラで上位に食い込んでいるためそれなりに売れていると言えるだろう。上記のランキングはドスパラの売れ筋モデルを紹介している。GTX 1060 Mobile搭載モデルに次いで第二位だ。ただし、ドスパラは新モデルなどを無理矢理ランキング上位に入れることがあるので慎重に判断しよう。

人気が高いモデルのため各BTOメーカーでもラインナップがそこそこ充実している。価格が安いことでユーザーに売りやすいという側面があるのではないかと思う。G-Tuneやパソコン工房などのメーカーでもいくつかのモデルが販売されていることからも人気があることが伺える。もちろん海外メーカーでもMSI・ASUSなどから搭載モデルが販売中だ。

価格が安くコストを抑えたい方におすすめ!

GTX 1050 Ti Mobile搭載モデルは、GTX 1060 Mobile搭載モデルに比べて価格が安くコストを抑えたいライトゲーマーにおすすめだ。税抜き10万円台でも購入することができるのが最大のメリットだ。ゲームプレイに最低限必要なパフォーマンスを持つと考えてよい。

あまり予算がない学生や新社会人の方でもGTX 1050 Ti Mobileを最低ランクとして考えよう。これより下のGTX 1050 Mobile搭載モデルとなると性能的にかなり厳しくなってしまう。妥協すると満足のいくゲームプレイができなくなる。

GTX 1050 Tiのベンチマーク(デスクトップPC)

デスクトップ向けのグラフィックボードでのベンチマークを紹介している。モバイル向けとは異なる面もあるが、スペック的にも似ているので参考になる部分が大きい。モバイル向けのグラフィックボードだと同等あるいは最大10%程度劣ると考えておこう。ゲーミングノートPC本体に依存する側面が大きい。最高設定及び中設定でのフレームレートを計測。平均60fpsならある程度快適にゲームプレイができるという目安になる。

Hitman

hitmanhitmangtx1060

数値を見てわかるとおりGTX 1050 Ti Mobileでは最高設定でのゲームプレイは厳しい。設定を落とすかHD環境でのプレイを検討しよう。Hitmanのように負荷が高いタイトルだと40fps前後となってしまう。負荷の高い場面になると急激にfpsが落ちて数値以上のストレスを感じてしまうこともある。一つ上のGTX 1060 Mobileであれば最高設定でもゲームプレイ自体は行えそうだ。モバイル向けであることを割り引いて考えても問題ないだろう。60番台と50番台では性能面で隔たりがあると考えておこう。

Battlefield 1

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BattlefieldならGTX 1050 Tiでも68.4fpsと高い数値を出している。GTX 1050だとまだ最高設定でのプレイがやや不安定であることを考えると十分なのかもしれない。フレームレートを上げたいならミディアム設定でもよいだろう。

Grand Theft Auto5

gta5gta5gtx1060

GTA5では平均46.2fpsとやや苦戦する結果となった。基本的には設定を下げる方が良いだろう。GTX 1060 Mobileとの差は大きいと言える。なお、中設定ではCPUがボトルネックとなりスコアが伸びなくなっている。

GeForce GTX1050 Ti搭載おすすめゲーミングノートPC

FRGN370/WS(フロンティア)

gnfrontier価格:116,800円 105,800円
モニター:15.6インチ フルHD非光沢液晶
CPU:Core i7-8750H
GPU:GeForce GTX 1050 Ti
メモリ:8GB
SSD:480GB
HDD:非搭載

GTX 1050 Tiで最もおすすめなのはこのフロンティアのモデルだろう。税抜き10万円台と手頃な価格設定が最大の特徴だ。CPUにはハイクラスのi7-8750Hを採用。メモリ8GB、SSD 480GBと構成もそこそこ良い。持ち運び重視で考えるならストレージは付けずにクラウドサービスを活用しよう。モニターやキーボードなどにゲーミングPCらしさはないもののこのスペックなら文句なしだ。

GALLERIA GCF1050TGF-E(ドスパラ)

GALLERIA GCF1050TGF-E価格:129,980円
モニター:15.6インチ ノングレア
CPU:Core i5-8300H
GPU:GeForce GTX 1050 Ti
メモリ:8GB
SSD:250GB
HDD:1TB

ドスパラのゲーミングPCブランド「GALLERIA」のノートパソコンだ。GTX1050Ti×i7-8750Hを搭載したローエンドクラスの一台。ドスパラはキーボードやデザインにこだわりが見られる。キーボードは青軸に近い高品質なもの採用。デスクトップパソコンと変わらない操作感を持っている。パソコン起動中のファンの音がやや気になるかもしれない。FRGN370/WSに比べてよりゲーミングノートPCらしいと言えるだろう。

GF63 8RD GF63 8RD-067JP(MSI)

msiGT75価格:155,304円
モニター:15.6インチ ノングレア
CPU:Core i7-8750H
GPU:GeForce GTX 1050 Ti
メモリ:16GB
SSD:256GB
HDD:1TB

税込み価格となっている。海外製のゲーミングノートPCとしては比較的手頃だ。15.6インチのモニターとなっている。赤と黒を貴重としたおしゃれな一台だ。ストレージにはSSD 256GB、HDD 1TBのダブルストレージを採用。国産のゲーミングノートPCより人とは違うモデルを選びたい方必見だ。

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参照元:GEFORCE GTX 1060 REVIEW (PCGAMER)