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当記事では、サードウェーブ(ドスパラ)が販売するビジネスモデルの「Lightning AS5」のレビューをまとめている。ゲーミングPCではないが、グラフィックボードを搭載しているのでゲームに対応可能だ。本体価格が10万円を切る低価格が特徴で、エントリークラスとして強い存在感のある。選びやすく扱いやすい必要十分なモデルというのが率直な評価だ。一時は増えていた10万円以下のモデルは減少傾向にある。Lightning AS5は貴重な低価格を支え中心になっていくはずだ。その後2,000円の値上げで10万円を超えてしまった。現在実施中のキャンペーンに合わせた形だろう。

ビジネスモデルはケースの見た目がゲーミングPCと異なり、平凡なよくある黒い箱である。そのため、華々しいゲーミングPCを求める方には敬遠されてしまいがちだ。いかに見た目がよくなくても、中身はゲーミングPCとそう変わらない。同じ価格帯のゲーミングPCと比べると性能は高い。ケースにコストがかかっていないというメリットがあるからだ。ゲームをプレイできるビジネスモデルは、よいところも悪いところもある。その特徴を少しでも知れば、ゲーミングPCでないことをデメリットに感じなくなるはずだ。

5,000円分のドスパラポイント還元 ~2024/4/1

dosparanewlife現在新生活応援祭キャンペーン実施中だ。2024年4月1日(月)までの期間限定となる。Lightning AS5の購入とエントリーでもれなくドスパラポイント5,000円分がもらえる。

Lightning AS5のスペック解説

Lightning AS5

メーカーサードウェーブ(ドスパラ)
ブランド名Lightning
製品名Lightning AS5
価格100,980円(税込)
CPURyzen 5 4500(レビュー)
GPUGeForce RTX 3050(レビュー)
メモリDDR4-3200 16GB
SSDNVMe 500GB
電源550W BRONZE
マザーボードチップセットA520
おすすめ度Aランク
評価・コスパ
7.4

—–内訳—–
・コスパ(CPU・GPUメイン)
7.9

・構成
5.5

・品質/サポート
9.0

Lightning AS5は2,000円の値上げが適用された。わずか2,000円と感じられる値上げだが、10万円以下という低価格帯の武器を失ってしまった。98,980円と100,980円では、価格の印象が大きく変わる。GeForce GTX 1660 SUPERのポジションに置き換わるのは、やはり難しかったのだろうか。現在実施中のキャンペーンで5,000円分のポイント還元があるのでそのための値上げと捉えてもよいかもしれない。

小さな値上げは評価を著しく低下させることはない。しかし、Lightning AS5にかかる期待は大きく下がった。2,000円がここまで影響したモデルは他にない。低価格帯のモデルは1,000円単位の細かな価格変更を繰り返す。ここから1,000円値下げすれば、また10万円を切るモデルとして注目できそうだ。理想を言えば95,980円だ。ドスパラ製品は送料3,300円がかかるため、それよりも大きいと税込10万円以内で選択できなくなるからだ。

ドスパラ製品の下3桁は980円であることがほとんどだ。この法則が変われば96,699円までは耐えられる。現実的にはやはり95,980円だろうか。せめて本体価格が10万円を下回ることを願っている。GeForce RTX 3050搭載モデルは、消えたGeForce GTX 1660 SUPERの後釜的な立ち位置だ。GPUメモリ6GB搭載のグラフィックボードの登場もあるが、性能を考えると今のまま価格を落としてほしい。

Lightningシリーズは価格が最大の武器で、それが唯一の特徴のモデルだ。わずかとはいえども値上げは致命的だ。ドスパラ製品は値上げが続いている。どこかで反動の値下げラッシュが来るはずだ。その時、Lightning AS5の価格がどこまで下がるか。そこに期待しつつも、今回の値上げで期待しにくくもある。

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Lightning AS5 メモリ 新生活応援モデル~2024/04/01

Lightning AS5sinseikatsu
Lightning AS5には、期間限定のお得な構成を持つ派生モデル「Lightning AS5 メモリ 新生活応援モデル」がある。価格は10,000円高くなるが、ストレージ容量とメモリ容量が倍増している。カスタマイズでSSD容量 1TB、メモリ容量32GBへのカスタマイズ費用は19,100円なので、9,100円お得なモデルということになる。

気になるのは、Ryzen 5 4500とGeForce RTX 3050の組み合わせにメモリ32GBが必要な場面はあるのかということだ。GeForce RTX 3050の性能では、ゲーム用途においてメモリ32GBを使用する設定は難しい。ゲーム以外の用途でも、Ryzen 5 4500の性能ではメモリ32GB必要となる環境は構築しにくいはずだ。構成の見た目はよいものの、実用性はそこまで高くないようにも感じる。

SSD 1TBは十分ではあるものの、カスタマイズにかかる費用は7,000円だ。メモリ32GBに魅力を感じなければ無駄な構成である。お得だったとしても人を選ぶモデルだ。低価格が魅力のモデルには不似合いなキャンペーン内容とも言える。新生活応援というのであれば、10万円を切る特別な価格のモデルの方が魅力的だったように思う。もしくは、2,000円プラス程度でSSD 1TBの方が恩恵はあった。

構成を充実させると価格を抑えにくい。Lightning AS5を選択する最大の理由である価格を犠牲にすることになる。SSD 1TBとメモリ32GBの構成を求めていない限りはおすすめしにくい。価格は抑えられず、充実した構成は性能的に扱いきれない。はっきり言ってどっちつかずの微妙なキャンペーンだ。価格が据え置きであれば魅力的だったが、10,000円アップなら率先して選びたいものではない。ストレージとメモリ容量半減でも10,000円安い通常モデルの方がおすすめだ。

各タイトルの対応表

Apex LegendsFORTNITEパルワールド
Apex-Legends
・240Hz


・144Hz
fortnite
・240Hz


・144Hz
palworld
・144Hz


・60Hz

★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。

Lightning AS5はRyzen 5 4500とGeForce RTX 3050を搭載したローエンドクラスのモデルだ。ゲーム性能はまずまずで、多くのゲームを快適にプレイできる。Apex Legendsは設定次第で240Hz環境も実現できる。ただし、安定しにくいゲームなので144Hz環境を目指すのが現実的だ。フォートナイトは標準よりも設定を下げることで240Hz環境を実現可能だ。話題のパルワールドは、快適なプレイを考えるとやや厳しい。もう少し最適化されると変わってくるので、しばらくは最低設定を推奨したい。

Lightning AS5のゲーミング性能

Ryzen 5 4500(CPU)

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Lightning AS5に採用されているCPUはRyzen 5 4500だ。ゲームがプレイできるパソコンに搭載されているCPUの中で、最低限の性能となるモデルだ。一世代前のRyzen 5 3500の後継機で、6%程度性能を伸ばした。世代が進み大きく性能を伸ばすかと思われたが、L3キャッシュ容量が半減となり性能の伸びは控えめだ。CPU性能は高くないものの、GeForce RTX 3050との組み合わせでのゲームプレイでは、性能の低さを体感する場面は少ない。

控えめな性能というだけで、ゲームにおいては大きく足を引っ張るほどではない。一方で、ゲーム以外の用途への対応力は低い。動画のエンコードや画像編集など、CPUの性能が快適性に直結するアプリケーションは不向きだ。また、ゲームと同時に別のアプリケーションを起動しての操作など、負荷が高まる場面全般苦手だ。使い方によってはストレスを感じるかもしれない。このあたりは価格とのトレードオフと考えたい。

GeForce RTX 3050(GPU)

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当該モデルで搭載されているGeForce RTX 3050は、一世代前のAmpere世代のエントリークラスのGPUだ。立場的にはGeForce GTX 1650の後継機にあたるが、性能的にはGTX 1660 SUPERやGTX 1660 Tiに近い。GeForce GTX 1650と比べると50%以上も処理性能が向上した。実質的にRTコアを搭載したGeForce GTX 1660 SUPERのようなポジションで、価格を抑えにくい特性を持っている。GeForce RTX 30シリーズの最低グレードだが、価格が上位モデルであるGeForce RTX 3060に近くあまり目立たない。正直人気のないグラフィックボードだ。

それは登場時から変わらず、価格は高く性能は低いという最悪な評価を受けてきた。ところが、GeForce GTX 1660 SUPERの取り扱いが減少しはじめ、GeForce RTX 3050に換装される形になったことでようやく注目を集めだした。価格さえ抑えられれば有用なグラフィックボードであるため、価格を抑えたLightning AS5はRTX 3050の特性を上手く活かしている。登場から2年ほど経ち、ようやく真価を発揮したグラフィックボードである。

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Lightning AS5の特徴&強み

待望の新しい低価格帯のモデル

Lightning AS5は、GeForce GTX 1660 SUER搭載のLightning AT5の後継機に位置するモデルだ。グラフィックスがGeForce GTX 1660 SUPERからGeForce RTX 3050へ換装されている。GeForce RTX 3050の性能は、従来のGeForce GTX 1660 SUPERよりも少し高い程度だ。これまでGeForce RTX 3050を搭載したモデルは、価格が抑えにくいことであまり人気のグラフィックボードではなかった。

Lightning AS5の登場で、ようやくGeForce RTX 3050も注目を集められるようになったのではないだろうか。GeForce RTX 3050は、リアルタイムレイトレーシングに対応したGeForce GTX 1660 SUPERのようなグラフィックボードだ。性能がそれほど高くないのでリアルタイムレイトレーシングを活用しにくく、割高な印象しかないという方もいるはずだ。

GeForce GTX 1660 SUPERを搭載したLightning AT5と変わらない価格で登場した点を評価したい。ようやくGeForce RTX 3050が本領を発揮する時が来たと言っても過言ではない。Lightning AS5の魅力はなんと言っても10万円を切る価格だ。これまで、GeForce RTX 3050搭載モデルの価格帯は12万円台~13万円台が最安値クラスだった。その価格設定はGeForce RTX 3060やGeForce RTX 4060と同等で、あまり選択するメリットがなかった。

それが10万円切りのモデルが登場したのは大きい。GeForce GTX 1650ではなく、GeForce GTX 1660 SUPERの後継機になっているのも面白い。搭載しているグラフィックボードの型番を統一してきたドスパラで、唯一別の型番のグラフィックボードを搭載したモデルが後継機に選ばれた。性能も価格も近い状態であることから、低価格帯の主力として期待できそうだ。他のメーカーからも追随されれば価格競争が起きプラスに働くはずだ。

次世代のGeForce RTX 40シリーズの登場で、GeForce RTX 3050の立ち位置は変わるだろうと見ていた。その期待通りの展開になったことは喜ばしい。理想を言えばGeForce GTX 1650搭載モデルとの換装だが、価格帯的には難しそうだ。登場から2年の歳月を経て、ようやくGeForce RTX 3050は日の目を見ることになった。注意したいのは、一時的な価格設定の可能性があることだ。しばらくすると10万円を超えるかもしれない。10万円以下のモデルを探しているなら、なるべく早めに選びたい。

必要十分な性能が持ち味

Lightning AS5の魅力は価格の安さにある。もちろん、ただ安いだけで評価は高くならない。GeForce RTX 3050の性能を持っての低価格だからこそ評価されている。GeForce RTX 3050を搭載していれば、多くのゲームを快適にプレイできる。推奨環境こそ満たせないゲームはあるが、必要環境を満たせないゲームはほとんどない。一部リアルタイムレイトレーシングを前提としたMinecraft RTXのようなゲームは例外だ。

推奨環境を満たせなくても、標準設定程度であれば問題なく安定したゲームプレイが可能だ。ゲームによっては144Hzにも対応できるため、エントリークラスとしても優秀だ。10万円以下で選べるモデルの中ではグラフィックボードの性能が高い。これこそがLightning AS5の魅力である。

ただし、CPUの性能は必要最低限だ。とてもじゃないが高性能とは言えない。ゲーム以外の用途への対応力はそこまで高くない。簡単な作業とゲームプレイへの適性はあっても、動画編集やゲーム実況のような用途にはおすすめできない。総合的な性能が高いわけではなく、グラフィックボードの性能がそれなりに高めであるということだ。ゲームに関しては必要十分と言えるものの、汎用性は決して高くない。

ゲームをメインに考えている方のエントリークラスというのが正しい表現だ。最新のゲームや負荷の高いゲームは苦手である。また、快適の基準は人それぞれ異なるため、人によっては性能に不満を持つかもしれない。繰り返しになるが、Lightning AS5は価格と性能あってこそのモデルだ。10万円以下のモデルとしては優秀というだけで、全体で見るとそうでもない。優秀なモデルだとは思う一方で、CPU性能が低いなどクセの強いモデルという側面もある。選択は少し慎重になった方がいいだろう。

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似ているモデルとの比較

ブランド名LightningLightning
イメージLightning AH5Lightning AH5
製品名Lightning AS5Lightning AV5
価格100,980円117,980円
送料3,300円3,300円
CPURyzen 5 4500Ryzen 5 4500
GPURTX 3050RTX 4060
メモリDDR4-3200 16GBDDR4-3200 16GB
SSDNVMe 500GBNVMe 500GB
電源550W BRONZE650W BRONZE
チップセットA520A520
納期翌日出荷翌日出荷
保証(延長)1年間(5年間)1年間(5年間)
電話サポート24時間365日24時間365日
公式公式公式
レビュー当ページレビュー

比較対象は同じドスパラのLightning AV5だ。Lightning AS5の一つ上のモデルで、グラフィックボードにGeForce RTX 4060が搭載されている。性能帯が大きく異なるため本来この2製品は比較対象ではない。しかし、10万円以下のモデルが激減している今、この先の展開を考慮してピックアップした。Lightning AS5は値上げされる可能性が高いと見ている。

予想通りLightning AS5は値上げされそれと同時にLightning AV5も値上げされた。当初あった価格差は14,000円だったが、今は17,000円にまで広がったことになる。10,000円以上の価格差がある状態ではLightnin AS5の方がおすすめだ。予算に余裕があればLightning AV5も悪い選択肢ではない。

Lightning AS5をチェックしているということは、少しでも予算を抑えたいと考えているはずだ。予算を抑えるなら間違いなくLightning AS5だ。性能を少しでも上げるならLightning AV5が候補に入る。どちらも特徴を持った選びやすいモデルなので、予算に合わせて選ぶくらいでよさそうだ。

Lightning AS5のパソコンケースレビュー

正面

Lightning AH5-syoumen
ぱっと見るとわかるとおりケースからはゲーミングPCという印象を受けない。やはり一般用途のパソコンと考えた方が良いだろう。見た目も重視したい方は避けるべきだろう。I/Pパネルの一部は全面に配置されている。

右側

Lightning AH5-right本体の右側は何もなくシンプルだ。一般的なパソコンそのものだと言える。

左側

Lightning AH5-left左側には空気弁が設けられている。ここから空気を取り入れて本体内部を冷やす。ミドルクラスの性能なら不安は何もない。

内部

Lightning AH5-insideかなりすっきりとした中身となっている。GTX 1660自体がコンパクトなこともあって圧迫感はない。

エアフロー

Lightning AH5-airflowエアフローの流れをまとめている。すでに書いたサイドと前面から空気を取り入れてファンの力を借りて後方に熱い空気を排出する。

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管理人による総評(Lightning AS5)

Lightning AS5

Lightning AS5は、Ryzen 5 4500×GeForce RTX 3050を搭載したビジネスモデルだ。GeForce GTX 1660 SUPER搭載モデルの後継機として登場し、価格を10万円以下に抑えたことで従来モデルのよさを引き継いでいる。長い期間日の目を見ることのなかったGeForce RTX 3050の価値を見出したモデルとも言える。Lightning AS5は新しいエントリークラスの可能性を感じさせる。その後2,000円の値上げが適用となり10万円を超えてしまった。キャンペーンで5,000円分のポイント還元を受けられるので実質価格で言えば95,980円だ。

他のメーカーでもGeForce GTX 1660 SUPERの取り扱いが終了し始めている。もしかすると、GeForce RTX 3050搭載モデルがエントリークラスを席巻するかもしれない。今のLightning AS5を見ているとそう考えずにはいられない。現行最低限はGeForce GTX 1650だが、GeForce RTX 3050に置き換わるようなことになれば、ゲーミングPCはまた一つ時代を進めるだろう。

無難なモデルに見えて、Lightning AS5は革新的なモデルだ。ビジネスモデルだが、ゲーミングPCに影響を与えそうなモデルだ。もはやゲーミングPCと言ってもいいのではないか。選びやすく扱いやすい、初心者の方に適したモデルだ。

価格CPUグラボ
100,980円(税込)Ryzen 5 4500RTX 3050
メモリSSDHDD
DDR4 16GB500GB非搭載