GALLERIA ZA7C-R47top


ドスパラが販売する「GALLERIA ZA7C-R47 14700KF搭載」のレビューをまとめている。Core i7-14700KF×GeForce RTX 4070搭載のゲーミングPCだ。2023年10月発売の倍率ロックフリーモデルであるCore i7-14700KFを搭載している。最新モデルながら比較的価格が抑えられていて構成も充実しているのでおすすめだ。

Core i7-13700KF搭載モデルとの価格差が小さく注目したい。グラフィックスにはハイクラスのGeForce RTX 4070を搭載していて、ゲーム環境の幅も広い。ゲームジャンルも解像度も選ばないことから、本格的なゲームプレイが可能だ。CPU性能が高いことで何かをしながらのゲームプレイや、ゲーム以外の用途で活躍するはずだ。最新モデルでも選びやすく、扱いやすいのがGALLERIA ZA7C-R47 14700KF搭載である。その後の値上げで評価を落としている。今は比較対象モデルを確認しておこう。

型番の解説コーナー

GALLERIA ZA7C-R47という型番を見てもただの英数字の羅列に見える。実はそれを分解して考えるとグレードや搭載されているグラフィックボード/CPUがわかる仕組みになっている。「GALLERIA ZA7C-R47」は、Z=シリーズ(Zealot:熱狂)、A=ATX(ケース)、7C=Core i7-14700KF、R47=GeForce RTX 4070ということだ。

GALLERIA ZA7C-R47のスペック解説

galleriaxseries

メーカー ドスパラ
ブランド名 GALLERIA
製品名 GALLERIA ZA7C-R47
価格 324,980円(税込)
CPU Core i7-14700KF(水冷)(レビュー)
グラボ GeForce RTX 4070(レビュー)
メモリ DDR5-4800 32GB
SSD 1TB Gen4 NVMe
HDD 非搭載
電源 750W 80PLUS GOLD
マザーボード チップセットZ790
おすすめ度 Bランク
評価 ・コスパ
5.2

—–内訳—–
・ショップ評価
8.9

コストパフォーマンスの評価は5.2で標準的だ。値上げ前は7.7と高い評価を得ていたことから、コストパフォーマンスを重視していたモデルだったことがわかる。今のGALLERIA ZA7C-R47は、全盛期からすればとてもおすすめできる状況ではない。GeForce RTX 4070 SUPERの登場で、性能の序列は下がった。このまま価格も下がるかと思いきや、まさかの値上げで評価ダウンだ。

GALLERIA ZA7C-R47の持つポテンシャルはこんなものではない。ハイクラスとしてよくまとまった構成で、価格を相場より少し下げた状態が本来の姿だ。標準的な評価は選んで後悔するようなものではない。その一方で、率先して選びたいモデルでもない。評価だけで判断するなら、少し様子を見たいモデルだ。

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GALLERIA XA7R-R48S 5700X搭載のカスタマイズ(おすすめ度)

  • CPU ×
  • CPUグリス △
  • メモリ ×
  • SSD △
  • 電源 ◯

GALLERIA ZA7C-R47のカスタマイズは、構成がしっかりしているので必須の項目はない。強いて言えば電源だが、ここも750W GOLDで十分なので気になる方だけだ。電源は800W・850Wくらいだろうか。それより大きくなっても、GeForce RTX 4070搭載モデルには不要だ。

CPUグリスは好みだ。カスタマイズしたからと、劇的に冷却効果が高まるわけではない。変更するメリットはあるが、価格相応だ。お守り程度に考えた変更を推奨したい。メモリに関しては、標準でDDR5-4800 32GB搭載なので増量は不要だ。64GBへ変更しても、32GBと比べて大きなメリットがあるわけではない。メモリ消費の激しい用途を想定していても、Core i7-14700FとGeForce RTX 4070の組み合わせなら32GBで事足りるはずだ。

SSDは後からでも簡単に追加できるため、カスタマイズはあまりおすすめではない。今は外付けのストレージが安価で優秀になってきた。内蔵式よりもメンテナンス性や携帯性に優れている。GALLERIA ZA7C-R47は基本構成が優れているため、カスタマイズが重要となる箇所は少ない。

各タイトルの対応表

Apex Legends フォートナイト パルワールド マイクラ
Apex-Legends
・240Hz


・144Hz
fortnite
・240Hz


・144Hz
palworld
・144Hz


・60Hz
minecraft1
・通常


・影Mod

★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。

GALLERIA ZA7C-R47はCore i7-14700KFとGeForce RTX 4070を搭載したハイクラスのゲーミングPCだ。最新のゲームにも対応可能で、幅広い環境にも対応できる。ハイクラスだからこそ快適な環境構築が実現できる。対人系で人気のApex Legendsフォートナイトも、理想的な環境を構築できる。240Hzでの240fps張り付きで、有利な立場を形成可能だ。本格的に対人系のゲームをするならGALLERIA ZA7C-R47はまさに理想的なモデルと言える。

推奨環境が高めのパルワールドも、GALLERIA ZA7C-R47ならクリアできる。高リフレッシュレートでのゲームプレイも可能で、本格的にパルワールドを楽しむならおすすめだ。Minecraftは影Modを導入しても安定する。高解像度への変更でもフレームレートは安定する。メモリ消費の激しいModを大量に導入しても、32GBの容量で安心だ。

GALLERIA ZA7C-R47の性能まとめ

ゲーミングPCとは、グラフィックボードやCPUなどのPCパーツの集合体だ。ここでは特に重要なグラフィックボードとCPUについて分解して細かく見ていく。

PC初心者の方がスペックを見て性能をイメージすることは難しいだろう。一体として見るよりも一つずつのパーツを見ていくと理解がしやすいと考えている。

Core i7-14700KF(CPU)

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GALLERIA ZA7C-R47 14700KF搭載では2023年10月に登場したばかりのIntel第14世代Core i7-14700KFを搭載している。アーキテクチャは従来モデルのCore i7-13700KFと同じだが、Eコアが4基増えて20コア28スレッドとスペックが高くなった。グラフを見てわかるとおり残念ながらゲーミング性能はほとんど変わらず1%程度の伸びに留まる。

ゲーム用途では体感できるほどの違いはない。競合モデルのRyzen 7 7700Xと比べると15%程度ゲーミング性能が高い。マルチコア性能自体はCore i7-13700KFよりも5%程度高くなった。ゲームをプレイしながら別のアプリケーションを起動するような使い方では恩恵はある。用途の幅が少し広がっているという点では、Core i7-14700KFを選択する理由になるかもしれない。

GeForce RTX 4070(GPU)

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当該モデルではAda Lovelace世代のハイクラスであるGeForce RTX 4070を搭載している。RTX 4070は、従来のRTX 3070よりも19%性能を伸ばしている。また、従来のハイエンドクラスであるRTX 3080 10GBよりも2%性能が高く、RTX 3080 12GBよりも10%性能が低い。現行のハイクラスのRTX 4070は、従来のハイエンドクラスと同等の性能を有している点は評価できる。

人気の高いRTX 4060 Tiよりも20%程度性能が高いため、ワンランク上の環境を構築しやすい。ゲーム性能は高く、フルHDでは240Hz環境を目指せる。また、WQHDのようなフルHDよりも少し高い解像度への対応力に優れている。WQHD解像度でゲームプレイを想定しているのであれば、RTX 4070は有力なモデルである。

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GALLERIA ZA7C-R47の特徴

22,000円の値上げでおすすめしづらいモデルとなった

GALLERIA ZA7C-R47は22,000円の値上げが適用され、評価を大きく落とした。本来であれば30万円を切ってこそのモデルだ。ここ最近のドスパラ製品全体の値上げが直撃し、選びやすさを失ってしまった。GeForce RTX 4070はハイクラスに属し、ゲーミングPCで人気のGeForce RTX 4060 Tiの一つ上の性能だ。コストパフォーマンスが重視されるGeForce RTX 4060 Tiと共通する要素を持っている。

そのため、値上げは致命的な問題になる。GeForce RTX 4060 Tiより少し価格は高く、性能も高いというのが特徴だ。22,000円の値上げは、競合とも言えるGeForce RTX 4060 Ti搭載モデルとの差を開くことになる。GALLERIA ZA7C-R47もコストパフォーマンスを意識し、価格を抑えてこそだ。現在、ドスパラ製品は全体的に値上げ傾向にある。登場時よりも10,000円以上高くなっているモデルが目立つ。

ここ数ヶ月、最安値を更新したモデルは存在しないのではないだろうか。物価高騰あるいは円安の影響なのか値上げは頻繁に行われ、値下げはほとんど行われない。コストパフォーマンスを武器にするモデルには辛い状況であることは間違いない。もっとも、GALLERIA Zシリーズはコストパフォーマンスというよりも、性能と構成を重視している。

その中でGALLERIA ZA7C-R47がコストパフォーマンス寄りというだけだ。後述する別の視点で見ればGALLERIA ZA7C-R47を選択するメリットを見出だせるかもしれない。少なくとも、価格を意識してGALLERIA ZA7C-R47を選択するなら、もう少し時間を置いたほうがよさそうだ。

バランスのよい構成が魅力

GALLERIA ZA7C-R47はコストパフォーマンス寄りのモデルだが、構成にこそ真の魅力がある。ハイクラスに求められる構成というべきか、性能と利便性を活かす構成はGALLERIA ZA7C-R47の最も注目すべき点だ。評価をギリギリ標準的な水準に維持できたのは、間違いなくバランスのよい構成によるものだ。

まず、メモリにDDR5-4800 32GBを採用している。メモリ速度に優れるDDR5搭載でかつ対応力や汎用性につながる32GBの容量は素晴らしい。ハイクラスのゲーミングPCには32GBの容量が標準装備されてほしいものだ。ミドルハイクラスとハイクラスは、構成が違うと言っても過言ではない。それほど搭載するパーツの恩恵を受けられる性能帯だ。GeForce RTX 4070の性能を活かしたゲームプレイでは、メモリ16GBでは物足りない場面がある。

最新のパルワールドでは、推奨環境にメモリ容量32GBが推奨されているように、16GBで推奨環境を満たせる時代ではなくなりつつある。それこそ、推奨環境にメモリ16GBが求められるゲームも多い。そういったゲームをプレイする際に、他のアプリケーションを起動していると16GBではメモリ不足になることもある。32GBの容量があれば、16GBが求められるゲームをプレイしても不足することはない。

性能に関わる部分では、水冷CPUクーラーに注目だ。Core i7-14700KFの性能は、Core i7-14700Fに対して大きなアドバンテージがあるわけではない。Core i7-14700KFの強みはオーバークロックができるということだ。GALLERIA ZA7C-R47のマザーボードにはチップセットZ790が搭載されている。

オーバークロックの準備は万全だ。CPU性能を底上げすることで、Core i7-14700Fと明確な差別化ができる。しかし、オーバークロックを行うと、消費電力と発熱量が大幅に上昇する。空冷ファンでも冷却効果はあるものの、より優れた冷却性能を持つ水冷クーラーは温度を安定させやすい。

熱によるパフォーマンスの低下も軽減でき、オーバークロックに対応しただけではなく、完璧な準備ができている構成だ。このように、GALLERIA ZA7C-R47は性能を活かすための構成がある。ハイクラスに適したバランスのよい構成だ。どこを見ても不足がなく、性能に見合った装備がある。

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競合モデルとの比較

ブランド名 GALLERIA GALLERIA
イメージ GALLERIA XA7C-R37T GALLERIA XA7C-R37T
製品名 GALLERIA ZA7C-R47 GALLERIA XA7C-R47TS
ケース ミドル ミドル
価格 324,980円 329,980円
送料 3,300円 3,300円
CPU Core i7-14700KF
(20コア28スレッド)
Core i7-14700KF
(20コア28スレッド)
CPUクーラー 水冷240mm 水冷
GPU RTX 4070 RTX 4070 Ti SUPER
メモリ DDR5-4800 32GB DDR4-3200 32GB
SSD 1TB Gen4 NVMe 1TB Gen4 NVMe
電源 750W GOLD 750W GOLD
マザーボード Z790 B760
納期 最短翌日 最短翌日
基本保証
(延長保証)
1年間
(最大5年間)
1年間
(最大5年間)
サポート 24時間365日 24時間365日
公式 公式 公式
レビュー 当ページ レビュー

比較対象は同じドスパラのGALLERIA XA7C-R47TSだ。価格差は5,000円でGALLERIA XA7C-R47TSの方が高い。CPU性能は下がり、メモリ規格・マザーボードのチップセットもグレードダウンだ。Core i7-14700FとCore i7-14700KFは通常時の性能はあまり変わらない。CPUに関しての心配は無用だ。一方で、グラフィックボードの性能は3ランクもアップする。ほぼ同じ価格帯でハイエンドクラスのゲーミングPCが選択できる。GALLERIA ZA7C-R47の値上げにより、3ランクも上のモデルに価格が近づいてしまった。

ゲームプレイにおいてグラフィックボードの果たす役割は大きい。当然CPU性能が下がってもグラフィックボードの性能が上がればゲーム適性は向上する。GeForce RTX 4070搭載モデルとGeForce RTX 4070 Ti SUPER搭載モデルが比較対象に並ぶのは、価格設定に問題があると見ていい。GALLERIA ZA7C-R47の価格が下がるまではGALLERIA XA7C-R47TSをおすすめする。

パソコンケースレビュー

正面

GALLERIA Xsyoumen
新しいケースはユーザー目線に立ったモデルだ。GALLERIAのロゴが真ん中に位置している。吸気口が正面下部から両サイドに変わり排熱効率が大幅にアップしている。グラフィックボードなどのパーツの高性能化による発熱量をカバーするのに十分だ。

I/Oパネル

GALLERIA Xiopanel
I/Oパネルは本体の上部に斜めに配置されている。USB端子も豊富で利便性が高い。ゲーミングヘッドセットを使う際にもコードが曲がらず使い勝手がよい。天板にものを置くことも可能だ。

右側面

GALLERIA Xright
本体右側はシンプルだ。前面のメッシュ部分には青色のシートが内部に貼り付けられている。

左側面

GALLERIA Xleft
本体サイドには吸気口が見える。また、クリアガラスパネルを採用していてゲーミングPCらしさが演出されている。高級感のあるデザインは評価も高い。

下側

GALLERIA Xlkabu
本体下側にもファンが見える。メッシュパネルはワンタッチで取り外すことができてメンテナンス性に優れている。

背面

GALLERIA Xhaimen
背面は参考として見て欲しい。搭載するグラフィックボードによって変わる可能性がある。

管理人による総評(GALLERIA ZA7C-R47)

GALLERIA XA7C-R70S (2)

GALLERIA ZA7C-R47は、Core i7-14700KF×RTX 4070搭載の最新のゲーミングPCだ。GeForce RTX 4070は、ゲーミング性能は高くGeForce RTX 3080 10GBと同等以上のパフォーマンスを発揮する。メインターゲットはWQHDだ。CPUにはオーバークロック対応のCore i7-14700KFを搭載している。水冷CPUクーラー搭載でオーバークロックをにも対応できる。

GeForce RTX 4070とのバランスも良好だ。メモリDDR5-4800 32GB、SSD 1TB Gen4 NVMeと構成も申し分ない。あとは旧世代と同じところまで価格が下がればなおよしだが、一気に価格が上がってしまいやや選びづらくなっている。待てるのであれば少し様子を見るのもよいだろう。

価格 CPU グラボ
324,980円 i7-14700KF RTX4070
メモリ SSD HDD
DDR5 32GB 1TB 非搭載