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当ページでは、2023年のゲーミングPCの相場についての調査結果をまとめている。ゲーミングPCを購入するに当たってだいたいどれぐらいの予算を用意しておけばよいのか悩んでいる方向けのコンテンツだ。ある程度の相場感があればゲーミングPC選びも捗ると信じている。

初めに結論を書くと、デスクトップパソコンは21.3万円~、ノートパソコンは19.5万円~だ。各BTOメーカーの売れ筋モデルをピックアップして平均値=相場としている。ゲーミングPCセット一式を揃えた場合のおおよその費用を知りたい方は別の記事でまとめているので参考にしていただければと思う。

ゲーミングPCの相場はわかりにくい!

実はゲーミングPCの相場を見ることは不可能に近いと考えている。なぜなら、一つ一つのモデルごとに性能・構成・特性・ブランドが異なり適正な価格を判断することが難しいからだ。また、パーツ単位でも価格の変動が激しく予想することは容易ではない。PCパーツ自体外国製品が主流で為替の影響を受けることもある。

不動産賃貸に当てはめるとイメージしやすいかもしれない。不動産賃貸で相場を算出する上で立地・間取り・築年数・駅からの距離など考慮すべき要素は多い。当然立地・間取り・築年数によって賃料は大きく変わる。ゲーミングPCもメーカー・CPU・GPU・メモリ・ストレージなど考慮すべき項目が多いことに気付く。

当サイトを運営している中でパソコンの相場について聞かれることは多い。その問いに対する理想の回答の1つは、BTOメーカーが販売する売れ筋モデルの価格帯を伝えることだという結論に至った。そこで各BTOメーカーの人気ランキング上位3台の平均を調べることでそれを相場とすることにした。

また、CPUとGPUの掛け合わせでのおおよその価格をまとめている。ブランドやメモリなどは考慮していないものの、ゲーミングPCにおいて主要パーツであるCPUとGPUを基準に考えるのも悪くないはずだ。各BTOメーカーの売れ筋モデルと合わせて確認すればばっちりだ。

ゲーミングPC及びゲーミングノートの相場推移

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ゲーミングPCとゲーミングノートPCの売れ筋モデルの価格推移をまとめている。2022年の夏頃からゲーミングPC及びゲーミングノートPCの価格が上昇傾向にあった。この価格上昇はグラフィックボード価格の高騰というよりも、円安の影響を受けているからだろう。2023年になって全体的に価格が下落傾向だったが、GeForce RTX 40シリーズのラインナップがある程度揃い価格は上昇に転じた。

円安の影響はまだまだなくなっておらず急激に価格が下がることはないのではないかと思う。また、世界的なインフレによってパソコン全体の価格が上昇していると考えることもできる。CPUやグラフィックボードの単体価格(MSRP)が上昇していることからもある程度納得できるはずだ。例えば、同じ70番台でもRTX 3070が$499だったのに対して最新のRTX 4070は$100アップの$599が定価となっている。このあたりは受け入れていく必要がありそうだ。

各メーカーの売れ筋ランキングで相場を見る

人気ゲーミングPCの相場

nextgear

製品名価格ショップ順位
GALLERIA XA7C-R46T204,980円ドスパラNo.1
GALLERIA XA7C-R47239,980円ドスパラNo.2
GALLERIA RM5C-R46T169,980円ドスパラNo.3
G-Tune DG-I7G70259,800円G-tuneNo.1
G-Tune FZ-I9G90639,800円G-tuneNo.2
G-Tune DG-I5G6T209,800円G-tuneNo.3
G-GEAR GA7J-D230/B229,800円TSUKUMONo.1
G-GEAR GA5J-C230/B3169,800円TSUKUMONo.2
G-GEAR GA7J-L231/ZB333,250円TSUKUMONo.3
LEVEL-R779-137F-SAX199,800円パソコン工房No.1
LEVEL-M7P5-R57X-SAX145,800円パソコン工房No.2
LEVEL-M77M-137F-SLX189,800円パソコン工房No.3
ゲーミングPCの相場21.3万円

ゲーミングPCの相場は213,890円となる。価格が639,800円のG-Tune FZ-I9G90については計算から除外している。このモデルはセール対象モデルとなり大型値引きが適用となったため例外的にランキング入りした形だ。参考までに当サイトのおすすめランキングの平均は226,251円だ。当サイトのランキングの方が5%程度高くなっているのはRTX 4080を含むハイエンドクラスのグラフィックボードがいくつか入っているからだろう。

ランキングを見ると20万円以下と30万円以上とに二極化されていることがわかる。つまり、20万円から30万円の価格帯のゲーミングPCがすっぽり抜け落ちているのだ。Ada Lovelace世代のグラフィックボードの価格がもう少し落ち着けば30万円以下のモデルも増えてくるはずではないかと考えている。

人気ゲーミングノートPCの相場

GALLERIA RL5C-G50

製品名価格ショップ順位
GALLERIA XL7C-R46184,980円ドスパラNo.1
GALLERIA XL7C-R45159,980円ドスパラNo.2
GALLERIA UL7C-AA3 US99,980円ドスパラNo.3
G-Tune P6-I7G60BK-A229,900円G-tuneNo.1
G-Tune P6-I7G50BK-A179,800円G-tuneNo.2
G-Tune E4-I7G60DB-B199,800円G-tuneNo.3
GF63-11UD-1258JP137,800円MSINo.1
Vector-GP68HX-12VH-2001JP349,800円MSINo.2
LEVEL-16FX163-i7-RM3X209,800円パソコン工房No.1
ゲーミングノートの相場19.5万円

ノートパソコンについては販売しているショップがそもそも少ないこととランキングを公表していないショップが多いので、対象のモデルが少なくなっている。ドスパラ・G-Tune・MSIの売れ筋モデルを見ると平均は194,649円だ。ゲーミングノートPCも、デスクトップPCと同様に低価格帯のモデルと上位モデルが売れていて真ん中がぽっかり抜けている。

ゲーミングノートPCでもある程度の性能を求めるユーザーが多いということだ。全体的にゲーミングノートPCの価格は上昇傾向にある。円安やインフレの影響が多いのではないかと思う。性能はデスクトップに比べると落ちてしまうが、今は数年前のようにノートパソコンは駄目とは言えないぐらい性能の底上げが行われていて対応しやすい。

CPU・GPUの組み合わせごとの価格相場

GPU/CPUi5-13400i7-13700i7-13700Ki9-13900K5 45005 76005 7600X7 77007 7800X3D9 7900X
RTX 4090453,980円~499,980円~517,980円~
RX 7900 XTX394,980円~389,980円~494,980円~
RTX 4080309,800円~339,980円~358,980円~419,980円~379,980円~379,980円~424,980円~499,980円~
RTX 4070 Ti274,980円~314,980円~419,980円~319,980円~319,980円~299,980円~359,980円~
RX 7800 XT189,980円~239,980円~
RTX 4070204,980円~239,980円~279,980円~314,980円~239,980円~284,980円~249,980円~299,980円~354,980円~
RX 7700 XT179,980円~204,980円~154,980円~264,980円~
RTX 4060 Ti 8GB169,980円~204,980円~144,980円~
RTX 4060159,980円~199,980円~134,980円~
RTX 3060 Ti152,980円~184,980円~249,980円~128,980円~192,980円~234,980円~279,980円~
RX 7600
RTX 3060144,980円~169,980円~119,980円~209,980円~219,980円~259,980円~
RTX 3050137,980円~115,980円~
GTX 1660S144,980円~119,980円~
RX 6500 XT119,980円~
GTX 1650114,980円~94,980円~

CPUとGPUの掛け合わせごとに価格をまとめている。これを参考に相場を判断していただければと思う。上記の価格よりも価格が高ければブランドによるものなのか、メモリ・ストレージなど構成によるものかを考えられるはずだ。極端に相場からかけ離れたモデルについてはじっくりと吟味する必要がある。

最近のゲーミングPC事情を解説

インフレの影響などで出荷台数は減少

inflation出典:(マネクリ, 2023)

欧米諸国に比べると穏やかだが、日本国内でもインフレは進行中だ。前年比で+4%前後となっている。このインフレ進行自体はパソコンのことを指しているわけではないが、ゲーミングPCの価格が数%上がったとしても何ら不思議はないということだ。また、このインフレの進行による景気後退への懸念などもあってパソコンの出荷台数は減少傾向(JDIR, 2022)にある。Intelは22年4月~6月期の決算ではクライアントコンピューティング部門の売上高は前年同期比25%減となっている。

半導体不足や円安の影響は一段落

長く続いていた半導体不足によるグラフィックボード価格の高騰円安によるゲーミングPC価格の上昇は一旦落ち着いたと考えてよいだろう。インフレの影響があるため全く価格が上がっていないわけではなが、それでも一時の明らかなゲーミングPCの価格高騰は収まっている。ある程度納得できる価格で購入できる時期になった。もっともCPUやグラフィックボードのMSRPが上がっていることは受け入れなければいけない。

参照外部サイト

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