ALIENWARE M15 R6

当ページでは、Core i7-11800Hの性能レビュー及び搭載ゲーミングノートPCの紹介をしている。開発コード「Tiger Lake H45」を冠したモバイル向けハイパフォーマンスモデルが登場した。ゲーミングノート向けCPUとして人気の高かったCore i7-10750Hの後継モデルだ。8コア16スレッドとスペックも引き上げられている。

CPUコアについても長い間使われていたSkylakeコアから新しいCoveコアを採用して心機一転だ。久しぶりに大幅にアーキテクチャが変更となっている。さらに、プロセスも14nmから10nm SuperFinへと切り替わりより高いパフォーマンスを期待できる。ASUSやDellなどの海外メーカーを中心に搭載モデルが揃ってきた。

よくわかる!!Core i7-11800Hの特徴まとめ

cpu

コードネームComet Lake
プロセス10nm SuperFin
コア/スレッド数8コア/16スレッド
定格/最大クロック2.3 GHz/ 4.6 Ghz
L3キャッシュ24MB
TDP45W
発売日2021年05月17日
価格$395
コメント(+)プロセス&CPUコアの改良で性能が向上している
(+)i7-10750Hよりも60%も性能が伸びている
(+)搭載モデルが増えてきている
(-)Ryzen 7シリーズに比べると販売価格が高い
評価・総合評価
8.0

・ゲーム評価
9.0

Core i7-11800HのCinebench R20スコア

i7-11800hseinou

定番のベンチマークソフトで総合性能を確認しておこう。Core i7-11800Hは、Core i7-10750Hよりもマルチスレッド性能が59%高くシングルスレッド性能も27%も高くなっている。同じ8コア16スレッドのCore i7-10875Hと比べてもマルチスレッド性能が38%高くシングルスレッド性能も18%高い。

クロック周波数が低くてもCPUコアの改良によってパフォーマンスは大きく向上している。Intel第10世代のフラグシップモデルであるCore i9-10980HKと比べても19%もマルチスレッド性能が高い。シングルスレッド性能でも17%も伸びている。10nmプロセスには期待が持てることがわかる。

強力なライバルである最新のRyzen 7 5800Hと比べると差をつけられているが、Ryzen 7 4800Hの時と比べると差は縮まっている。さらに、シングルスレッド性能ではRyzen 7 4800Hよりも20%高くRyzen 7 5800Hよりも11%高い。負荷の掛かる場面においてはRyzen 7 5800Hが優勢となる。ゲーミング性能についてはCore i7-11870Hの方が上回ることが多い。

Core i7-11800Hの基本スペック

 Core i7-11800HCore i7-10750HCore i7-10875H
メーカーIntelIntelIntel
プロセス10mm14nm++14nm++
コードネームTiger LakeComet LakeComet Lake
CPUコア数8コア6コア8コア
スレッド数16スレッド12スレッド16スレッド
定格クロック2.30 GHz2.60 GHz2.30 GHz
最大クロック4.60 GHz5.00 GHz5.10 GHz
L3キャッシュ24MB12MB16MB
対応メモリDDR4-3200DDR4-2933DDR4-2933
内蔵グラフィックスUHD GraphicsUHD GraphicsUHD Graphics
TDP45W45W45W
価格$395$395$450
発売日Q2'21Q2'20Q2'20
Core i7-11800Hのスペックについて詳しく見ていく。比較対象は価格が同じCore i7-10750Hとスペックが似ているCore i7-10875Hだ。今世代ではCore i7シリーズはこの1種類のみとなっている。今後はラインナップが拡充されていくかもしれない。初心者の方は見出しだけでも確認して欲しい。

プロセスが10nm SuperFinへと進化

Intel製のハイパフォーマンスモデルでは長らく14nmプロセスを採用されていていて10nmプロセスはCore i7-1165G7など15Wの省電力モデルにのみだったのだ。Tiger Lake世代になってハイパフォーマンスモデルであるHシリーズもついに10nmプロセスへと変わった。省電力性やパワー効率の観点からRyzenシリーズに遅れを取っていたので、この進化は喜ばしいことだと言える。これがIntel第11世代H45シリーズのハイライトだ。

クロック周波数がダウン

Core i7-11800Hでは定格クロック2.3 GHz、最大クロック4.6 GHzとなっている。10nmプロセスを採用してもここまでクロック周波数を引き上げられるようになったのは進化したところだ。従来モデルのComet Lake世代のCore i7-10750HやCore i7-10875Hでは最大クロック周波数が5.00 GHzを超えていたことを考えるとスペック的にはダウンとなっている。もちろんCPUコアがCoveコアになったことでコア当たりのパフォーマンスは向上していてCPU性能は高い。

Tiger Lake世代ではラインナップに8コア16スレッドのCore i7-11800Hのみだ。Core i7シリーズで6コア12スレッドのモデルはなくなっている。実質Core i7-10875Hの後継モデルと考えてよいだろう。クロック周波数が引き下げられている一方でL3キャッシュ容量は50%アップの24MBとなっている。対応メモリもより上位規格であるDDR-3200をサポートしている。

PCIe 4.0&Thunderbolt 4に対応

Intel第11世代ではPCIe 4.0及びTHunderbold 4に対応している。より高性能なSSDを搭載することができる。Thunderbolt 4(USB 4)はThunderbolt 3との互換性もあり利便性が高い。ゲーミングノートPCの場合消費電力が高いためPower Deliveryでの充電(100Wまで)はできない。より快適なPC作業が実現する形だ。

AMD製CPUと比較

 Core i7-11800HRyzen 7 5800H
メーカーIntelAMD
プロセス10mm7nm
コードネームTiger LakeCezanne(Zen 3)
CPUコア数8コア8コア
スレッド数16スレッド16スレッド
定格クロック2.30 GHz3.20 GHz
最大クロック4.60 GHz4.40 GHz
L3キャッシュ24MB16MB
対応メモリDDR4-3200DDR4-3200
TDP45W45W
価格$395-
発売日Q2'21Q1'21
同じクラスに属するAMD製CPUであるRyzen 7 5800Hと比較していく。7nmプロセスを採用していてIntelよりもさらに微細化されている。ここにAMDの強みがあるわけだ。また、Zen 2からZen 3アーキテクチャになってパフォーマンスが向上している。

CPUコア/スレッドは8コア16スレッドとどちらも同じだ。定格クロックはRyzen 7 5800Hの方が40%高く、最大クロックはCore i7-11800Hの方が5%高い。L3キャッシュもCore i7-11800Hの方が50%大きい。対応メモリ・TDPは共通だ。Ryzen 7 5800Hの価格は非公開だが、Core i7-11800Hよりも安く購入できそうだ。

Core i7-11800H搭載ゲーミングノートの特徴

性能と価格のバランスがよくGPUの選択肢も多い

IntelのCore i7シリーズは性能と価格のバランスがよく人気が高いCPUだ。従来モデルよりもスペックが強化されて8コア16スレッドとなったこともプラスに働いている。一般的な用途だけではなくゲーミング用途でも強みを発揮してくれる。GPUとの組み合わせも豊富で下はRTX 3050から上はRTX 3080まで幅広いラインナップがある。

上位のCore i9-11980HKになるとRTX 3060やRTX 3050の選択肢は少なくなるし、下位モデルのCore i5-11300HになるとRTX 3080やRTX 3070の選択肢はほとんどなくなってしまう。Core i7-11800H搭載モデルは全てのCPUの中でも選択肢の数はトップクラスだ。ゲームプレイにおいて性能不足になることはほとんどないと考えてよいだろう。初心者の方でも選びやすく各BTOメーカーの売れ筋モデルに名を連ねる。

Ryzen 7 5800H搭載モデルと比べると少し高い

dellg5hikaku参考サイト:https://www.dell.com/ja-jp/

競合であるRyzen 7 5800Hを搭載したゲーミングノートPCと比べると少し価格が高くなっているのはデメリットだ。上記はDellのゲーミングノートPCであるDell G5を比較している。それぞれCPUがRyzen 7 5800HとCore i7-11800Hと異なっているだけで他の構成などは共通だ。つまり、CPUの違いだけで1万円弱の違いが生まれている。

どちらのCPUも8コア16スレッドのモバイル向けハイパフォーマンスモデルとして人気が高い。純粋なCPU性能だけで見ればRyzen 7 5800Hが上回っている。性能が高い上に価格が安いとなると魅力的な選択肢となるはずだ。安定性を含むゲーミング性能ならCore i7-11800Hの方が優勢だがそれを体感できるかどうかは難しい。

ASUS・Dellなど海外メーカー中心のラインナップ

2021年7月時点ですでにCore i7-11800Hを搭載したゲーミングノートPCが販売されている。幅広いラインナップから選択することが可能だ。ASUS・Dell・MSIなどの海外メーカーが中心で国内メーカーからは販売されていない。海外メーカーのゲーミングノートPCはここ最近コスパの高いモデルも増えてきて納期やサポートを重視しない方には魅力的な選択肢となる。デザインの観点からも国内ブランドのモデルより優れていることも多い。

7月から8月に掛けてドスパラ・G-Tune・パソコン工房・TSUKUMOなどの国内メーカーからも搭載モデルが登場するだろう。価格・サポートなどの面から国内メーカーのモデルは安心感がある。特にドスパラのガレリアブランドはゲーミングノートPCの人気も高く売れ筋モデルが揃っている。

Core i7-11800Hのベンチマーク一覧

Handbrake

handbrakei7-11800h-handbrake

Handbrakeで動画のエンコードに掛かる時間を計測している。動画編集などで使いたいと考えている方は参考になるだろう。Core i7-11800Hは、従来モデルのCore i7-10750Hよりも29%も速い。Core i7-1875Hと比べても17%も処理性能が向上している。一方で、AMD製CPUの強さが光る。Zen 2アーキテクチャを採用したRyzen 7 4800Hにも及ばず、最新のRyzen 7 5800Hと比べると14%劣っている。Zen 3アーキテクチャはかなり優れているということだ。

Blender 2.91

blenderclassroomi7-11800h-blender

Blender(classroom)でレンダリング性能を計測している。数値が小さい方が高性能ということになる。Handbrakeとおおよそ同じ結果だ。Core i7-10750Hよりも34%速く、Core i7-10875Hよりも20%速い。同じ8コア16スレッドでもCPUコアの改良でここまで数値が改善されるのかと驚きだ。しかしながら、Ryzen 7 5800Hと比べると完敗だ。性能差は13%となる。前モデルのRyzen 7 4800Hにも及ばない。

7-Zip

zipi7-11800h-zip

Zipファイルの解凍及び圧縮速度をまとめている。やはりZipファイルの取り扱いでもAMD製のCPUが上位を占めている。解凍速度についてはRyzen 7 5800Hとの差は17%と大きい。Ryzen 7 4800Hと比べても6%となっている。従来モデルのCore i7-10750Hよりも51%速く、Core i7-10875Hよりも15%速い。

圧縮速度についてはRyzen 7 5800Hと同等の水準でRyzen 7 4800Hを27%上回る。Core i7-10750Hと比べても41%、Core i7-10875Hよりも24%速くなっている。Tiger Lake世代のCPUは解凍よりも圧縮の方が恩恵があるようだ。

Core i7-11800Hのゲーミング性能

ゲーミングノートPCではグラフィックスを揃えることが難しいので、一般的なベンチマークとは異なりCPU負荷の高いタイトルをピックアップしている。フレームレートの数値的には参考になるはずだ。

Resident Evil 2

Resident Evil 2

i7-10875H×RTX 2070S174
123
9 5900HX×RTX 3070172
125
i9-10980HK×RTX 3080168
114
7 5800H×RTX 3060165
115
i7-11800H×RTX 3070163
121
i7-10870H×RTX 3070153
108
i7-10750H×RTX 2070138
104
平均fps1%Low
Core i7-10750Hに比べると18%もフレームレートが向上している。1%Lowも17%高くなり安定感が増している形だ。もちろんグラフィックボードの差がないとは言えないが、それでもCPU性能が向上していることは否定できない事実だ。Ryzen 7 5800Hと比べると1%程度フレームレートが低い。一方で、1%Lowが5%高いことから安定感はCore i7-11800Hの方が高そうだ。

Hitman 3

hitman3

i7-11800H×RTX 307089
49
i9-10980HK×RTX 308087
43
9 5900HX×RTX 307086
45
7 5800H×RTX 306082
45
i7-10870H×RTX 307078
39
i7-10875H×RTX 2070S73
35
平均fps1%Low
驚くべきことにHitman 3ではトップのフレームレートを叩き出した。Core i7-10875Hよりも23%も平均fpsが高くなっている。Ryzen 7 5800Hと比べても9%高く、1%Lowも10%高い。Intel第10世代のフラグシップモデルであるCore i9-10980HKと比べても3%フレームレートが高くなっている。Core i7-10800Hは、ゲーミングノートPCに搭載するCPUとして魅力的な存在だ。

Death Stranding

death stranding

i7-11800H×RTX 3070121
99
9 5900HX×RTX 3070121
98
i9-10980HK×RTX 3080115
94
i7-10870H×RTX 3070111
85
7 5800H×RTX 3060107
85
i7-10875H×RTX 2070S105
83
平均fps1%Low
Death StrandingでもCore i7-11800Hがトップになっている。Core i9-10980HKよりも6%高く、Ryzen 9 5900Xと同等だ。Core i7-10875Hと比べると16%もフレームレートが高い。Ryzen 7 5800Hと比べると13%高く圧倒的な性能を見せている。

Core i7-11800H搭載のゲーミングノートPC一覧

ASUS TUF Gaming F17 FX706HM(ASUS)

ASUS TUF Gaming F17 FX706HM価格:169,800円(税込)
液晶:17.3インチ 144Hz
CPU:Core i7-11800H
GPU:GeForce RTX 3050 Ti
メモリ:DDR4 16GB
SSD:512G NVMe対応
HDD:非搭載

公式サイト

RTX 3050 Ti×Core i7-11800H搭載のゲーミングノートPCだ。GTX 1660 Tiと同程度のゲーミング性能を持ちミドルクラスに属している。Core i7-11800Hとの相性もよい。メモリ16GB、SSD 512GBと構成も充実している。セルフクリーニング冷却設計を採用していてホコリの心配も不要です。USB 3.2 Gen2 Type-CポートはDisplay Port対応で画面出力が可能だ。実用性の高さも評価に繋がっている。

GALLERIA XL7C-R36 11800H搭載(ドスパラ)

GALLERIA XL7C-R36価格:179,980円(税込)
モニター:15.6インチ 144Hz
CPU:Core i7-11800H
GPU:GeForce RTX 3060
メモリ:DDR4 16GB
SSD:512GB NVMe
HDD:非搭載

公式サイトレビュー

RTX 3060 Mobile×Core i7-11800H搭載のゲーミングノートPCだ。ミドルクラスのモデルとして高いゲーミング性能を持つ。フルHD環境でのゲームプレイを考えている方に最適だ。Core i7-11800Hとの相性も良好だと言える。メモリ16GB、SSD 512GB NVMe対応という構成となっている。ここ最近では一般的な構成だ。今はまだ価格が高いため税込み15万円~16万円台になるのを待つのもよいだろう。

NEW ALIENWARE M15 R6 プラチナ(ALIENWARE)

ALIENWARE M15 R6価格:257,980円> 214,123円(税込)
液晶:15.6インチ 165Hz
CPU:Core i7-11800H
GPU:GeForce RTX 3060
メモリ:DDR4 16GB
SSD:512GB NVMe対応
HDD:非搭載

公式サイト

RTX 3060を搭載したミドルクラスのゲーミングノートPCだ。ミドルエンドクラスとして高いパフォーマンスを発揮する。165Hz対応モニターを活かせる性能は圧巻だ。エイリアンウェアの高級感のあるデザインが人気だ。本体はブラックを基調としていて所有欲を満たしてくれる。最近はスタイリッシュなモデルが増えてきているが、このようなTHEゲーミングノートというデザインも魅力的だろう。構成はメモリ16GB、SSD 512GBと必要十分だ。

Leopard 11U GP76-11UG-322JP(MSI)

Leopard 11U GP76-11UG-322JP価格:224,800円(税込)
液晶:17.3インチ 240Hz
CPU:Core i7-11800H
GPU:GeForce RTX 3070
メモリ:DDR4 16GB
SSD:1TB NVMe対応
HDD:非搭載

公式サイト

グラフィックスにハイクラスのRTX 3070を搭載したモデルとなっている。PCI-e Gen4対応のおかげでより高いグラフィックス処理性能を引き出せる。240Hz対応モニターを搭載していてより滑らかなゲーム描写が可能となる。もちろん冷却システムにもこだわりがってCOOLER BOOST 5を採用している。負荷がかかったときでもしっかりと熱を逃してくれる。

NEW ALIENWARE X15 プレミアム(ALIENWARE)

NEW ALIENWARE X15puremium価格:344,980円(税込) 286,333円(税込)
液晶:15.6インチ 165Hz
CPU:Core i7-11800H
GPU:GeForce RTX 3070
メモリ:DDR4 32GB
SSD:512GB NVMe対応
HDD:非搭載

公式サイト

RTX 3070×Core i7-11800H搭載のゲーミングノートPCだ。高リフレッシュレートでのゲームプレイにも対応しやすい。デザイン性も高く予算さえあれば魅力的なモデルだと言える。エイリアンウェアのフラグシップモデルで4基のファンを搭載していてハイクラスのゲーミングノートに最適だ。メモリ32GB、SSD 512GBと構成も充実している。

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ベンチマークテスト環境

notepc

モデルnew Aero 15 OLED
GPUNvidia GeForce RTX 3070
メモリ16GB DDR4-3200(32GBからダウングレード)
ストレージ1TB SSD