rx590
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当記事では、Radeon RX 590の性能スペックレビュー&ベンチマーク紹介をしている。2018年11月15日に新しく登場したグラフィックボードだ。およそ1年前にリリースされたRadeon RX 580Radeon RX 570で採用されたPolaris GPUより少しだけ進化している。ゲーミング用グラフィックボードとして初めて12nmプロセスを採用した新しいモデルだが、中身を見ると以前のものと大きく変わったわけではない。

年内になんとかリリースできたといったところだろうか。このRadeon RX 590に対してライバルのGTX 1060 6GBもメモリDDR5X搭載モデルをリリースしてしっかりと対抗馬を用意しているのが興味深い。ただし、BTOパソコンでは通常のGDDR5メモリ搭載モデルが採用されている。メインストリームとなるAMD製グラフィックボードを待ちわびていた方は必見だ。詳細は記事を参考にして欲しい。

よくわかる!!RX 590の特徴まとめ

  • RX 580/GTX 1060 3GBを上回るパフォーマンスを持つ(+)
  • 12nmプロセス採用も大幅に進化したわけではない(-)
  • NVIDIA製グラフィックボードよりもパワー効率に劣る(-)
  • 競合のGTX 1060 6GB登場から1年半が経ち今更感が強い(-)

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Radeon RX 590の実力は!?総合性能を計る!【2022年】

rx590seinou

Radeon RX 590は、下位モデルであるRadeon RX 580よりも約8%高いパフォーマンスを持つ。つまり、GeForce GTX 1060 3GBよりも高い性能を持ちフルHD環境をターゲットにしたモデルだということだ。2022年時点だと設定を下げないとやや厳しい。また、古いアーキテクチャを採用したモデルということもあって消費電力が上がるなどデメリットもあるので、購入を考えている方はデメリットについても深く理解しておく必要がある。

2019年12月に登場したRadeon RX 5500 XTとほぼ同等だ。NVIDIA製の比較的新しいグラフィックボードであるGeForce GTX 1660 SUPERには劣っている。2018年当時はAMD製グラフィックボードはハイクラスのモデルがなく苦戦していたことがわかる。

RDNA 2.0アーキテクチャを採用したRX 6500 XTが登場したがそれほど性能は伸びずGTX 1660 SUPERには及ばない。RX 590から買い替えるほどのモデルとは言えないだろう。Ampere世代のエントリークラスであるGeForce RTX 3050は50番台ながら高い性能を持っている。低価格帯のモデルを探しているならRTX 3050は魅力的な選択肢となる。

Radeon RX 590の概要、基本スペック

RX 580&RX Vega 56と比較

 RX 590RX 580Vega 56
世代Polaris 30Polaris 20Polaris 20
プロセス12nm14nm14nm
トランジスタ数57億個57億個125億個
ダイサイズ232m㎡232m㎡484m㎡
CUDAコア数2304基2304基3584基
コアクロック1469MHz1257MHz1156MHz
ブーストクロック1545MHz1340MHz1471MHz
GPUメモリ8GB8GB8GB
メモリタイプGDDR5GDDR5HBM2
メモリクロック8 Gbps8 Gbps1.6 Gbps
メモリバス256 bit256 bit2048 bit
メモリ帯域幅256.0 GB/s256.0 GB/s410.0 GB/s
TDP225W185W210W
価格$279$249$399
発売日2018/11/152017/04/182017/08/14
Radeon RX 590のスペックについて2017年4月にリリースされたRadeon RX 580及び2017年8月発売のRX Vega 56と比較しながら見ていこう。Radeon RX 590になってGPUはPolaris 20からPolaris 30へと変わり、プロセスも14nmから12nmへと縮小されている。省電力性を高めるために必要だったのだ。

しかしながら、プロセスの微細化に成功したもののダイサイズは232 m㎡で14nmプロセスのRadeon RX 580と同等だ。トランジスタ数は同じ57億個となっている。AMDによるとこれはサードパーティ向けグラフィックボードやクーラーデザインとの互換性を維持するためだということだ。真実は製造工程を最適化するコストが高く、割に合わないというところだろう。本来なら16%の省電力に貢献する新しい設計をしたいというのが本音だろう。

いずれにせよプロセスサイズを縮小することでクロック周波数を引き上げることができた。およそ15%引き上げることに成功している。結果的にRX 580よりも高い性能を出すのだが、それほど大きな変化があったわけではない。CUDAコア、メモリ帯域などに違いはない。なんといっても消費電力が225Wへと20%上がってしまっているのは痛い。

Radeon Vega 56は、トランジスタ数が125億個と120%も多い。ダイサイズは倍以上の484m㎡と一回り大きくなっている。CUDAコア数は3584基と55%程度多い。コアクロック及びブーストクロックは抑えられているが、全体的なパフォーマンスは高い。メモリタイプには高価なHBM2を採用しているのも強みだ。メモリ帯域幅が広く効率的にグラフィックス処理を行うことができる。もっともこのHBM2はコスパが悪すぎたため現行モデルであるRadeon RX 5000シリーズあるいはRadeon RX 6000シリーズでは採用されなくなっている。

GTX 1060 6GBと比較

 RX 590GTX 1060
世代Polaris 30Pascal
プロセス12nm16nm
トランジスタ数57億個44億個
ダイサイズ232m㎡200m㎡
CUDAコア数2304基1280基
コアクロック1469MHz1506MHz
ブーストクロック1545MHz1709MHz
GPUメモリ8GB6GB
メモリタイプGDDR5GDDR5
メモリクロック8 Gbps8 Gbps
メモリバス256 bit192 bit
メモリ帯域幅256.0 GB/s192.2 GB/s
TDP225W120W
価格$279$249
発売日2018/11/152016/07/19
GTX 1060 6GBとの比較で注目すべき点は消費電力だ。なんとGTX 1060 6GBの消費電力は、Radeon RX 590のわずか55%程度に留まる。性能はRX 590の方が高いが、消費電力を考えるとあえて選択する方は少ないのではないだろうか。パワー効率を無視して無理やりパフォーマンスを引き上げただけのように思えてしまう。

GeForce GTX 1060 6GBは2016年7月と1年以上前にリリースされたモデルなのでプロセスが16nmと古いものの今でも通用するグラフィックボードだ。総合的に見るとどうだろうか。メモリタイプは同じGDDR5を採用している。Radeon RX 590は、メモリバスが256 bitとなっているためGTX 1060よりもメモリ帯域幅が33%程度高い。これも消費電力の引き上げの要因となっていると考えてよいだろう。

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Radeon RX 590の特徴と注意点

Vega 56とRX 580のギャップを埋めるモデル

radeonrx590gap
画像引用元:https://www.anandtech.com/

このタイミングでRX 590をリリースした目的はこのスライドに集約されている。それは、RX Vega 56/GTX 1070とRX 580/GTX 1060とのパフォーマンスギャップを埋めるためだ。約$150の価格差があるのでメーカーからすると埋めておきたいところだろう。

GTX 1060 6GB DDR5X搭載モデルをリリース

  • $399 RX Vega 56/GTX1070
  • $279 RX 590/GTX 1060 6GB DDR5X
  • $249 RX 580/GTX 1060 6GB
2018年11月16日にPalitからGTX 1060 6GB DDR5X搭載モデルが登場した。価格と性能が引き上げられてRadeon RX 590と同じ立ち位置のグラフィックボードということになる。従来のGTX 1060のメモリはDDR5だが、DDR5Xのメモリを搭載することでメモリ帯域幅が大きくなり性能の向上が見込める。

大きな変化がなく今さら感が強い

Radeon RX 590は、製造プロセスは確かに12nmへと縮小され、クロック周波数も上がっている。ただ、中身を見るとダイサイズも変わらず今このタイミングで新商品として投入する必要があったかは疑問だ。2年前のアーキテクチャと大きく変わったわけではなく、ユーザーがこれを待っていたと強く思うことはないと考えている。

PalitがGTX 1060で行ったようにDDR5X搭載などRadeon RX 580のマイナーチェンジで十分だったかもしれない。当然NVIDIAの新しいグラフィックボードの情報はAMDにも入っていただろうからそれに合わせてぶつけてきただけだとも予想できる。AMDにとってはやや苦しい立場にあることは間違いない。

消費電力が大きい

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すでに見たとおりRadeon RX 590の最大のデメリットが消費電力の高さだ。ゲームプレイにおける高負荷時の場合GTX 1060 6GBのおよそ2倍の245Wと消費電力が高い。ピーク時では300Wを超えハイクラスのグラフィックボード以上だ。

いかにNVIDIA製がグラフィックボードが省エネかがわかる。いくらパフォーマンスで上回っていてもこれだけ消費電力が高くなってしまうと致命的だ。NVIDIAのハイクラスのグラフィックボードと変わらない水準になってしまっている。

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Radeon RX 590のベンチマーク一覧

RX 590のベンチマークをまとめている。フルHD及びWQHDでのフレームレートを計測した。最高設定でのスコアとなっている。

Battlefield

battlefieldrx590battlefield

RX 580と比べて5%高いスコアだ。GTX 1060 6GBと比較すると15%程度高くなっている。確かにAMDの想定通りRX VegaとRX 580とのギャップを埋めている。ただ、その差を体感するのは難しいだろう。WQHD環境でも70FPS以上と高いスコアを出している。

Wolfenstein II: The New Colossus

Wolfenstein IIrx590Wolfenstein

FULL HD環境ならGTX 1060よりも26%高く、WQHD環境でも20%以上高い性能を出している。RX 580との差がわずかなのが悩ましい。これぐらいの差ならRX 580でもよい気がする。

destiny 2

desiny2rx590destiny2

destinyに関してはGTX 1060 6GBの方がスコアが高い。RX 580と比べると8%ほど高いもののWQHD環境では2%ほどと期待するほどのスコアは出ていない。WQHD環境でもおよそ60FPSが出ているのは評価できる。ゲームの最適化の問題はあるかもしれないが、NVIDIAとの相性が良いようだ。

Far Cry 5

farcry5rx590farcry5

Radeon製グラフィックボードとの相性がよいタイトルだ。フルHD環境下ならGTX 1060 6GBよりも20%近い性能差が出ている。ただし、RX 580と比べるとフルHD環境で5%、WQHD環境で1%とAMDが言う13%の向上は見られない。

Grand Theft Auto 5

gta5rx590gta5

NVIDIA製グラフィックボードに最適化されたタイトルの一つ。RX 590は、RX 580と比べると6%-10%性能向上が見込める。ただし、GTX 1060 6GBとの性能差は十分に埋まっておらずフルHDでは20%の差がある。ただし、WQHD環境では上回っている。

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Radeon RX 590の総評

良いところ悪いところ
・GTX1060 6GBより13%高い性能・新モデルとしては物足りない
・消費電力が高い
Radeon RX 590は、高いクロック周波数によってRX 580及びGTX 1060 6GBよりも高い性能を持っている。しかし、その代償として消費電力が高くなってしまっているのはデメリットだ。クロック周波数を引き上げること自体は12nmプロセスを搭載することで可能となった。ダイサイズの縮小はないものの今後に期待ができる。トランジスタカウントとダイサイズでは、Polaris 30は、Polaris 10と同等のものだ。つまり、RX 590とRX 480では大きな差はないということになる。

性能的にはフルHD及びWQHD環境では約12%高く、RX480と比べると15%程度の性能向上が見込める。GTX 1060 6GBと比べると9%高性能だということだ。GTA 5など一部のタイトルではNVIDIA製のグラフィックボードとの相性が良いという差はある。RX 580でもGTX 1060 6GBを上回っていたが、RX 590ではその地位を確かなものにした。

BTOパソコンでの搭載モデルは販売されないだろう。このグラフィックボードの購入をしたいなら自作ユーザー向けということになる。そして、現時点で購入するべきかどうかというとあえて購入する必要はないというのが正直なところだ。やはり、RTX 20シリーズが登場している中で今さら感が強くAMDから今後登場するであろう新モデルを待つべきだろう。

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