当記事では、G-Tune HL-Bの評判とレビューをまとめている。キューブ型を採用した高パフォーマンスモデルだ。小さな見た目からは想像できない高い性能を持つ。元々「LITTLEGEAR i330GA2」という製品名だったがリニューアルによって製品名が変わっている。大型値引きが実施されたが、最新モデルと比べるとどうしても見劣りしてしまう。
当ページの目次
2万円引き 12/23(水)11時 ~ 1/6(水)11時
現在年末年始セールで2万円引きが適用されている。RTX 2070 SUPER搭載モデルとしては非常に選びやすくなるキャンペーンだ。ただ、お得に見えてもキャンペーンが適用されてようやく最低ラインのモデルである。G-Tune HL-Bに関しては税抜129,800円以下の状態でなければおすすめしにくい。
CPUが旧世代のCore i7-9700であるため、理想は税抜11万円台以下だ。通常よりはお得になる程度で、率先して選ぶべきモデルではない。ケースなどの特徴を吟味して選択しなくてはならない。
G-Tune HL-Bのスペック解説
ブランド名 | G-Tune |
製品名 | HL-B |
価格 | Windows 10 / 149,800円 キャンペーン / 129,800円 |
CPU | Core i7-9700 |
GPU | GeForce RTX 2070 SUPER |
メモリ | メモリ DDR4-2666 16GB |
SSD | NVMe 256GB |
HDD | 2TB |
電源 | 700W BRONZE |
マザーボード | チップセットB360 |
コスパ | ・通常時 ★★★☆☆☆☆☆☆☆2.5 ・キャンペーン時 ★★★★★★☆☆☆☆6.2 |
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各タイトルの対応表
FF14 4K | Apex Legends 144Hz | Apex Legends 60Hz | Fortnite 144Hz | Fortnite 60Hz |
---|---|---|---|---|
![]() ★★★★☆ | ![]() ★★★★★ | ![]() ★★★★★ | ![]() ★★★★★ | ![]() ★★★★★ |
★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。
G-Tune HL-Bの性能レビュー
当該モデルは非常に高いゲーミングパフォーマンスを持っている。ただ、PC初心者の方がスペックを見てもなかなか性能面をイメージすることができないかもしれない。ここでは具体的に当該ゲーミングPCに搭載されているパーツについて解説していく。
GeForce RTX 2070 SUPER(GPU)
RTX 2070 SUPERは、Turing世代で最も人気のあるグラフィックボードだった。旧型モデルとは言ってもゲーミング性能は高くFULL HD環境で高フレームレートを出すことができる。後継モデルのRTX 3070が登場したことでラインナップは減少傾向にある。搭載モデルの価格も下落していて購入しやすい。高解像度へのこだわりがないのであればあえて選択するのも悪くない。
Core i7-9700(CPU)
Core i7-9700は、かつては性能も高く人気のCPUだった。8コア8スレッドとゲームプレイにおいて魅力的なスペックだったと言える。さらに高スペックな第10世代が登場したことで、Core i7-9700の立場はあまりよくない。Core i7-10700の価格が落ち着き始め、価格差がほとんどなくなったからだ。
Core i7-9700搭載モデルは従来より価格を落とさなければ評価しづらくなってきた。性能に関しては今でも一線級である。RTX 2070 SUPERとの組み合わせも悪くない。これが価格に上手く結びつけば評価そのままに、今も選択されるCPUになる。
総合性能
旧世代のCPUとGPUを搭載していても、現役で使用できる性能は有している。設定を少し下げればFF14を4K環境に対応可能だ。RTX 2070 SUPERは4Kがあまり得意ではないので、WQHDやフルHD+高リフレッシュレートを基本としたい。Apex LegendsではフルHDなら144Hzに対応できる。ただし、それ以上のリフレッシュレートでは設定を大きく下げなくてはならない。
また、場面によっては安定しにくいので144を上限に考えた方がよさそうだ。フォートナイトはWQHDでも240Hzを目指せるので十分と言える。ゲームに対して高いパフォーマンスを発揮し、前世代で最も人気のあった組み合わせだ。型落ちでも最新タイトルにも対応できるのは強みだ。注意したいのはリアルタイムレイトレーシングに対応はしているが、あまり性能を発揮できないところにある。フルHD+リアルタイムレイトレーシングの場合は高リフレッシュレートは望まない方がいいかもしれない。
G-Tune HL-Bの特徴
キャンペーン適用もコスパは低迷中
G-Tune HL-Bは少し前に4万円の価格改定が行われ、税抜149,800円まで価格を下げた。それに加え、今回2万円の値引きが適用されたことで税抜129,800円で選択できるようになった。Core i7-9700とRTX 2070 SUPERの組み合わせが人気を博していた頃には考えられない価格だ。当時なら16万円台が当たり前だったので、旧世代の恩恵をしっかり活かせるモデルと言える。
しかしながら、税抜129,800円になるのが遅すぎた。既にCore i7-10700とRTX 2070 SUPERの組み合わせで同じ価格になるモデルが存在している。Core i7-9700ではとても太刀打ちできない。特にCPUはIntel第10世代から大幅に性能が向上し、ゲーム以外への対応力が増した。Core i7-9700とCore i7-10700ではできることの幅が違い過ぎる。
それでもCore i7-9700搭載モデルを選択するなら、Core i7-10700搭載モデルよりも1万円以上安くなる必要がある。同じ価格であるならば選択するメリットはほとんどない。それでも、RTX 2070 SUPER搭載最低クラスの評価から、標準以上まで回復したのはキャンペーンのおかげだ。
徐々に選択するメリットを失う中、起死回生とも言える内容だ。もう少し構成にもプラス要素があれば、今でもおすすめできるモデルとなっていただろう。税抜11万円台に突入すれば評価はさらに大きく伸びる。G-Tune HL-Bをおすすめするとすれば、そのタイミングである。その変化よりも先に市場から消えてしまいそうなので、これ以上は望みにくい。結果としておすすめできないモデルのまま終わりそうだ。
今はおすすめできないので後継機に期待
現在のG-Tune HL-Bはおすすめできないが、後継機には期待できるかもしれない。G-Tune HL-Bが徐々に価格を下げ、CPUとGPUの両方が型落ちとなっても、キャンペーンで評価を引き上げた。G-Tune HL-Bの後継機は、当然G-Tune HL-Bをベースに組み上げてくるはずだ。構成で言えばCore i7-10700とRTX 3070あたりになる。
RTX 30シリーズを搭載したG-Tune製品は、RTX 20シリーズ搭載モデルと比べて安価に展開されている。そのため、後継機となるモデルはG-Tune HL-Bの当初の定価と同等以下に抑えられると予想できる。流石に税抜129,800円は難しくとも、税抜159,800円程度に落ち着く可能性はある。懸念があるとすればコンパクトケースを採用していることだ。
RTX 3070はRTX 2070 SUPERと比べて発熱も消費電力も高い。排熱性能や冷却性能がタワー型よりも低いコンパクトケースでは対応しにくい。コンパクトケースには省スペース性という特徴がある。もしも、コンパクトケースで最新モデルを実現できればそれだけで強みになる。後継機の登場に期待しているのはコストパフォーマンスだけではない。
次世代のハイクラスに対応できるのかに注目している。元々G-Tuneのコンパクトケースはタワー型と同等の構成であっても価格が少し安くなるのが特徴だ。RTX 3070搭載モデルの中で異彩を放つモデルとなる可能性を秘めている。性能、構成、価格以外の部分で勝負できるモデルとなれる。価格もそうだが、様々な可能性のあるモデルになるはずだと後継機に期待している。
似ているモデルとの比較
ブランド名 | G-Tune | GALLERIA |
---|---|---|
イメージ | ![]() | ![]() |
製品名 | HL-B | XA7C-R36T |
価格 | 149,800円 (129,800円) | 149,800円 |
CPU | Core i7-9700 | Core i7-10700 |
GPU | RTX 2070 SUPER | RTX 3060 Ti |
メモリ | DDR4-2666 16GB | DDR4-2666 16GB |
SSD | NVMe 256GB | NVMe 512GB |
HDD | 非搭載 | 非搭載 |
電源 | 700W BRONZE | 650W BRONZE |
マザーボード | B360 | H470 |
公式 | 公式 | 公式 |
レビュー | 当ページ | レビュー |
比較対象はドスパラのGALLERIA XA7C-R36Tだ。構成はG-Tune HL-Bの現行版と言える。CPU、GPU、チップセットが現行のものに置き換わり、性能も評価も大きく上回る。G-Tune HL-Bの利点はストレージにしかなく、キャンペーンが終われば比較にならない。この2製品は旧モデルと最新モデルなので真っ向からの比較は難しい。
ケースサイズに強いこだわりがなければ、最新であるGALLERIA XA7C-R36Tを選択する方がよい。特にCPU性能は雲泥の差があり、ゲームや作業への快適性に違いが出る。RTX 2070 SUPERは優秀なGPUだが、既に旬は過ぎて市場から消えている。
このタイミングで購入するならG-Tune HL-Bにも分はあるかもしれない。ただ、長く使用する上で最新というのは有利だ。予算の都合でG-Tune HL-Bを選ぶならそれは悪いことではない。予算を抑えようとしているならGALLERIA XA7C-R36Tをおすすめする。
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パソコンケースレビュー
ここで紹介しているは今や希少なコンパクト型のケースを採用。標準では光学ドライブ非搭載モデルとなっているが、オプションで取り付けることが可能だ。スタイリッシュでデザイン性が高い。
LITTLEGEAR i330のケースレビュー・考察をしている。G-TuneのゲーミングPCブランドLITTLEGEARシリーズに採用されているケースだ。ミニタワーよりもコンパクトなキューブ型となっている。BTOメーカーでもそれほどラインナップがなくG-Tuneのオリジナルケースだと言える。
管理人による総評(G-Tune HL-B)

G-Tune HL-Bは、RTX 2070 SUPER×i7-9700搭載のゲーミングPCだ。GPUもCPUも旧型のパーツを採用している。キャンペーン中は2万円の値引きが適用されたが、割安感があるわけではない。小型のゲーミングPCを探している方には魅力的なゲーミングPCとなるかもしれない。しかし、後継モデルのRTX 3070搭載モデルの価格も下がり今RTX 2070 SUPER搭載モデルを選択する理由は薄い。
コストパフォーマンスに目を向けるとやや厳しい印象を受ける。そもそも販売台数が多くないこともあってか価格は割高に設定されている。それは比較対象で紹介したGALLERIA XA7C-R36Tと比べると一目瞭然だ。同じ価格にも関わらずダブルストレージ搭載となるなどより使い勝手が良くなる。
キューブ型ケース採用のゲーミングPCは少なく検討したいと思う方もいるだろう。小型PCの課題はいつでも発熱だ。電源効率が良いためある程度発熱量を抑えられる。また、ケースにはメッシュを存分に活用しエアフロー効率を高めている。こういった点にコストが掛かっていると考えていくと良い。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
129,980円 | Core i7-9700 | RTX2070 Super |
メモリ | SSD | HDD |
DDR4 16GB | 256GB | 2TB |
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G-Tune(マウスコンピュータ)の評判まとめ
G-Tune HL-Bを販売しているG-Tuneの評判を解説している。コスパ重視のモデルが多いのが特徴だ。プロゲーマーとのコラボやW水冷・VR推奨等コンセプトモデルが充実している。
当サイト紹介ゲーミングPC一覧表
当サイトでレビューをしている全てのゲーミングPCを表でまとめている。一覧で見れば、ゲーミングPCの構成や相場感を把握することができる。
始めまして、GtuneのBTOパソコンを使い初めて6年になるものです。
3年前、2017年11月に初めてこのキューブ型のPCを買って以降、部屋が狭い事もあって愛用してきました。
当方の現スペックは以下の通りです
CPU:core i7 7700
グラフィックボード:GTX1070
メモリ:16GB
SSD:なし
HDD:1TB
電源:500w
当時はSSDが高かったので追加はせず、カスタムしたのはメモリを8から16にした位と光学ドライブを搭載した位で後は弄っていません。
現在プレイしているゲームはエロゲーかwows、そしてトランスポートフィーバー2で後者2つしかほぼやっておりません。
私はキューブ型愛用者ですので、次のPCもキューブ型が良いなと思って調べた所、このサイトに行き着きました。現状上記の2つのゲームは上に書いたスペックで問題無く最高設定でプレイ出来ていますので不満は少ないのですが(tpf2のマップロードが10分程掛かる程度)、最近PCデポに持っていった所まだ3年ですので2年近くは使えますよと店員さんに言われました。
なので、思い切って今このモデルを購入してしまうか、あと1~2年程待ってもっと良いのが出てから買い換えるか悩んでおります。
上記2つのゲームしかやらず、高画質なMMORPGやFPSはやっておりません。これをふまえて、現状自分のPCはまだ十分な性能を持っているのか、買い替え時が来ているのか不安に苛まれております。どうかよしなにご教授頂けると助かります。
初めまして。
コメントありがとうございます。
買い替え時期の判断は非常に難しいです。
一例として、遊びたいゲームに対して性能が不足していると感じたら買い替え時期です。
これ以上他のゲームをプレイする予定もなく、現在のスペックで対応できているなら問題ありません。
最新のゲームをプレイするつもりがあるなら買い替えをおすすめします。
しかし、仰る2種類のゲームに留めるのであれば、壊れるその日まで使用を続けるものありだと思います。
最新モデルはたしかに優れていますが、その性能を必要としていないのであれば購入する理由になりません。
性能不足を感じた時に買い換えるくらいでいいと思います。もっと言えば、パーツを交換して使うくらいでも問題ないでしょう。
全体の性能よりも、用途に合っているかが重要です。
現状の用途から考えて、あなたのパソコンは十分な性能を持っていると言えます。
以上。
よろしくお願い致します。