GALLERIA RM5R-R46T 4500top


ドスパラが販売する「GALLERIA RM5R-R46T 4500搭載」のレビューをまとめた。Ryzen 5 4500×RTX 4060 Ti搭載のゲーミングPCだ。RTX 4060 Ti搭載モデルの中で、最も価格を抑えやすい組み合わせと言える。

性能にやや不安はあるものの、この価格帯では性能の高い部類に入る。あくまでも、価格ありきのモデルなので、予算が潤沢にあるなら候補から外してもよい。価格が安い理由は構成面に弱点があるからだ。115,000円の値上げが適用となりその価格という武器を失いつつある。今は比較対象モデルをチェックしておこう。

GALLERIA RM5R-R46のスペック

GALLERIA RM5C-G60S

ブランド名GALLERIA
製品名GALLERIA RM5R-R46T 4500搭載
価格154,980円
CPURyzen 5 4500(レビュー)
GPUGeForce RTX 4060 Ti(レビュー)
メモリDDR4-3200 16GB
SSD500GB NVMe
電源650W 80PLUS BRONZE
マザーボードチップセットA520
おすすめ度Cランク
評価・コスパ
3.8

—–内訳—–
・ショップ評価
8.9
2024/4/18追記

GALLERIA RM5R-R46Tは15,000円の値上げが適用された。徐々に値上げを繰り返し、ついに他のメーカーのCore i5シリーズ搭載モデル並みの価格になってしまった。Ryzen 5 4500搭載モデルの強みは価格が安いことだ。より性能の高いCore i5搭載モデルと同等の価格になれば選択するメリットが失われる。

元々、GALLERIA RM5R-R46Tはトップクラスのモデルだった。Ryzen 5 4500搭載であることの特性をうまく活かしていた。CPU性能よりもグラフィックボードの性能を重視し、ゲームに特化したモデルを完成させていたように思う。ゲームに特化した性能を持ちながら、価格は安いというゲーマー御用達のモデルだった。

そういった高評価は価格がしっかり抑えラ得ていたからこそだ。価格が高くなり、競合製品が増えてしまえば平凡なモデルに成り下がる。コストパフォーマンスの評価が3.8にまで下がれば、とてもじゃないがおすすめできない。仮に、性能や構成に特徴があれば、コストパフォーマンス以外の部分を評価できた。今のGALLERIA RM5R-R46Tには強みと言えるものが少ない。

GeForce RTX 4060 Ti搭載モデルは、どのメーカーも力を入れている。ドスパラも例外ではない。現在のドスパラはセール・キャンペーンが乏しい。しかし、力を入れているモデルなら対象となるかもしれない。他製品と比べて変化の可能性のあるモデルだ。価格が14万円台前半になればおすすめできる。価格に大きな変化があるまでは、候補から外すのではなく、しばらく様子を見るくらいがいい。

>>GALLERIA RM5R-R46Tを購入<<

GALLERIA RM5R-R46Tのカスタマイズ(おすすめ度)

  • CPU -
  • CPUグリス ×
  • メモリ △
  • SSD △
  • 電源 ◯

GALLERIA RM5R-R46Tは、カスタマイズがおすすめしにくいモデルだ。メモリ・SSD・電源はまだカスタマイズムの恩恵を受けられる。カスタマイズをしない方が無難ではあるが、用途や好みによっては変更するのも悪くない。ただし、どこか1箇所にしておきたい。複数箇所カスタマイズしてしまうと、上位モデルの価格帯に突入してしまう。

値上げしたといえど、価格がGALLERIA RM5R-R46Tの生命線だ。CPUグリスはRyzen 5 4500には不要だ。メモリは16GBで十分だが、32GBでも無駄になりにくい。ゲームはもちろん、ゲーム以外の用途でも32GBあれば安心できる場面はある。ハイクラス以上のモデルに比べると優先度は下がる。必要と感じたら増設するくらいでもいいかもしれない。

SSDは利便性の向上につながる。500GBの容量では複数のゲームを保存しにくい。ゲームの動画を撮影したり、保存したりするなら1TBはほしい。カスタマイズするならSSDがおすすめだ。メモリ同様、必要性を感じたら増設や外付けストレージなどで後から対応するのもありだ。

電源は少し容量と規格をアップするのは悪くない。750W 80PLUS GOLDなら価格的にも選びやすいだろうか。CPUやグラフィックボードの交換をする可能性があるなら、少し余裕を持った電源にカスタマイズするのもいい。交換予定がないなら、カスタマイズするメリットは薄くなる。標準構成のままでも不足はない。

各タイトルの対応表

Apex Legendsフォートナイトパルワールドマイクラ
Apex-Legends
・240Hz


・144Hz
fortnite
・240Hz


・144Hz
palworld
・144Hz


・60Hz
minecraft1
・影Mod


・通常

★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。

GALLERIA RM5R-R46Tは、Ryzen 5 4500とRTX 4060 Tiを搭載したミドルハイクラスのゲーミングPCだ。CPU性能は控えめであるため、ゲーム以外の用途は苦手だ。しかし、グラフィックボードの性能は優秀で、設定や環境を気にしなければプレイできないゲームは存在しない。

Apex Legendsは240Hz環境に対応できるくらいの性能はある。240fpsの張り付きは難しいので、あくまでも240Hz環境だということを理解したい。フレームレートの安定にはCPUの性能も影響する。CPU性能が低いため、あまり高い数値の安定は得意ではない。フォートナイトなら240fps以上の安定が目指せる。要求スペックは徐々に高まっているものの、フォートナイト程度であれば問題ない。GALLERIA RM5R-R46Tなら、高リフレッシュレートでも十分安定させてプレイできるはずだ。

話題のパルワールドは性能的に少し苦手だ。推奨環境にメモリ32GBが要求されるようなゲームだ。グラフィックボードの性能に特化したGALLERIA RM5R-R46Tは万能ではない。総合的な性能が求められるゲームは対応しにくい。60fpsでのゲームプレイを目指すくらいがよさそうだ。Minecraftは安心してプレイできる。影Modを導入してもそれなりの快適性を維持できる。多少表示チャンクを広げても負荷は許容範囲内だ。影Mod導入時は設定に注意したいが、グラフィックボードの性能が求められるゲームは得意だ。Minecraftを快適に遊び尽くすなら、GALLERIA RM5R-R46Tは悪くない選択肢である。

GALLERIA RM5R-R46T 4500搭載のゲーミング性能

AMD Ryzen 5 4500(CPU)

Core i7-1370037,120
Ryzen 7 7700X34,974
Ryzen 7 770034,121
Ryzen 5 7600X33,795
Ryzen 5 760031,422
Core i5-1340029,972
Ryzen 7 5700X28,269
Core i5-1240027,950
Ryzen 5 5600X27,823
Ryzen 5 560027,398
Ryzen 7 3700X26,934
Core i3-1310025,735
Core i3-1210025,031
Ryzen 5 550024,989
Ryzen 5 360023,412
Ryzen 5 450021,237
Ryzen 5 350019,903
Ryzen 3 410018,857

Ryzen 5 4500は、一世代前のRyzen 5 3500と同じZen 2アーキテクチャを採用している。6コア6スレッドから、6コア12スレッドにスペックアップしている。スレッド数が倍になったものの、L3キャッシュは半減しており、思ったよりも性能が伸びていない。Ryzen 5 3500とは7%ほどの性能差と同等に近い性能だ。

一方で、対抗CPUとなるCore i5-13400とは30%以上の性能差となっている。CPUの性能は大きく差をつけられているが、価格は非常に安いのが特徴だ。性能を求めないミドルクラス前後のモデルには、価格という強みを活かしやすく適正が高い。RTX 4060 Tiにはこの点であまり合わないのではないかと感じている。

GeForce RTX 4060 Ti(GPU)

RTX 407034,914
RTX 3080 10GB34,282
RX 680030,479
RTX 3070 Ti29,957
RTX 307028,194
RTX 4060 Ti 16GB28,061
RTX 4060 Ti28,036
RTX 2080 Ti26,552
RX 6700 XT25,895
RTX 3060 Ti24,213
RTX 306020,322
RTX 2060 SUPER19,366
RTX 206017,012
GTX 1660 SUPER14,113

GPUにはミドルハイクラスのGeForce RTX 4060 Tiを搭載している。RTX 3070と同等の性能を持ち、従来のRTX 3060 Tiよりも15%ほど性能が高い。フルHDなら240Hz環境を目指すことができ、最新のゲームでも144Hz環境に対応できそうだ。もっとも、CPUの要求スペックがRyzen 5 4500に収まればの話なので、必ずしも高リフレッシュレート環境を構築できるわけではない。WQHD解像度への対応力も増し、様々な環境に対応できるのが強みのGPUだ。

>>GALLERIA RM5R-R46Tを購入<<

GALLERIA RM5R-R46T 4500搭載の特徴まとめ

性能よりも価格重視のゲーミングPC

GALLERIA RM5R-R46T 4500搭載は、何を置いても価格が魅力的なモデルだ。RTX 4060 Ti搭載モデルとしては、総合的な性能は低めながら、価格を抑えるための犠牲だと思えば納得できる範囲である。GeForce RTX 4060搭載モデル並みの価格でRTX 4060 Ti搭載モデルを選択できる。これこそがGALLERIA RM5R-R46Tを選ぶ最大のメリットだ。

ただし、最近はGeForce RTX 4060 Ti搭載モデルの価格も大きく低下傾向にある。結果的にGALLERIA RM5R-R46Tのアドバンテージは失われつつあり、このまま価格が維持されると他のRTX 4060 Ti搭載モデルにも並ばれてしまう。14万円台でRTX 4060 Ti搭載モデルをなかなか選べない今が最も輝く状態なのかもしれない。

価格を抑えたモデルには様々な弱みがある。構成や性能を抑えてのコストカットだ。構成、性能がしっかりして、価格を抑えたモデルというのは基本的に存在しない。セールやキャンペーン時に選択できる程度のものだろう。そういう意味では、いつでも選べるGALLERIA RM5R-R46Tは心強い選択肢だ。

性能的には初心者から上級者まで受け入れやすいモデルながら、構成的には初心者向けだ。ゲーミングPCの買い替えとなると、少し物足りなさのあるモデルであることは否定できない。GALLERIA RM5R-R46Tは初めてのゲーミングPCにおすすめしたい。その理由は後述するが、一番は価格の安さが魅力であることだ。

コストパフォーマンスという点では優秀で、14万円台のモデルの中でも秀でた存在だ。初心者や初めてのゲーミングPCには、価格が重視されやすい。中級者以上になると、構成にこだわりが出てくる。そういったもののない状態である方にはおすすめできる。弱点もあるが、価格という強みもある。価格を重視する方が選べば後悔しないモデルである。

CPU性能の低さと廉価なチップセットが弱点

GALLERIA RM5R-R46T 4500搭載は、性能や構成に関しては価格相応というのが本音だ。Ryzen 5 4500は非常に性能が低く、ゲーム性能も控えめだ。Core i5-13400と比べて40%~50%ほどの差をつけられるゲームもある。ゲームでも大きな差をつけられているが、CPUが持つ処理性能でもCore i5-13400よりも40%ほど低くなる。

Ryzen 5 4500を搭載することで価格は抑えられる。しかしながら、性能面では妥協を強いられることになる。Core i5-13400F搭載モデルの価格は15万円台である。性能差を考えるとCore i5-13400F搭載モデルの方がコスパが高くなるケースもあるだろう。

価格の安さに振り切ったGALLERIA RM5R-R46Tの競合製品はCore i5-13400F搭載モデルだ。一部セールモデルではCore i5-13400FとRTX 4060 Tiの組み合わせで14万円台に突入した例もある。圧倒的なアドバンテージと言えなくなりつつある。また、チップセットにも弱点はある。グラフィックボードに影響を与える部分なので虫はできない。

GALLERIA RM5R-R46Tに採用されているチップセットは廉価なA520だ。このA520はPCIe 4.0をサポートしておらず、PCIe 4.0接続のRTX 4060 Tiには性能に制限が加わる形になる。A520がというよりも、この世代のチップセットは最上位のX570のみPCIe 4.0をサポートしている。そのため、RTX 4060 Ti搭載モデルの中で総合的な性能は低めという評価になっている。

競合となるCore i5-13400F搭載モデルは、そのほとんどにB760が採用されている。B760はPCIe 4.0をサポートしており、一世代前のB660でさえサポートしている。つまり、Core i5-13400F搭載モデルはCPU性能でもGPU性能でも、GALLERIA RM5R-R46Tより強力ということになる。これが、こだわりのある中級者以上におすすめしにくい理由だ。

もっとも、体感できるほどの差が出ることはそう多くない。少なくともRTX 4060並みに性能が落ちるわけではないので、こだわりがなければそこまで大きなデメリットとは言えない。それでも、弱点であることに変わりはないので、しっかり理解しておきたいポイントだ。

>>GALLERIA RM5R-R46Tを購入<<

他社メーカーのモデルと比較

ブランド名GALLERIALEVELθ
イメージGALLERIA RM5C-G60SLEVEL-M1P5-R45-RLX-WHITE
製品名GALLERIA RM5R-R46TLEVEL-M1A6-R75F-SLX-WHITE
ケースミニミニ
価格154,980円154,800円
送料3,300円2,200円(会員無料)
CPURyzen 5 4500Ryzen 5 7500F
GPURTX 4060 TiRTX 4060 Ti
メモリDDR4-3200 16GBDDR5-4800 16GB
SSDNVMe 500GBNVMe 500GB
電源650W BRONZE650W BRONZE
マザーボードA520A620
納期翌日出荷2~7日後
基本保証
(延長保証)
1年間
(最長5年間)
1年間
(最長4年間)
電話サポート24時間365日24時間365日
公式公式公式
レビュー当ページレビュー

比較対象はパソコン工房のLEVEL-M1A6-R75F-SLX-WHITEだ。CPU性能が大幅に向上し、メモリ規格も上回り、チップセットもアップグレードされている。価格は同等であるため、GALLERIA RM5R-R46Tの完全な上位互換と言えるモデルだ。そもそも、Ryzen 5 4500搭載モデルとRyzen 5 7500F搭載モデルが同じ価格帯にある時点でおかしい。

GALLERIA RM5R-R46Tの弱点でもあるCPU性能が強化されたモデルだ。価格帯でトップクラスのゲーミングPCであることは間違いない。人気の15万円前後のゲーミングPCだ。エントリークラスとしてもLEVEL-M1A6-R75F-SLX-WHITEはおすすめしやすい。初めてのゲーミングPCでも、買い替えであっても扱いやすいモデルになるはずだ。

>>GALLERIA RM5R-R46Tを購入<<

パソコンケースレビュー

正面

GALLERIA RMsyoumenドスパラの新ケースとなっている。デザインハウスが設計したケースだけあってデザイン性が高い。ミニタワーケースとなっているが、従来のミニタワーよりは一回り大きくなっていてミドルタワーの差が縮まっている。違うのは高さだけで奥行きと幅はミドルタワーと共通だ。

右サイド

GALLERIA RMright右サイドはシンプルで吸気口だけが設けられている。高さ分の吸気口があるのでエアフロー改善には効果的だ。ガンメタリックのケースが高級感を演出している。

左サイド

GALLERIA RMleft左サイドにも吸気口がある。また、一部クリアガラスパネルを採用していて中身が見えるようになっている。最近のモデルらしいデザインだと言える。

背面パネル

GALLERIA RMlefthaimen背面パネルについてはオーソドックスなものになっている。前面の両サイドから取り入れられた空気が上部及び後ろから排出してくれる。本体内部に熱がこもらないような工夫が見られる。140mmサイズの冷却ファンを搭載しているのも後押ししてくれる。

I/Oパネル

GALLERIA RMlefthaimeniopanel前面に斜めにI/Oパネルが配置されている。電源ボタン、USB 3.2 Gen1 Type-A x4、ヘッドフォン端子が設けられている。USBが4つもあるのは使い勝手が良い。

本体上部

GALLERIA RMlefthaimeniopaneljyobu本体上部にもメッシュ加工が施されていてここから熱を放出する仕組みだ。高性能なグラフィックボードやCPUを搭載していても発熱が問題とならない工夫がある。

本体内部

GALLERIA RMlefthaimeniopanelinside*GALLERIA RM5R-R36 5600X搭載ではないため一つの参考として欲しい
内部にはある程度の余裕がある。ガレリアブランドの場合ミニタワーケースでもサイズは大きめであることがわかる。

正面-LED

GALLERIA RM5C-G50-ledケースの枠組みにLEDが配置されている。オシャレな演出だ。このLEDについては専用のソフトウェアからコントロールすることができる。

>>GALLERIA RM5R-R46Tを購入<<

管理人による総評(Katamen-423643)

GALLERIA RM5R-R46T 4500

GALLERIA RM5R-R46T 4500搭載は、ドスパラのGALLERIAシリーズの中で、最も安価なGeForce RTX 4060 Ti搭載モデルである。CPUにRyzen 5 4500を選択することで価格を抑えている。Ryzen 5 4500の性能はやや控えめであること、チップセットがPCIe 4.0をサポートしていないことで全体的なパフォーマンスは少し下がる。

GeForce RTX 4060 Tiのパフォーマンスを最大限発揮できないとしても、ワンランク下の性能にまで落ちるわけではない。一時は競合不在で圧倒的なモデルだったが、値上げと競合他社から登場した優れたモデルの存在で評価を落としている。唯一の武器だった価格で戦えなくなっているのだ。もう少し値下げされないと選ぶ理由はなさそうだ。

価格CPUグラボ
154,980円(税込)Ryzen 5 4500RTX4060Ti
メモリSSDHDD
DDR4 16GB500GB非搭載