NEXTGEAR JG-A5G6T 3060titop


マウスコンピューターが販売する「NEXTGEAR JG-A5G6T RTX 3060 Ti搭載」の詳細レビューをまとめている。Ryzen 5 4500×GeForce RTX 3060 Ti搭載のミドルクラスのゲーミングPCだ。旧世代のモデルらしく価格が抑えられていて選びやすい。ゲーミング性能も高く現行のGeForce RTX 4060を上回る。フルHD環境でのゲームプレイを考えている方に最適だ。当サイトのゲーミングPCおすすめランキング第一位のモデルとなる。いつ販売終了となるのか読めないので購入検討中の方は注意しよう。もっともこのモデルがなくなったとしても代替モデルは出てくるはずだ。焦らず慎重に判断することをおすすめする。

NEXTGEAR JG-A5G6T RTX 3060 Ti搭載のスペック解説

nextgear

メーカー マウスコンピューター
ブランド名 NEXTGEAR
製品名 NEXTGEAR JG-A5G6T RTX 3060 Ti搭載
価格 109,800円(税込)
CPU Ryzen 5 4500(レビュー)
GPU GeForce RTX 3060 Ti(レビュー)
メモリ DDR4-3200 16GB
ストレージ SSD 1TB NVMe
電源 750W 80PLUS BRONZE
マザーボード チップセットB550
おすすめ度 Sランク
評価 ・コスパ
10.0

—–内訳—–
・ショップ評価
8.9
2024/5/5追記

まさかここに来て15,000円の値下げが適用された。旧世代の製品とはいえ、ミドルハイクラスのGeForce RTX 3060 Ti搭載モデルが10万円台だ。低価格帯のモデルにも割って入れる存在だ。ただでさえ高かった評価は、最高評価10.0にまで到達した。価格帯最高のモデルと言っても過言ではないだろう。正直価格設定を間違ってしまったのではないかと心配になるレベルだ。

最近は値上げするモデルばかりで、こういったお得なモデルは少なかった。この値引きが一時的なものだったとしても、値下げされたという事実が重要だ。いわゆる型落ちとなる旧モデルは価格の安さが重要だ。これぞまさに旧モデルに求めていた価格だ。低価格・高性能を両立している。エントリークラスの価格帯でミドルハイクラスの性能だ。14万円以下でゲーミングPCを探しているならNEXTGEAR JG-A5G6Tは候補に入るだろう。

旧世代搭載モデルは、他のメーカーでも多く展開されている。そのほとんどが、後継機搭載モデルより少し安い程度だ。NEXTGEAR JG-A5G6Tほどの価格差をつけていない。GeForce RTX 3060 Tiは、下位グレードの後継機であるGeForce RTX 4060より性能が高い。そのせいで、GeForce RTX 4060搭載モデルよりも高めの価格設定になる。この常識を打ち破り、GeForce RTX 4060よりも安価に展開しているNEXTGEAR JG-A5G6Tは素晴らしい。

GeForce GTX 10シリーズくらいまでは、旧世代の製品を選択するメリットが確かにあった。いつの間にか、旧世代の製品は後継機の隙間を埋めるだけの存在になっていた。NEXTGEAR JG-A5G6Tの値引きは、旧世代の存在意義をもう一度思い起こさせる変化だ。旧世代というカテゴリで、理想的なモデルに仕上がっている。予算を抑えたい方におすすめしやすいモデルだ。

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カスタマイズについて(おすすめ度)

  • CPU ×
  • CPUグリス ×
  • メモリ △
  • SSD △
  • 電源 △

NEXTGEAR JG-A5G6Tのカスタマイズは難しい。どこを変更しても価格が高くなってしまい、コストパフォーマンスや選びやすさといった強みが失われてしまう。初期構成も必要十分にまとめられているので、、あえてカスタマイズをしないというのが正解にも思える。カスタマイズをしたいならしっかり吟味する必要がある。選択肢を間違わなければよいモデルに仕上げることが可能だ。

CPUは次世代モデルのRyzen 5 5500が選択できる。18,700円のカスタマイズ費用がかかるのは難しい。そもそもCPU性能を重視しようとするならNEXTGEAR JG-A5G6Tを選ばないはずだ。性能に対して価格の安さが魅力的に映ったからこそ、NEXTGEAR JG-A5G6Tを選ぼうと思ったのではないだろうか。CPUのカスタマイズはおすすめしづらい。

CPUグリスはカスタマイズ費用が安く、気軽に変更を加えられる項目だ。ただし、変更したとしても、それを体感することは難しい。ましてや、Ryzen 5 4500は性能が控えめなCPUだ。発熱量も抑えられているので、高冷却を目指すメリットが少ない。グリスを変えて得られる恩恵は、性能が控えめなCPUでは受けにくいのだ。

メモリは実用性を考えて32GBまでは問題なくおすすめできる。GeForce RTX 3060 Tiは一世代前のグラフィックボードながら、現行のミドルハイクラスと言えるくらいの性能を有している。メモリを32GBへアップグレードした恩恵を受け止められる性能だ。カスタマイズに15,400円かかってしまうのをどう見るかで評価は分かれる。必須というわけでもないので、必要になったら増設するくらいでよさそうだ。

SSDは標準で1TBが搭載されている。価格を抑えたモデルにしては珍しく、実用性の高い容量が搭載されているのは大きい。カスタマイズの必要性は感じられないものの、性能に影響を受けない箇所なので変更すること自体は悪くない。ただ、多くの方にとって1TBは使い切るのが難しい容量だ。時間が経てば不足することもあるだろう。容量が必要になった時に増設や外付けのストレージで対応するくらいでいい。

電源は750W 80PLUS BRONZEが搭載されていてカスタマイズの必要性を感じない。カスタマイズで容量や規格をアップグレードしても、その恩恵を感じられることはない。CPUやグラフィックボードをハイエンドクラスへ交換するなら必要かもしれない程度だ。CPUの変更まですればマザーボードも交換対象となるため、ほぼ自作PCである。そこまでの可能性を視野に入れるのは視野が広すぎる気がする。

各タイトルの対応表

Apex Legends フォートナイト パルワールド マイクラ
Apex-Legends
・240Hz


・144Hz
fortnite
・240Hz


・144Hz
palworld
・144Hz


・60Hz
minecraft1
・影Mod


・通常

★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。

NEXTGEAR JG-A5G6TはRyzen 5 4500とGeForce RTX 3060 Tiを搭載したミドルクラスのゲーミングPCだ。CPU性能が低いため、CPU性能が求められるゲームは苦手だ。GeForce RTX 3060 Tiの性能は現行のGeForce RTX 4060より高く今でも魅力的なモデルと言える。この組み合わせは少しクセのある性能となるので、それを踏まえた上で選びたい。人気のApex Legendsは、240fpsの張り付きこそ厳しいものの、240Hzを活かせる200fpsは維持できる。ただし、場面によっては著しくフレームレートが低下するため、144Hzがベストな性能だ。高望みしなければNEXTGEAR JG-A5G6Tで十分対応可能だ。あとは設定をどの程度妥協できるかである。

フォートナイトは負荷の軽いゲームだ。NEXTGEAR JG-A5G6Tの性能があれば240Hz環境も構築できる。気になるのは徐々に推奨環境が高まっているところだ。さすがに上限はあると思うが、NEXTGEAR JG-A5G6Tのスペックでいつまで快適な環境を構築できるかは疑問が残る。パルワールドは推奨環境のメモリが32GBとなっており、構成的に最高設定での安定は難しい。GeForce RTX 3060 Tiでは推奨環境は満たせないこともあり、標準設定程度でのゲームプレイを推奨したい。そのくらいにまで落とせば、十分快適と言える水準でプレイできる。Minecraftは概ね快適にプレイできる。ModによってはCPU負荷が高くなること、マルチプレイの環境によってもやや苦しい場面があるくらいだ。影Modはグラフィックボードの性能で乗り切れるので安心だ。

NEXTGEAR JG-A5G6T RTX 3060 Ti搭載の性能まとめ

ゲーミングPCは、CPUやグラフィックボードなど様々なパーツの集合体だ。ゲーミングPCの性能を決める重要な部分はCPUとグラフィックボードの性能だ。この2つのスペックを詳しく見ていく。CPUとグラフィックボードの性能を数値やグラフで確認することで、パソコンに慣れていない方にとっても直感的にわかりやすいはずだ。

AMD Ryzen 5 4500(CPU)

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Ryzen 5 4500は性能の高いCPUではない。2024年4月時点で購入できるゲーム向けCPUの中でも最低クラスだ。Core i3-14100と比べても10%程度性能が劣る。ただし、6コア12スレッドとコアが多いのでタイトルによってはRyzen 5 4500の方が快適になる可能性もある。60番台までのグラフィックボードとの組み合わせならボトルネックの心配はないだろう。価格を抑えられるメリットを考えれば選択肢として悪くない。

GeForce RTX 3060 Ti(GPU)

rtx3060tigamescore202404

GeForce RTX 3060 Tiは、Ampere世代における60番台のグラフィックボードだ。発売自体は2020年12月で3年以上前ということになる。世代は古いがゲーミング性能自体に古さは感じられない。現行のGeForce RTX 4060よりも8%弱性能が高くフルHD環境でのゲームプレイに最適だ。競合モデルのRadeon RX 7600 XTをも上回る。負荷の高いタイトルなら高リフレッシュレートでのゲームプレイにも対応できる。次世代モデルと比べた場合のデメリットはフレーム生成に対応していないことだろう。Cyberpunk 2077など対応タイトルなら高いフレームレートを実現できる画期的な技術だ。純粋なグラフィックス処理性能だけを考えればGeForce RTX 3060 Tiも悪くない。通常のDLSSはサポートしているのでほとんどの方にとってデメリットは感じないはずだ。

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NEXTGEAR JG-A5G6T RTX 3060 Ti搭載の特徴

旧製品のよさを最大限引き出した一台

NEXTGEAR JG-A5G6Tの魅力はなんと言っても価格の安さだ。旧世代のRyzen 5 4500とGeForce RTX 3060 Tiを搭載していることで実現している。Ryzen 5 4500は性能も価格も控え目なCPUで搭載モデルの価格はIntel Core i5シリーズなどと比べてかなり安価だ。GeForce RTX 3060 Tiは一世代前のグラフィックボードで、搭載モデルはほとんど残っていない。

NEXTGEAR JG-A5G6Tを見る限り、旧世代らしく価格がしっかり抑えられているのがわかる。このCPUとグラフィックボードは、双方ともに価格を抑えやすい。GeForce RTX 3060 TiはGeForce RTX 30シリーズで最も人気のあったグラフィックボードだ。世代が進んだ今でも、多くのシェアを掴んでいる。Steamでは2024年3月時点で4位となる3.54%のシェア(Steam, 2024)を誇っている。

旧世代であっても、使用者が多いことは安心材料になるはずだ。GeForce RTX 3060 Tiが現行だった頃、Ryzen 5 4500との組み合わせはあまり歓迎されていなかった。それは、GeForce RTX 3060 Tiに対して、CPU性能が低いことが要因だ。いかに価格が安くても、ミドルハイクラスには相応の組み合わせがあるという評価だったようにも感じる。ともに旧世代となった今、価格的にもベストな組み合わせと言えるのは面白い。

旧製品のよさは価格の安さだ。同等性能を誇る現行モデルに比べても安い。性能が近いなら旧製品を選ぶメリットがあるというものだ。NEXTGEAR JG-A5G6Tはまさにそういった立ち位置のモデルだ。コストパフォーマンスがよく、誰にとっても選びやすいモデルでおすすめしやすい。12万円台で選べるモデルの中では、最も優れたゲーミングPCと言えそうだ。

NEXTGEAR JG-A5G6Tには、これ以上の変化は望んでいない。むしろ、ここから変化することはありえないとさえ考えている。旧製品は在庫処分の一環でもあるため、変化を望むよりも終売を心配した方がいい。いつ販売が終わってしまうかわからないことから、候補に入っているならなるべく様子を見ずに選ぶ方がいいだろう。注意点としてはアップスケーリング技術の中のフレーム生成に対応していないことだろう。

どこを見ても弱点の少ないのが魅力

当該モデルは旧製品であることから軽んじて見られやすいが、NEXTGEAR JG-A5G6Tは完成度が高く現行のゲーミングPCよりもおすすめしやすいモデルだ。主だった欠点がCPU性能の低さくらいしかなく、総合的に優秀なモデルである。低価格帯のモデルには珍しいSSD 1TB標準搭載は評価が高い。価格が安いということは、構成が乏しいことでもある。

いかにRyzen 5 4500という価格を抑えられるCPUを搭載していても、本来なら構成も削らなければ実現しにくい。低価格帯のゲーミングPCでは弱点になりやすい構成面がしっかりしているのがNEXTGEAR JG-A5G6Tの強みと言える。CPU性能が低いことも、直接的なマイナス要素ではないと考えている。ゲームをプレイする際、最も影響を与えるのはグラフィックボードだ。

現行のミドルクラス以上の性能を有するGeForce RTX 3060 Tiであれば、ゲームプレイはある程度快適だ。ハイエンドクラスと組み合わせるには心もとないCPUでも、GeForce RTX 3060 Tiとなら大きな問題にはならない。性能・構成・価格の全てに強みとなる要素があり、弱点となる部分を抱えていない。これこそがNEXTGEAR JG-A5G6Tの評価が高まる要因だ。ケースデザインもよく、旧製品とは感じさせない風貌をしている。

初めてのゲーミングPCとしても選びやすく扱いやすい。これからPCゲームをはじめる方におすすめだ。モデルそのものだけでなく、保証やサポートの面でも素晴らしい。標準3年の保証が付属し、24時間365日電話サポートもある。初めてのゲーミングPCとしておすすめしやすいのは、何もコストパフォーマンスがよいからだけではない。パソコンに慣れていない方にとって、万全のサポートが用意されているという側面もある。NEXTGEAR JG-A5G6Tは、全てのおいて高い評価を得られるモデルである。

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競合モデルとの比較

ブランド名 NEXTGEAR Lightning
イメージ nextgear Lightning AH5
製品名 NEXTGEAR JG-A5G6T
RTX 3060 Ti搭載
Lightning AS5
ケース ミニ ミニ
価格 109,800円 104,980円
送料 無料 3,300円
CPU Ryzen 5 4500 Ryzen 5 4500
GPU RTX 3060 Ti RTX 3050 8GB
メモリ DDR4-3200 16GB DDR4-3200 16GB
SSD NVMe 1TB NVMe 500GB
電源 750W BRONZE 550W BRONZE
マザーボード B550 A520
納期 約11営業日 翌日出荷
基本保証
(延長保証)
3年間
(延長保証なし)
1年間
(5年間)
電話サポート 24時間365日 24時間365日
公式 公式 公式
レビュー 当ページ レビュー
比較対象はドスパラのLightning AS5だ。価格は4,820円安いが、送料に3,300円かかるため、実際の価格差は1,520円だ。価格は同等と言えるだろう。CPUは同じでもグラフィックボードは2ランク変わる。GeForce RTX 3060 TiとGeForce RTX 3050 8GBの性能はかなり大きい。ゲームの快適性にも影響があるほどだ。この時点でNEXTGEAR JG-A5G6Tを選ぶ方がいいのは間違いない。Lightning AS5はゲーミングPCではなく、一般向けのパソコンだ。ケースデザインやチップセットも大きな差がある。SSD容量も2倍の差があり、構成だけを見てもNEXTGEAR JG-A5G6Tがリードしている。

注目したいのは基本保証だ。NEXTGEAR JG-A5G6Tは延長保証がない代わりに基本保証が3年間だ。Lightning AS5に限らず、ほとんどのメーカーが基本保証を1年間に設定している。この差は大きく、初心者の方も安心して選択できる。電話サポートはどちらも24時間365日対応だ。唯一Lightning AS5が優れているのは納期だ。最短翌日出荷に対応しており、NEXTGEAR JG-A5G6Tの11営業日と比べれば圧倒的な差がある。しかし、それだけでLightning AS5を選ぶ理由にはならない。ここから大きな変化があったとしても、NEXTGEAR JG-A5G6Tをおすすめする。

パソコンケースレビュー

NEXTGEAR JG-A5G1D」のレビューで撮影したケース画像だ。基本的な中身は同じだ。カスタマイズで赤色LEDケースファンを選択している。

梱包

NEXTGEAR-konpou
非常にシンプルだ。説明書と電源ケーブルがついている。

NEXTGEAR-konpou2
かなりきれいに梱包されている。

正面

NEXTGEAR-syoumen
NEXTGEARを表したピンクのNGというデザインロゴが黒いケースに映える。2世代前のNEXTGEAR-Microを彷彿とさせる強力なフロントファンが、エアフローの強さを感じさせる。確認しづらいが、フロントファンは3連ファンとなっており、吸気性能は非常に高いことがわかる。右下には小さくNEXTGEARのロゴも見える。シンプルでありながら、ゲーミングPCとしての存在感のある重厚でスタイリッシュなデザインに仕上がっている。

ライトアップ

NEXTGEAR-lightup
カスタマイズで変更可能な赤色LEDファンをライトアップ。カスタマイズなしはLEDファン非搭載なので注意。ゲーミングPCらしい派手なライトアップはガラスサイドパネル採用ケースには映える。従来のケースと異なり、サイドパネルを変更した上でLEDファンへ変更ではない。標準でガラスサイドパネル採用のケースである。単にLEDファンに変更するだけなので、コストも抑えられており、デザインを意識した選択がしやすくなっている。

I/Oパネル

NEXTGEAR-iopanel
I/Oパネルは最近のゲーミングPCに多い天板に搭載されている。USB 3.0が2つにイヤホン・マイクの入出力端子が1つのオーソドックスなものだ。一般的にUSBの接続端子が黒色はUSB 2.0を指すが、NEXTGEARのケースでは黒色でも3.0となっている。背面の黒色は2.0、青色は3.0となっているので少しややこしく感じる。天板部に黒色のUSB 3.0を採用したのはデザインを重視してのことだろう。

イヤホンマイクの入力端子にしても、I/Oパネルがケース全体の雰囲気を損なわない工夫だ。電源スイッチが黒く四角いタイプであることもケースデザインやカラーの基調に合わせたものだ。小さなところかもしれないが、こういった工夫がゲーミングPCのデザインと言える。

また、天板部には取り外し可能な防塵フィルターが装着されている。天板にも2基のファンがあり、吸気の強さを感じさせる。その分だけ埃の吸入も多くなるので、防塵フィルターの存在はありがたいものだ。パソコン内部に埃がたまりにくくなれば、それだけ長く使い続けることができる。本当によく考えられたケースであり、NEXTGEAR-Microの正当な後継機と言えそうだ。

右側

NEXTGEAR-right
NEXTGEARのケースの右側はエアホールのないカバーのみとなっている。左側がガラスサイドパネルであることを考えると、空気の出入りは左右から行われない構造である。吸気が強いことで、空気が横に流れずに正しいエアフローを構築するような形だ。フロント3基、天板2基のファンのよさを損なわないカバーである。

右側内部

NEXTGEAR-rightinside
右側パネルの中は背面通しが可能なケーブルマネジメント機構となっている。ボトムカバーと合わせて、ケーブルを見せずにすっきりさせる形状となっている。また、2つの2.5インチシャドウベイも右側パネルの中にある。SATA SSDを搭載する際は、ここに固定することで表からはSATAケーブルのみ見える形になる。すっきりするだけでなく、接続しにくい電源ケーブルに近いことでセットアップが容易になる。

搭載されているファンが多いことで、少しケーブルがごちゃごちゃして見えるかもしれない。しかし、表からは見えないようにすっきりさせるというポイントはしっかり抑えられている。意外とこういった形状は管理がしやすく、ケーブルの破損も少ないので合理的なものだ。

左側内部

NEXTGEAR-leftinside
ガラスサイドパネルを外しての撮影だ。これだけすっきりしていると、ガラスサイドパネルを外さなくてもパソコン内部を確認できる。できるだけケーブルを見せないことで、各パーツの視認性が上がり、取り外しも非常に容易になる。3.5インチベイを採用しないことで、フロント部の余分なスペースを上手く利用できている。ファンを搭載し、3.5インチベイや2.5インチベイにエアフローを阻害されることがない。

ボトムカバーを採用しており、電源周辺のケーブルもうまく見えなくしている。また、デザインの重さを下部に集中させ、3.5インチベイや2.5インチベイを廃止したことで、上部まで広くすっきりして見える。スペースを広く確保しつつ、ボトムカバーで底上げをすることで、ケーブルに光が吸収されにくく、しっかりとLEDが反射しやすくなる。単にLEDファンを設定できるだけではない。LEDファンを搭載することを前提としているからこそできたケース内部だ。最近のデザイン偏重のケースにも負けないスタイリッシュな内部だ。水冷クーラーのラジエーターも設置できることから、実用性の高さもうかがい知れる。

背面

NEXTGEAR-haimen
背面ははっきり言ってデザインを台無しにしやすい。ケース全体が黒なのに背面は銀色というのはよくある。ケースのしっかり合わせたカラーと形状をしており、評価を高めている。剛堅さを感じさせるフォルムに、使い勝手のよさを思わせる構造がある。

気になったのは背面ファンの取り付け位置だ。可変式の固定具があり、位置やサイズをあまり気にせず取り付けられそうだ。天板にファンを搭載しているケースにはよくあることだが、14cmファンなどの大きなタイプは干渉して取り付けられないことがある。それを考えてか、取り付け位置を上下に調整できるようになっている。これは天板のファンを交換することがあると恩恵を受けられる。大型、特殊なファンや機構を天板に取り付けると、設置できる背面ファンが限定されてしまいがちだ。それを防ぎ、幅を広げられている。デザインや機能を活かす機構が備わっているのは素晴らしい。

もう一つの注目点はPCIEカバーの留め具というのだろうか。スロットカバーを固定する箇所だ。内部にネジで固定するのではなく、外部の留め具に固定することで取り外しがしやすくなる。その留め具部分がしっかりケースと一体化しているのに驚く。実用的にもデザイン的にも軽視されやすい箇所を、しっかりとデザインの一部にしている。こほど完成度の高い背面は見たことがない。間違いなくNEXTGEARのケースは歴代のマウスコンピューター製品で最高峰の傑作である。

NEXTGEAR-soko
底面はマウスコンピューターの得意分野であると言える。おなじみのマグネット付きの防塵フィルターで、埃の吸引を抑えている。底面に関して少しても衝撃はあった。それは、底面の吸気箇所が完全に電源に集約されていることだ。G-Tuneのミニタワーは底面全体にエアホールがあり、全体を覆う防塵フィルターを採用していた。それをNEXTGEARでは実用性に完全に割り振っている。フロント3基、天板2基の吸気ファンは底面にも影響を与えていたのだ。

電源部分にのみ吸気口を用意しており、防塵フィルターもその部分だけにしている。これは完全に電源のためのスペースとして準備されている。電源の冷却と防塵のみを考えており、電源のパフォーマンスを安定させる構造だと言える。それはケース底面四隅の足を見てもわかる。一般的なパソコンやゲーミングPCはあまり高くないゴム足が採用されている。

そのため、底面はメンテナンスがしにくく、埃もたまりやすい環境になる。当然埃の吸入も多くなり、電源へのダメージは大きい。これだけの高さのあるNEXTGEARなら、電源は安定した吸気が可能となる。さらに、防塵フィルターの存在で電源へのダメージは軽微になるはずだ。ただ、防塵フィルターは定期的に水洗いして乾かすなどのメンテナンスが必要になる。

管理人による総評(NEXTGEAR JG-A5G6T)

nextgear

NEXTGEAR JG-A5G6T RTX 3060 Ti搭載は、Ryzen 5 4500×GeForce RTX 3060 Ti搭載のミドルクラスのゲーミングPCだ。旧世代のCPUとGPUを組み合わせたモデルでコストパフォーマンスを重視している。GeForce RTX 3060 Tiは、現行のGeForce RTX 4060よりも性能が高く今でも見劣りしない。フルHD環境でのゲームプレイを考えている方に最適だ。メモリDDR4-3200 16GB・SSD 1TB NVMeと構成も申し分ない。24時間365日の電話サポートに標準で3年間の保証があって初めてのゲーミングPCとしても選びやすい。非常に評価の高い一台と言えるだろう。長く販売が続くわけではなさそうなので購入検討中の方は注意しよう。

価格 CPU グラボ
109,800円 5 4500 RTX3060Ti
メモリ SSD HDD
DDR4 16GB 1TB 非搭載

参照外部サイト