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当記事では、FRONTIER GKシリーズFRGKB760/WS1130のレビューをしている。Core i7-13700F×RTX 4060 Ti搭載のミドルハイクラスのゲーミングPCだ。フルHDで240HzやWQHD解像度など要求スペックの高い環境に対応できる性能を有している。Core i7-13700Fは処理性能が高くゲーム以外の用途にも適している。

汎用性の高い性能に、抑えられた価格はさすがフロンティアの期間限定セールモデルだ。構成も抜群で性能帯では珍しいSSDのデュアルストレージを採用している。メモリ容量も32GBと盤石だ。パソコンを使用する上で利便性に貢献するストレージ、様々な用途をマルチにこなす際に重要なメモリと妥協が見られない。誰にとっても扱いやすく、誰にでもおすすめできるモデルに仕上がっている。

FRGKB760/WS1130のスペック解説

frontiergkseries

ブランド名FRONTIER
製品名FRGKB760/WS1130
価格188,800円(税込)
CPUCore i7-13700F(レビュー)
GPUGeForce RTX 4060 Ti(レビュー)
メモリDDR4-3200 32GB
SSD512GB NVMe / 1TB NVMe
電源600W 80PLUS BRONZE
マザーボードチップセットB760
おすすめ度Sランク
評価・コスパ
8.3

—–内訳—–
・コスパ(CPU・GPUメイン)
8.5

・構成
8.0

・品質/サポート
8.5

コストパフォーマンスは8.3と高い。おすすめ度も最高のSランクだ。CPUとGPUだけで見ても8.5と高い。構成も8.0とトップクラスだ。電源ユニットとマザーボードが平凡なぐらいで他は圧倒的だ。フロンティアは品質・サポートもまずまずよく8.5となる。延長保証に加入できるようになったのはプラスだ。

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各タイトルの対応表

FF15Apex LegendsFORTNITE
ff15
・4K


・WQHD
Apex-Legends
・240fps


・144pfs
fortnite
・240fps


・144fps

★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。

FRGKB760/WS1130はCore i7-13700FとRTX 4060 Tiを搭載したミドルハイクラスのゲーミングPCだ。人気のある組み合わせで、ゲーミング性能は高い。Apex Legendsフォートナイトを快適にプレイできる。フルHDであれば多くのゲームで240Hz環境を構築可能だ。WQHD解像度への対応力も高く、ゲーム環境の幅が広いのが魅力だ。FF15であれば4K解像度にも対応できる。

FRGKB760/WS1130のゲーミング性能

Core i7-13700F(CPU)

ryzen77800x3dgamescore

FRGKB760/WS1130で採用されているCPUは、Intel第13世代のCore i7-13700Fだ。ゲーミング適正の高いCPUで上位モデルで採用されることが多い。現行モデルの中で上から8番目の性能だ。従来モデルのCore i7-12700と比べて20%近くも性能が向上している。

Core i9-12900Kと比べても12%程度上回る。3D V-Cache搭載のRyzen 7 5800X3Dに匹敵するほどだ。GeForce RTX 4060 Tiとの組み合わせならしっかりとバランスを取ることができる。ハイブリッドコアアーキテクチャは健在で、Core i7-12700が12コア20スレッドだったのに対して16コア24スレッドと高いスペックを誇る。Eコアが4基増えてゲーム実況・動画編集などのクリエイター作業への適性も向上している。

GeForce RTX 4060 Ti(GPU)

rtx4060ti8gbgamescore

当該モデルではグラフィックスにミドルハイクラスのGeForce RTX 4060 Tiを搭載している。従来のGeForce RTX 3060 Tiがそうであったように、現行のGeForce RTX 40シリーズの中でも圧倒的な人気を誇る。価格と性能のバランスがよく、選びやすいというのが理由にありそうだ。その選びやすさとは裏腹に、ゲームへの対応力はかなり高い。

従来のGeForce RTX 3060 Tiよりも15%ほど性能が高く、GeForce RTX 3070と同等の性能にまでなっている。WQHD解像度への対応力が向上し、4K解像度にも対応できる。4Kはゲームによっては設定を下げる必要があるため、WQHDを上限に考えたい。フルHDなら240Hzや360Hzを目指せる。ゲームプレイの環境を選びにくい優れたパフォーマンスは魅力だ。

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FRGKB760/WS1130の特徴まとめ

優れた構成が魅力のモデル

FRGKB760/WS1130は、そのずば抜けた構成が特徴のモデルだ。SSD 512GB×SSD 1TBのデュアルストレージを採用している。SSDを2つあるとよりパソコン使用が便利になる。例えば、パソコンの買い替え時にデータを保持したまま流用することができる。また、512GBのプライマリストレージが破損しても、SSD 1TBのデータが消えることはなくリスクを分散させ、保存容量をしっかり確保できる。

ゲームプレイにおいて理想的とも言えるストレージ構成だ。システムとアプリケーションを分ければ負荷の集中を避けられる。故障リスク軽減だけではなく実用面でもメリットは大きい。ゲーミングPCでSSD 2基のデュアルストレージはそこまで珍しくはない。ただ、GeForce RTX 4060 Ti搭載モデルではレアな構成と言える。デュアルストレージのような贅沢な装備は、ハイエンドクラスや高価なモデルでしか実現しにくい。それを価格の抑えられたFRGKB760/WS1130のようなモデルで実現しているのは素晴らしい。

それに加えて、メモリ容量は32GBある。ストレージとメモリがここまで充実したモデルはほとんどない。メモリ容量はゲームや作業にはもちろん、普段のパソコン使いにも役立つ。ブラウザを立ち上げ、動画を見たり調べ物をしたりすると、タブを複数開くことになる。ブラウザによってはメモリ消費が激しいため、その状態のゲームプレイは16GBでは物足りない。メモリ不足になることもある。

ストレージとメモリが充実しているため、性能に関わる部分よりも利便性に優れたモデルだ。ストレージ容量はどんな使い方をするにしても必要となる。メモリ容量はハードな用途にも対応しやすくなる。この2箇所が優れたモデルは非常に扱いやすいと言える。ゲーム以外の用途にも対応できる扱いやすく、構成を考えれば破格とも言える価格がFRGKB760/WS1130の魅力だ。

価格が安く圧倒的な評価を得る

FRGKB760/WS1130は188,800円と価格が抑えられているのも評価の要因だ。もはや異常とまで言えるほどの低価格を実現している。Core i7-13700FとRTX 4060 Tiを搭載したモデルの相場は20万円前後だ。188,800円という価格だけでも優位に立てるが、構成まで優れているのだから圧倒的だ。RTX 4060 Ti搭載モデルは、どこのメーカーも力を入れている主力製品だ。

Core i7-13700Fとの組み合わせで、19万円台を切っているモデルは数えるくらいしかない。メモリ16GB、SSD 500GBでさえ20万円台をようやく切っている程度だ。いかにFRGKB760/WS1130の価格が抑えられているかわかりやすいはずだ。人気のミドルハイクラスで、性能・構成・価格の三拍子揃ったモデルは少ない。どの製品も近い価格と構成で、なかなか抜け出せないでいる。

18万円台でここまで完成度の高いモデルは、過去を振り返ってもなさそうだ。現時点でFRGKB760/WS1130を超えるモデルは存在しない。久しぶりにセールモデルらしい突き抜けたモデルが登場した。選びやすく扱いやすいという評価が、ここまでピタリと当てはまるモデルも珍しい。弱点らしい弱点がなく、誰にとっても優れた選択肢となってくれるはずだ。

フロンティアのセールモデルは、型番を変えただけのモデルが次のセールに登場しやすい。継続的に同一のセールモデルが販売されているような形だ。しかし、FRGKB760/WS1130は次のセールで姿を消してしまうのではないかと考えてしまう。ここまで突き抜けたモデルは、本当の意味で期間限定のセールモデルだったとしてもおかしくない。

継続的に販売されるようであれば、RTX 4060 Ti搭載モデルの選択肢は実質FRGKB760/WS1130のみになる。比較の項目で近い価格のモデルをピックアップしている。そのモデルはRTX 4060 Ti搭載モデルで高い評価を得ている。そんなモデルに大差をつけるFRGKB760/WS1130は、継続的に販売されるならミドルハイクラスに大きな変化をもたらすかもしれない。

FRGKB760/WS1130に刺激され、他のメーカーのRTX 4060 Ti搭載モデルが激変してくれれば理想的な展開だ。相乗効果でユーザーとしては優秀なモデルを選択できる。変化がなければFRGKB760/WS1130を選べばいい。人気の性能・価格帯の争いに終止符を打つ、そんなモデルである。

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他社メーカーのモデルと比較

ブランドFRONTIERGALLERIA
イメージFRGKB760WS1130galleriaxseries
製品名FRGKB760/WS1130GALLERIA RA7C-R46T
ケースミニミドル
価格188,800円(税込)202,980円(税込)
送料2,200円(税込)3,300円(税込)
納期最短7営業日最短翌営業日
CPUCore i7-13700FCore i7-13700F
GPURTX 4060 TiRTX 4060 Ti
メモリDDR4-3200 32GBDDR4-3200 16GB
SSDNVMe 512GBNVMe 500GB
SSDNVMe 1TB非搭載
電源600W BRONZE650W BRONZE
マザボB760B760
保証1年間
(延長保証なし)
1年間
(最大5年間)
公式公式公式
レビュー当ページレビュー

比較対象はドスパラのGALLERIA RA7C-R46Tだ。価格差は14,180円で送料の差を考慮すると15,280円となる。GALLERIA RA7C-R46Tは価格変化が激しく、ここ1週間程度の間で12,000円ほど値上げされた。値上げ前は190,800円だったので、価格自体は近かったモデルだ。構成の差は大きく、メモリ容量は半減でSSD容量は1/3だ。これだけの差がありながら、FRGKB760/WS1130の方が安い。

もはやGALLERIA RA7C-R46Tを選択するメリットは薄い。ケースデザインはGALLERIAシリーズの方がよいので、見た目だけは上だろうか。中身に差があり過ぎて、見た目がよくてもおすすめしにくい。仮に同じ価格だったとしても、構成の差からFRGKB760/WS1130をおすすめしたい。FRGKB760/WS1130に並び立てるモデルは他社BTOメーカーのRTX 4060 Ti搭載モデルにはない。FRGKB760/WS1130が独走状態である。

GKシリーズケース詳細

FRONTIERのGKシリーズは2023年12月に登場した最新のケースだ。容量30Lのミニタワーに、垂直エアフロー構造を採用した強力なエアフロー性能を誇るケースだ。そのエアフロー構造は、一般的なフロントからリアに流れるものではないため、パーツを増設する際はエアフローの方向を意識する必要がある。そのまま使うなら問題はないが、増設や交換を想定するなら難易度が高く上級者向けとなりそうだ。

正面

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フロントパネルはロゴがあるだけで、とくに何もないシンプルなデザインだ。何もないフロントパネルではあるものの、一般向けに採用される汎用ケースとは違うことがわかる。あえてロゴ以外の装飾をしないことで、デザイン性を引き立てているように感じる。ゲーミングPCに採用されるケースとしては、少し好みが分かれそうだ。

本体上部

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本体上部の天板は、I/Oパネルが設置されている。電源ボタン、USB Type-A 3.2 Gen1が2つ、ヘッドセット出力端子が1つだ。USB Type-Cポートは使用できないのは残念だ。天板には防塵ダストフィルターがあり、メンテナンスが容易にできる。

底面から吸気して上部に排出する、垂直エアフロー構造を採用しているため、天板に吸気ファンを追加しにくい。特殊なエアフローに特化し、それ以外はあまり考えられているようには見えない。電源の熱も天板から排出される。パソコン上部に少し空間が必要になる。置き場所には気をつけてほしい。

右側面

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右側面には何もない。垂直エアフローのためか、エアホールさえない。

左側面

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左側面も右側面同様に何もない。

背面

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背面は一般的なミニタワーゲーミングPCと変わりはない。背面に排気ファンが搭載されている。

底面

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底面は大きく開いており、ここがメインの吸気口となる。画像で見えるファンはグラフィックボードのものだ。ケースファンの位置を考えると、垂直エアフロー自体メリットがあるようには思えない。しかし、試みはおもしろいので、フロンティアのケースはユニークな方向に進んでほしいものだ。

管理人による総評(FRGKB760/WS1130)

FRGKB760WS1130

FRGKB760/WS1130は、フロンティアの期間限定セールの対象モデルだ。Core i7-13700F×RTX 4060 Ti搭載で、構成が充実している割に価格も抑えられている。この性能帯でSSDのデュアルストレージやメモリ32GB搭載など充実した構成を持つモデルは珍しい。その上で標準的なRTX 4060 Ti搭載モデルよりも安い。コストパフォーマンスの高さも魅力の一つだと言える。

2023年12月に、新たに加わった新ケースを採用したモデルだ。セール対象モデルになったことを考えると、これからも引き続きセールモデルとして期待できる。性能はオーソドックスでも、充実した構成と破格とも言える価格でトップクラスのモデルに仕上げている。今後のミドルハイクラスを牽引できる、最強クラスのゲーミングPCだ。初心者から上級者までおすすめできるモデルである。

価格CPUグラボ
188,800円(税込)i7-13700FRTX4060Ti
メモリSSDHDD
DDR4 16GB512GB/1TB非搭載