当記事では、FRONTIER GAシリーズ「FRGAH670/WS927/NTK」のレビューをしている。フロンティアのセール対象モデルでコストパフォーマンスが高い。4,000円の値上げが適用となったものの評価は高い。Core i7-12700F×RTX 3060 Ti搭載のハイクラスのゲーミングPCだ。今でこそCore i5-12400Fとの組み合わせが人気だが、旧世代ではこのCore i7シリーズとの組み合わせが売れ筋モデルだった。
Intel第12世代のCore i7-12700Fは性能が高くゲーム実況や動画編集などのクリエイター作業を考えている方におすすめだ。ゲームプレイだけだとややオーバースペックとなるかもしれない。構成も充実していてカスタマイズなしで購入してもオッケーだ。そういう意味では初心者の方でも選びやすいのではないかと思う。
当ページの目次
FRGAH670/WS927/NTKのスペック
ブランド名 | FRONTIER GAシリーズ |
---|---|
製品名 | FRGAH670/WS927/NTK |
価格 | 199,800円(税込) |
CPU | Core i7-12700F |
グラフィックボード | GeForce RTX 3060 Ti |
メモリ | DDR4-3200 16GB |
SSD | NVMe 1TB |
HDD | 非搭載 |
電源 | 600W 80PLUS BRONZE |
マザーボード | チップセットH670 |
コスパ | ★★★★★★★★☆☆☆ 7.1 |
おすすめ度 | Bランク |
各タイトルの対応表
Final Fantasy 14 4K | Apex Legends 144Hz | Apex Legends 60Hz | フォートナイト 240Hz | フォートナイト 144Hz |
---|---|---|---|---|
![]() ★★★★☆ | ![]() ★★★★★ | ![]() ★★★★★ | ![]() ★★★★★ | ![]() ★★★★★ |
★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。
FRGAH670/WS927/NTKはCore i7-12700FとRTX 3060 Tiを搭載したハイクラスのゲーミングPCだ。CPUとGPUのバランスはよく、ハイクラスの中では非常に扱いやすいモデルだ。ただし、高解像度への対応力はあまり高くないので、フルHDを中心にWQHDを上限に考えたい。Apex LegendsやFortniteのような対人系のゲームは144Hz以上で安定した動作が可能だ。高リフレッシュレートを想定しているならまずは第一に考えたい性能である。
FRGAH670/WS927/NTKのゲーミング性能
Core i7-12700F(CPU)
Core i7-13700K | |
Core i9-12900K | |
Ryzen 9 5950X | |
Core i7-12700K | |
Core i7-12700 | |
Ryzen 9 5900X | |
Ryzen 7 7700X | |
Core i9-11900K | |
Core i5-12600K | |
Ryzen 7 5800X | |
Core i5-12400 | |
Core i7-11700 | |
Core i7-10700 |
FRGAH670/WS927/NTKで採用されているCPUはCore i7-12700Fだ。今世代からハイブリッドコアアーキテクチャが採用されている。8つのPコアと4つのEコアを搭載していて物理コアは12コアとなる。従来モデルであるCore i7-11700から50%アップだ。Pコアのみハイパースレッディングに対応していてスレッド数は20となる。こちらも25%アップだ。
ハイブリッドコアアーキテクチャ採用によるスペックの大幅な引き上げによって処理性能が大きく向上した。Core i7-11700と比べて90%以上もパフォーマンスが高い。Ryzen 9 5900Xを上回る性能は圧巻だ。ゲーム実況・動画編集などの作業でも高いパフォーマンスを発揮する。これまでクリエイター作業はAMD製CPUの独壇場だったが、その牙城を崩すことになった。
GeForce RTX 3060 Ti(GPU)
RTX 4070 Ti | |
RTX 3090 | |
RTX 3080 10GB | |
RTX 3070 Ti | |
RTX 3070 | |
RX 6750 XT | |
RTX 2080 Ti | |
RX 6700 XT | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 2080 SUPER | |
RTX 2080 | |
RTX 2070 SUPER | |
RTX 2070 | |
RTX 3060 | |
RTX 2060 SUPER | |
RTX 2060 |
当該モデルではグラフィックスにRTX 3060 Tiが選択されている。Ampere世代のモデルの中でも人気の高いグラフィックボードだ。今の売れ筋モデルはこのRTX 3060 Ti搭載モデルだと言っても過言ではない。60番台ながら高い性能を持ち、従来モデルのRTX 2080 SUPERを上回る性能を持つ。
RTX 2060と比べると40%以上も性能が高い。フルHD環境なら高リフレッシュレートを実現できる。WQHD環境にも対応できるポテンシャルの高さが光る。レイトレーシングについてもある程度満足のいく水準となった。
FRGAH670/WS927/NTKの特徴まとめ
20万円を切ることで評価が高まる
FRGAH670/WS927/NTKは、Core i7-12700F×RTX 3060 Ti搭載のハイクラスのゲーミングPCだ。RTX 3060 Ti搭載モデルで税込20万円を切っているのは大きい。市場的にはRTX 3060 Ti搭載モデルは価格が下がり始めていたが、円安の影響もあってここに来て一気に値上げが適用され、Core i7との組み合わせでは20万円を超えるモデルばかりになった。
一時はCore i7-12700FとRTX 3060 Tiの組み合わせで18万円台にまで下がり、構成を削ったモデルでは17万円台も見えていた。FRGAH670/WS927/NTKはこの高騰しているRTX 3060 Ti搭載モデルの中では選びやすいモデルだ。昨今の価格の揺れ動きを考えると、また価格が下がる可能性もある。
むしろ時間経過で下がるはずだ。あえて高騰している今選択するのはおすすめとは言いにくい。例えば、RTX 3070やRTX 3080のような、価格が下がり続けているモデルを選択するというのも一つだ。199,800円というのはCore i7-12700FとRTX 3060 Tiを搭載したモデルとしては確かに安いが、FRGAH670/WS927/NTKを選択するべきかどうかは判断に迷う。
予算の上限が20万円であるなら最良の選択肢と言えるかもしれない。もし、予算にもう少し余裕があるなら、少し上の性能帯を目指してみるのもいい。RTX 3060 Ti搭載モデルはもっと安くなってこそ本領を発揮する。
今すぐ購入するというのであればFRGAH670/WS927/NTKは選択肢になる。購入が少し先であるなら、価格が落ちるか性能の高いモデルをおすすめしたい。20万円を切って評価は高く、コストパフォーマンスも高い。ただ、おすすめ度はそこまで高くないので慎重に選択してほしい。
CPU性能の優先度でおすすめ度は変わる
FRGAH670/WS927/NTKのおすすめ度が低い理由は価格の高さにある。CPUにワンランク下のCore i5-12400Fを選択すればRTX 3060 Ti搭載モデルでももっと価格を抑えられる。フルHDでゲームをプレイすることを想定しているなら、CPUのランクを落とすこともありだ。
ゲーム以外の用途も想定していてCPU性能が重要であるならCore i7-12700F搭載であることは重要だ。ゲームを中心とするのであればFRGAH670/WS927/NTKは最良のモデルとは言い難い。RTX 3060 Tiとバランスが取れるだけでいいならCore i5-12400でも十分だ。Core i7-12700F搭載で20万円ギリギリなら、それだけの価値があるとは言い切れない。
このクラスになると予算はもちろん、用途に合わせた選択は軽視されがちだ。高騰している今は用途に合ったモデルを選べば割高なモデルを選択しなくてよくなる。ゲームを中心とするならFRGAH670/WS927/NTKは微妙である。
一方で、Core i7-12700Fの性能が必要とするなら現時点で他に選択肢はないかもしれない。フロンティアのセールモデルは全体的に最安値クラスのモデルが多いからだ。FRGAH670/WS927/NTKもこの性能帯では最安値クラスだ。
単純にCore i5-12400Fでもいいのか、Core i7-12700Fがいいのかで選択肢は変わってくる。比較の項目では少し趣向を変えてCore i5-12400F搭載のモデルをピックアップしている。この性能帯、価格帯でゲーミングPCを探しているなら比較対象のモデルもチェックしておいてほしい。
似ているモデルと比較
ブランド名 | FRONTIER | FRONTIER | GALLERIA |
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イメージ | ![]() | ![]() | ![]() |
製品名 | FRGAH670/WS927/NTK | FRGXB660/WS309 | GALLERIA XA7C-R36T |
価格 | 199,800円(税込) | 156,800円(税込) | 209,980円(税込) |
送料 | 2,200円(税込) | 2,200円(税込) | 3,300円(税込) |
CPU | Core i7-12700F | Core i5-12400F | Core i7-12700 |
GPU | RTX 3060 Ti | RTX 3060 Ti | RTX 3060 Ti |
メモリ | DDR4-3200 16GB | DDR4-3200 16GB | DDR4-3200 16GB |
SSD | NVMe 1TB | NVMe 512GB | NVMe 1TB |
HDD | 非搭載 | 非搭載 | 非搭載 |
電源 | 600W BRONZE | 600W BRONZE | 650W BRONZE |
マザーボード | H670 | B660 | H670 |
公式 | 公式 | 公式 | 公式 |
レビュー | 当ページ | レビュー | レビュー |
144Hzでのゲームプレイであればどちらも快適性に大きな差はない。そのため、FRGXB660/WS309の方がおすすめしやすい。何と言ってもRTX 3060 Ti搭載モデルが16万円台で選択できるのは優秀だ。もしも、Core i5-12400FとCore i7-12700Fを搭載したモデルの価格差が2万円程度であれば、Core i7-12700F搭載モデルの方がおすすめ度は高くなる。
フロンティアは毎週セールを更新しているので、しばらく様子を見るのもいい。また、当サイトのランキングにもRTX 3060 Ti搭載モデルはランクインしやすいので、迷っているなら一度確認してみてほしい。
最後に他社メーカーのモデルとも比較しておこう。GALLERIA XA7C-R36Tは、サードウェーブが販売するゲーミングPCだ。価格は209,980円とFRGAH670/WS927/NTKよりも10,180円高いが、最大28,149Pを獲得できるので実質価格は181,831円となる。送料込みでもRGAH670/WS927/NTKよりも安く購入可能だ。デバイスなどを揃える必要がある方ならポイント還元でもメリットはある。ガレリアの場合はケースデザインも人気だ。
GAシリーズケース詳細
正面
右側面
左側面
I/Oパネル
管理人による総評(FRGAH670/WS927/NTK)

FRGAH670/WS927/NTKは、フロンティアの期間限定のセール対象モデルとなっている。Core i7-12700F×RTX 3060 Tiの組み合わせで税込19万円台は驚くしかない。コストパフォーマンスも良好だ。Intel第12世代になって性能の底上げが行われ下位モデルのCore i5-12400Fに立場を奪われつつあるもののCore i7シリーズの人気は健在だ。12コア20スレッドとマルチスレッド性能が高くゲーム実況や動画編集などの負荷の掛かる作業もお得意だ。当該モデルについては構成も充実していてカスタマイズを考えずに購入できる。メモリ16GB、SSD 1TBと圧巻だ。比較対象モデルと合わせて確認しておくとよい。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
199,800円(税込) | Core i7-12700F | RTX3060Ti |
メモリ | SSD | HDD |
DDR4 16GB | 1TB | 非搭載 |
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