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当ページでは、Core i5-9400のスペックレビュー&性能ベンチマークを検証している。コスパの高さで定評があったCore i5-8400の後継モデルということだ。Intelの生産が間に合わずCore i5-8400が品薄になっていた中でちょうどいいタイミングで代替品が登場したということになる。コストパフォーマンスに定評のある最新のCore i5シリーズということで注目したい。競合となるのはZen +アーキテクチャ採用のRyzen 5 2600Xだ。Core i5-9400が6コア6スレッドに対して、Ryzen 5 2600Xは6コア12スレッドとハイパースレッディングに対応しているのは強みだ。
なお、末尾の”F”はCPU内蔵グラフィックス非搭載モデルを意味する。ゲーミングPCの場合別途グラフィックボードが搭載されることが一般的なので、価格が安い分選択するメリットが大きい。気になる性能面について見ていこう。後継モデルは、「Core i5-10400」だ。ハイパースレッディング対応となりより高いパフォーマンスを発揮する。Core i5シリーズも世代を重ねるごとに進化を遂げている。
当ページの目次
よくわかる!!Core i5-9400の特徴まとめ
コードネーム | Coffee Lake |
---|---|
プロセス | 14nm |
コア/スレッド数 | 6コア/6スレッド |
定格/最大クロック | 2.9 GHz/ 4.1 Ghz |
L3キャッシュ | 9MB |
TDP | 65W |
発売日 | 2019年2月1日 |
MSRP | $157 |
中古価格 | 11,980円~ |
コメント | 低価格帯を支える高コスパCPU Core i5-8400から大きな変化はない Ryzenシリーズよりゲーム適性が高い |
評価 | ・総合評価 3.5 ・ゲーム評価 4.0 |
Core i5-9400の概要
基本スペック
i5-9400 | i5-9600K | i5-8400 | |
---|---|---|---|
コードネーム | Coffee Lake-R | Coffee Lake-R | Coffee Lake |
プロセス | 14nm++ | 14nm++ | 14nm++ |
CPUコア数 | 6 | 6 | 6 |
スレッド数 | 6 | 6 | 6 |
定格クロック | 2.9GHz | 3.7GHz | 2.8GHz |
最大クロック | 4.1GHz | 4.6GHz | 4.0GHz |
オーバークロック | × | ◯ | × |
L3キャッシュ | 9MB | 9MB | 9MB |
内蔵GPU | UHD 630 | UHD 630 | UHD 630 |
TDP | 65W | 95W | 65W |
MSRP | $182 | $262 | $182 |
中古価格 | 11,980円 | 13,980円 | 8,980円 |
発売日 | 2019/01/08 | 2018/10/19 | 2017/10/05 |
定格クロック周波数及び最大クロック周波数がそれぞれ0.1GHz引き上げられている。L3キャッシュは9MBだ。Core i5-9400にはCPU内蔵GPUは非搭載だが、Core i5-9400を選べばCore i5-8400と同じUHD 630が搭載されている。消費電力は同じ65Wだ。価格は$157とCPU内蔵グラフィックス非搭載モデルということもあって価格が抑えられている。Core i5-9400はオーバークロックには対応していない。
上位モデルのCore i5-9600Kと比較していく。コア/スレッドは同じ6コア6スレッドとなっている。定格クロックが30%高く、最大クロックも12%高い。さらに、オーバークロックに対応しているためクロック周波数を引き上げることができる。L3キャッシュはどちらも9MBだ。価格は$262とかなり高くなっている。
総合性能
現行モデルでいうとRyzen 5 3500よりも劣ってしまう。同じ6コア6スレッドのCPUだが、7nmプロセスを採用するなどアーキテクチャ的にワンランク上だ。Core i3-10100と比べるとまだ性能差はあると考えてよい。2023年時点でもゲーム用途で使っても問題はないだろう。ただし、長い目で見るとやや厳しくなってくることは間違いない。
次世代のCore i5-10400になるとハイパースレッディングに対応したことで大きくパフォーマンスが向上する。買い替えを検討するのもありかもしれない。現行モデルのCore i5-12400になると270%も処理性能が向上する。複数世代をまたぐとこれだけ性能差が出てくるのは驚きだ。
Core i5-9400の最新評価【2023年】
ゲーム性能はかろうじて通用する水準にある
Core i5-9400のゲーム性能スコアは19,922だ。当サイトでは20,000を一つの基準としていてCore i5-9400はぎりぎりのラインとなる。従来モデルのCore i5-8400と比べて1%程度ゲーミング性能が向上した。競合モデルのRyzen 5 2600Xと比べて5%以上パフォーマンスが高い。マルチコア性能では負けていてもゲーム性能ではCore i5-9400が上だ。Zen +アーキテクチャはまだまだゲーム適性が高いモデルではなかった。
一方で、次世代のCore i3-10100と同程度のパフォーマンスとなっている点も見逃せない。すでに現行モデルよりも4世代も前のモデルでやや厳しい状況となっているのも事実だ。GeForce GTX 1650・Radeon RX 6400などエントリークラスのグラフィックボードとの組み合わせでないとCPUがボトルネックとなる可能性が高い。
コストパフォーマンスはRyzenシリーズに完敗
製品名 | コア/スレッド | ゲーム性能 | 価格 | コスパ | 発売日 |
---|---|---|---|---|---|
Core i3-12100 | 4/8 | 23,258 | 14,480 | 1.606 | 2022/01/05 |
Core i3-12100F | 4/8 | 23,258 | 11,980 | 1.941 | 2022/01/05 |
Core i5-10400 | 6/12 | 22,301 | 12,980 | 1.718 | 2020/05/20 |
Core i5-10400F | 6/12 | 22,301 | 11,980 | 1.862 | 2020/05/20 |
Ryzen 5 4500 | 6/12 | 21,026 | 9,980 | 2.107 | 2022/04/04 |
Core i3-10100 | 4/8 | 20,069 | 9,980 | 2.011 | 2020/05/27 |
Core i3-10100F | 4/8 | 20,069 | 7,980 | 2.515 | 2020/05/27 |
Core i5-9400 | 6/6 | 19,922 | 11,980 | 1.663 | 2019/02/01 |
Core i5-9400F | 6/6 | 19,922 | 10,980 | 1.814 | 2019/02/01 |
Ryzen 5 3500 | 6/6 | 19,848 | 5,980 | 3.319 | 2020/02/27 |
Core i5-8400 | 6/6 | 19,725 | 6,480 | 3.046 | 2017/11/02 |
Ryzen 5 2600X | 6/12 | 18,867 | 6,980 | 2.703 | 2018/04/19 |
Core i5-9400の中古価格は11,980円~だ。コストパフォーマンス指標はそこまでよくない。Ryzen 5 4500やRyzen 5 3500を選ぶ方が満足度が高そうだ。コアやスレッドを重視しないのであればCore i3-12100やCore i3-10100を狙うのもおすすめだ。ゲーミング性能自体はこれらのモデルの方が高くコストパフォーマンスも優れている。Ryzen 5 2600Xは価格が安いものの性能ダウンも顕著なのでおすすめできない。
Core i5-9400の特徴
Core i5-8400と大きな違いはない
Core i5-9400は、第8世代CPUのCore i5-8400の後継モデルだ。スペックを見ると分かる通り第8世代のCore i5-8400との差はほんの僅かだ。Core i5-9400になって定格クロック及び最大クロックが100MHz増えただけとなっている。消費電力が同じであることを考えると性能が上がっていることは間違いない。
アーキテクチャ的に大きな進歩がないとクロック周波数を引き上げることも難しくパフォーマンス向上は見込めない。Core i5-8400やCore i5-8500からの買い替えは全く意味がない。第7世代のi5からなら十分性能差を体感できるだろう。ここまで世代間での性能差が小さいのは珍しい。
ゲームプレイではRyzen 5 2600Xより適正が高い
ゲームだけを考えるなら競合のRyzen 5シリーズよりもパフォーマンスが高い。ゲームを目的とするならRyzen 5 2600XやRyzen 5 2600ではなくCore i5-9400を選ぶ理由がある。これはゲーム側での最適化の問題とRyzen側の構造的なネックが要因だ。詳細については次のゲームプレイのベンチマークを参考にして欲しい。
スペック的にはRyzen 5 2600Xの方が優れている。ゲーム以外の用途でも有利であることは間違いない。Ryzen 5 2600X定格クロック3.6GHz、最大クロック4.2GHzなのでベースクロックは25%高く最大クロックは100MHz高い。純粋なレンダリング性能ならRyzen 5に軍配が上がるが、最適化が進んでいるゲームにおいてはIntelの方が優勢だ。Ryzenはオーバークロックができるということを忘れていはいけない。初心者向けではないので省略する。
オンボードGPU非搭載モデルも選択可
Core i5-9400Fは、オンボードGPU(UHD)が非搭載となっている。Intel第9世代になって初めてこのCPU内蔵グラフィックス非搭載モデルが登場した。これ自体ゲーミングPCにおいてはデメリットとならない。なぜならゲーミングPCには外付けのグラフィックボードを搭載しているため代替できるからだ。
影響を受けるのは外部グラフィックボードを必要としないビジネスユーザーだろう。ゲームをメインに考えている方にとっては、価格を抑えられる分長所となっている。もちろん内蔵グラフィックスを備えたCore i5-9400もラインナップにあるので、必要な方はそちらを選択するとよい。BTOパソコンの場合はしっかりと棲み分けが行われている。
ベンチマーク(レンダリングやエンコード etc.)
Cinebench R15
Handbrake
7-zip
ゲームプレイのベンチマーク
Civilization Ⅵ
hitman
Grand Theft Auto 5
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ゲーム推奨 | BTOショップ比較 | グラボ比較表 |
ベンチマークテスト環境
GPU | GeForce GTX 1080 Founders Edition |
---|---|
メモリ | 16GB G.Skill FlareX DDR4-3200 |
SSD | 1TB Toshiba |
電源ユニット | “Dark Power Pro 11, 850W” |
マザーボード | MSI MEG Z390 Godlike |