当記事では、パソコン工房「LEVEL-M76M-134-SAX」の詳細レビューを行っている。Core i5-13400F×RTX 3060 Ti搭載のハイクラスのゲーミングPCだ。高解像度でのゲームプレイにも対応できる性能が高さが特徴となっている。CPUに採用されているCore i5-13400は、2世代前のCore i7-11700よりもゲーム適性が高い。新しいケース採用で魅力を増している。メモリ規格・マザーボードのチップセットのグレードを落として価格を抑えているのがポイントだ。2023年5月下旬時点で当サイトのおすすめランキングNo.1のモデルとなっている。
LEVEL-M76M-134-SAXに期間限定、台数限定のセールが適用された。値引き額は2,000円とあまり大きいとは言えない。わずか2,000円と捉えられるかもしれないが、Core i5-13400とRTX 3060 Tiの組み合わせで14万円台を実現したモデルに値引きが適用されるのは驚きだ。値引き額は小さくても、インパクトは非常に大きく感じる。購入予定だったならこの機会に選択しておきたい。
逃したとしても2,000円なので割り切れる。どちらにしても、LEVEL-M76M-134-SAXがおすすめであることに変わりはない。注意したいのはセールが終了すると、通常モデルの価格が変化してしまうのではないかということだ。現在149,800円が定価に設定されている。これが154,800円になってしまうと、おすすめはできるが圧倒的な存在とは言えなくなる。
価格が上がってから選択するくらいなら、今のうちに選んでしまいたい。言い換えれば6/6まではセールにしても、通常モデルにしても14万円台で選択できるということだ。セール対象のLEVEL-M76M-134-SAXは100台限定で展開されているが、通常モデルも並行して販売されている。売り切れになったからといって悲観することはない。
LEVEL-M76M-134-SAXが登場し、その価格を見た時には驚いた。それ以上に今回のセール対象になったことの方が衝撃だった。それだけパソコン工房も力を入れている製品ということもあるのだろう。RTX 4060 Tiが近いうちに登場することも関係しているのだろうか。RTX 4060 Tiは優れたGPUである。しかし、価格的に見てLEVEL-M76M-134-SAXを避ける理由にはなりにくい。
性能に大差があるように見えないこともあり、14万円台で手に入れることができるならLEVEL-M76M-134-SAXを選ぶ。後継機となるRTX 4060 Ti搭載モデルは、どう安く見ても18万円台以上からのスタートになる。徐々に価格は下がっても、LEVEL-M76M-134-SAXに追いつくことは年単位で考えられない。後継機の存在が気になっていても、安心して選べるモデルと言える。
コストパフォーマンスだけを見るなら、ゲーミングPC全体でもLEVEL-M76M-134-SAXを超えるモデルはほとんど存在しない。20万円以下の価格帯では間違いなく最上位に位置している。セールの対象になったことからも、パソコン工房もかなり力を入れている。今後の変化にも期待できることからも、LEVEL-M76M-134-SAXに注目しておきたい。
当ページの目次
LEVEL-M76M-134-SAXのスペック解説
ブランド名 | LEVEL∞ |
---|---|
製品名 | LEVEL-M76M-134-SAX |
価格 | 147,800円(税込) |
CPU | Core i5-13400 |
グラフィックボード | GeForce RTX 3060 Ti |
メモリ | DDR4-3200 16GB |
SSD | 500GB NVMe |
HDD | 非搭載 |
電源 | 700W BRONZE |
マザーボード | チップセットB860 |
おすすめ度 | Sランク |
評価 | ・コスパ 10.0 ・構成 6.0 ・品質/サポート 10.0 |
各タイトルの対応表
FF15 | Apex Legends | FORTNITE |
---|---|---|
![]() ・4K ・WQHD | ![]() ・240fps ・144pfs | ![]() ・240fps ・144fps |
★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。
LEVEL-M76M-134-SAXはCore i5-13400とRTX 3060 Tiを搭載したミドルクラスのゲーミングPCだ。CPUとGPUのバランスはよく、標準よりも少し高い性能は対応力にも優れている。Apex Legendsやフォートナイトを高リフレッシュレートで楽しめる。ゲームによっては4K解像度などの高解像度で安定させることも可能だ。ただし、高解像度はあまり得意ではないので、フルHDを基本としたプレイスタイルに適した性能と言える。
LEVEL-M76M-134-SAXの性能まとめ
ゲーミングPCとは、グラフィックボードやCPUなどのPCパーツの集合体だ。ここでは特に重要なグラフィックボードとCPUについて分解して細かく見ていく。
PC初心者の方がスペックを見て性能をイメージすることは難しいだろう。一体として見るよりも一つずつのパーツを見ていくと理解がしやすいと考えている。
Core i5-13400(CPU)
Core i7-13700K | |
Ryzen 9 7900X | |
Core i9-12900K | |
Core i5-13600K | |
Core i7-12700K | |
Core i7-12700 | |
Ryzen 7 7700X | |
Core i5-13500 | |
Core i5-12600K | |
Core i5-13400 | |
Ryzen 5 7600X | |
Ryzen 7 5800X | |
Core i7-11700K | |
Core i5-12400 | |
Core i7-11700 | |
Core i5-11400 |
CPUにはIntel第13世代のCore i5-13400を搭載している。10コア16スレッドとスペックが引き上げれてCore i5-12400よりも25%程度処理性能が向上している。Core i5-12600Kと同等の性能は圧巻だ。競合モデルであるRyzen 5 7600Xをも上回っている。これだけの性能があれば動画編集・画像編集・WEBデザインなどの作業にも対応可能だ。ゲームプレイにおいても十分なパフォーマンスを発揮する。RTX 3060 Tiとのバランスも問題なく取れる。
GeForce RTX 3060 Ti(GPU)
RTX 4070 Ti | |
RTX 3090 | |
RTX 3080 10GB | |
RTX 3070 Ti | |
RTX 3070 | |
RX 6750 XT | |
RTX 2080 Ti | |
RX 6700 XT | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 2080 SUPER | |
RTX 2080 | |
RTX 2070 SUPER | |
RTX 2070 | |
RTX 3060 | |
RTX 2060 SUPER | |
RTX 2060 |
LEVEL-M76M-134-SAXで採用されているのはミドルクラスのグラフィックボードだ。従来モデルのRTX 2060と比べて40%以上も処理性能が向上している。WQHD環境でのゲームプレイに最適だ。フルHD環境で高リフレッシュレートでのゲームプレイも実現できる。従来モデルのRTX 2080 SUPERに匹敵する高いパフォーマンスを発揮する。レイトレーシング性能も向上して将来性も高いモデルだと言える。
LEVEL-M76M-134-SAXの特徴&強み
圧倒的な低価格で最高評価のおすすめ度
LEVEL-M76M-134-SAXは、少しリニューアルが施され価格が149,800円にまで下がった。RTX 3060 Tiを搭載して15万円台を下回ったのは快挙と言える。Core i5-13400とRTX 3060でも15万円台が相場だ。過去、セールやキャンペーンモデルでは類似したようなことはあった。通常モデルでこの価格を実現できるゲーミングPCは他にない。
一般向けのRTX 3060 Ti搭載モデルとして最安値だったドスパラのMagnate MV-Tiよりも安い。Magnate MV-Tiについては比較の項目に登場するのでチェックしておいてほしい。Ryzen 5 4500とRTX 3060 Tiでなら分からなくもない。それをCore i5-13400との組み合わせで実現したのは素晴らしい。
これだけ価格を抑えることができるならおすすめだ。いつかはこんな日が来るとは思っていた。ただ、それはRTX 4060のような後継機が登場し、RTX 3060 Tiの販売が終了する直前のようなタイミングを想定していた。それだけに、14万円台でミドルクラスの頂点とも言える性能を手にできるのは大きい。
初めてのゲーミングPCとしてもおすすめしやすい価格帯で、安心の性能を有したモデルだ。予算が15万円以内なら間違いなくおすすめだ。いや、予算が17万円以下でもおすすめできる数少ないモデルだ。少なくとも、他ショップのRTX 3060 Ti搭載モデルは15万円台~17万円台が主流だ。LEVEL-M76M-134-SAXはゲーミングPC全体でもおすすめできるモデルと考えて間違いない。
パソコン工房から久しぶりに圧倒的なモデルが登場した。幅広いゲームに対応できるRTX 3060 Tiの性能は、初心者だけではなく上級者にも選ばれている。その点でLEVEL-M76M-134-SAXは誰にでもおすすめできるモデルと言っても過言ではない。コストパフォーマンスの観点から見ても今最もお得なモデルである。
弱点の少なさも魅力の一台
当該モデルについては弱点の少なさも魅力の一つだ。性能的にCore i5-13400搭載モデルでは最新パーツを採用するメリットがそれほど大きくない。LEVEL-M76M-134-SAXは構成に優れたモデルというわけではない。メモリやチップセットは一世代前のものが採用されている。ゲーミングPCは、価格に見合っていれば乏しい構成であっても評価が下がりにくい。
価格が抑えられているなら、多少の構成のマイナスは許容範囲ということだ。そのため、一世代前のパーツを採用することはポピュラーであり、標準的となっている。他製品の場合、同等の構成であっても16万円台であることがほとんどだ。15万円台でRTX 3060 Ti搭載モデルはなかなか登場しなかった。一般向けモデルの一部に存在したり、セールモデルで登場したりするくらいだ。
それをも超える14万円台なのだから驚きだ。また、最新のミニタワーケースを採用していることから、最新モデルとしての登場だ。旧ケース採用の在庫処分のようなものではない。気になる箇所を挙げるとすればCPUにCore i5-13400Fではなく、Core i5-13400を採用しているところだろうか。グラフィックボードを搭載するゲーミングPCでは、CPUの内蔵GPU機能は必要ない。
多くの製品がそうであるように、ゲーミングPCではCore i5-13400よりもCore i5-13400Fの方が価格を抑えやすいというメリットがある。もしも、LEVEL-M76M-134-SAXにCore i5-13400Fが搭載されていたなら、もう少し安く展開できていたのではないかと考えてしまう。この採用されているCPUについてが最大の弱点と言えなくもない。
性能に差があるわけではないので、あくまでも理想を言えば程度のことだ。LEVEL-M76M-134-SAXの持つ評価を下げるほどではない。むしろ、価格がの高いCore i5-13400で価格を抑えているのだから、評価を底上げする一端を担っている。弱点になり得る部分を強みにし、弱点という弱点を持たないことが魅力だ。これからもLEVEL-M76M-134-SAXには注目していきたい。
競合モデルとの比較
ブランド名 | LEVEL∞ | Magnate |
---|---|---|
イメージ | ![]() | |
製品名 | LEVEL-M76M-134-SAX | Magnate MV-Ti |
価格 | 147,800円(税込) | 154,980円(税込) |
CPU | Core i5-13400 | Core i5-13400F |
GPU | RTX 3060 Ti | RTX 3060 Ti |
メモリ | DDR5-4800 16GB | DDR4-3200 16GB |
SSD | 500GB NVMe | NVMe 500GB |
HDD | 非搭載 | 非搭載 |
電源 | 700W BRONZE | 650W BRONZE |
マザーボード | B760 | H610 |
公式 | 公式 | 公式 |
レビュー | 当ページ | レビュー |
ただし、先々CPU性能に不足を感じて、別のモデルを購入し、グラフィックボードを移設するような時に差が出る。Core i5-13400はグラフィックボードがなくてもモニターに映像を出力できる。対するCore i5-13400Fはグラフィックボードが無ければ映像を出力できなくなる。サブPCとして運用するようなことになった場合に差がでる。この点もLEVEL-M76M-134-SAXの優れた箇所と言える。
当該モデルの強みは何よりも価格の安さと見た目のよさだ。これまでMagnate MV-Ti以外の選択肢がなかったので妥協していたが、これからはLEVEL-M76M-134-SAXをおすすめしたい。RTX 3060 Ti搭載最強クラスのモデルと言っても過言ではない。RTX 3060 Ti搭載モデルでコストパフォーマンスを重視したモデルを探しているならLEVEL-M76M-134-SAXがおすすめだ。
パソコンケースレビュー
LEVEL∞ M-Classでは2023年3月15日に登場した新しいミニタワーケースを採用している。最新モデルらしく大型水冷クーラーに対応しているなど拡張性が向上している。
正面
ミドルタワーケースをそのまま小さくしたデザインとなる。正面の真ん中にLEVEL∞のロゴが刻印されている。シンプルなデザインながら高級感もある。マットブラックがかっこいい。
左側面
左側面には何もない。本体上部ケース取り外し用のネジがある。
右側面
右側面も左側面と同様だ。意外とここまで落ち着いたデザインを採用したケースは希少だ。
I/Oパネル
前面には電源ボタン、USB 3.0×2、ヘッドセット端子×1が配置されている。USB Type-Cがあればよかったのだが、コストが重要となるBTOパソコンなら仕方がないのかもしれない。
背面
背面には12cmのケースファンが見える。拡張スロットは4つだ。その内3つがグラフィックボード専有となる。PCI Express 4.0[x16] ※x4動作が余っている。
本体上部
本体上部には2基のファン(12cm)が搭載されている。初期構成のままなら十分なエアフローを確保できる。
本体下部
本体下部にはメッシュ加工が施されたカバーが取り付けられている。メンテナンス性が高いのは魅力だ。
管理人による総評(LEVEL-M76M-134-SAX)

LEVEL-M76M-134-SAXは、Core i5-13400×RTX 3060 Ti搭載のゲーミングPCだ。Core i5シリーズとRTX 3060 Tiの組み合わせは人気があり多くのモデルが販売されている。フルHD環境でのゲームプレイを考えている方におすすめだ。他の多くのモデルと同様にメモリはDDR4でチップセットもB660だ。その上でしっかりと価格が抑えられているため評価は高い。セール・キャンペーン対象モデルとなり価格も下がり評価もうなぎのぼりだ。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
147,800円(税込) | Core i5-13400 | RTX3060Ti |
メモリ | SSD | HDD |
DDR4 16GB | 500GB | 非搭載 |
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