当記事では、25万円以上30万円以下のおすすめゲーミングPCを紹介している。ハイクラスのモデルが揃う価格帯で、この価格帯からは一般ユーザー向けとは言えずパソコンにこだわりのある方向けだ。さすがに25万円以上となると簡単に出せる金額とは言えない。当然より優れたゲーム環境を構築できる。高価なモデルを探している方はぜひチェックして欲しい。
この価格帯のおすすめモデルは、「25万円以上30万円以下のおすすめゲーミングPC一覧」でまとめている。最近のゲーミングPC価格高騰の影響を一番受けているのはこの価格帯だ。これまで30万円以下で購入できていたモデルの大幅値上げでラインナップが一気に入れ替わった。
価格帯別ゲーミングPCを比較
価格帯 | 人気 | CPU | GPU |
---|---|---|---|
40万円以上 | 9 9950X3D | RTX5080 | |
30万円-40万円 | 7 9800X3D | RTX5070Ti | |
25万円-30万円 | 7 265KF | RTX5070 | |
20万円-25万円 | i7-14700F | RTX4060Ti | |
15万円-20万円 | i5-14400F | RTX4060Ti | |
10万円-15万円 | 5 4500 | RTX4060 | |
5万円-10万円 | 5 4500 | RTX3050 6GB |
ゲーミングPCの価格分布【25万円以上30万円以下】
5万円以上30万円以下の価格帯になるとさらにラインナップが減少傾向にあるが、ゲーミングPC価格高騰の影響もあって意外とモデル数は多い。GeForce RTX 5070搭載モデルが増えた形だ。この価格帯のゲーミングPCが全体に占める割合はおよそ12.3%だ。当然グラフィックボードの性能が高くなるとそれに合わせて上位モデルのCPUを選択する必要があり構成数にも限界があるからのである程度少ないことは予想が付く。25万円以下のモデルに比べると一気に玄人向けになってしまう。
初心者の方は本当に必要なモデルかどうかしっかり吟味して欲しい。4K解像度や高リフレッシュレートでのゲームプレイなどこだわりがある方は必見だ。クリエイター作業にも適していると言える。Steamの統計(Steam, 2025)を見ても、上位は50番台や60番台のグラフィックボードが占めている。つまり、20万円以下のモデルを選んでいるゲーマーが多いということだ。当サイトのゲーミングPCおすすめランキングでも20万円以下のモデルが人気だ。モンハンワイルズなど新しいタイトルを思う存分楽しみたいならこの価格帯は魅力的だろう。
25万円以上30万円以下のモデルの特徴
超高性能なゲーミングPCが選択できる
この価格帯は超高スペックPCと呼ぶに値するラインナップだ。その高すぎる性能が故に一般ユーザーにとってはあまり恩恵を受けることができない可能性もある。例えばフルHDが前提ならもう少し予算を落としても良い。4KやWQHDなどの高解像度でゲームをしたいという方向けだ。もちろん一度購入したパソコンをできる限り長く使い続けたいという方なら選択してもよいだろう。
4K解像度などかなり特殊な使用環境において力を発揮するものが多くなっているのが特徴的だ。ただ見ているだけでおもしろいゲーミングPCが揃っている。購入するべきかどうかはあなたのゲーム環境やどれだけ使う予定なのかなどを考慮しよう。ワンランク下の価格帯でも通常のゲームプレイは最高設定でもできる。
この価格帯になると現行のGeForce RTX 5070やRadeon RX 9070 XTといった高性能モデルを選択できる。その上で、CPUはCore Ultra 7 265F/Core i7-14700F/Ryzen 7 7800X3Dも十分候補に入る。Core Ultra 7 265KFやRyzen 7 9800X3Dを選択することもできるが、その場合グラフィックボードのランクをGeForce RTX 4060 Tiまで落とす必要がある。GeForce RTX 5070 Ti搭載モデルを選ぶとなると相場は35万円以上だ。
純粋にゲーミング性能を求めるならCPUのランクを落としてグラフィックボードの性能を引き上げる方がよい。ゲームプレイにおいてCPUへの投資は価格に見合うパフォーマンスを得られないことも多い。Core i7シリーズやRyzen 7シリーズであれば高性能なグラフィックボードとの組み合わせでも問題ないレベルのゲーム性能を持っている。
構成面も抜群で長く使い続けられる
これだけ予算を掛ければ構成面も圧巻だ。メモリ16GB、SSD 1TBが基準となる。CPUあるいはグラフィックボードのランクを落とせばメモリ容量32GBのモデルを選択することもできる。ストレージ容量が多いことやメモリ容量が多いことはクリエイターの方にもおすすめしやすい。特に25万円以下のモデルだとSSDは500GBが平均となる。倍増となるのは大きい。
また、性能が高いことで電源ユニットにも費用が掛けられている。例えば、750W GOLD・800W TITANIUMといった下位モデルでは見かけない高品質な電源が搭載したモデルもある。これだけの構成なら購入して不満を感じることは少ないはずだ。グラフィックボードの買い替えにも対応しやすい。まさに至高のゲーミングPCだと考えてよい。
25万円以上30万円以下のおすすめゲーミングPC一覧
LEVEL-M17M-147F-TKX(パソコン工房)
価格:259,800円+送料2,200円
CPU:Core i7-14700F
GPU:GeForce RTX 5070
メモリ:DDR5 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:750W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中
LEVELΘブランドの高コスパモデルだ。ケースデザインもよくユーザーを惹きつけている。CPUにCore i7-14700Fを搭載していて25万円台は悪くない。メモリDDR5 16GB・SSD 500GB NVMeと性能帯を考えると構成は控えめだ。電源ユニットは750W BRONZEを搭載している。マザーボードのチップセットはB760が選択されている。コストパフォーマンスの高さから多くのBTOパソコンで採用される人気モデルだ。
NEXTGEAR JG-A7A8X コラボモデル(マウスコンピューター)
価格:259,800円(送料込)
CPU:Ryzen 7 7800X3D
GPU:Radeon RX 7800 XT
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中
マウスコンピューターの新しいゲーミングブランドNEXTGEARの高コスパモデルとなる。当サイト「ゲーミングPC徹底解剖」とマウスコンピューターのコラボレーションモデルだ。CPUに3D V-Cache搭載のRyzen 7 7800X3Dを搭載したゲーミングPCだ。ゲーミング性能が高いCPUでCore i9-14900Kでさえも上回る。スペック自体は8コア16スレッドとやや控え目でゲーム以外の用途ではRyzen 7 7700XやCore i7-14700Kに劣る。あくまでもゲーム特化型CPUと考えておこう。グラフィックスにはミドルハイクラスのRadeon RX 7800 XTを搭載している。WQHD環境にも対応できるポテンシャルを持つ。Ryzen 7 7800X3DとのバランスだとCPU寄りだ。将来的にグラフィックボードの換装を考えているユーザー向けだ。メモリDDR5-5200 16GB・SSD 500GB Gen4 NVMeと構成は押さえられている。電源ユニットは750W BRONZEを採用している。チップセットはA620だ。
G-GEAR GE7A-L251/BH(TSUKUMO)
価格:271,800円(送料込)
CPU:Ryzen 7 7800X3D
GPU:GeForce RTX 5070
メモリ:DDR5-5600 32GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:850W 80PLUS GOLD
コスパ:調査中
TSUKUMOのゲーミングブランドG-GEARの一台だ。他のBTOメーカーと比べると落ち着いたケースデザインが印象的だ。光らないゲーミングPCを探している方は要チェックだ。CPUにはRyzen 7 7800X3Dを、GPUにはGeForce RTX 5070を搭載している。WQHD環境でのゲームプレイがメインターゲットだ。CPU性能が高いのでボトルネックの心配はいらない。メモリDDR5-5600 32GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと構成も充実している。電源ユニットは850W GOLDだ。カスタマイズをしなくてもよいだろう。
LEVEL-M8A6-LCR98D-SLX(パソコン工房)
価格:274,800円+送料2,200円
CPU:Ryzen 7 9800X3D
GPU:GeForce RTX 4060 Ti
メモリ:DDR5 16GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:550W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中
新しく登場したパソコン工房のミニタワーケースだ。LEVEL∞ブランドでもホワイトカラーが用意されクリアガラスパネルが採用されている。本体カラーは白と黒の2色から選択できる。RGB対応ファンは全部で5基搭載だ。その内前面の2基はCPUクーラーのラジエーター用となる。Ryzen 7 9800X3D×GeForce RTX 4060 Ti搭載のミドルハイクラスモデルだ。構成はメモリ16GB・SSD 1TB Gen4 NVMeだ。電源ユニットは550W BRONZEだ。電源ユニットはカスタマイズしてもよいように思う。チップセットは価格重視のA620だ。性能帯からすればB650を最低基準にしてほしかった。メモリがデュアルチャネルまでなど拡張性に難がある。このまま使い続けるなら何も問題はない。
GALLERIA XA7C-R57 Intel Core Ultra搭載(ドスパラ)
価格:284,980円+送料3,300円
CPU:Core Ultra 7 265F
GPU:GeForce RTX 5070
メモリ:DDR5-5600 32GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS GOLD
コスパ:7.1
ガレリアブランドのミドルタワーケースモデルとなる。Core Ultra 7 265F×GeForce RTX 5070搭載のゲーミングPCだ。CPUにはCore Ultraシリーズ2のハイクラスであるCore Ultra 7 265Fを搭載している。20コア20スレッドの高パフォーマンスモデルだ。ゲーム性能が思ったほど伸びずCore i7-14700Fよりも低いのが悩ましい。当サイトでもベンチマーク検証を行ったがやや苦しい結果となった。今後のアップデートで改善すればいいのだが未知数だ。メモリDDR5-5600 32GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと構成は抜群だ。電源ユニットは750W GOLDを搭載している。
FRGHLMB650/WS309(フロンティア)
価格:294,800円+送料3,300円
CPU:Core i7-14700F
GPU:Radeon RX 9070 XT
メモリ:DDR4-3200 32GB
ストレージ:SSD 2TB Gen4 NVMe
電源:850W 80PLUS GOLD
コスパ:調査中
フロンティアの週間セール対象モデルとなる。ケースデザインもよく人気がある。前面3連ファンがかっこいい。Core i7-14700F×Radoen RX 9070 XTの組み合わせで30万円を切っているのはフロンティアのこのモデルぐらいだ。相場よりも10%程度安い。しかもメモリDDR4-3200 32GB・SSD 2TB Gen4 NVMeと構成もずば抜けている。他のBTOメーカーではほとんど見かけない充実の構成といえる。メモリの規格がDDR4-3200なのが残念だ。どうせならDDR5を選択して欲しかった。電源ユニットは850W GOLD搭載で万全だ。
G-Master Spear Z890(サイコム)
価格:299,620円+送料2,920円
CPU:Core Ultra 7 265K
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR5-5600 32GB DDR5-5600 64GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS GOLD
コスパ:4.6
Core Ultra 7 265K×GeForce RTX 4060搭載のゲーミングPCだ。GeForce RTX 4060搭載モデルで30万円近いは割高だ。コスパで選ぶモデルあるいはショップではない。サイコムの場合はベースモデルとしての意味合いが強く初期構成のまま購入するユーザーは少ないだろう。筆者が作成した「カスタマイズ例」を参考にしていただければと思う。特にGPUについてはGeForce RTX 4060 Tiを選択したいところだ。各パーツのメーカーがわかるのは大きな特徴といえる。思う存分カスタマイズを楽しんで欲しい。
25万円以上30万円以下のゲーミングPC一覧
製品名 | 価格 | CPU | GPU | メモリ | SSD | 電源 |
---|---|---|---|---|---|---|
GALLERIA RM7C-R47S | 274,980 | i7-14700F | RTX4070S | 16GB | 500GB | 750W(G) |
GALLERIA RM7C-R57 | 259,980 | i7-14700F | RTX5070 | 16GB | 500GB | 750W(G) |
GALLERIA RM7C-R57 Intel Core Ultra搭載 | 269,980 | 7 265F | RTX5070 | 16GB | 500GB | 750W(G) |
GALLERIA XA7C-R47 | 269,980 | i7-14700F | RTX4070 | 32GB | 1TB | 650W(B) |
GALLERIA XA7C-R47S | 284,980 | i7-14700F | RTX4070S | 32GB | 1TB | 750W(G) |
GALLERIA XA7R-R47TS 5700X搭載 | 269,980 | 7 5700X | RTX4070TiS | 16GB | 1TB | 750W(G) |
GALLERIA XA7R-R47 7700搭載 | 284,980 | 7 7700 | RTX4070 | 16GB | 1TB | 650W(B) |
NEXTGEAR JG-A7G7A 5700X搭載 | 269,800 | 7 5700X | RTX4070TiS | 16GB | 1TB | 750W(B) |
G-Tune DG-I7G7S | 299,800 | i7-14700F | RTX4070S | 32GB | 1TB | 750W(B) |
G-Tune DG-A7G7S | 299,800 | 7 5700X | RTX4070S | 32GB | 1TB | 750W(B) |
LEVEL-M77M-137F-ULX | 256,800 | i7-13700F | RTX4070Ti | 16GB | 500GB | 700W(B) |
G-Master Spear Z890/D5 | 293,570 | 7 265K | RTX4060 | 32GB | 1TB | 750W(G) |
G-Master Spear X870A | 287,810 | 7 9700X | RTX4060 | 32GB | 1TB | 750W(G) |
OMEN 25L パフォーマンス | 257,400 | i7-14700F | RTX4070S | 16GB | 1TB | 800W(G) |
OMEN 25L パフォーマンスプラス | 279,400 | i7-14700F | RTX4070TiS | 16GB | 1TB | 800W(G) |
参照外部サイト
- Steamハードウェア&ソフトウェア 調査: March 2025(Steam, 2025)
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