当記事では、G-Tuneのキューブ型ケースのレビューをしている。他のBTOメーカーにはない独自性が魅力だ。G-Tuneの公式サイトでは「ハンドル付きミニタワー」という扱いだ。ミニタワーよりも一回り小さく持ち運びがしやすい。当サイトではキューブ型ケースとして取り扱っている。
コンパクトでデザイン性が高く一定の支持を得られているケースだと言える。一時の爆発的な人気は落ち着きゲーミング市場のラインナップは縮小中だ。もしかしたら今後購入できなくなってしまう可能性もあるので、気になっている方はぜひ参考にして欲しい。
当ページの目次
キューブ型はライバル不在のオンリーワンモデル!
G-Tuneのキューブ型ケースは、ゲーミングPCとしては珍しいコンパクトさが特徴のケースだ。特に高さがないため持ち運びがしやすい。LANパーティーなど主に大会などでの持ち運びを想定しているということだ。あまりないかもしれないが、車であれば旅行先にも持ち運びができる。
様々な工夫が施され、洗練されたデザインは注目を集めている。シンプルな見た目でよく考えられているように思う。本体も軽いので机の上に設置することも容易だ。デザイン性が高く部屋に置いても違和感を感じない。機能性が不安視されるのでそこはしっかり考えた方がよいかもしれない。
G-Tuneキューブ型ケース本体寸法
箇所 | 大きさ |
---|---|
幅 | 178mm |
奥行き | 395mm |
高さ | 330mm |
G-Tuneキューブ型ケースサイズ比較
ハンドル付きミニタワー | G-Tuneミニタワー | GALLERIA Rシリーズ | LEVEL∞ M-Class | |
---|---|---|---|---|
イメージ | ||||
サイズ | キューブ | ミニタワー | ミニタワー | ミニタワー |
発売日 | 2015年09月28日 | 2018年06月14日 | 2020年07月10日 | 2015年07月03日 |
幅 | 180mm | 189mm | 220mm | 190mm |
奥行き | 405mm | 396mm | 440mm | 410mm |
高さ | 330mm | 390mm | 425mm | 356mm |
G-Tuneキューブ型ケースの詳細レビュー
本体正面
本体正面はシンプルだ。赤いラインがアクセントになっていていい感じだ。登場から7年経過(発売日は2015年9月28日)しても古臭さを感じさせない。本体下部にG-Tuneのロゴが入っている。
I/Oパネル
I/Oパネルはフロントサイド部にあり、電源ボタンは光沢シルバーとこだわりを感じる。ミニタワーよりも接続できるUSBの数は少ないが、機能性自体はそこまで大きく落ちるわけではないので許容範囲だろう。
マイクとイヤホン端子が低い位置にあるるので、机の下に置く場合は注意する必要がある。ケーブルが引っかかってしまったり、届かなかったりということが考えられる。ここはもう少し考えて欲しかった。
ハンドル部分
持ち運びを想定したハンドルがあり、50kgの重さにも耐えられる代物だ。そもそも小さいとは言え、デスクトップPCなのだから持ち運びはそこまで考えられないが・・・。
あってもいいが、無くてもいい。そんな機能だ。個人的にはこのハンドルがないほうがコンパクトで良かったのではないかと思う。耐久性を考えて取り外しはできない仕様となっている。
光学ドライブ
一番の難点となるのが光学ドライブだ。標準では非搭載だが、オプションで搭載すると上記写真のような形でディスクを挿入することになる。デザインと機能性を両立させた光学ドライブは秀逸だ。
光学ドライブを搭載するとケース上面をずらさなくてはならず、奥行きが42cmと少し大きくなってしまう。悪く言うと無理やりスペースを作って搭載できる場所を用意したというところか。また、オプションの光学ドライブが5,900円というのは少し割高だ。
吸気・エアフロー
取り外し可能な底面メッシュカバーが特徴だ。排熱やエアフローを考慮すると重要な吸気口で、フロント部分では無く底面からの吸気となるので埃などに対しての配慮をしていると考えられる。こうなってくると置き場所が本当に問題になってきそうだ。
小さいというメリットと同時に、パソコンに掛かる負荷という根本的な問題が浮き彫りになる。やはり排熱に関しては少し不安が残る。また、底面だけでなくサイド部分からも吸気しているためか、エアフローは少し特殊だ。
拡張性
拡張性はほとんど期待できない。HDDを搭載というより、これはもここしかスペースが無かったからここに貼り付けたような感じだろうか。よりにもよって、このサイズにATX電源を搭載しているのは不思議だ。余計にスペースがなくなってしまう。
そして、少し空いたスペースにHDDとSSDを収納できるようにしている。HDD1台、SSD1台が限界という凄まじい拡張性はやはり微妙だろうか。一応フルサイズのグラフィックボードを搭載することができるようだが、排熱に不安を抱えたモデルだけに恐怖しかない。
キューブ型ケースは内部温度が上がりがち
キューブ型ケースは排熱が問題となることは注意しておこう。ケースの特性上ある程度は仕方がない。キューブ型は本来排熱が悪くエアフローがあってないようなものなので、大きさをミニタワーに近づけることで排熱性能を高めている。
キューブ型であるが故にどうしてもスペースに余裕がなくなってしまいミニタワーより排熱性能は低くなっている。結局器用貧乏の位置づけになってしまい、排熱に関しての不安要素は拭えない。
コストパフォーマンスは特別高いわけではないので、結果的にサイズが一回り小さいミニタワーでしかない。熱に関してはこのサイズである以上しかたないが、底面吸気はメンテナンスの手間を考えても微妙だ。全体的にライトゲーマーにおすすめか。
GPUは最大85℃まで上昇
グラフィックボードが最大85℃と非常に高温になっている。通常のミニタワーやミドルタワーなら80℃を超えることはあまりない。本体内部がぎっちり詰まっていることを考えると当然の結果だろう。排熱性能を考えるとGTX 1660 SUPERぐらいまでが良いのではないだろうか。ウルトラハイエンドモデルの購入は考えた方が良い。
G-Tuneミニタワーの人気モデルを紹介
G-Tune PL-B(プレミアムモデル)
価格:154,800円(税込)
CPU:Core i5-12400F
GPU:GeForce GTX 1650 GDDR6版
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 512GB NVMe
電源:500W BRONZE
コスパ:★★★★☆☆☆☆☆☆ 3.7
Core i5-12400F×GTX 1650 GDDR6版搭載のゲーミングPCだ。性能的にはエントリークラスで高い性能は期待できない。フルHD環境でも設定を下げる必要がある。メモリ16GB、SSD 512GB NVMeと構成は必要十分だ。標準価格ではコスパは伸びずセールを待つのがよさそうだ。
G-Tune EL-B
CPU:Core i5-12400F
GPU:GeForce RTX 3050
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 512GB NVMe
電源:500W BRONZE
コスパ:調査中
グラフィックスにAmpere世代のエントリークラスであるRTX 3050を搭載している。旧世代のGTX 1650と比べるとワンランク高いパフォーマンスを得られる。フルHD環境ならある程度設定を上げても対応できるはずだ。レイトレーシング・DLSSに対応しているのもポイントだ。メモリ16GB、SSD 512GB NVMeと構成も必要十分だと言える。
G-Tune HL-B-3060Ti
CPU:Core i5-12400F
GPU:GeForce RTX 3060 Ti
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 512GB NVMe
電源:500W BRONZE
コスパ:調査中
Core i5-12400F×RTX 3060 Ti搭載のハイクラスのゲーミングPCだ。キューブ型ケースではRTX 3060 Tiまでが上限だろう。非常に人気の高い組み合わせだと言える。メモリ16GB、SSD 512GB NVMeと構成も平均以上だ。電源ユニットは500W BRONZEとやや控えめと言えるかもしれない。
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