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当記事では、Geforce GTX1660Tiの性能スペックレビュー&おすすめBTOパソコンの紹介。画像は玄人志向のモデルのものだ。その他にもMSI、ASUSなどからも販売されている。
これまでNVIDIAはレイトレーシングやDLSS機能を全面に押し出してきた。ここにきてこれらの機能をなくした廉価なGTXシリーズが登場。今すぐ搭載モデルをチェックしたいという方は「GeForce GTX1660Ti搭載おすすめBTOパソコン」から参考にしてほしい。なお、BTOメーカーの販売しているBTOパソコンには各メーカーごとにオリジナルのグラフィックボードが採用されている。
- (+)RTコアとTensorコアなしのTuringミドルクラスグラボ
- (+)GTX 1070と同等のパフォーマンスを持つ
- (-)前世代よりもやや価格が高い
- (-)GTX 1660 Superの登場でやや存在感が薄くなった
当ページの目次
GTX1660Tiの概要、性能・基本スペックを押さえる!
総合性能
総合性能は前世代のGTX1070と同等となっている。ゲームタイトルによってはGTX1070を上回ることがある。RTX 2060との性能差は15-20%程度だ。また、2018年11月に出たAMD Radeon RX 590よりもおよそ25%高い。立ち位置を考えるとちょうど良い場所に入り込んだと言えるだろう。今後出てくるエントリークラスやローエンドクラスのグラフィックボードでうまく性能の底上げが行われる形だ。
基本スペックまとめ
GTX1660Ti | RTX 2060 | GTX 1060 | |
---|---|---|---|
コードネーム | Turing | Turing | Pascal |
プロセス | 12nm2 | 12nm2 | 16nm2 |
ダイサイズ | 284m㎡ | 445m㎡ | 200m㎡ |
トランジスタ数 | 66億 | 108億 | 44億 |
RTコア数 | - | 30基 | - |
Tensorコア数 | - | 240基 | - |
CUDAコア数 | 1536基 | 1920基 | 1280基 |
ベースクロック | 1500MHz | 1365MHz | 1506MHz |
ブーストクロック | 1770MHz | 1680MHz | 1708MHz |
メモリバス帯域幅 | 288 GB/s | 336 GB/s | 256 GB/s |
GPUメモリ | 6GB GDDR6 | 6GB GDDR6 | 6GB GGDR5 |
TDP | 120W | 160W | 120W |
価格 | $279 | $350 | $250 |
発売日 | 2019/02/22 | 2019/01/15 | 2016/06/10 |
RTシリーズのRTX2060と前モデルのGTX1060 6GBと比較しながらスペックを見ていこう。GTX1660Tiでは、RTX2060と同じくTU116アーキテクチャを搭載。基本的にはRTX2060からRTコア及びTensorコアをなくしたモデルだと考えて良い。過去のグラフィックボードと比べてパワー効率は飛躍的に向上している。
もう少し詳しく見ていくと、GTX1660Tiは搭載しているStreaming Multiprocessor(SM)がフルスペックのTU116の30→24へと20%少なくしている。その分CUDAコアも1920→1536へと下げられている。そしてメモリクロックスピードも14Gbps→12Gbpsへと15%ほどダウン。それでも同じGDDR6 6GBメモリを採用し192-bitメモリバスを維持している。また、クロック周波数は10%アップ、ブースト時5%アップと引き上げられているのだ。もちろんCUDAコアが少なくなっている分性能面では及ばない。およそ85%の性能だと考えるとわかりやすいだろう。
次にPascal世代のGTX1060 6GBと比較していく。価格は$20高くなっているがほぼ同等と考えて良いだろう。プロセスが16nm2→12nm2へと縮小化され技術的な進化が見られる。CUDAコア数は20%アップ、ベースクロックはほぼ同じ、ブーストクロックは4%アップしている。メモリ規格も新しくなっているのも特徴だ。性能の底上げが行われているにもかかわらず消費電力は同じ120Wに抑えられ省電力性の高さが光る。
GTX1660Tiの特徴&注意点など
FULL HD環境×最高設定が得意分野
性能的にはGTX1070に近い性能を持っている。適正で考えるとFULL HDがぴったり当てはまる。WQHD環境でのゲームプレイも可能だが、タイトルによっては設定を落とす必要がある。レイトレーシングやDLSS機能をなくしているため実用性は高い。
RTX 2060よりも価格が安く$300以下で考えていた方にとっては魅力的な選択肢となる。例えば、GTX960やR90 380を今使っている方からするとやっと買い替えを検討する価値のあるグラフィックボードが登場したと言える。GTX1060 6GBからの買い替えはそれほど恩恵を受けられないだろう。
中心グラフィックボードとなるポテンシャルがある
RTX20シリーズは確かに魅力的なグラフィックボードだ。しかし、性能も価格も高くライトユーザー向けとは言えない。そこにこのGTX1660Tiが入ってくることになったのでゲーマーにとっては喜ばしいことだろう。
Steamの統計でも最も使用されているグラフィックボードがGTX1060 6GBであることを考えると、実質の後継モデルであるこのGTX1660Tiは人気グラフィックボードになるポテンシャルを持っている。
GTX 1660 Superの登場で立場が変わった
2019年10月29日にGeForce GTX 1660の後継モデルとしてGTX 1660 Superが登場した。非常に性能が高くGTX 1660 Tiに近い性能を持っている。GTX 1660と同等の価格でGTX 1660 Tiと同等の性能が手に入るということで注目されている。
まだ、GTX 1660 Super搭載ゲーミングPCの数はそれほど多くないが今後随時GTX 1660 Super搭載モデルに切り替わるだろう。ドスパラなど一部のBTOメーカーではGTX 1660 Ti搭載モデルは消滅している。
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GeForce GTX 1660 Tiのベンチマーク一覧
各タイトルのゲームプレイ時におけるフレームレートを計測している。WQHD環境では60fps以上が出るかどうか、FULL HD環境では100fpsを超えるかどうかを考えてほしい。フレームレートが高くなれば120Hz/144Hz対応モニターを活かすことができるからだ。
*フレームレート(fps)は、1秒間に描写されるコマ数のことだ。一般的に60fps以上が出れば快適だと言われている。
PUBG
RTX 2060 | |
GTX 1660 Ti | |
GTX 1070 | |
GTX 1060 6GB | |
GTX 1060 3GB |
Fortnite
RTX 2060 | |
GTX 1070 | |
GTX 1660 Ti | |
GTX 1060 6GB | |
GTX 1060 3GB |
Rise of the Tomb Raider
RTX 2060 | |
GTX 1070 | |
GTX 1660 Ti | |
GTX 1060 6GB | |
GTX 1060 3GB |
Battlefield 5
RTX 2060 | |
GTX 1070 | |
GTX 1660 Ti | |
GTX 1060 6GB | |
GTX 1060 3GB |
Far Cry 5
RTX 2060 | |
GTX 1070 | |
GTX 1660 Ti | |
GTX 1060 6GB | |
GTX 1060 3GB |
Deus EX: Mankind Divided
RTX 2060 | |
GTX 1660 Ti | |
GTX 1070 | |
GTX 1060 6GB | |
GTX 1060 3GB |
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GeForce GTX 1660Ti搭載おすすめBTOパソコン
SR-ii5-7360H/S7/GJ/W10(パソコンショップセブン)
価格:125,980円
CPU:Core i5-9600K
GPU:GeForce GTX 1660 Ti
メモリ:DDR4 16GB
SSD:500GB NVMe対応
HDD:非搭載
電源:600W 80PLUS BRONZE認証
Core i5-9600Kを搭載したゲーミングPCだ。PCケースには「Thermaltake Versa H26 Black」を採用しこだわりが見られる。メモリ16GB、SSD 500GBと構成も充実している。電源ユニットには600W BRONZEを搭載し万全だ。当日出荷に対応している貴重なモデルでもある。
NEXTGEAR-MICRO TD-G(G-Tune)
CPU:Core i7-9700
GPU:GeForce GTX 1660 Ti
メモリ:DDR4-2666 16GB
SSD:NVMe対応256GB
HDD:2TB
電源:500W BRONZE
G-Tuneとのコラボモデルとなっている。通常モデルよりもお得に購入できる人気の一台だ。CPUには6コア12スレッドのCore i7-8700を採用。ゲームプレイにおける適正は高く動画配信にも対応できる。メモリ16GB、SSD 256GB NVMe対応、HDD 2TBと構成も優秀だ。予算がある方であれば買って後悔することはないだろう。
LEVEL-R040-i7-RXA(パソコン工房)
CPU:Core i7-9700
GPU:GeForce GTX 1660 Ti
メモリ:DDR4 16GB
SSD:480GB
HDD:2TB
電源:500W 80PLUS BRONZE認証
ミドルタワーを採用したゲーミングPCだ。NEXTGEAR-MICRO TD-Gと非常によく似た構成となっている。SSD容量が480GBと多いのが特徴で高性能なNVMe対応を取るか容量を取るかで決めてしまって良い。CPUには第九世代のCore i7-9700を搭載しバランスも悪くない。メモリ16GB、SSD 480GB、HDD 2TBと十分な構成だ。価格が税抜き13万円台となっているため手頃価格だと言える。
GeForce GTX1660Ti搭載ゲーミングPC一覧
製品名 | 価格 | CPU | GPU | メモリ | SSD | HDD |
---|---|---|---|---|---|---|
im620SA4 | 129,980 | i5-9400F | GTX1660Ti | 8GB | × | 1TB |
LEVEL-M0B4-R53-RXR-RG | 103,980 | 5 3600 | GTX1660Ti | 16GB | 240GB | 1TB |
G-GEAR GI7A-B190/XT | 119,800 | 7 2700 | GTX1660Ti | 8GB | 240GB | × |
Dell G5プレミアム | 138,980 | i7-10700F | GTX1660Ti | 8GB | × | 2TB |
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ベンチマークテスト環境
CPU | Core i7-8700K |
メモリ | 2x8GB G.Skill TridentZ RGB DDR4-3200 |
SSD | Samsung 970 Evo 1TB Samsung 860 Evo 4TB |
電源 | EVGA SuperNova P2 1000W |
マザーボード | Gigabyte Z370 Aorus Gaming 7 |