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Only Up!推奨のおすすめゲーミングPC&必要スペックを検証している。Only Up!はタイトルの通りただ上を目指すだけのシンプルなタイトルだ。雰囲気のよいグラフィックと、ストーリーが見え隠れする世界観が魅力と言える。誰でも遊びやすい反面、攻略に非常に膨大な時間を要する高難易度ゲームだ。

ゲーム性はシンプルながら作り込まれたグラフィックにより、要求スペックは少し高めとなっている。配信でも人気のタイトルの一つだ。配信を行う際は推奨環境よりも少し高めの性能を目指す方がいいかもしれない。

Only Up!の必要&推奨環境

最低環境推奨環境徹底解剖推奨
OSWindows 8/10/11 (64-Bit)Windows 8/10/11 (64-Bit)-
CPUCore i5-6600Core i5-10400Core i5-13400以上
GPUGTX 1650RTX 3060RTX 3060以上
メモリ8GB16GB16GB

Only Up!の推奨環境の考察

ゲーム性とは裏腹な作り込まれたグラフィックで負荷が高い

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Only Up!はいわゆる高難易度ゲームだ。ゲーム性は非常に単純で、シンプルに上を目指していくだけのゲームだ。しかしながら、そのグラフィックは非常に作り込まれている。Only Up!の世界はファンタジーでありながら、どこかノスタルジーを感じられる。フルプライスの雰囲気ゲームのように、グラフィックのよさがゲームの世界観を広げている。

この作り込まれたグラフィックにより、ゲームにかかる負荷が増大しているようだ。設定ではfps制限が強制的にかかるようで、最大120fpsで設計されている。一世代前のハイエンドクラスでは最高設定で120fpsの安定さえ難しい。現行でも最高設定で120fpsの安定には、Core i7-13700KとRTX 4070 TiかRTX 4080くらいの性能が必要となる。

最新の海外RPG並の負荷がかかるだけあって、そのグラフィックは単純なものではない。もっとグラフィックを簡素にすればGPUが不要なほど軽量化できそうなものだ。それをあえて作り込むことによりゲーム性と同時に要求スペックまで跳ね上げている。遊びやすいゲームルールに対して、やや遊びにくいゲーム環境であることは否めない。

Only Up!は配信者の間で非常に大きな人気を博している。そのため、Only Up!のプレイ環境は、推奨環境にプラスして動画や配信まで含めた性能を考える必要があるかもしれない。純粋にゲームをプレイするだけならグラフィック性能を求めるだけでいい。ここに配信や動画まで加わるとCPU性能まで求められることになる。

メモリの消費量も大きいことから、完璧な環境を構築するには現行のハイエンドクラスが条件となってしまう。ゲームの進行を考えると、少しのラグや負荷が致命傷となることもある。雰囲気のよいゲームなだけに、設定を大きく落とすことをおすすめすることは難しい。

標準より少し高い程度の設定であれば、ゲームの進行も容易で雰囲気も伝わりやすい。当サイトの推奨環境は標準設定より少し高い程度で60fps以上での安定を目指している。Core i5-13400とRTX 3060の組み合わせであれば到達できる。ミドルクラスが最低条件とも言えるあたり、Only Up!の要求スペックの高さは伝わりやすいだろう。

長時間安定しやすいように冷却性能にも力を入れたい

Only Up!にはセーブ機能がない。ゲームを終えるタイミングは下まで転落した時だ。つまり、諦めるまではゲームを続けることになる。そのため、比較的1プレイが長くなりやすい。長時間のゲームプレイを想定したスペックを選んでおく方がいい。たとえば、冷却性能の向上だ。冷却性能が高ければ、高いパフォーマンスを長時間維持できるということだ。

冷却性能についてゲームの推奨モデルではほとんど言及したことはないが、Only Up!を高設定以上でプレイするなら、水冷CPUクーラーはあってもよさそうだ。また、ケースファンの増設を含めた排熱冷却性能の向上にも目を向けたい。グラフィックの負荷が高いということは、それだけグラフィックボードの発する熱は大きくなる。

グラフィックボード本体の冷却性能の向上は難しい。間接的に冷却性能を上げるためには、エアフローやパソコン本体の吸気性能が重要になる。単純なパソコン性能だけでは長時間の安定を図るのは難しいだろう。CPU性能が低ければ水冷クーラー導入の恩恵があまりないと考えている。

ただし、水冷式CPUクーラーはパソコン内部の熱を抑える効果やエアフローの強化に大きな意味がある。冷却液を冷やすファンの効果、CPUそのものの発熱を抑えることでパソコン内部は冷えやすくなる。パソコン内部が冷えれば、パソコン内部の空気を吸気して冷ますグラフィックボードの熱を下げることにもつながる。

エアフローやパソコンの熱対策は、遠からずパフォーマンスの向上や維持になる。Only Up!のようなゲームでは、性能向上よりもこういった部分の強化の方が手軽で恩恵は大きそうだ。予算もそれほど大きく上がらないことからもおすすめしやすい。

Only Up!の概要&特徴

誰もが遊びやすい高難易度ゲーム

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Only Up!は壺ゲーと呼ばれる「Getting Over it」に似たジャンルのモデルだ。あちらは2D的にゲームが進行するのに対して、Only Up!は3D的にゲームが進行していく。操作方法もシンプルで移動とジャンプを基本としている。このシンプルなゲームを高い難易度に引き上げていることが、配信者にとっては配信しやすいゲームとなるのだろう。

シンプルで高難易度であることは、見ている方もプレイしている方も理解しやすい。時には理不尽と感じられる要素もある。シンプルなゲーム性の中に奥深さややりきれなさ、そして絶望感も味わえる作品となっている。この手のゲームは昔から多くあり、古くは携帯ゲームにも存在していた。フラッシュゲームの「ほっぴんぐ天子」もジャンル的には似ているように感じる。

難所を抜けた先に難所があり、一方通行に見えて複数のルートが行き交っている。同じ場所を突破するのにも一つではない。上を目指すだけのゲームと言ってしまえない要素がある。それだけに、難所を一つ突破した時の喜び、ほんの小さなミスでスタート地点に戻る虚無感が際立つ。

高難易度ゲームはプレイヤースキルが物を言うジャンルだ。しかし、Only Up!はプレイヤースキルがなくても進行は可能だ。急いで先へ進まなくてはならないギミックがなく、バインドしたキーを押している間はスローモーションになる機能もある。細かな操作が必要な場所ではスローモーションを駆使すれば突破は容易と言える。ただ、その小さな油断がミスを招くのも間違いではない。

誰にとってもプレイしやすいゲーム性と操作性を併せ持っているのはOnly Up!くらいだろう。シンプルで奥深いからこそ、スローモーションを利用しても変わらず高い難易度を誇っている。高所に登っていく景色も楽しめる雰囲気ゲームの要素もある。ただのアクションゲームではない。非現実な世界で、どこかほのぼのとした瞬間を味わえるゲームだ。

セーブ機能なしだからこその高難易度

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Only Up!にセーブ機能を搭載しなかったことが、ここまで評価を高めたのだと思う。セーブ機能があれば、落ちても大丈夫だとすいすい強引に上を目指してしまうことだろう。落ちたら終わるかもしれないという緊迫感を常に生み、上に行けば行くほど失うものの大きさから緊張感が高まる。このスリルと不安定さこそがOnly Up!の醍醐味である。

難所を突破した時や、目測を誤って落ちている時にはセーブ機能がないことを恨めしく思う。反面、セーブができてしまえばゲームとして成立しないのではないかという気持ちもある。セーブのできるモードはあってもいいのではないかとも考える。そういったところに思考の余地があることが、ゲームをより完成度の高いものに仕上げる要素となる。

Modやアップデートにかかる期待が高まるのは、少しの物足りなさだ。とくにModは足りない、あればいいという要素が実現しやすい。セーブ機能とまではいかなくても、救済措置となるModが登場すれば、それだけでプレイヤー数は増大しそうだ。前述のようにOnly Up!は、ただ上を目指すだけのゲームではない。立ち止まった時に見える風景は、ファンタジーであり、どこかノスタルジーを感じさせるものがある。

雰囲気を楽しむことに重きを置いたModの登場があってもいいのではないか。そう考えられるほどに、よくできたグラフィックだ。少しの不気味さもあり、生活感や世界観が見え隠れする世界。そんな世界をじっくりと探検してみたくなる。シンプルなゲーム性ながら、まだまだ可能性を感じさせられるゲームだ。これからの変化にも期待できるだけに、快適にプレイできる環境は整えておきたい。 

Only Up!向けおすすめのゲーミングPC

Magnate MV(ドスパラ)

Lightning価格:139,980円(税込)
CPU:Core i5-13400F
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:10.0

公式サイト

Magnate MVはOnly Up!の推奨環境を満たしたモデルだ。価格と性能のバランスがよく、高設定を避ければ安定した動作にも期待が持てる。Only Up!に限らず、多くのゲームをプレイできることから、まずはMagnate MVから考えてみたい。扱いやすい性能は初心者にもおすすめしやすいため、エントリークラスとしても優秀だ。

NEXTGEAR JG-A7G6T(マウスコンピューター)

NEXTGEAR価格:179,800円(税込)
CPU:Ryzen 7 5700X(水冷)
GPU:GeForce RTX 4060 Ti
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:750W 80PLUS BRONZE
コスパ:9.4

公式サイトNEXTGEAR JG-A7G6T詳細

NEXTGEAR JG-A7G6Tは最もおすすめしたいモデルだ。ミドルハイクラスの性能に、水冷のCPUクーラーを搭載している。性能面は何の問題もなく、注目したいのはPCの冷却性能だ。本体ケースには6基ものケースファンが搭載されており、エアフローが非常に強力になっている。総合的に見て、Only Up!を標準設定より少し高い程度でプレイするには、最も適したモデルと言える。

GALLERIA XA7C-R47T (ドスパラ)

GALLERIA XA7C-R36価格:274,980円(税込)
CPU:Core i7-13700F
GPU:GeForce RTX 4070 Ti
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:750W 80PLUS GOLD
コスパ:8.5

公式サイトGALLERIA XA7C-R47T詳細

Only Up!を最高設定で快適にプレイするなら、GALLERIA XA7C-R47Tくらいの性能はあった方がいい。 冷却性能よりもパフォーマンスを重視しており、安定性が欠けても性能の高さで補う力業のスタイルだ。RTX 4070 Ti搭載モデルの中ではコストカットも随所に見られる選びやすいモデルだ。性能と価格を両立したコストパフォーマンスを重視している。冷却性能はカスタマイズで対応することになるので、少し価格は高くなってしまうのがネックである。

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