ドスパラが販売する「GALLERIA XA7C-R46」のレビューをしている。Core i7-13700F×RTX 4060搭載のゲーミングPCだ。実はミドルクラスのグラフィックボードにCore i7シリーズを組み合わせたモデルははっきりと人気がない。Intel第10世代ぐらいまでは見られたがCPU性能が向上したこともあってラインナップが少なくなっているように思う。
Core i7シリーズを選択することでゲーミングPCの価格を抑えにくく、ミドルクラスのよさが損なわれやすいからだ。構成リニューアルでメモリ32GBになり、価格が20,000円も上がったのは痛い。その後13,000円高くなりトータルで33,000円高い計算だ。キャンペーンのポイント還元分を考慮しても評価は上がらない。
これまで以上に選びづらさがある。ゲームをメインに考えるよりも、様々な用途の中にゲームも含まれているような方におすすめだ。Core i7-13700Fを搭載したからといってゲーミング性能が大きく向上するわけではない。用途に合うか、もう一度確認して選んでほしい。
現在冬の大感謝祭キャンペーン実施中だ。2024年1月15日（月）までの期間限定となる。https://gamingpcs.jp/link/galleria_xa7c-r46.html購入とエントリーでもれなくドスパラポイント10,000円分がもらえる。
当ページの目次
GALLERIA XA7C-R46のスペック
| ブランド名 | GALLERIA |
|---|---|
| 製品名 | GALLERIA XA7C-R46 |
| 価格 | 232,980円（税込） |
| CPU | Core i7-13700F（レビュー） |
| GPU | GeForce RTX 4060（レビュー） |
| メモリ | DDR4-3200 32GB |
| SSD | 1TB Gen4 NVMe |
| 電源 | 650W 80PLUS BRONZE |
| マザーボード | チップセットB760 |
| おすすめ度 | Cランク |
| 評価 | ・コスパ 6.8 —–内訳—– ・コスパ（CPU・GPUメイン） 3.9 ・構成 7.5 ・品質/サポート 9.0 |
各タイトルの対応表
| FF15 | Apex Legends | FORTNITE |
|---|---|---|
 ・4K ・WQHD |  ・240fps ・144pfs |  ・240fps ・144fps |
★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。
GALLERIA XA7C-R46 はCore i7-13700FとRTX 4060を搭載したミドルクラスのゲーミングPCだ。ゲーミングPCとしては標準的とも言える性能で、非常に扱いやすいのが特徴だ。Apex Legendsを144Hzで快適にプレイできる。240Hz環境に関しては設定を下げるなどの調整で対応が必要だ。4K解像度はそれほど得意ではないので、フルHDを中心にWQHDを上限に考えた方がよさそうだ。
GALLERIA XA7C-R46のゲーミング性能
Core i7-13700F（CPU）
GALLERIA XA7C-R46には、Intel第13世代のCore i7-13700Fが搭載されている。前世代最上位のCore i9-12900Kよりも高い処世性能を有している。16コア24スレッドでマルチスレッド性能も高く、ゲーム以外の用途でも高いパフォーマンスを発揮できる。ゲームにもよい影響を与えるCPUながら、RTX 4060ではCore i5-13400Fと比べてもそこまで大きな開きはない。従来モデルのCore i7-12700と比べて28%ほどパフォーマンス高いので、しっかりした進化を感じ取れる。反面、ゲームへの影響は小さいところから、CPUがゲームに与える影響は小さくなっていると言える。ゲームを中心とするなら、Core i7-13700FはRTX 4060に対してオーバースペックになりそうだ。
GeForce RTX 4060（GPU）
GALLERIA XA7C-R46にはRTX 40シリーズ（Ada Lovelace世代）のRTX 4060が搭載されている。ミドルクラスの王道といった性能で、可もなく不可もない扱いやすさが特徴だ。設定次第でほぼ全てのゲームを快適にプレイできる上に、価格も抑えられているので最も人気なグレードだ。従来のRTX 3060よりも20%以上も性能がアップしており、高リフレッシュレートなどの負荷の高い環境への対応力が向上している。DLSS 3.0にも対応しているので、最新のゲームであっても安定したフレームレートが期待できそうだ。
GALLERIA XA7C-R46の概要＆特徴
13,000円の値上げが致命的
GALLERIA XA7C-R46は13,000円の値上げが適用されている。少し前に構成が変更された際にも値上げが適用となり、2段階の値上げを経てGeForce RTX 4060搭載モデルとしては考えられないほど高価なモデルになってしまった。23万円台ともなれば、価格の安いGeForce RTX 4070搭載モデルに届く価格だ。
1ランクどころか2ランクも上のモデルが比較対象になる。コストパフォーマンスの評価も大きく下がり、おすすめしにくいモデルとなった。値上げ前でさえ、とてもおすすめできるような状態ではなかった。そこから値下げではなく、値上げが適用されたなら選択しない方がいいのは当然だろう。
時間が経過して安くなったとしても、率先して選びたいモデルにはならなさそうだ。Core i7-13700FとGeForce RTX 4060の組み合わせは価格を抑えにくいとは言え、20万円台を切る価格である。20万円を超えると高いという評価になるだけに、23万円台は異常事態だ。
登場時でもここまで高価なモデルがあったかわからない。いかに構成を向上させても納得できない。GeForce RTX 4060搭載モデルの魅力は選びやすさにある。性能や構成を犠牲にしても、価格は安い方がいい。性能や構成は上位の高性能なモデルに任せ、ミドルクラスのニーズに応えられるモデルが人気だ。
GALLERIA XA7C-R46は誰に向けたモデルなのか分からない。少なくとも、初心者向けでないことは確かだ。1万円の値下げでも割高という印象を拭い去ることはできない。値上げともなれば未知の領域である。コストパフォーマンス以前に、他メーカーの製品に並び立つことも難しい。
適正価格は209,980円くらいだろうか。それでもやはりおすすめはしにくい。それならGeForce RTX 4060 Ti搭載モデルを選択する方がいい。元々のGALLERIA XA7C-R46は名前を変え、GALLERIA RA7C-R46として展開されている。今のGALLERIA XA7C-R46は差別化を図るために誕生したモデルだ。高価になることは分からないでもないが、限度というものがある。大きな変化がない限り、選択をおすすめすることはない。
充実した構成が価格引き上げの要因となる
GALLERIA XA7C-R46の強みは、充実した構成である。しかし、同時に弱点にもなっている。メモリ容量32GB、SSD容量1TBとGALLERIAシリーズの中では充実した構成を特徴としている。その分だけ価格が高くなり、ミドルクラスの選びやすさがなくなっている。
GeForce RTX 4060搭載モデルにメモリ32GBはオーバースペックになりやすい。用途によってはありという程度で、ゲームをメインにするには無駄となる場面が多い。確かに、推奨環境にメモリ16GBとなるゲームは増えている。ただ、そういったゲームを高設定でプレイするには性能が心許ない。
GeForce RTX 4060の性能で快適にゲームをプレイするには、少し設定を下げる必要がある。そうなると推奨環境が16GBでも、そこまでのメモリ容量は必要なくなる。ゲームと同時に他のアプリやソフトを同時起動するにしても、少し余裕のある状態を維持できる。
GALLERIA XA7C-R46に必要なメモリ容量であるかは疑問だ。GALLERIAはシリーズで構成が統一される傾向にある。一部例外はあるものの、基本的に同一シリーズ内では下位から上位まで構成はほぼ同じだ。GALLERIA Rシリーズと差別化を図るために、メモリ容量を倍増させた弊害と言える。
GALLERIA XA7C-R46にとっては不要な装備を搭載されている状態だ。メモリ容量が32GBになることで、対応できる用途が広がることは間違いない。ゲームの配信を行うストリーマー、デザインやイラスト作成を行うクリエイターの方には適している。
純粋なゲーマーには不要な装備だ。メモリが必要になったら増設する程度でいい。もしくは、GALLERIA Rシリーズをカスタマイズするだけでいい。比較の項目を必ずチェックしておいてほしい。
似ているゲーミングPCとの比較
| ブランド名 | GALLERIA | GALLERIA |
|---|---|---|
| イメージ |  |  |
| 製品名 | GALLERIA XA7C-R46 | GALLERIA RA7C-R46T |
| ケース | ミドル | ミドル |
| 価格 | 232,980円 | 202,980円 |
| 送料 | 3,300円 | 3,300円 |
| 納期 | 最短翌営業日 | 最短翌営業日 |
| CPU | Core i7-13700F | Core i7-13700F |
| GPU | RTX 4060 | RTX 4060 Ti |
| メモリ | DDR4-3200 32GB | DDR4-3200 16GB |
| SSD | 1TB Gen4 NVMe | 500GB NVMe |
| 電源 | 650W BRONZE | 650W BRONZE |
| マザーボード | B760 | B760 |
| 保証期間 | 1年間 （最大5年間） | 1年間 （最大5年間） |
| 公式 | 公式 | 公式 |
| レビュー | 当ページ | レビュー |
その最大の理由は価格差だ。メモリ16GBから32GBへは10,000円、SSD 500GBから1TB Gen4へは7,000円だ。つまり、GALLERIA RA7C-R46T SSD500GB搭載を、GALLERIA XA7C-R46と同等の構成にするには17,000円かかる。価格差が30,000円ということは、構成を同じにしても13,000円安い。この価格設定には少し疑問はあるが、GALLERIAランキング1位のGALLERIA RA7C-R46T SSD500GB搭載を選ぶ方が無難である。
パソコンケースレビュー
正面
新しいケースはユーザー目線に立ったモデルだ。GALLERIAのロゴが真ん中に位置している。吸気口が正面下部から両サイドに変わり排熱効率が大幅にアップしている。グラフィックボードなどのパーツの高性能化による発熱量をカバーするのに十分だ。
I/Oパネル
I/Oパネルは本体の上部に斜めに配置されている。USB端子も豊富で利便性が高い。ゲーミングヘッドセットを使う際にもコードが曲がらず使い勝手がよい。天板にものを置くことも可能だ。
右側面
本体右側はシンプルだ。前面のメッシュ部分には青色のシートが内部に貼り付けられている。
左側面
本体サイドには吸気口が見える。また、クリアガラスパネルを採用していてゲーミングPCらしさが演出されている。高級感のあるデザインは評価も高い。
下側
本体下側にもファンが見える。メッシュパネルはワンタッチで取り外すことができてメンテナンス性に優れている。
背面
背面は参考として見て欲しい。搭載するグラフィックボードによって変わる可能性がある。
管理人による総評（GALLERIA XA7C-R46）
GALLERIA XA7C-R46は、Core i7-13700F×RTX 4060搭載のミドルクラスのゲーミングPCだ。2世代ほど前まで、Core i7と60番台の組み合わせは鉄板だった。それが今では、価格は高く性能はオーバースペックになるということでおすすめしにくい。ドスパラもそこまで力を入れているようには見えない。メモリ32GBと増量されたが、価格が20,000円も上がり評価を落としている。その後さらに13,000円の値上げが適用となり評価を落としている。
せめてもう少し価格を抑えて展開できていればと思う。今は他に優れたモデルが多くあるので、比較の項目にもあるような別のモデルを検討した方がよさそうだ。キャンペーンやセールで価格が下がれば選択するメリットが出てくる。そうなるまでは別のモデルをおすすめしたい。
| 価格 | CPU | グラボ |
|---|---|---|
| 232,980円 （税込） | Core i7-13700F | RTX4060 |
| メモリ | SSD | HDD |
| DDR4 32GB | 1TB | 非搭載 |